な行

ナートゥス・グラキエース
「氷よりめざめしもの」という意味。
ゾハルエミュレーターに取り付いたグノーシスがアベルの方舟たいないという環境により突然変異し、生まれた巨大生命体。
モチーフはE・フェンリル。
青みがかった緑色の躯体は細身で一見華奢にも見えるが、主武器である大剣を軽々と振り回すパワーと、
微細な動きまでを完全にコントロール仕切る繊細さを併せ持っている。(ep3)


ナートゥス・テッルーリエ
「地より湧き出しもの」という意味。
ゾハルエミュレーターに取り付いたグノーシスがアベルの方舟たいないという環境により突然変異し、生まれた巨大生命体。
モチーフはE・シューティア。
深緑にオレンジという安定感のあるその躯体は超接近戦において圧倒的優位を誇り、
中でも左腕に備わる変形可能なドリル機構はあらゆるものを瞬時に粉砕できるパワーを持つ。(ep3)


ナートゥス・フラッマ
「炎より生まれしもの」という意味。
ゾハルエミュレーターに取り付いたグノーシスがアベルの方舟たいないという環境により突然変異し、生まれた巨大生命体。
モチーフはE・アンドヴァリ。
燃えるように赤く、獣のようにしなやかな躯体の両腕に備わる二本の鞭は、
それ自体が意志を持つ大蛇のように動きE.S.の分厚い装甲板を容易く引きちぎるほどの攻撃力を持っている。(ep3)


ナートゥス・ルーメン
「光より現れ出しもの」という意味。
ゾハルエミュレーターに取り付いたグノーシスがアベルの方舟たいないという環境により突然変異し、生まれた巨大生命体。
モチーフはE・レンマーツォ。
深海を思わせる深く蒼いその躯体は射撃による攻撃のみに特化されたものであり、
両腕に備わるビーム砲での電光石火の速射攻撃を得意とする。(ep3)


投げつけられたヘッドギア
アンドリューの妻がアンドリューに投げつけた物体。
U.M.N.を介した知覚リンクデバイスで、自宅に居ながらにして、様々な仮想体験が可能となっている。
普段、シオン達がKOS-MOSの調整に使用しているゴーグルも同様の物である。
「そんなものこれで十分なのよ」とは、彼女がヘッドギアを介して第三者と"それなりの関係を結んでいた"事を意味する。
自身のクローンを申請している点から見ても他者との直接的な接触を持ちたがらない性格のようであった。
何にせよ、利用されていたアンドリューが不憫でならない。
合掌。(ep1)


ナタラージャ
NATARAJA
ヒンズー教の舞踏の神「シヴァ神」の別称。
破壊と創造の神でもあるシヴァの名が、システムに冠されている点が興味深い。ちなみにこのシステムを設計したのはケビンである。(ep1)

正式名称は「NATARAJA」で、ケビンが設計したダイレクトアプローチの際に起動させる接続システムのこと。
劇中ではシオンがKOS-MOSのメインフレームにダイレクトアプローチする際にこのシステムを起動させている。
ちなみにナタラージャとは、ヒンドゥー教の主神の一人であるシヴァ神の別称で、舞踏の王として崇められているが、
破壊と創造を司る恐ろしい神でもある。ケビンがなぜこのシステムにシヴァ神の名を関したのかは不明。(ep3)


ナノ治療
ナノマシンによる治療の事を指す。
モモは、ナノマシンの細胞回復機能を使ってアンドリューの怪我を治そうとしていた。
この世界においてナノ治療とは、基本的には我々の薬品投与と同義と考えて差し支えない。
アンドリューが頑なにこの治療法を避けていたのは、治療用のナノマシンの作用によって、
自身の感情を抑制している薬品との拒絶反応を恐れた為。(ep1)

ナノマシンを用いて体内の組織を回復させる治療方法。
抗生物質や生ワクチンなどの薬物投与と同様に扱われており、現在の医療の現場における主流である。
このナノ治療が普及したことにより、医者にとっての医療的なスキルが事実上不必要となった。
その為、医者の主な仕事といえば患者とのコミュニケーションぐらいである。
ちなみに患者の中にはこの治療法を嫌うものもいる。(ep2n)


ナノマシン
ナノとはラテン語で「小人」の意。
1ナノメートルは10億分の1メートルに相当する。
劇中では、非常に微細な分子サイズの機械の事を指す。
体組織の修復から惑星の改造まで、用途別に無数のナノマシンが存在し、その組成構造も、タンパク質で構成されている物から、
純粋な機械仕掛けのものまで様々。
シオン達の回復アイテムや、ある種のエーテル技もこのナノマシンが使用されている。(ep1)

微細な分子サイズの機械のこと。体組織の修復から惑星の改造まで用途に応じていろいろな種類が存在しており
、回復アイテムやエーテルにも利用されている。
また、ナノマシンは仕組みも一様ではなく、タンパク質で構成されているものから、機械じかけのものまで様々だ。
中でも多方面で活躍しているのが、「エンヴァイラメンタル・バグ(環境虫)」と呼ばれる種類で、
閉鎖された空間の環境を清潔に保つ働きをする。なお、このナノマシンの開発者はヨアキム・ミズラヒである。(ep2n)


兄さん
シオンの実の兄。
フルネームはジン・ウヅキ。
T.C.4732年生まれの35歳。独身。
映像だけではどのような人間か判別するのは困難だが、かなりの食わせ者のようにも見受けられる。
剣の達人-らしい。残念ながら彼の活躍は次のエピソードからになる。
(期待していた人、ゴメンネ)(ep1)


二局からのKOS-MOS装備要綱
KOS-MOSが実践配備された際の装備要覧。
進捗が遅れ、不安がっている軍を納得させるために、アレンが気を利かせて二局から試験要請の来ているKOS-MOSの装備データを、
シオンに手渡した。(ep1)


ニグレド
C.G.ユング「心理学と錬金術」より、錬金術における黒化のプロセスを指す。
漆黒の髪を持つ、U.R.T.V.個体ナンバー669(ガイナン)の愛称。
『ガイナン』の偽名はルベドと飼っていた子猫にちなんだものである。
ちなみに"gaignun"は、11世紀の仏文学「ロランの歌」より、敵将マルシルの愛馬の名。(ep1)

U.R.T.V.個体No.669。U.R.T.V.時代のガイナンの名称。錬金術における「黒化」のプロセスを指す。ガイナンの項を参照。(ep3)


ニューラル・モニタリング
脳の神経回路を関し、制御すること。U.R.T.V.によるサクラの治療実験の際ユーリエフ・インスティテュートのオペレーターによって行われた。
オペレーターのやりとりから膜電位や自発脳は周波数の安定を目的としていることがわかる。(ep2n)

ある特定のU.M.N.を介した空間へ接続するためには、その空間と精神を同調させる必要がある。
オペレーターがモニタリングしたアクセス者の精神波長がその空間と同調していれば接続可能だが、
同調していない場合はオペレーター側から、空間に同調できるような波長をアクセス者に送り同調させることもある。(ep3)


ネクサス
ネクサスシリーズと呼ばれる合成動物の製造・販売を中心に業務展開している企業。
合成動物生体組織は、合成人間であるレアリエンほぼ同じ物質で構成されているが、ネクサス社ではヒト型レアリエンの製造は一切行っていない。
ミルチア紛争以降、暴走事故や人権問題などの課題が山積みとなっているヒト型レアリエンよりも、
合成動物の製造・販売によるペット産業の拡大の方が遥かににリスクが低く、利益収入も安定しているのである。
また、種の激減によって純粋種の動物が高額で売買されているため、
一般家庭向けに考慮された価格設定もネクサス社製合成動物が数百年にわたって人気を博し続ける理由の1つである。(ep3)


ネクサス6
ジギーが義理の息子にプレゼントした合成犬の型番。
「出来れば本物にしたかった-」とは、この時代、純粋種の犬は希少価値が高く
、一介の警察官であったジギーには、とても手の出る代物ではなかった。
その代替物として安価な合成犬がポピュラーなものとなっていた。
"ネクサス"とは合成犬を製造している企業の名称。
ちなみにその寿命は、四年よりずっと長い。(ep1)

かつてジギーがジャン・ザウアーと呼ばれ、ホアキンの新しい父親となって間もない頃、息子であるホアキンの為に贈った合成犬。
ネクサスは製造会社の名称で、製造番号は D-PA1278094 NEXUS ver.06 である。(ep3)
ジャン自体はいわゆるキャリア組なので、買えないほど給料が安かったかどうかは不明である。


熱的死
エントロピーの増大により熱量が0となり、全てが無となる状態であり、熱力学の第二法則から導かれる宇宙の死の形。
劇中ではヘルマーが人が人として生きることを放棄した先に待つものを「すべてが無になる宇宙の死」に例えてこう表現した。(ep3)


ネットプリーチャー
V.L.V.の人間がヴォイジャーをさして付けた呼称。
断片的にヴォイジャーに関する情報を入手していた反U.M.N,組織の人間は、
ヴォイジャーが自ら殺害した被害者の意識をU.M.N.内に構築した仮想空間に閉じ込めていると考えていた。
事実ヴォイジャーの被害者たちはヴォイジャーによって自らが望む世界を提供されていると認識しており、被害者としての意識を持っていない。
こうしたヴォイジャーの巧妙な手口を辻説法に例えて名付けられた呼び名である。
プリーチャーとは説教者、伝道師といった意味。(ep3)


ネピリム
Nephilim
聖書によれば、天使と人の間に生まれたものとされている。
旧約聖書「創世記」第6章4節などにその記述が見られる。
「この時<ころ>地にネピリムありきまた其後<そののち>神の子輩<こたち>人の女<むすめ>の所に入りて子女<こども>を生ましめたりしが其等も勇士にして古昔<いにしえ>の名声<な>ある人なりき」(ep1)

シオン達の前に現れ、様々なメッセージを投げかける謎の少女の名前。
彼女やフェブロニアは異次元に存在しているため、実在世界に対しては僅かな時間しか干渉出来ないようである。
何故シオンにメッセージを送っているのか、ヨアキム・ミズラヒが開発したネピリムの歌声との関連など、依然として謎が多い。
また、ケイオスの前にも現れ直接対話していることから、この二人の間にも何らかの関係があるものと推察される。
語源は聖書に登場する、グリゴリという巨大な天使たちと人間たちとの間に生まれたものを総称した"ネピリム"から。
創造主の名により人間を見張るものとして地上に降り立った200人の巨人たちは人間の娘たちと結婚し、
後に生まれた子供たちも1000mを超える巨人だったという。(ep2n)

鈴の音とともに度々シオンの前に現れる幻影の少女。
彼女はロスト・エルサレム時代に生きていた人間で、ヴェクターの研究者グリモア・ヴェルムの娘。
当時トゥルカナ湖で発掘されtアゾハルはカナダのトロントへと移送されその解析が開始された。
やがてゾハルは特定波長の脳波に反応し、その結果膨大なエネルギーが発生する事実を知った人々はその抽出方法の模索に躍起になり、
システムプログラマーのグリモア・ヴェルムがゾハル同様遺跡から発掘された太古の言葉を基にその制御プログラム、
レメゲトン・プログラムを完成させる。
制御実験の最中、システムは暴走し実験に参加していた少女が最初の消失者となる。
消失現象は拡大の一途を辿り、やがては地球圏そのものを次元宇宙から消しさってしまう。
この時消えた少女こそがネピリムである。
少女の消失と、アベルの出現が同時期であることから、両者には何らかの因果関係があったと推測される。
ネピリムの歌声は、レメゲトン実行時に発せられる特殊な波動を巨大な音叉状の増幅器によって増幅させたものである。
このシステムはY資料を元にヨアキム・ミズラヒによって設計建造された。(ep3)

ネピリムはヴィルヘルムの永劫回帰を完全に否定しているわけではなく、全体へと広がる波紋、
つまり何らかの波、アクションがこの宇宙の運命を変えることが出来るのではないか、と考えていたと思われる。
その為、その一石となるであろうシオンに接触をしていたのではないだろうか。
しかし、劇中でその辺りに関する描写が無い為、彼女の行動原理は実は結構謎である。


ネピリムの歌声
ヨアキム・ミズラヒが創り出した巨大な装置の一つ。
特定の者のみ聞こえる"歌声"に似た波動を出すことが判明しているが、その具体的な用途は現時点では不明。
劇中、Jr..やマーグリスが言う「狂う」という言葉の意味、ネピリムという少女と同じ名前、
加えて幼いシオンが、ミルチアで地表に埋まっているその姿を見ている、など興味はつきない。(ep1)

ヨアキムが創りだした巨大装置。この装置は"歌声"と呼ばれる特殊な波動を放出できる。
当時にルチアに合ったネピリムの歌声はU-TIC機関により起動され、ミルチア中に歌声を響かせた。
コレによりレアリエンや人間までもが狂気に駆られ、ウ・ドゥを暴走させるまでに至ったミルチア紛争が勃発した。
もともと、ネピリムの歌声はシオンの母親が入院していた重篤神経症治療施設の側に埋まっており、頭頂部のみが見えている状態だった。(ep2n)

ヨアキム・ミズラヒが生み出したゾハルを制御するための装置の1つであり、巨大な逆三角錐の形状を持つ。
かつてU-TIC機関本部であったラビュリントスの内部に格納されており、シオンは母親の病室からその姿を目撃している。
ネピリムの歌声はその名の通り、普通の人間のミミには聞こえない歌声(波長)を奏でる。
ケイオスが発したレメゲトンそのものを人工的に発する装置だと思われる。
その歌声はグノーシスを引き寄せる。
本来、ネピリムの歌声とはY資料にも記載されている神の言葉―遺物の1つであり、
その言葉をグリモア・ヴェルムという人物が解析し、レメゲトン・プログラムを作り出した。
ヨアキムはその断片化したプログラムをウ・ドゥシステムの一部として再構築し、
そこから発せられる波動の可聴領域にネピリムという言葉が含まれていることから、このシステムをネピリムの歌声と命名した。
このゲーム中に多く存在する、名称とその機能や役割が一致しない物の1つである。
15年前のミルチア紛争時にネピリムの歌声が使用されるが、ヨアキムによる調整が行われていなかったため出力が足りずゾハルの可動までは至らなかった。
歌声そのものにグノーシスを召喚する力は無い。
グノーシス出現は、あくまで歌声によってウ・ドゥと断片的に接触をしてしまった人々の意識に対してウ・ドゥが活性化した結果、
虚数領域の扉が開いたことによるものであり、事実ミルチアでのグノーシス出現現象は、恐怖、孤立を感じた幼いシオンがウ・ドゥとリンクし、
ゾハルを稼働させたのが直接の原因となっている。(ep3)


ネロ
第5代ローマ皇帝。
「ネロは地獄の湖で釣りをしているそうだ」はシェイクスピア作「リア王」より。(ep1)


念話
音声伝達を用いずに、思考そのものを伝達させて会話すること。
テレパシー。(ep1)

音声を用いることなく思考を伝達すること。U.R.T.V.は個々が持つ思念波を利用した念話が出来る。
ガイナンが精神陸によってアルベドを探しだして念話していたように、リンクが可能であれば物理的な距離は関係無いようだ。
劇中では、ケイオスとヴィルヘルムとの間にも念話らしきものが見られた。(ep2n)
 

最終更新:2014年09月13日 22:39