ら行

ライフポッド
救命艇の事。
ヴォークリンデにはかなりの数の救命艇が搭載されていた筈だが、シオン達が脱出する際には残り一機となっていた。
定員は二名で、約500時間の生命維持活動が可能な設計となっている。
シオン達の乗ったライフポッドの酸素残量から考えて、射出の際かまたはそれ以前に何らかのトラブルがあったと思われる。(ep1)


ライフリサイクルの変異体
遺伝子、脳神経といった生体組織を過度に改変、調整された者、もしくはその子孫を指す言葉。
改変、調整の度合いによっては、突出した身体機能や超常的な能力を示す事もあるが、反面、精神に変調を来すケースが多い。
アンドリューの場合は"ある軍部"の特殊歩兵養成プログラムの一環として、調整遺伝子による人工授精によって誕生後、再度調整を受けて戦場へと送り出された。(ep1)


ライフリサイクル法
T.C.4590年、法案として議会に提出され、翌91年、可決。
異例のスピードで法として制定された。サイボーグ技術全盛であった当時、
枯渇しつつあった人的資源の"有効利用"という名目で制定された法律であったが、その後法自体の解釈の範囲が拡大され、
人そのもののクローン化や遺伝子や脳神経系の改変といった、それまでタブーとされていた領域にまで踏み込んでいくようになった。
この背景には、関係する諸産業それぞれの思惑が絡んでいたと思われる。
この法律はT.C.4754年に撤廃されるまで、実に約160年間も続く事となる。(ep1)

T.C.4560に法案として議会に提出され、翌91年に可決・施行された、使者の肉体を再利用するといった内容の法律である。
生前に献体登録をしたものは、死後其の肉体をサイボーグ化されるが、そこに人権はなく道具として利用される。
さらに「リサイクル」という概念から、遺伝子の有効活用という拡大解釈にもなり、
ヒトのクローン化、遺伝子や脳神経の改変なども含まれるようになった。それによって生活圏の拡大や安全などの恩恵が得られた。
しかし、精神不安定者の増加、ジギーのように連邦政府の備品となるもの、U.R.T.V.のようなヒト型生体兵器の社会的立場における問題などにより、T.C.4754に廃止となる。
また、遺伝子改変によって限られた環境にしか適応できなくなったものが増加し、人類が生物学的に脆弱になってしまったことも廃止となった理由の一つである。
だが、ライフリサイクル法が廃止となった一番のきっかけは、その遺伝子改変の犠牲者達が自分達が適応可能な環境の惑星を奪い合い、
その結果多くの犠牲者を出してしまったことである。(ep3)


ラインの乙女
ヴォークリンデ、ヴェルグンデ、フロースヒルデ。
楽劇「ニーベルングの指輪序夜 ラインの黄金」に登場する三人の妖精で、川底に眠る黄金を護っているといわれる。
劇中では、ヴェクターの新造艦にこの名が冠されている。
全長8000メートルを超える超大型艇で、対グノーシス用の特殊兵器を艦首に装備している。各艦とも同型艦である為、基本的にその構造、性能に差異はない。
序盤に轟沈したヴォークリンデは、このラインの乙女のデータ収集用として、連邦軍に貸与されたものと見て間違いない。
事実、画面では判りづらいが、各艦の艦橋に相当する部分が、ヴォークリンデの上部ブロックと同様の構造体となっている。(ep1)

ヴェクターで開発された対グノーシス用の特殊兵器のことで、
曙光とヴォークリンデ級巡洋艦「ヴェルグンデ」「フローズヒルデ」「ヴォークリンデⅡ」の三隻に搭載されており、
それらの連携攻撃により最大級の威力を発揮する。
同型艦であるヴォークリンデはこのラインの乙女のデータ収集用として連邦軍に貸与されていたと思われる。(ep3)


ラクティス
テストモデルとして連邦警察・第1875特殊作戦司令部に配属された初期型レアリエン。
外見は人間の若者として製造されている。U.M.N.用のデータ集積と分析能力が特化されており、
特殊部隊隊員としても主にその能力を活かした任務を課せられていた。
また、ラクティスは初期型レアリエンに多数存在したプログラムカナン搭載型である。
プログラカナンの本来の目的は不明だが、ヴィルヘルムによって考案されたテスタメント因子を持った人間を創作するためのシステムだったようだ。
プログラカナンの開発自体、ヴェクター社内でも最高機密事項として扱われていているために、その開発の過程すら明らかになっておらず、
資料として残されているものはゼロと言ってもいいだろう。
システム自体はレアリエン製造段階で脳幹の基礎システムに組み込まれてしまっているために、
当該レアリエンが意識することは出来ないような仕組みになっている。
ラクティス自身も自分の体の中にプログラムカナンが組み込まれているということは認識していなかったと推測される。(ep3)


ラピス・ローマン
T.C.4738年生まれ。29歳。
星団連邦軍特殊作戦司令部情報局大尉。
第二ミルチア 政府代表ヘルマーの部下。(ep1)

星団連邦政府軍特殊作戦司令部情報局大尉。彼女はヘルマーの指示で、軍内に潜伏するU-TIC機関の動きを探る諜報員でもある。
臨機応変に立ちまわる器用さと行動力の早さから、ヘルマーの信頼も厚い。
連邦議会でクーカイ・ファウンデーションによる反逆罪の疑惑が浮上した時、デュランダルでシオン達を拘束するように見せかけ、救出したのも彼女である。(ep2n)

星団連邦軍特殊作戦軍司令部情報局に所属する。階級は大尉。
第二ミルチア政府代表ヘルマーの部下で、連邦軍内部に潜伏するU-TIC機関の動きを探るために数年前から潜入調査を行っている。
劇中でも、第二ミルチアとクーカイ・ファウンデーションに嫌疑がかけられて機器に瀕した際、彼女は星団連邦軍の大尉としてではなく、
ヘルマーの忠実な部下としてシオン達に助言し協力した。Jr.曰くクールなねーちゃん。(ep3)


ラビュリントス
Labyrinthos
ダイダロスによってクレタ島に建造された、半人半牛の怪物ミノタウロスを閉じ込めるための迷宮。
U-TIC機関の施設に何故、この名が付けられたのかは不明。
語源Labrysはギリシャ語で両刃の斧の意。(ep1)

U-TIC機関の中央本部タワーの名称で、一般的には本部の施設全体を指す。
旧ミズラヒ脳物理学研究所であった重篤神経症治療施設やネピリムの歌声等も施設の一部となっているが、
オリジナルゾハルやアニマの器など最重要機密の研究は地下にある実験施設で行われていた。
ミルチア紛争時には連邦の特殊部隊であるU.R.T.V.にタワー内にまで侵入されたが、ネピリムの歌声を発動させ、機関員の3分の1がそのまま惑星外へと脱出している。
ヨアキム・ミズラヒが墜死したのもこのラビュリントスタワーである。
その後、ラビュリントスは連邦軍によって制圧されリ事になるが、ヨアキムによって引き起こされた局所事象変異を止めることは出来ず、
オリジナルゾハルを含む研究資料のほとんどがミルチアとともに封印されてしまうこととなる。
封印の直前にU.R.T.V.の指揮を執っていたザルヴァートル派の部隊が研究資料の一部をミルチアから持ちだしたとの噂もあるが、
局所事象変異とグノーシス現象の混乱から、正確な記録が残されておらず、真偽の程は定かではない。(ep3)


リアクタールーム
ヴォークリンデの主機関の置かれている区画。
エンジンルームと同義。(ep1)


リアルモード
収集されたグノーシスのデータを、実際に模擬戦体に反映する事を指す。(ep1)


リヒャルト
審問官長マーグリスの麾下にあたる、オルムス異端審問官。レイピアの使い手である。移民船団搭乗時より続く旧家の出身。
幼い日に両親と姉が事故死したことにより若き当主となる。ヘルマン家を個人的家臣としている。
二重人格に近いエキセントリックな正確は、姉の死を目撃したことが萌芽であったらしい。(ep3)


リューポルド
テスラ・メイガスがダブリー鉱山での作業のために特殊チューンを施したオーテック。
テスラの死後は娘のマイが火器類を搭載できるように再チューンを行っている。
チューン後のリューポルドに最早作業用オーテックの面影はなく、軍用の重A.M.W.S.をも凌ぐ兵器となっている。(ep3)
モチーフはゼプツェンやカラミティ。


領域シフト
空間そのものを位置や位相の異なる空間にまるごと転移させるという、全ての法則から逸脱した現象である。
結果、存在していたはずのものがまるで最初から何もなかったかのように消えてしまう。
ロスト・エルサレムはゾハルの暴走で引き起こされた領域シフトにより、プランクスケールまで縮小、その存在が消滅したとされている。(ep3)


リロード
再装填。
本来は、リボルバーのシリンダーに弾丸を込める作業等に対して使う言葉。
ここでは、稼動エネルギーの再充填の事を指す。(ep1)


リンクマスター
U.R.T.V.はウ・ドゥを消滅させる波動を放つために精神リンクを展開する。リンクマスターとは、その展開を指揮する者の事を指す。
その役目は反ウ・ドゥ波動の強いルベドが担っていた。
U.R.T.V.はウ・ドゥと対になる固有の思念波を形成できるように調整されており、その思念波をリンクマスターが設定し、それに合わせて他のU.R.T.V.は思念波を調整するようになっている。(ep3)


ルイス・バージル
T.C.4735年生まれ。32歳。
星団連邦軍海兵隊中尉。
A.G.W.S.のパイロットであり、その腕は一流。梟悪な相貌の持ち主で、DME中毒(レアリエンの体組織を体内に取り込むことにより起こる病気)によって、全身の皮膚がひび割れ、ささくれ立っている。(ep1)
一度、KOS-MOSによって撃ち抜かれ絶命している筈の男が、何故シオンの前に姿を現したのか。
人間とは思えない超常の能力を扱える事から彼の身に何かが起きたことは間違いない。
ヴィルヘルムの側近の男から命令を下されている点から見て、ヴィルヘルムと何らかの関係があると思われる。(ep1)

元星団連邦政府軍海兵隊中尉で、惑星アリアドネ抄出事件の調査部隊・巡洋艦ヴォークリンデに配属されたイタA.G.W.S.のパイロット。
グノーシス襲来時にヴォークリンデ内でシオン達と共闘下が、KOS-MOSの護衛射撃により死亡する。
その後、青い外套の男として蘇ることになった。
彼は生前、レアリエンを解体して体組織を取り込んだことにより、DME中毒という中枢神経の変異を起こしてしまう。
以降、レアリエンに対して敵意にモニタ侮蔑的な態度をとるようになった。
ヴォークリンデで死ぬ間際、バージルの前にフェブロニアが合わられたことから、過去に彼女と何らかの関係があったことが推察できる。(ep2n)

元星団連邦軍海兵隊中尉。惑星アリアドネ消失事件調査部隊、巡洋艦ヴォークリンデに配属される。A.G.W.S.のパイロットでその腕は一流。
グノーシスによるヴォークリンデ襲撃の際にKOS-MOSの銃撃を受け死亡した。
梟悪な相貌の持ち主でDME中毒によって全身の皮膚がひび割れ、ささくれ立っている。
レアリエンに対して敵意にも似た侮辱的態度と非情さを見せる。
彼がそれほどまでにレアリエンに対して激しい憎悪を抱く理由は定かではないが、
15年前に降下兵として参加した第二、第三ミルチア降下作戦の時に起きたある事件がキッカケとなっているようである。
その際、エンセフェロンでシオンにメッセージを伝えたレアリエン、フェブロニアと何らかの接点があったものと思われる。
また、テスタメントの一人でヴィルヘルムの尖兵として度々その姿を表す。
テスタメントになってまでもシオンに接触を図ろうとするのは、単にヴィルヘルムからの指示というだけではなく、
彼自身の過去が関係しているようである。(ep3)


ルーティ
消失、及びグノーシス化した惑星アリアドネ出身の少女。
アリアドネに本社を置いていた人口植物業界の中心企業「Green plant」社長の娘。
父親の仕事の内容を知っているためか本人も植物が好きで、特に気に入っている花は本企業オリジナルのアリアドネフラワー。
惑星アリアドネに隠れていたU-TIC機関の研究施設にて秘密裏に行われたゾハルの連結実験の結果、局所事象変異が発生する。
偶然、彼女の父親は惑星の異状を察知し、社員や家族を連れて惑星を脱出したため一命を取り留めるが、彼女は惑星が消滅したショックにより失語症に陥る。
しかし、シオン達が巨大グノーシスから持ち帰った種から花を咲かせたアリアドネフラワーにより彼女の心は癒され、
再び口がきけるようになり元の明るい性格に戻った。現在は第二ミルチアの医療施設内で療養中。(ep3)
下手をするとプレイヤーと一切関わらない可能性のある少女。エピソードⅡでは持ち前の明るく活発な性格が垣間見れる。


ルベド
C.G.ユング「心理学と錬金術」より、錬金術における赤化のプロセスを指す。
U.R.T.V. 個体ナンバー666(Jr.)の愛称で、他のU.R.T.V.と違い、紅い髪を持つ。
それにしても、ガイナンより身体的に小さいから『ガイナンJr.』とは、かなり投げやりな偽名である。(ep1)

U.R.T.V.個体No.666.U.R.T.V.時代のJr.の名称。錬金術における赤化のプロセスを指す。
ルベドという名前は多くのU.R.T.V.とは異なり、確固たるパーソナリティを持った変異体に対して自己認識手段の一助になるとして、
ディミトリ・ユーリエフによって名付けられた。
それ故Jr.はこの名前で呼ばれることを嫌っている。Jr.の項を参照。(ep3)


レアリエン
合成人間。
REALIANと表記する。
分子工学の集大成ともいえる存在で、その体組織構造も、炭素ベースの人間に近いタイプから、珪素や果ては液体金属ベースのタイプまで、その用途別に様々な種類が存在する。
ヴォークリンデで運用されているレアリエンの多くはヴェクター製の個体で、炭素、珪素のハイブリッド体である。
ミルチア紛争後は、軍隊や惑星改造といった特殊かつ過酷な環境下で使用されるレアリエン以外は感情抑制が施されておらず、その基本的人権も法的に認められている。
ただし、初期設定時に多少のバイアスをかけられている為、比較的同傾向の人格を形成するようである。
このバイアス処置には、レアリエンによる犯罪を未然に防ぐ意味合いと、それぞれの用途に特化した能力に限定されているとはいえ、結果的に劣らざるを得ない人間たちに対する配慮も含まれている。
レアリエンの製造を行っている企業は多数存在するが、基本的にその基幹プログラム―つまり中枢神経系は全てヴェクターのOEMである。
これはブラックボックスとなっており、メンテ、調整の範囲を超えた次元の処置、改造はヴェクター本社でしか出来ない構造となっている。(ep1)

合成人間のこと。分子工学の集大成と言われている。レアリエンには、炭素ベースの人間に近いタイプから、液体金属ベースのタイプまで、用途に合わせた様々な種類が存在する。
レアリエンの製造を行っている起業は多数あるが、機関プログラムである中枢神経系は全てヴェクター・インダストリーが独占的に製造し、供給するという形が取られている。
これは、その中枢神経系の技術がヴェクター以外には明かされていないブラックボックスであるためである。
また、メンテナンスの範疇を超えた調整や改造も、ヴェクター第三開発局が所有する施設でしか行うことが出来ない。
ミルチア紛争後、ほぼすべてのレアリエンには感情抑制禁止等の基本的人権が認められたが、
その一方で商品管理や危機管理のために緊急制御コードが設定されているのもまた事実である。(ep2n)

分子生物工学の集大成とも言える存在で、その体組織構造も人間に近い炭素ベースタイプから、珪素や果ては液体金属ベースタイプまで、その用途に合わせて様々な種類が存在する。
法的には”備品”として扱われるが、知性も感情も備わっており、労働使役として感情抑制を施されてきた。
しかし、ミルチア紛争後、基本的人権が認められるようになり、特殊作業や過酷な環境下で使用されるレアリエン以外は感情抑制もされることはなくなった。
だが、その一方で、企業による商品管理や危機管理のための”緊急制御コード”が設定されているのもまた事実である。
レアリエンの製造を行っている企業は多数存在するが、基本的にその期間プログラム―つまり中枢神経系は全てヴェクターのOEMである。
これはブラックボックスとなっており、メンテナンス、調整の範疇を超えた処置、改造はヴェクター三局のみで行われる構造となっている。
過去、ミルチアのU-TIC機関により、多くの特殊なレアリエンの研究開発が成されていた時期があり、
その時に百式観測器の開発や戦闘用レアリエンの改良などが行われていた。
それ以外にも、様々なレアリエンの研究が行われていたようだが、それらの多くのデータはミルチア紛争の折に殆どが消失してしまい、
現在は情報を得ることは出来ない。(ep3)


レッドドラゴン
Jr.に設定されている対ウ・ドゥ用戦闘モード。Jr.が激昂すると体が赤く発光する。
このモードになった時にどのような力が発揮され、またJr.自身にどのような変化が起きるのかは不明である。
しかし、シトリンとニグレドの会話から、この藻0度が危険なものであるということだけは確かなようだ。(ep2n)
反ウ・ドゥ波動の最終ブースター、その発生モードの事指す。Jr.はこの能力を操り、各U.R.T.V.ユニットから送られてきた波動を増幅、
収束してウ・ドゥの波動と対消滅させる役割を持たされていた。
出力は限られるがJr.単体での発生も可能である。(ep3)
Jr.が子供のままでいる理由として、このレッドドラゴンを抑えこむため、とされているが、
実際それほどまでに危険といった感じはあまりせず、Ⅲに至っては必殺技として使っている始末である。
もともとJr.も大人だったが、スタッフの案で子供になった、という話があるので、案外こじつけなのかもしれない。


レトロウィルス
HIVに代表される腫瘍性の病原体ウィルス。通常、タンパク合成時の遺伝情報の伝達はDNAからRNAへ行われる。
しかしレトロウィルスの場合は、特有の逆転写酵素によりRNAを寄生主の細胞のDNAに潜り込ませることが出来る。
また、このウィルスは高次可変領域という、抗体に対する光源部分を即座に変化させる部分を持っている。
これらの特徴故に、レトロウィルス用のワクチン開発が困難を極めているのだ。(ep2n)


レメゲトン
ロスト・エルサレム時代に、ヴェクターのプログラマーであったグリモア・ヴェルムによって構築されたゾハル制御用プログラムで、
ある特定の波長を生み出すことが出来る。
その波長はゾハルの可動だけでなく、グノーシスの出現にも何らかの影響を与えているらしく、
グリモアはこの波長を利用してグノーシスを操り、グノーシス・テロを引き起こしていた。
レメゲトンはミルチア紛争時に断片化され、その後U.M.N.に四散してしまった。
半年前にグリモアが全ての断片を集め再結合したが、グノーシス・テロ後グリモア脂肪により再び行方がわからなくなってしまった。
ヨアキムはこのレメゲトンを元に、ゾハルの制御システムであるウ・ドゥシステムとネピリムの歌声を製作した。
実はレメゲトンは遥か太古にある男が遺した言葉のひとつであり、グリモアはその言葉を解析しプログラム化した。
そしてその言葉を遺した男というのが数千年前のケイオスである。
厳密に言えば、その元となった言葉を発することが出来たのがケイオス。それをヒトが扱えるように言語化したのが救世主である。(ep3)
レメゲトンは、ケイオスのオリジナルレメゲトン→神の言葉→レメゲトンプログラム→Y資料と、様々な人間に利用されている。
が、どれも本来の力を発揮出来たものは無く、そのほとんどが制御しきれずに事象変異を起こしている。

グリモア・ヴェルムによって制作されたグノーシス召喚プログラムで、ある特殊波長を発生させ、その波長がグノーシスの行動に干渉することが可能である。
数千年前ゾハルとグノーシスとの関連性を調査するために研究利用されたが実験は失敗。
ロスト・エルサレムの消滅の原因である局所事象変異を引き起こす結果となった。
レメゲトン自体はロスト・エルサレム脱出時にヴェクターにより回収され、同社において厳重保管されていたが、
ゾハルプロジェクトの発動によりミズラヒ脳物理学研究所への引き渡しが行われた。
その後、同研究所のヨアキム・ミズラヒ博士によりプログラムが復元され、ネピリムの歌声装置の基礎が完成する。
ユリ・ミズラヒ博士からの情報によれば、プログラムの復元の際、特異タイプのレアリエンを献体としその疑似脳にプログラムを移植、
レメゲトンの制御と波動の調整を行っていたとのことだが、実際の研究記録は残っておらず事実確認には至っていない。(amy)


連結実験
U-TIC機関が惑星アリアドネの施設で行っていたゾハルエミュレーターの連結実験の事。当時アンドリューが陣頭指揮を執っていた。
ゾハルエミュレーターとある存在をリンクさせる実験であったと推測されるが、
連結という言葉から察するにその存在はウ・ドゥである可能性が高い。
しかし、連結実験は失敗に終わり、局所事象変異によってアリアドネは消滅、聖堂船タイプのグノーシスと化した。(ep3)


連結実験準備
アンドリューが陣頭指揮を執って行った、ゾハル エミュレーターの起動実験の事。
連絡-という言葉から、何かしらの存在とゾハルをつなぐ作業が発生すると見られる。(ep1)


レンヌ・ル・シャトー
劇中に現れた球場地形は、過去にロスト・エルサレムから切り離された土地が宇宙空間に浮かんでいたのではなく、
プランクスケールまで縮小されていたロスト・エルサレムが、アベルの方舟出現に合わせて通常空間に復帰した際に、
レンヌ・ル・シャトーの部分のみが空間的にミクタム宙域と直接連結してしまった結果、そのように見えていただけである。
ただし、レンヌ・ル・シャトーの空間的な連続性はロスト・エルサレムとも絶たれているため、
厳密にはそこをロスト・エルサレムの一部として定義することは出来ない。
その深部には墓所が存在し、そこに眠っていたマリアの遺体はケビンによって回収復元されT-elosとなる。
ちなみに、レンヌ・ル・シャトーとは南フランスに実在する小さな村の名前。
マグダラのマリアの生地とも言われ、イエスの血脈伝説、聖杯伝説など様々な伝説・伝承が残る土地。
劇中のレンヌ・ル・シャトーが現実のレンヌ・ル・シャトーと同じ場所かどうかは定かではない。(ep3)
 


連邦艦隊
星団連邦軍が所有する武装艦隊の事を指す。
この時代、海軍と宇宙軍は連邦宇宙軍として統合されており、両者の間に明瞭な区分は無くなっている(部隊によっては慣習は残っているらしい)。
よって通常、宙域に展開する艦隊は、宇宙軍と海兵隊の二種となり、これ以外に特殊作戦軍のものがある。(ep1)

全宇宙の安定や平和を維持するために結成されている星団連邦軍の艦隊。旗艦を中心に、各戦隊や特殊艦を展開して敵艦隊を殲滅する。
それらの駆逐艦のほか、船団護衛を目的に構成された護衛艦や、物資調達のための補給艦など全てをまとめて連邦艦隊と呼称する。
恒星船艇の多くはヴェクター社製とハイアムズ社製である。
元は海軍と宇宙軍に分かれていたが、「連邦宇宙軍」として結合された。しかし連邦宇宙軍指揮下となった今でも海軍と宇宙軍それぞれの風習は未だに残っている。(ep3)


連邦艦隊司令
ケダルヤ方面艦隊司令官。
直情径行だが任務と規律と時間には忠実。
階級は少将。幼い頃に生き別れになった弟がいる。(ep1)


連邦議会
数万の各自治州の代表達が集まって開かれる議会。
その中央議事堂は主星であるフィフス・エルサレムに置かれているが、各自治州の代表達は、U.M.N.を介した超光速通信によって参加することが多い。
また、討議する議題によっては開かれる会が異なり、ミルチアの処遇を巡って開かれたこの会議は常時開かれている連邦会議と呼ばれるもので、全自治州の代表が集う会議となる。これより上位には、重要な国策を決める会議として枢機院会議が存在する。(ep1)

各自治州の代表者達が集まって行政や惑星の方針などを定める議会であり、中央議事堂は主星であるフィフス・エルサレムに置かれている。
ただし、U.M.N.内に中央議事堂を模した空間が作られており、そこと現実世界の中央議事堂はリンクされているため
議会のためにフィフス・エルサレムを訪れる代表は僅かであり、そのほとんどがU.M.N.を介して参加している。
協議する内容により開かれる議会は異なり、ミルチアの処遇についてのものは、常時開かれている連邦議会と同じく全自治州代表が集うものとなる。
その他、有事の場合に急遽招集される特別議会、星団連邦内部を極秘に調査し不正当を防止する役割の行政監査議会等がある。
更に重要な連邦法を決める枢機院議会というものも存在している。(ep3)


連邦警察
"星団連邦警察"の略。
基本的には我々の知る警察機構と同様の組織構造となっているが、人の生活圏が宇宙へも移行したことによって、
宇宙圏を専門に受け持つセクションが存在する。
過去にジギーが所属していた特殊作戦司令部分遣隊、対テロ作戦や、要人警護、またはその救出を専門とする部隊であった。(ep1)

正式名称は星団連邦警察であり、その名の通り星団連邦に管理され、連邦所属の惑星や宙域に展開している警察機構である。
連邦警察本部を基に、更に各自治州ごとに分署化されているが部署やその役割などは統一されてる。
しかし本部には宇宙圏を担当する部署、U.M.N.犯罪を担当する部署など、各自治州に存在する分署が持つ権限を超えて操作できる部署が存在する。
過去にジギーが所属していた特殊作戦司令部分遣隊もその一つである。
連邦警察は各自治州や各部署の連携のもと、法と秩序を保ち善良な人類を犯罪・事故・災害・麻薬などから守ることを目的としている。(ep3)


連邦警察学校
連邦公安委員会が警察官の育成を目的として設立した組織。育成の過程は甲種と乙種に分別される。
甲種は連邦警察機関の育成が目的の、いわゆるキャリア組養成機関と言われる種別であり、警察官、技術行政官、研究職員の育成が行われている。
また乙種は星系ごとの管区に属した旗艦であり、主として地方警察官の育成を行っている。
原則として、甲種過程は警察学校卒業と同時に警部補の役職が与えられ、即時に現場指揮官としてミッションやプロジェクトを任されることになる。
ジャン・ザウアーはフィフス・エルサレムの甲種警察学校を最優秀の成績で卒業している。そうは見えないが。(ep3)


連邦先進技術特別監察局
シオンの父、スオウ・ウヅキが属していた組織。正式名称は連邦エネルギー省先進技術特別監察局。
エネルギー省の一部局で、先進技術につきまとう危険性を監督、取り締まる役目を担う。
組織の性格上、一大事業の案系が多く、巨額の資金が絡むだけに政界・財界との癒着が度々指摘されている。(ep3)


連邦評議会
数万の代表等議員によって構成されている立法機関で、その上席討議員によって開かれる上級会議は星団連邦枢機院議会と呼称される。(ep3)


ロート・マンテル
T-elos設計開発を行い、ディミトリ・ユーリエフが指揮するプロジェクトゾハルに特別技術顧問として参加している。
彼の正体は赤い外套者であり、シオン達を監視するため姿を変えて彼らの接触していた。
シオンの退職やT-elosの開発、KOS-MOSの廃棄もすべて彼の計画によるものである。(ep3)


ロジカルドライブ
論理推進器。
それまでの反動型推進器に取って代わった、新しいタイプの宇宙船推進器。
進行方向の空間の位相を書き換えることによって前進する。
移動に際しては相応のエネルギーが必要とされるが、 その装置自体の小型化は比較的容易であるため、転送型ジェネレーターを装備した艦載機、A.G.W.S.などにも採用されつつある。(ep1)

新型の宇宙船推進器で、進行方向の空間の相違を書き換えることによって前進する。
可動するためには多くのエネルギーが必要とされるが、その装置自体の小型化は比較的容易であるため、
A.G.W.S.のように転送型ジェネレーターを装備した搭乗兵器にも採用されている。(ep3)


ロジカルドライブポッド
主に飛行能力を持たない機動兵器や小型の航宙機などのゲートジャンプ用に使用される拡張用ドライブユニットの呼称。
統一した規格は存在せず、ミルチア降下作戦時にE.S.アシェルが使用したものや、E.S.ディナの航宙機ユニットなど、
その用途や状況により様々な種類が存在する。(ep3)


ロスト・エルサレム
遥か数千年前に失われた、人類の故郷。地球。
現在はその場所がとこにあったのかさえ判らなくなっている。(ep1)

地球のことを指す。
現在ではその座標をも見失ってしまったことから、ロストの名が冠されている。
ヨアキムがゾハルを使ってロスト・エルサレムの座標を解析したと言われているがその詳細は不明。
マーグリスとセラーズの会話から、U-TIC機関はロスト・エルサレムへ向かうためにオリジナルゾハルを狙っているということが推測される。
ちなみに、天の車内にはロスト・エルサレムの位置を示すホログラムを発生させる装置があった。(ep2n)
が、ロスト・エルサレムがヨアキム・ミズラヒ、または天の車と関連性があるといった描写は無く、
天の車内に何故このようなホログラムがあったのか不明。

人類の母なる星・地球。数千年前にゾハルの暴走により引き起こされた局所事象変異により現在はその存在さえも確認できない状態である。
オルムスの目的は、このロスト・エルサレムへの回帰であり、ゾハルを利用し、失われたロスト・エルサレムの復活を果たそうとしていた。(ep3)


ロボットアカデミー
ハカセこと科学者ハクシーヌ・ホワイトと、その助手であるスコットクンがエルデカイザーの開発・整備などを行うための研究所。
もとはクーカイ・ファウンデーション内に設置されていたが「機動要塞エルザ計画」の影響によりエルザ内に移転された。
移転してきた時からエルザ内部はロボットアカデミーに徐々に領域を奪われつつあるのだが、マシューズ達はまだ気付いていない。(ep3)

 

最終更新:2019年06月28日 20:12