や行

U.R.T.V.
"U-DO Retro Virus"の略。
U-レトロヴァイラスとも言う。
ウ・ドゥの反存在波長を持つ生体兵器。
ユーリエフ・インスティテュート代表、故ディミトリ・ユーリエフ博士によって669体が生産された。
ユーリエフ博士はU.R.T.V.達の遺伝子上の父にあたる。(ep1)

ウ・ドゥが発する波形の逆位相である思念波を形成できるように調整された人工培養児のこと。
ユーリエフ・インスティテュート代表のディミトリ・ユーリエフ博士によってウ・ドゥの半存在として669体生み出された。
これらは受精卵の株によって2種類に分類でき、1つは「mtDNA」保存を重視したX型の「女性体」、もう一つはY型の「男性体」である。
最終的に残った男女比は女性体のほうが圧倒的に少ない。これは生成された女性他の数が男性体より少ないということに加え、
男性体と同レベルの資質を持ちながらその性能を発揮できず処分された個体が多かったことにもよる。
通常の女性体と男性体はまとえて「標準体」と呼ばれており、一方で突然変異を起こしたJr.、ガイナン、アルベドは「変異体」と呼称されている。なお、上記の樹セランにおける父親はユーリエフだが、母親にあたる人物は判明していない。(ep2n)

U-DO Retor Virusの略称であり、ウ・ドゥレトロヴァイラスと読む。
ウ・ドゥの波動と反存在波長を持つことでウ・ドゥとの対消滅を目的とした兵器。
計画の立案者であるディミトリ・ユーリエフの遺伝子情報を使用し対ウ・ドゥ用に生み出された生体兵器(デザイナーズチャイルド)である。
反波動を生み出すためにはリンクマスターと複数のU.R.T.V.によるリンクが必要である。
全部で669体が製造され、それぞれの個体にはNo.001からNo.699までのナンバリングが施されている。
ミルチア紛争時の第三次降下作戦に500番台と600番台が投入された。
記録ではU.R.T.V.には男性体と女性体が存在していたが女性体は男性標準体に比べ安定率が悪く、そのほとんどが訓練時に廃棄処分となっている。
また、兵器としての運用を考え性能に個体差が出ないよう、感情抑制や能力の安定化が図られていたが、
それらの能力を逸脱したハイスペックな個体の存在も数体確認されている。それらは変異体と呼ばれ、標準体とは別の任務を与えられていたと思われる。(ep3)


U.R.T.V.汚染体
U.R.T.V.標準体がウ・ドゥとの接触によって精神崩壊を起こした姿。
精神崩壊を起こしているため、正常な判断能力はなく反射的に攻撃行動を繰り返すだけの存在となってしまう。(ep3)


U.R.T.V.個体No.623
U.R.T.V.の標準体である個体No.623は、ルベド達と共にサクラの深層意識へとU.M.N.経由ダイブを行い、
彼女の先天性疾患である知覚障害を改善するミッションを行っていた。
しかし、サクラの恐怖がウ・ドゥをの波動を視覚化させたことにより、それに襲われた多くの標準体が汚染体へと変異した。
最悪の状態は免れたNo.623であったが、怒りに駆られたアルベドによって瀕死の重症を負わされてしまう。
それは汚染体へと変異した標準体がルベドを傷つけたことに対する歪んだ報復行為であった。(ep3)


U.R.T.V.個体No.666
ユーリエフ・インスティテュートにて、666番目に生まれたU.R.T.V.の変異体。
赤い髪を持つことからC.G.ユングの「心理学と錬金術」における赤化のプロセスに基づき、ルベドと命名された。
No.667アルベドと背部が癒着した状態で生まれた癒着双生児である。
ルベドはインスティテュートで誕生したU.R.T.V.初の変異体で、標準体とは比べ物にならない強力な対ウ・ドゥ波動を持って生まれた。
U.R.T.V.を統括するリーダー的存在でもある。弟であるアルベドは常にルベドの傍を離れず、
ルベドもそんなアルベドを寛大に時に厳しく見守っていたのだが、U.R.T.V.部隊がウ・ドゥと対峙した際に、
ルベドがミルチアとU.R.T.V.の末路を垣間見てしまったことから二人の歯車が狂い始める。
全てを悟ってしまったルベドは、存在消滅の恐怖に襲われ、強制的にU.R.T.V.同士の精神リンクを断ち切る。
標準体とアルベドは次々とウ・ドゥに汚染された。精神リンクを断ち切ってしまったルベドは今もなお自責の念に苛まれ続けている。(ep3)


U.R.T.V.個体No.667
ユーリエフ・インスティテュートにて、667番目に生まれたU.R.T.V.の変異体。
白い紙を持つことからC.G.ユングの「心理学と錬金術」における白化のプロセスに基づき、アルベドと命名された。
彼はNo.666ルベドと背部が癒着した状態で生まれた。
このような双生児は癒着双生児と呼ばれているが、人口培養時において分離不全は極めて稀である。
切り離されたことでその方向性は両極へと向かったが、基本的には細胞の再生を止めたり促したりと、
アルベドとルベドの特殊能力は同じ原理で成り立っている。
ルベドは細胞の成長や老化を抑制する力(不死ではない)を持ち、アルベドは恐るべき早さで破壊された細胞を再生させる力を持って生まれた。
それは、頭部や心臓が完全に破壊された場合であっても例外ではない。
無論、ルベドやニグレドにはそのような特殊能力は無く、その事実を知らなかったアルベドは、
自分だけが不死の存在であることに大きな衝撃を受ける。
これらの特殊能力は、自身の肉体細胞をコントロールするのではなく、U.M.N.の構造体そのものにアクセスすることによって行使されている。
アルベドの精神は生来不安定であったが、自分が死ねない身体であると悟った日から更に拍車がかかっていくようになった。
アルベドにとってこの世界は、たとえ愛するものを失っても苦痛を背負ったまま永遠にに一人で生き続けなければならない牢獄でしかなかった。
何より片割れであるルベドが自分の前から消えてしまうのが恐ろしかったのである。
そしてウ・ドゥと対峙した際にルベドに手を振りほどかれ、
ウ・ドゥとの接触を果たすことでアルベドはついに後戻りの出来ない領域に踏み込んでしまうのである。(ep3)


U.R.T.V.個体No.668
ユーリエフ・インスティテュートにて668番目に生まれたU.R.T.V.の変異体。シトリンの個体識別ナンバーである。(ep3)


U.R.T.V.個体No.669
ユーリエフ・インスティテュートにて、669番目に生まれたU.R.T.V.の変異体。
黒い髪を持つことからC.G.ユングの「心理学と錬金術」における黒化のプロセスに基づき、ニグレドと命名された。
669体製造されたU.R.T.V.最期の個体だが、標準体と比べて桁外れに強い思念波と思考操作能力、更にはウ・ドゥ波動の反応を退ける能力を持つ。
子供ながらに物腰も穏やかで、少々大人びた性格をしているが、常に行動を共にしていたルベドとアルベドのあまりにも強い結びつきに、
時には疎外感を覚えることもあった。
また、ニグレドには2つの特別な任務が課せられていた。ひとつはレッドドラゴンの暴走を防ぎ制圧すること。
これはNo.668シトリンにも課せられている。
もう一つは父親であるユーリエフと密接に関係する「ある任務」である。しかし、ニグレドはこの任務を放棄してユーリエフを銃殺している。
これらの真相については未だに明らかにされていない。(ep3)


U.R.T.V.標準体
ユーリエフ・インスティテュートにおいてU.R.T.V.は669体製造されたが、そのうちのNo.001から665までが標準体とされている。
彼らU.R.T.V.はディミトリ・ユーリエフの遺伝子に基づいて作られた個体であるため、一様にユーリエフと同じ髪色・顔・体型を受け継いでいる。
しかし、変異体のような自我や個性はほとんど無く、ウ・ドゥの反存在波動も微弱で影響を受けやすい。
サクラの深層領域内では、突如U.R.T.V.達を襲った波動により次々と汚染体に変移する現象も確認されている。
サクラの恐怖が視覚化させたウ・ドゥの波動によって、標準体が汚染されることは想定外の自体だったが、
同行していたルベドを始めとする変異体には何ら影響をおよぼすことはなかった。
生まれながらにして強い反ウ・ドゥ波動と特殊能力を兼ね備え、
特別な存在として扱われている変異体に対して多くの標準体が敵意と羨望を抱いていたのもまた事実である。(ep3)


U.R.T.V.変異体
遺伝子操作の際に突然変異が起こったU.R.T.V.で、ルベド、ニグレド、アルベドのことを指す。
標準体に比べてケタ違いの反ウ・ドゥ波動を形成できる変異体は、対ウ・ドゥ戦やウ・ドゥシミュレータでの模擬訓練等でもU.R.T.V.部隊の中心として他のU.R.T.V.をまとめる立場にあった。
また、変異体の特徴は反ウ・ドゥ波動の出力量にかぎらず、髪の色が異なるといった個体差がはbゲしいことや、ガイナンの思考操作、アルベドの生体再生、Jr.の成長抑制など、特殊な能力を持っている点があげられる。(ep2n)

ユーリエフ・インスティテュートにおいて製造されたU.R.T.V.の内、生存が確認されているNo.666、667、668、669の4名が変異体とされている。
誘発突然変異によって、生まれながらに特殊能力を持つ彼らは、桁外れのウ・ドゥの反存在波動と強い思念波を兼ね備えている。
また、彼ら以外の多くのU.R.T.V.は標準体と呼ばれ、一様に個性に乏しく反ウ・ドゥ波動も微弱である。(ep3)


UNP
"U.M.N.Phone"の略。
この時代、ごく一般的に用いられている携帯通信器の一つ。
シオンが常時使用しているコネクションギアにも通信機能が付いているが、コネクションギア自体、それなりに高価な機器なので、誰もが持っているようなものではない。
シオンも予備の通信手段として、このU.M.N.Phoneを使っていた。
コネクションギアの回線は、通常、軍で使用されている特別回線と同じ物を使用しているため、今回の様なCIC(戦闘情報センター)の基幹システムそのものが輻輳を起こしている場合、むしろUNPの方が繋がりやすかったりする。(ep1)

Unus Mundus Network Phoneの略。一般的な個人通話端末機、すなわち携帯電話のこと。
コネクションギアにも高度な通信機能が搭載されているが、非常に高価な機器であるためUNPの普及率の方がはるかに高い。
UNPを製造しているメーカーは数百社にも及ぶが、ヴェクター・インダストリー製のVEシリーズが最も人気が高く、
U.M.N.エージェントキャラクターであるうーくんをモチーフにした最新機種、VE-Uシリーズはシオンが愛用しているUNP端末でもある。
また、コネクションギアの回線は軍の特別回線を使用しているため、軍事的有事にはUNP回線の方が繋がる可能性が高い。
そのため、コネクションギアを持つ技術者でもUNPを呼び通信機器として所持するものも少なくない。(ep3)


U.M.N.
"Unus Mundus Network"の略。
ウーヌス・ムンドゥス・ネットワークと読む。
全宇宙を結ぶ情報ネットワークで、その特質でもある非局所性を利用し、空間跳躍や超光速通信に用いられている。
ウーヌス・ムンドゥスとは、C.G.ユングが唱える、世界に対する超越的な上位構造体のことで、これによって共時性やEPRパラドックスといった物理学上の矛盾点を説明出来る他、心と心、心と物質といった相互に補完、連絡しあうモノ同士の関係も説明できるとされている。
一なる世界。(ep1)

U.M.N.は星団連邦政府によって運営・管理されているが、開発したのはヴェクター・インダストリー。
このU.M.N.開発への着手は約4000年前の21世紀末まで遡る。
ゾハル発掘後の局所事象変異によって、人類が地球圏を脱出せざるを得なくなったあとも、移民船の中で研究が続けられ、
後に初期段階のU.M.N.が構築された。
現在、市民の日常生活には欠かせなくなったU.M.N.だが、開発元であるヴェクター・インダストリーの思惑は、
これを使ったゾハルの制御と管理にあると言われている。
巨大エネルギー体であるゾハルの制御を実現した先にある目的は一切明らかにされていない。(ep2n)

Unus Mundsu Network ウーヌス・ムゥンドゥス・ネットワークの略。
全宇宙を結ぶ広域情報ネットワークで、その特質でもある非局所性を利用し、空間跳躍や超高速通信に持ち言われており、
EPRパラドックスを利用して時間や空間の制約を受けず成立させることが可能なネットワークシステム。
U.M.N.の開発はロスト・エルサレム消失後にヴェクターによって行われ、その後連邦政府へその管理が譲渡されているが、
開発時の一歳の記録が残されておらずその詳細を確かめる術はない。
最近ではU.M.N.及びエンセフェロン内にてグノーシスとの遭遇が数多く報告されており、グノーシス・テロの首謀者であるグリモア・ヴェルムも
U.M.N.を利用し事件を引き起こしていたことから、U.M.N.とグノーシス出現に何かしらの関連があるものと推測されている。
ウーヌス・ムゥンドゥスとは、C.G.ユングが唱えた集合無意識のことを指し、
これによって共時性やEPRパラドックスといった物理学上の矛盾点を説明できる他、心と心、こころと物質といった相互に
補完、連結しあう者同士の関係も説明できるとされている。
劇中では制約のない集合無意識的なネットワークという意味合いで、人の意識とネットワークというものを重ねあわせ解釈している。(ep3)


U.M.N.管理局
星団連邦に所属するU.M.N.を管理運営する機関。
各星系に支局があり、大に見るルチアでモモがY資料の解析を行ったのもその支局のひとつである。
通常は、通信やゲートジャンプの制御や管理、関税等を行っているが、U.M.N.内で発生した事件や事故などの調査や処理も行う。
もともとU.M.N.はヴェクターによって管理運営されていたのだが、その権利が星団連邦に移った際にヴェクターの協力を得て組織された。
実質的に星団全体の情報を掌握できる立場にあり、政府に対する発言力も大きい。
依然として関連施設、資材、技術者の98%をヴェクターからの供給に頼っているのも事実である。(ep3)


U.M.N.管理センター
第二ミルチアにあるU.M.N.転移ゲートの管理施設。
ここに限らず、U.M.N.に関係する施設の全ては、U.M.N.管理局の管轄下に置かれている。
U.M.N.管理局は、実質的に星団全体の情報を掌握できる立場にあり、よって中央政府に対する発言力も大きい。
関連施設、資材の98%をヴェクターからの"供給"に頼っている。(ep1)

第二ミルチアにあるU.M.N.転移ゲートの管理施設。かつてはヴェクター・インダストリーの移転ゲート制御施設だった。
現在も関連施設、資材の98%をヴェクターが供給している。基本的にU.M.N.に関係する施設の全ては、U.M.N.管理局の管轄下に置かれている。
星団全体の情報を掌握できる立場にあるので中央政府に対する発言力を持っている。(ep3)


U.M.N.相転移砲
プロトオメガに搭載されている相転移砲。
通常の相転移砲と違い、U.M.N.を介した砲撃が出来るため、対象が何処にいても確実に射抜くことが出来る。
また、相転移砲とは真空の相転移現象を応用した兵器で、任意の座標に局所相転移を発生させて空間を歪ませることで、
対象を殲滅する仕組みになっている。(ep2n)


U.M.N.転移コラム
U.M.N.転移ゲートは、一定のエリアごとにコラムと呼ばれる中継ポイントが存在し、
このコラムのよって全宙域の転移ゲート同士が結ばれている。脳神経の結節点のようなもの。
各コラムにはその影響範囲が存在するため、範囲外からのゲートジャンプは出来ない。(ep1)

ゲートジャンプを行うにはU.M.N.を利用する必要があり、U.M.N.転移コラムとはゲートジャンプの出入口となる領域のことである。
中継ポイントとして一定エリアごとに存在し、このコラムによって転移ゲート同士は結ばれている。
各コラムはその影響範囲が存在するため、コラムの有効範囲外でのゲートジャンプは不可能である。
また、ゲートジャンプには通行料金が課金されるが、これはコラムを利用する際に徴収される仕組みになっている。
通行料金はハイパースペース内の航行距離や、船種区分によって変化する重量制で、エルザのような普通船の場合、ハイパースペース内の航行距離一単位あたり24.6Gで計算されている。
また、デュランダルのような特殊大型船の場合には、普通船の3.85倍の比率で料金が加算される仕組みが採られている。(ep3)


U.M.N.パルス
U.M.N.転移コラムから常時発信されている、航路指示暗号の事。
各コラムごとにその発信パルスが異なるため、ゲートジャンプを行う際には、ジャンプの目的地のパルス、
またはそこへと至るルート上のパルスを受信する必要がある。(ep1)

U.M.N.転移コラムから常時発信されている航路指示信号のこと。ゲートジャンプを行う際には、
各コラムから発信される目的地のパルス、またはそこへと至るルート上のパルスを受信する必要がある。(ep3)


U-TIC機関
正式名称は、
"Unknown Territory Interventing and Creation"
-不可知領域への干渉及びその創造-機関。
エピソード1を通して触れられる"ミルチア紛争"に大きく関わっていた組織。
十数年間にわたって歴史の表舞台から退いていたが、物語冒頭となるT.C.4767年、再びその姿を現すこととなる。
連邦に属さない独立した組織であるが、その技術力と軍事力は政府、軍のそれを遥かに上回るものを持っている。
その前身はミズラヒ悩物理学研究所-つまり、その創設者はヨアキム・ミズラヒとなるのだが、彼と現在のマーグリス達との間にどのような接点があるのかは不明。(ep1)

正式名称は[Unknown Territory Interventing and Creation]で、「不可知領域への干渉およびその創造」機関という意味。
前身はヨアキム・ミズラヒが創設したミズラヒ脳物理学研究所で、ヨアキム・ミズラヒの提案によりU-TIC機関として再編された。
U-TIC機関とした後はオリジナルゾハルをエネルギー機関、兵器として応用する研究が続けられ、
百式観測器やヒルベルトエフェクト、戦闘用レアリエンの開発も行われている。
その後、ゾハル統御による星団支配を目論見、連邦政府に反乱、ミルチア紛争を引き起こすが、
星団連邦軍の降下作戦によりラビュリントスが制圧され、首謀者であるヨアキム・ミズラヒは墜死を遂げた、というのが表向きな歴史と経歴。
ミルチア紛争後、歴史の表舞台から姿を消していたが、組織自体は存続しており
小惑星プレロマを拠点として秘密裏に情報の収集や軍事力の増強を行っており、
百式観測器プロトタイプに封印されたY資料を手に入れるべく再び表舞台へと登場する。
表向きはヨアキム・ミズラヒによって設立されたと言われているが、実はすべてオルムス教皇の指示によるものである。
U-TIC機関に再編された際、脳物理学研究所の監査役として赴任していた連邦側の役人、研究者のほぼすべてを排除し、
内部の人間を旧ミルチア教主国及びオルムスの関係者で固めた。
ヴェクターに代わりハイアムズ社が兵器開発及びスポンサーとして参加していたが、このハイアムズ社もオルムスに所属する企業の一つである。
総司令となって連邦軍大佐のマーグリスでさえ、当時既にオルムス側の人間であり、
連邦及び軍の内部にかなりの数のオルムス関係者が潜り込んでいたことが伺える。(ep3)


癒着双生児
体の一部が癒着した状態で生まれてくる一卵性の結合性双生児の事。
Jr.とアルベドの場合は背中が癒着した状態で生まれてきた。
癒着性双生児が生まれる確率は数百万分の1で、1つの受精卵が2つに分かれる際、
分裂が遅れたり不十分だったりするとこのように結合した状態になってしまう。(ep2n)


ユウフラテ
T.C.4667の巡礼会議襲撃の際に、ヴォイジャーがウ・ドゥとの契約の際にヨハネの黙示録・第十六章から引用した言葉で、
旧約聖書ヨハネの黙示録においてユウフラテ(ユーフラテス?)川をさした言葉と推測される。
ヴォイジャーが何故この言葉を引用したかは不明だが、ウ・ドゥを黙示録に現れる”王”に喩えて
「神の戦いのためにハルマゲドンを呼ぶ」ことを企てていたと仮定できる。
ユウフラテ川とは、トルコ北東部の山地に源流を持ち、シリアを経由した後にイラクでチグリス川と合流してシャッタルアラブ川となり、
最終的にペルシア湾に続く全長2780kmに及ぶ国際河川である。(ep3)


ユーリエフ・インスティテュート
T.C.4660年代にディミトリ・ユーリエフによって設立されたウ・ドゥ研究機関。
ウ・ドゥ現象の解明とその対抗措置であるU.R.T.V.の開発、育成を行う。政財界ザルヴァートルをそのバックボーンとしているため、
その活動には様々な特赦措置と潤沢な資金の提供が約束されている。
一自治州の州軍規模の私設軍隊を擁しているが、この私設軍隊は規模的に小規模ながら連邦軍ザルヴァートルに対する絶対的な命令権を持っているため、
実質的には移民船団はを除く連邦軍全てが、ディミトリ・ユーリエフの私兵の指揮下にあると言っても過言ではない。(ep3)


ユキヒラ・トガシ
T.C.4745年生まれ。22歳。
アレンの後輩。
二年前、KOS-MOS暴走事故直後にヴェクター第一開発局に入局する。
先輩であるアレンをからかうことを生き甲斐にしている。
趣味は柔道。ミユキに惚れている-らしい。(ep1)

KOS-MOS開発計画総合オペレーションシステム開発室の研究員。趣味は柔道。
KOS-MOSの暴走事故直後にヴェクター第一開発局に入局した。同僚のミユキに惚れたいたのだが、
何もアクションを起こせにままミユキが第二開発局に移動になってしまい、外見に似合わず届かぬ思いに心を痛める繊細な一面も持っている。
感傷的な気分を紛らわせるためにも、新主任であるアレンをからかう事は彼の重要な日課なのである。(ep3)


ユリウス18世
T.C.4600年代中期、移民船団の教皇の座に就いた人物。
惑星アブラクサスを星団連邦と分割統治する考えを提唱した穏健派の教皇として知られている。
当時、事実上惑星アブラクサスは移民船団国家が領有権を持っていたにも関わらずゾハルの平和利用を考えていたために、
巡礼会議直前となって後に教皇となる急進派のセルギウス14世によって謀殺される。(ep3)


ユリ・ミズラヒ
T.C.4723年生まれ。44歳。
星団連邦 接触小委員会、専門委員の一人。故ヨアキム・ミズラヒ夫人。
T.C.4754年、拡散するグノーシス現象を憂慮した彼女は、自ら進んで接触小委員会の設立を提唱する。現在のモモの保護者でもあり、そのモモ達百式観測器は、彼女と、亡夫ヨアキムによって開発、製造された。旧姓ニワシロ。(ep1)

星団連邦政府・接触小委員会代表専門委員。故ヨアキム・ミズラヒの妻。急性はニワシロ。
夫であるヨアキムにより引き起こされたミルチア紛争の後、拡散するグノーシス現象を憂慮した彼女は自らすすんで接触小委員会の設立を提唱する。
愛娘に似せて作られたモモに対し冷淡な態度を撮り続けていたが、モモの見せる一途さに徐々にその心を開いていった。
現在、プロジェクトゾハルが行われている統合先進技術試験場に接触小委員会からのオブザーバーとして出向している。
その真意は亡き夫の汚名返上というよりも、Y資料の絡むこの一大プロジェクトの行く末から、
ヨアキムが本当は何を成そうとしていたのか、その真意を探ろうとしていたのではないだろうか。(ep3)


ヨアキム・ミズラヒ
T.C.4701年生まれ。享年52歳。
百式観測器の提唱者-つまりモモの生みの親。
稀代の天才とうたわれた科学者であったが、T.C.4753年、俗にミルチア紛争と呼ばれる戦乱が起こった年に死亡している。
生前連邦に遺した功績は大きく、その様々な研究成果は、連邦の発展に寄与している。ユリ・ミズラヒの元夫。(ep1)

U-TIC機関創設者であり、ヒルベルト理論を構築した稀代の天才。
D.S.S.S.や百式システム、高性能ナノマシンの開発、レアリエンに関する著作物、グノーシス現象の基礎研究など、
彼が連邦に遺した功績は限りなく大きい。
アブラクサス生まれのヨアキムは秘密結社オルムスからの接触を受けU-TIC機関を設立。
その後、狂気の発明と呼ばれるネピリムの歌声の復元や、天の車、百式観測器などの開発を手がける。
連邦の第三次ミルチア降下作戦の折、突如として発生したグノーシス現象の拡大と、争いの火種となったゾハルをミルチア宙域へと封じ込めるため、
ネピリムの歌声をオーバーロードさせミルチアとその周辺のU.M.N.との連続性を断った。
強靭化したとされているヨアキムだが、彼のこの封じ込めがなかったら、より早期に星団連邦全域でグノーシス現象が発生、
加速度的に拡大していったと思われる。(ep3)


要人教育用人口胎盤施設
将来、官僚になるべき人材を人工的に育成していくために建設された施設。
施設内保育室では発生段階の胎児に対して遺伝子的な調整を行っていた。
星団の主だった惑星ではほとんどの星にこの施設が存在し、惑星アブラクサスの施設、
特にドレーパーの施設には生粋のアブラクサスの人間から採取された精子・卵子を利用した胎児の育成が行われていたという記録が残されている。
T.C.4700年代前半の官僚の18%はこのような施設で人工的に生み出された人間だった。
一般的にはライフサイクル法の副産物として語られることが多いが、
実際はライフリサイクル法本来の目的は人工的にゾハルとのリンクを目的とした優良種を生み出す事にあったと思われる。
施設はライフリサイクル法の敗死とともに完全に凍結するが、そこで培われた技術や集積された膨大な記録は
ユーリエフ・インスティテュートによって全て押収されている。(ep3)


抑制剤、欠かさずちゃんと打ってよね-
アンドリューの妻がアンドリューに向けて言った言葉。
この場面での抑制剤とは、人格矯正処置の効果を維持するためのものと思われる。
「管理責任を問われるのは-」と言っている点から見て、矯正処置後の人間は然るべき管理者の下で管理されなければならないようである。(ep1)


ヨシュア
ヴィルヘルムが所有する機体。
一見するとE.S.のようであるが、アニマの器を搭載しておらず、ヴィルヘルムからの直接エネルギー供給を受けて稼働しているので、原理的には全く異なった機動兵器である。
機動兵器であると同時に曙光のメインリアクターであり、そしてツァラトゥストラの制御システムのコアとしての機能を有している。
他のE.S.が神の遺物のデータを基に建造されているのに対して、このヨシュアはヴェルム自らの手で新たに建造された機体である。
故にヨシュアはヴィルヘルムの半身とも言える機体で、機動兵器として運用された場合の戦闘力はE.S.のそれをはるかに上回るが、
ツァラトゥストラの制御システムとして運用されている間は、その機能・戦闘力は大幅に制限されてしまうというウィークポイントも併せ持つ。(ep3)


474特務艦隊
Jr.達を襲撃した艦隊のこと。
ファウンデーションがヴォークリンデの調査に動くと読んだマーグリスによって派遣された。(ep1)

U-TIC機関のマーグリス指揮下において、得意な指令を主に受ける艦隊。特務艦とは特務艇数隻づつで構成されている。
ヴォークリンデに収容されたゾハルエミュレーターを回収するために出動したが、
間に合わずにゾハルエミュレーターはグノーシスに奪われてしまう。
だが、クーカイ・ファウンデーションが遭難したヴォークリンデの調査に動くと呼んだマーグリスの指示によりその場に待機後、デュランダルと交戦した。
マーグリスは、この474特務艦隊にデュランダルを撃破させるために待機命令を出していたのではなく、
”デュランダルがこの場所で何かと交戦した”という事象を作り出し、それを記録するために待機命令を出していた
後にU-TIC機関は、デュランダルと遭難したヴォークリンデの画像を合成し、クーカイ・ファウンデーションやミルチア自治政府を罠に陥れた。
474特務艦隊はデュランダルとの交戦である程度のダメージを受けながらも特務を成功させたのである。(ep3)


400番台のプログラム
KOS-MOSの戦闘能力を測定する為のプログラムの事。(ep1)
 

最終更新:2014年09月13日 23:33