a missing year U.M.N.に封印されし真実の断片 あらすじ

T.C.4767、オルムスの教皇セルギウスによって引き起こされた惑星ミルチア崩壊から半年後。

星団連邦の覚醒系で発生していたグノーシス現象は加速度的な広がりを見せ、既に30%以上の太陽系圏が壊滅的被害を受けていた。
自体を重く見た星団連邦政府及び各自治政府は、対グノーシス用のいち大計画”プロジェクトゾハル”の推進を急務とし、
接触小委員会もその対応に追われていた。

そんな折、各惑星の主要都市がグノーシスによって襲撃されるという事件が発生する。

局所的なグノーシス現象はこれまでも多数確認されていたが、今回の事件はそれらと大きく異なっている点があった。
それは、被害が市街地の特定の地域に集中しており、まるで何者かの意志が働いているかのように思えた。

後に”グノーシス・テロ”と呼ばれるこの事件に対し、接触小委員会代表委員のユリ・ミズラヒは
クーカイ・ファウンデーションに事件の調査を依頼。Jr.やジン・ウヅキ達がその任に当たることとなった。

襲撃現場の調査に訪れたジンは、そこで自らをネピリムと名乗る少女に出会う。
そして、その二人の前に立ちはだかる謎の組織”スキエンティア”のエージェント、ドクトゥス。

ジンはこの少女が事件に何らかの関わりがあると考え、少女を奪おうとするドクトゥスを退け、小委員会へと保護するのだった。

その後、接触小委員会の調査で、少女が特殊タイプのレアリエンであることが判明。
更に彼女の脳波から”レメゲトン”が発する波長と同じ波形データが検出された。

レメゲトン。それは、かつてロスト・エルサレムが存在していた時代にゾハルの解析のために構築されたプログラムであった。

しかしそのプログラムは、ミルチア紛争のおりに断片化。現在は”レメゲトンの断章”と呼ばれる状態でU.M.N.の中に拡散していた。

少女とレメゲトンの調査を進めるジン達は、一連の襲撃事件が”グリモア”と名乗る漢によって引き起こされている事実を突き止める。

だが、グリモアの操るグノーシス達によって、少女が保護されていた接触小委員会のラボが強襲されてしまう。

少女とともに占拠されたラボに取り残されたユリは、ヴェクター第一開発局主任のシオン・ウヅキに救助を依頼。
要請を受けたシオンは、KOS-MOSと共にラボの突入を開始した。

グノーシスを制圧し、無事ユリを救出するシオン達だったが、少女はグリモアに連れ去られ行方不明となってしまう。

グリモアを捜索していたドクトゥスらと共闘し、ついに彼の居場所を突き止めるジンとシオン。
だがシオンはその際に、事件の背後にU.M.N.とヴェクター、そして父親であるスオウ・ウヅキが関係している事実を知ってしまう。

グリモアの正体を暴き、事件の真相を突き止めるため。そして、奪われた少女を助けるために、
U.M.N.のヴェクター重要管理領域へのハッキングを決意するシオン。

スキエンティアとジン達。そして少女の力を得て、やがて事件は終息へと向かっていく。

だが、事件に関係していたヴェクターと父の名はシオンの心深くに刻まれ、
その思いに耐え切れなくなった彼女はついにヴェクターを去るのだった。

 

Xenosaga episodeⅢ データベースより

 

 

 

以下、うp主の解釈による要約

この事件の主犯はグリモアベルム。
かつてロストエルサレム時代、ゾハルの研究を行っていたヴェクターの研究者だよ。
グリモアは当時、発掘された神の言葉を元に、レメゲトンプログラムというプログラムを開発したよ。
レメゲトンプログラムは、大元になったもの、つまりケイオスのレメゲトンを人工的に再現したものだよ。なので、レメゲトンの機能はゾハルの制御、といったところだよ。
ミッシングイヤーではグノーシス召喚プログラムと言われているけど、あくまでゾハル可動のエネルギーにグノーシスがよってきているだけであって、グノーシス召喚を目的としたプログラムではないよ。
というか、ミッシングイヤーは正直設定の齟齬というか、本編と設定が大きく違う部分が多く、これを本気にしてしまうと物語の理解が阻害されてしまいそうなので、ミッシングイヤー内での各設定等についてはうぷぬし的には概ねスルーするので、そのつもりで頼むよ。

で、グリモアがそのレメゲトンプログラムを使用してゾハルの起動実験を行なった事により、事象変異、つまり消失現象が発生してしまい、最終的には地球を脱出せざるを得なくなったよ。

これが訳四千年前のハナシなんだけど、今回の事件では、その四千年前の人間、グリモアが関わっているよ。
グリモアの目的は娘であるネピリムを復活させること。その為にグリモアはとある少女を探していたよ。それがグノーシステロの実体だね。
グリモアはその少女にネピリムの意識、魂を宿すことで娘の復活を目論んだよ。
その少女の名はアルマデル。14年前におそらくU-TIC機関でレメゲトンの実験に利用されていたトランスジェニックタイプのレアリエンだよ。

その少女をジンが保護するんだけど、それをスキエンティアが強襲、拉致。少女がレメゲトンと深い関わりがあることを知り、殺すためだね。
ここで急に物騒な話になるけど、ミッシングイヤーの設定では、レメゲトンを脳内に取り込んだ場合、個人の意識を保持した形でグノーシス化する、という設定になっているよ。
つまり、グノーシス化を引き起こすプログラムを保持しているレアリエンなんていう存在は、ものすごく物騒なので消しておこう、ということだろうね。

調査のために少女へのエンセフェロンダイブを試みるスキエンティア。しかし、その最中に少女が拒絶反応を示し、その影響でシオンの意識がU.M.N.内に閉じ込められてしまい、シオンは意識不明状態になるよ。
シオンの意識は一向に戻らず、一週間も小委員会のラボにある治療施設で眠り続けるよ。

そしてそんな折、ジンの前にネピリムが現れ、シオンの意識と少女、そしてグリモアがヴェクターによって管理されているS-Division最深部、アルス・ノヴァに居ることを伝えるよ。

アルス・ノヴァに向かう為、ユリに協力を求めるジン。しかし、小委員会の代表委員であるユリでも、ヴェクターの最重要機密領域への干渉は難しく、動くことの出来ないユリ。

そこでジンは別の人間の強力を得ることにするよ。それは反U.M.N.組織スキエンティア。
スキエンティアと取引をし、スキエンティアの協力の下、ジンはアルス・ノヴァへとダイブしていくよ。

そしてそこでジンはグリモアと対面することになるよ。
ヴェクターの特別管理区域にグリモアヴェルムが居る。つまり、ヴェクターがこのアルス・ノヴァにグリモアヴェルムを四千年もの間幽閉していた、ということだね。

ジン達の目の前で少女をネピリムの器にするために行動を起こすグリモア。
グリモアがU.M.N.から集めたネピリムの記憶をアルマデルに移し、ネピリムの歌声をU.M.N.に流すことで、ネピリムの意識を呼び寄せアルマデルの身体にネピリムの意識を宿らせようとするよ。
しかしアルマデルがこれを拒否。グリモアが集めたレメゲトン(ネピリムの記憶)が再びU.M.N.に拡散していったようだよ。

その時グリモアの目の前にネピリムが現れるよ。
そして自分の娘と数千年ぶりに出会えたことによりグリモアは成仏していくよ。

しかし、ネピリムの意識を呼び寄せるためにU.M.N.上に流したネピリムの歌声は止まらず、アルマデルがグノーシス化を始めてしまうよ。
アルマデルに対し刀を抜くジン。そしてそこにKOS-MOSがダイブインしてくるよ。
KOS-MOSは、ラボがスキエンティアに強襲された際ボディーが大破。修復のため曙光にあるはずなんだけど、そのKOS-MOSがダイブインしてくるという事実から、シオンはこの事件にヴェクターが絡んでいることを確信するよ。

激しい戦いの末、アルマデルは自殺を選び事態は収拾へ向かうよ。


それからしばらくしてシオンはヴェクターを退社。表面上は円満退社のようだけど、事実上事件の責任を取らされての解雇、と言ったところのようだね。
その後のシオンはスキエンティアと手を組み、ヴェクターについて独自に調査を始めるよ。
そしてようやくハナシはエピソードスリーの序盤につながるというわけだね。

ちなみに、この事件の煽りを受けてユリは軍の研究施設に異動。子供、つまりアベルのおもりが主な仕事になるよ。
まぁ、これに関してはこの事件のことだけでなく、ディミトリ・ユーリエフの思惑もあったであろうと思うけどね。

そしてKOS-MOS開発計画の凍結、及び破棄も決定し、ゼノサーガエピソードスリーの物語が始まっていくというわけだね。

最終更新:2014年12月21日 16:13