ゼノサーガ パイドパイパー あらすじ

T.C.4667、非武装宙域にある惑星アブラクサスで、星団連邦と移民船団との関係を改善するための会談が開かれていた。
そして、この仮想空間内で開かれた会談の場で親善大使、及び外交官らが拘束されるという事件が発生する。

星団連邦警察第1875特殊作戦司令部は、ジャン・ザウアーを隊長とした特捜班を組織。惑星アブラクサスへと派遣した。

この事件の容疑者として名前が上がったのは”ヴォイジャー”。そのコードネーム意外、一切の素性が不明の存在であり、
女性や子供を狙った残虐な犯行を次々と繰り返す殺人鬼だった。

事件現場に到着したジャンは、仮想空間へのダイブを実行し、親善大使が拘束されている現場へ急行する。

対し達が拘束されているポイント付近でマクロファージの脅威にさらされる特捜班。その攻撃により、
仲間の一人であるエーリッヒ・ウェーバーがデリートされてしまう。

仮想空間内でのデリート。これは他でもない通常空間での死を意味していた。

多大な犠牲を払いつつ、親善大使達の元のに辿り着いたジャン達。だが、彼らが目にしたものはセルフでリートを実行し、
自らの命を断っていく幼い子供たちの姿であった。

事件後、エーリッヒが奇跡的に組成したことに喜ぶ特捜班。しかし、ジャン達の元を訪れた医師”シャロン・ロサス”は、
エーリッヒの蘇生が通常ではありえないことを告げるのだった。

親善大使拘束事件の解決の糸口さえも見つからない状況で、新たな大量殺人が発生する。
事件のターゲットはデザイナーズチャイルド―――通称”ザルヴァートルの子供たち”。
遺伝子調整による将来の政府要人育成を目的とした、育児プラントの胎児達だった。
容疑者は前回同様ヴォイジャーと推測されたが、特捜班はその確証を得ることが出来なかった。

この育児プラントでの事件後まもなく、トーレ財団主催による、移民船団を招いた星団連邦のパーティーがU.M.N.内で開催されることとなる。
しかも今回のパーティーは、移民船団の代表である教皇ユリウスも招待されるという大規模なものであった。

ヴォイジャーによるテロを警戒し、特捜班のメンバーが警備に当たる中、
トーレ財団の会長イレーネ・トーレが突如発作を起こし、謎の言葉を口走り倒れてしまう。

この事象をヴォイジャーによるものであると確信した特捜班は、トラップに犯人を追い込むべく行動を開始する。

ジャン達特捜班は容疑者のクラウスを追い詰めるが、彼もまたジャン達の目の前で自ら命をたってしまう。

ジャンは事件の情報を得るため、シャロンの反対を押し切り、クラウスの遺体の脳へのダイブを敢行するのだった。

クラウスの記憶を垣間見るジャン達は、彼が”脳内麻薬プログラム”と呼ばれるものを集めていた事実を知る。
そしてそれは”ある人物に会う”準備のためであった。

ジャンは調査結果を効くために再びシャロン宅を訪れる。押収された脳内麻薬が、
脳の特定部位の働きを活性化させる作用があることをシャロンから告げられるジャン。

さらにシャロンは、亡くなった親善大使たちと、事件のあった育児プラントに提供されていた遺伝子の提供者が、
全て生粋のアブラクサス人であった事を告げる。

アブラクサスの人間を始めとする移民船団の血を受け継いだ人間は、生まれながらにしてその部位が発達している。

そして、自らも移民船団の血を受け継ぐシャロンは、アブラクサスの人間が”ゾハルの民”と呼ばれていたことをジャンに語るのだった。

多くの苦闘の果てに、ついにヴォイジャーの正体を突き止める特捜班。だがその人物はジャン達が追い続けていた殺人鬼の姿ではなく、
彼らが予想もしていなかった人物だった。

ヴォイジャーは、ゾハルの力を持ってしてウ・ドゥとの契約を果たすためには、大量の脳内麻薬を採取することが必要だった、と語った。

彼の発する言葉から多数のアブラクサスの民が集う巡礼会議こそが次なるターゲットであるとジャンは確信する。

そして、その巡礼会議が行われている大聖堂にはシャロンやホアキンも参列していた。

参列者の祈りに呼応するかのように、光を放ち始めるゾハル。空間がクリスタル状の物質へと変化し、参列者達が次々と姿を消していく。

覚醒を始めたゾハルの前でヴォイジャーと対峙するジャン。

ヴォイジャーはウ・ドゥとの契約を果たすため、最期のターゲット、シャロンとホアキンの命を絶つ。

ヴォイジャーの犯行を初めて目の当たりにするじゃん。その眼前に横たわるシャロンとホアキン。
失意が支配する世界で、二人の戦いはついに最期の局面を迎える。

だが、テスタメントと化したヴォイジャーに対し、為す術もなくやられていくジャン。
彼はヴォイジャーの医師に逆らう唯一の手段として、自らの手でその生命を断つのだった。

 

Xenosaga episodeⅢ データベースより

最終更新:2014年12月19日 19:56