た行

ターゲットドローン
戦闘シミュレーションプログラム内でターゲットとなる模擬戦体のこと。(ep1)

戦闘シミュレーションの際、敵機と想定する無人機のことを指す。実際に戦闘をする場合もあるが、
この時代ではU.M.N.内に構築された戦闘シミュレーションプログラムで模擬戦闘を行う場合が多い。
そのプログラム内において敵機と想定された対象のことをターゲットドローンという。想
定された対象によりターゲットドローンの型は異なり、通常は多くの団体が所有しているA.M.W.S.である。
G型ターゲットドローンと呼ばれるものは、プログラムにより作成されたグノーシスの形や行動パターンなどを再現する模擬体であり、
KOS-MOSの起動実験に使用された。その他、対人戦用としてはH型、メカ専用のM型等がある。(ep3)


第二種装備
KOS-MOSの実戦装備の一つ。
現行の筐体のフレーム材質や一次装甲の素材置換などを意味すると思われる。(ep1)


第二種兵装
KOS-MOSの実戦装備の一種で、現行の筐体用の兵装やフレーム材質、一時装甲の素材置換などを意味する。
この第二種兵装では、実験的にPT。カートリッジによる相転移砲を使用していたがサイズの小型化に限界があり、
運用場所が限定されていたため基本設計から見直された筺体一体型の相転移ユニットを標準装備とした第三種兵装が第二ミルチアで製造された。(ep3)


第三種兵装
ヴェクター・インダストリー第二開発局によるKOS-MOS専用の装備。
ウ・ドゥの暴走で起こりうる最悪の事態を未然に防ぐためにアーキタイプ用として建造されたが、現在はKOS-MOS用に再調整が施された。
相転移システムが備えられており、システム半径は130ナノメートル(0.0000013メートル)に設定されている。(ep2n)

KOS-MOSのオプション兵装で、両肩に相転移砲ユニットが装備されている。
生前、ケビンによって設計されあ、第二ミルチアの二局で組み立てられた。
極限まで小型化されたユニット故、相転移砲発射時の衝撃波かなりのものああり、その運用にはバージョン2以降の実戦用筺体が必須となる。
ネピリムの歌声出現時にKOS-MOSが運用したPTカートリッジ式相転移砲は、本兵装の発射ユニットのテストベッドとして施策されたものである。
ユニット後方には光の翼上の冷却フィールドが形成される。(ep3)


第一一七海兵師団
巡洋艦ヴォークリンデを擁する連邦海兵隊の一師団。師団本部が連邦の要所から離れているため、装備の刷新が遅れていた。(ep1)

惑星アリアドネ消失事件の調査に向かったヴォークリンデが所属している連邦海兵隊の一師団。
師団本部は星団連邦主星から最も遠い宙域に位置する惑星テセドアにあるため、グノーシス対策である百式観測器の配備が遅れ、
ヴォークリンデは悲惨な最期を遂げたとされている。
師団本部が連邦の要所から離れていることにより、連邦の監視が行き届きにくく、第一一七海兵師団にはU-TIC機関の人間が多数潜伏している。(ep3)
この対グノーシス配備が十分になされていなかった理由として、KOS-MOSを目覚めさせるため、
つまりシオンを危険な状況下に置くため、だとも言われている。


第1875特殊作戦軍指令部
U.M.N.テロリスト・ヴォイジャーの追跡・逮捕を任務としている連邦警察の一部隊。
アブラクサス分遣隊はヴォイジャー制圧のための実行部隊だった。
公安委員会の下位組織として存在している連邦警察機関は各種附属機関や地方警察の他に、
長官官房(一局)、綜合安全局(二局)、保安局(三局)、交通管制局(四局)、警備局(五局)、情報通信局(六局)で構成されている。
特殊作戦司令部は六局に属する組織である。星団全域における特殊作戦司令部の総数は数千の単位に上ると言われている。(ep3)

 

対ウ・ドゥ・シフト
対ウ・ドゥの生体兵器として生み出されたU.R.T.V.の中でもJr.の反ウ・ドゥ波動は特に強い力を帯びているとされている。
Jr.は対ウ・ドゥ・シフト、つまり対ウ・ドゥの反存在として覚醒するとレッドドラゴンモードと呼ばれる状態に変移する。
これは怒りに我を忘れることで現れる破壊的な衝動で、覚醒すると自身の力で抑制することは不可能となる。
大切な物まで破壊しかねない、この忌まわしき兄妹な力の危険性にJr.は恐怖を抱いている。
他のU.R.T.V.の対ウ・ドゥ・シフトについては未だ明らかにされていない。ガイナンやシトリンには、
処刑人、レッドドラゴンモードのフェイルセイフ的機能を持っている。(ep3)


第34特務輸送隊
U-TIC機関所属の特殊運送部隊。戦闘用レアリエンをラビュリントスへ輸送する途中で連邦降下部隊の襲撃に遭い壊滅した。
この舞台の輸送していた戦闘用レアリエンは、天の車によって暴走するように再調整がかけられたレアリエンであり、
U-TIC機関はこれらのレアリエンを使いミルチア紛争を引き起こした。(ep3)


第七種人格矯正処置
アンドリューに施された人格抑制処置。
この時代、脳の器質性異常をその原因とする重犯罪者には例外なくこの処置が施される。
具体的には情動、衝動を抑制するナノマシンをインプラントする事なのだが、対象によってはそれさえも受け付けない場合がまま存在する。
よって第八種、九種といったより強固な処置方法が存在する。
ちなみに犯罪者の内、この処置が施されている人間の男女比は8:2であり、現在の突発性衝動をその根元とする犯罪者率9:1より女性の割合が増えている。(ep1)

脳の気質性異常による犯罪を起こしたものに施される処置で、情動や衝動を抑制するために脳内にナノマシンをインプラントすること。
第一種から第九種までの処置が存在し、脳内の神経伝達物質の分泌量を操作する比較的軽い処置から、
大脳新皮質の情報を書き換えることで一度人格を喪失させ、そこに全く新しい人格を形成する思い処置まで多段階に及ぶ。
しかし、対象となる人間によっては稀に人格の矯正を受け付けないことがあり、
そのような場合には矯正が認められるまで更に強固な処置が延々と施されることになる。
ライフサイクルの変異体であるアンドリューには第七種と第八種の人格矯正処置が施されたが、いずれの処置も受け付けず、
自身を否定するものに対しての破壊衝動は悪化の一途をたどった。
時折、彼の額に文様が現れることがあるが、これはナノマシンの活動が活性化している際に起こる現象で、
つまりアンドリューの破壊的な衝動を抑制しようとナノマシンが脳内で活発に働いているサインなのである。
劇中で矯正施設の職員が、アンドリューを第九種処置のサンプルにと考察していたことから、彼が極めて稀な存在であることがわかる。(ep3)


第二ミルチア
現ミルチア自治州政府の主星。直径13200キロメートル。重力比1.03。
惑星改造後、間もない星の為、まだ大地のあちこちに原生林が繁茂している。
海中の大気生成浄化用ナノマシンも未だその機能を継続させており、宇宙からは薄緑色の惑星に移る。シオンの実家がある。(ep1)

現在のミルチア自治州政府が置かれている惑星。ミルチア紛争により旧ミルチアは封印され、第二ミルチアへと遷都されることとなった。
第二ミルチアは惑星改造からまだ間もないので、大地には原生林が多く、宇宙から見ると薄緑の惑星といった様相を呈している。
ミルチア自治厨政府の代表討議委員は元星団連邦軍中将のヘルマーが努めており、
ミルチア紛争後には中立地帯として様々な既得権は超法規的特権が与えられている。
事実、このような状況を妬んでいる自治州や組織は少なくない。(ep2n)

かつて主星があった旧ミルチアが局所事象変異に巻き込まれてしまったため、
急遽、同タンタス腕内にあるテラフォーミングの第二段階が完了して間もない可住惑星にその州都を遷都することとなった。
惑星の改造は現在も続けられているが、まだ大地の至る所で原生林が繁茂している。
ロスト・エルサレムを彷彿とさせる水に恵まれた惑星である。現在、第二ミルチア自治州政府代表討議員のヘルマーが実権を握っている。
クーカイ・ファウンデーション設立にも貢献し、実情として両者はひとつの組織、勢力として深い結び付きがあるが、
体裁としては無関係を装っている。
第二ミルチア郊外にはシオンとジンの自宅がある。
第二ミルチアへの移民はテラフォーミングの第一段階後期から行われているが、シオンの粗祖父はそれ以前に移住していたらしい。
ちなみに、惑星のサイズは直径13200km。重力比は1.03である。(ep3)


ダイビングデバイス
仮想空間にアクセスする者の意識をU.M.N.内に構築された仮想空間に繋ぐための装置。
ヘッドマウントタイプのものから、ベッドシートタイプのものまで、用途により多彩な形状をしているが、
「精神状態をモニタして接続する」という基本仕様に違いはない。
小型デバイスは持ち運びが可能なためU.M.N.と接続さえ出来ればいかなる状況時でもダイブが可能とされるが、
モニタリングの精度がやや低く、仮想空間での行動が制限されてしまう場合がある。
反対に、大型デバイスはモニタリング精度が高く寄り安定した仮想空間を体験できるが、
デバイス自体が大掛かりなためにそれなりの費用等が必要となる。(ep3)


ダイブ
U.M.N.を介した仮想空間や、他人の心的世界にアクセスする行為をのものを指す。
アクセス先がエンセフェロンならエンセフェロンダイブというが、略してダイブと言うのが一般的。(ep3)


ダイブポッド
主にインターコネクションによるエンセフェロンダイブのために使用されるカプセル状の筺体の事。
同様の機能を持つものとして、ダイブシートやゴーグル状のシステムなど簡易的なものも使用されている。
劇中ではU.R.T.V.の連結実験の際に使用されている。(ep3)


ダイブモジュール
U.M.N.に接続する際に使用されつ機器。接続深度に応じて機器の種類、規模が異なる。
一般的には接続深度が浅いせいもありゴーグルタイプが普及している。
劇中でシオン達が使用したモジュールは、ゴーグルタイプの簡易モジュールであったが、
エルザに搭載されていた業務用カスタムモジュールを支援システムとして併用した為、KOS-MOSのデータ領域に対してのアクセスが可能となった。
このスペシャルモジュールは、マシューズがU.M.N.経由のスパイスシスターズのライブをより臨場感豊かに体感するため
―それでも当の本人は直接体感するライブにはかなわないと考えているようだが―セッティングしたものであり、
現代のオーディオマニアが少しでも生音に近くと機器に大金をつぎ込む行為に通ずるものがる。(ep3)


ダイレクトアプローチ
VR-2000を介して接続していた二者間の主観同士の連絡を解除し、直接対象のエンセフェロンに自らの意識を転送する事。
他者の意識領域に直接踏み込む事は、自他境界の損失を招く危険性がある。
ダイブとも言う。(ep1)

バーチャルシートVR-2000を介して接続していた二者間の連結を解除し、対象のエンセフェロンに意識を直接転送すること。
略称してダイブと呼ばれることもある。ただし、他者の意識領域に直接踏み込むことはリスクの高い行為であり、
過去に時間と場所を共有した者の記憶が共鳴再生されたり、自他境界の損失により現実世界仮想空間の境を見失う危険性も秘めている。(ep3)


タブバイク
ヴェクター・インダストリー第二開発局にあったKOS-MOSの調整タブ。
シオンの乗った航宙機が所属不明の機動兵器から襲撃を受けた時、これに呼応する形で航宙型バイクへと変形した。
タブバイクは航宙機にドッキングすることでE.S.ディナへと変形する。(ep2n)

KOS-MOSの機動力を補う目的で設計された、KOS-MOSオプション兵装の1つ。
外見上はモノバイクであるが、飛行及び航宙、転移後方が可能な万能機である。というかもはや機能がバイクじゃない。
簡易タブとしてKOS-MOSのメンテナンス機能を持ち、E.S.ディナのメインプロセッサー兼兵装制御モジュールとしての機能も付加されている。(ep3)


ダブリー鉱山
ミルチア・ラビュリントス南東に位置する鉱山。金・銀・銅・亜鉛・鉄など比較的多種に渡る鉱石が採掘可能であった。
主として発掘していたのは鉄で、年間900万tとミルチアにおいては最大の鉄採掘量を誇っていた。
採掘された鉄はそのほとんどがラビュリントスの建造に充てられたという報告がある。
U-TIC機関が武装化されるに連れて鉱山労働者達への労働条件の締め付けが厳しくなり、ミルチアが消失するまでほぼ閉山状態にあった。
鉱山労働者達への締め付けが厳しくなった背景には、旧教主国政府と連邦の傀儡である共和国政府との確執のためと言われている。(ep3)


ダミープロトコル
バーチャルシートVR-2000を経由してオペレーターの主観とKOS-MOSの主観とを接続するための通信規約のこと。
本来自律型であるKOS-MOSにとって、外部からの接続は不要である為、非起動時のみの手段となっている。(ep1)

プロトコルとはコンピューター通信において、双方で取り決める手順のこと。
ここでは、オペレーターの主観とKOS-MOSの主観を接続するための通信規約を意味する。
ただし自律型であるKOS-MOSに取って、本来ならば外部からの接続は不要なため、非起動時のみの手段となっている。(ep3)


秩序と混沌の羅針盤
ヴィルヘルムの執務室に置かれた羅針盤で、KOS-MOSの覚醒に反応する。
その台座には、トゥルカナ湖で発見されたゾハルを模したプレートとそれをはめた石版が使われている。
羅針盤はミクタムに眠るツァラトゥストラの端末であり、宇宙全体の意識の流れの状態を示す機能を持っている。
ヴィルヘルムはこの羅針盤を通し、プログラムカナンによって集められた情報をツァラトゥストラに送っていた。(ep3)


地に落ちて死なぬ麦は-
新約聖書「ヨハネによる福音書」第12章24節。
イエスが弟子に対して語った言葉。(ep1)


チャーター便
アンドリューが、ドックコロニーで行き先を尋ねたハマーに対して言ったと思われる台詞。
恐らくはアンドリューはこのコロニーから直接目的地-この場合はU-TIC機関の関連施設-へチャーターが可能な船を探そうとしていたとみられる。(ep1)


中央電脳ピエタ
ヴェクターと並ぶ巨大企業体ハイアムズによって設立された研究機関、ユーリエフ・インスティテュートが保有していたマザーコンピューター。(ep1)
デュランダルに搭載されているマザーフレームの名称。Jr.は親しみを込めてママという愛称で呼んでいる。ちなみにピエタとは、キリストとその死を嘆く聖母マリアの姿を意味する。(ep3)


抽象認識機能
資格を通して入ってきた情報を、思考回路を通じて把握してから意識に反映させることを目的とした機能。
ヒト型に作られたレアリエンやアンドロイドに模擬人格とともに施される。
この機能が搭載される理由として、認識というものは、意識や思考といった機能が無ければ出来ないものであり、
他の存在と円滑にコミュニケーションを取るためにはこの機能が必要となるからである。(ep3)


中枢神経系の器質障害
外界を認識し、内面を表現する回路網が寸断されているため、感情や声を表に出せない障害。
U.M.N.の普及により、記憶が情報として共有可能になった時代において、
その中に記憶されている人々の感情・記憶に過剰反応してしまい、己の表現ができなくなる。サクラは生まれつきこの症状だったが、
その他U.M.N.に過剰アクセスした結果、症状を引き起こされた例も見られる。
この症状に陥った者の本当の意識は、現実世界と虚数領域の狭間、つまりU.M.N.内に漂っていいると言っても過言ではない。(ep3)


超広域ヒルベルト
ヒルベルトエフェクトを超広域にわたって展開させる事。
通常、KOS-MOSのヒルベルトの展開半径は30万キロメートル程度を基本設定としているが、
眼前に迫るグノーシスの大群を目の当たりにしたシオンの状況判断によって、半径数百天文単位までその範囲を拡大している。(ep1)

KOS-MOSのヒルベルトエフェクトの展開半径は、約30万kmを基本としているが、
実際は状況に応じて超広域に渡るヒルベルトエフェクトを展開することが可能である。
通常アンプリファイアを装備したシステムでも周囲約100kmが原価だが、KOS-MOSの場合はその限界範囲を大幅に超え、
半径数百万天文単位にも及ぶヒルベルト展開が可能である。(ep3)
百式システムの小型化は不可能と言われているが、現にここにこれほどまでに小型で効果範囲の広いシステムが存在している。
おそらくKOS-MOSのソレは、KOS-MOSがゾハルからのエネルギーによって稼働していることと関連があるのかもしれない。


調整槽
KOS-MOSの汎用メンテナンス、及び非起動時の動作チェックを行う為の整備容器の事。
それ自体に移動機能が付加されている。(ep1)

アンドロイドやレアリエン、サイボーグのメンテナンス、及び非起動時の動作チェックを行うための収容装置。
ナノ治療機能を搭載した調整槽はサイボーグのだけでなく人間も利用することが可能で、様々な疾患や怪我の治療にも役立っている。
KOS-MOS専用の調整槽は、黒い塗装が施されt細長い装置で、ビンディングと呼ばれる拘束器具と移動機能が施されている。
開閉ハッチには「Iron Maiden KOS-MOS」と刻印されている。(ep3)


ツァラトゥストラ
ドイツの哲学者、フリードリヒ・ニーチェの著書「ツァラトゥストラはかく語りき」の登場人物。
「ツァラトゥストラはかく語りき」はニーチェの後期思想を代表する著作で、始めて永劫回帰の思想を本格的に展開し、
現代社会に大きな影響を与えた。(ep2n)

太古の人の手によって創られた装置。巨大な羅針盤状の物体はコントロール端末のようなもので、
本体はミクタム地下に広がる水晶状の構造体そのもので、同様の構造を持ったシオンのペンダントがその制御キーとなっている。
本来は神の世界へと侵攻する目的で作られたが、”下位領域の保護機能”的役割を持つヴェによって永劫回帰装置としての機能を付加される。
永劫回帰の機能発動には、神の力(ケイオス―アニマ―の力)のコントロールが必要となる。
各アニマの覚醒や、ケイオスと心を通わせたマリアによる導きは全てそのためのもの。
神の観測端末であるアベル、及び方舟―つまりウ・ドゥを下位領域に封じ込める必要が有るため、
それらをツァラトゥストラへと誘引する機能も付加されている。(ep3)
それにしても、これらの機能の設定はどうにも取ってつけた感が否めない。考え過ぎだろうか。


通信推進委員会
連邦議会の下位組織。U.M.N.を始めとした通信事業の管理・促進を行うための組織。
々公安委員会の一部署であったが、ディミトリ・ユーリエフにより分化が提唱される。
分化後は提唱者であるディミトリ・ユーリエフが代表を勤めることとなる。
ユーリエフはこの職権を利用することによって、ネストリウスの末裔と呼ばれる架空のテロリスト集団を組織し、
連邦議会の権力に拮抗する勢力に対して様々な圧力をかけた。
また、公安委員会から分化した組織であるという経緯も手伝ってか、通信推進委員会は連邦警察の情報通信局とも密接なつながりを持っており、
代表の持つ発言権が警察機構事態に多大な影響を与えた。(ep3)


ツォアル事変
ミルチア紛争をその最後とする、連邦全体を巻き込んだ戦争の直接的な原因となった事変の事。
その詳細は不明だが、アンドリューはこの頃、戦闘用の特殊兵士(生体兵器)として誕生した。(ep1)

星団連邦未加盟の惑星ツォアルが、ミルチア宙域の連邦加盟星に対して宣戦布告なしに行った戦闘行為が事変の発端とされている。
しかし、ミルチア紛争後にそれらの惑星が局所事象変異に巻き込まれてしまったため、事変の真相は未だ明らかにされていない。
一節には、ミルチアが連邦傘下に降りることをよしとしない旧共和国過激派が、
ツォアルに暮らす元移民船団同胞らと合流、蜂起したことが直接の原因だと言われているが、
過激派を装った連邦のザルヴァートルが治安維持を理由に軍事的侵攻を行い、
ミルチア宙域を完全にその支配下に置きたかったから、とする説もある。(ep3)


DME中毒
人間がレアリエンの体組織を取り込むことによって起こる中毒症状。
レアリエンの体組織(主に中枢神経)が血液によって脳内に運ばれ直接中枢組織を変異させる為、
摂取者はその精神状態や肉体に変調をきたし、拒絶反応が起きた場合は死に至る。
中枢神経の変異後は、継続的に新しい組織の摂取が出来ないと禁断症状が起きる為、投薬による抑制が必要となる。
摂取された組織は脳内のネットワークの成長に合わせて常に形態が変異する為、現在のところ完全な治療法は無い。
連邦政府の統制が行き届きない宙域では、新種の麻薬として、レアリエンの体組織が高値で取り引きされていると言う。
外的には皮膚の角質化、硬質化などの症状が現れる。(ep1)

人間がレアリエンの体組織(主に中枢神経)を取り込むと、血流によってそれが脳に運ばれ、摂取者の中枢神経が変異してしまう。
外的な中毒症状としては皮膚の角質化、硬質変化などバージル中尉にもこの症状が見られた。
中枢組織が侵されると精神や肉体に変調をきたし、場合によっては死に至ることもある。
中枢神経の変異後は継続的にレアリエンの体組織を投与しないと禁断症状に陥る為、投薬による抑制が必要になる。
現在において完全な治療方法はまだない。連邦政府の統制が及ばない地域では、
レアリエンの体組織が新種の麻薬として高額で売買されている。(ep3)


D.S.S.S.
"Double Slit Sensory System"の略。
ディートリプルエスと読む。
グノーシスを知覚する為の虚数領域知覚装置のこと。
ヴェクターによって開発されたもので、二重スリット状をしたカメラ面で構成されており、
A.G.W.S.や戦闘機のセンサー部分に装備されている(軍用A.G.W.S.は胸部、ヴェクター製のA.G.W.S.は腰部)。
原理的には、量子力学でよく喩えに用いられる、光子の二重スリット通過実験に近い。(ep1)

「Duble Slit Sensory System」の略で、ディートリプルエスと読む。
ヴェクター・インダストリーで開発されたグノーシスを知覚するための索敵システムで虚数領域知覚装置とも呼ばれる。
原理的には、量子力学でよく喩えに用いられる、光子の二重スリット通過実験に近い。
その為、構造は二重スリット状をしたカメラ面によって構成されている。
KOS-MOSやA.G.W.S.を始めとする戦闘兵器のセンサー部分に搭載されている。(ep3)


ディスコネクト
U.M.N.内のエンセフェロンに接続中にトラブルが発生し、物理的な方法で回線の接続を切断する行為のこと。
接続の方法にも夜が、大抵の場合、接続者の身体にかなりの負担がかかり、最悪の場合脳に障害が残る危険性もある為、
通常は禁止されている行為である。(ep3)


ディミトリ・ユーリエフ
元星団連邦枢機院議員の一人で、Jr.やガイナンらU.R.T.V.の遺伝子の提供者。
議員在任当時はかなりの実力者であり、現在でも連邦の内部に多くの信奉者が存在している。
ミルチア紛争以前に死亡したとも言われていたが、オルムスによるミルチア宙域の局所事象変異事件の際に再び表舞台に姿を表した。
野心家であり策略家。ユーリエフ・インスティテュートと呼ばれる私設研究所を持つ。
覚醒後は議会内のザルヴァートル派及び軍部を再び統率し、ゾハルの確保に動き出す。
U.M.N.黎明期に行われた整体店に実験の被験者であり、実験中にウ・ドゥと接触、汚染される。星団連邦最初のザルヴァートルでもある。
その際に受けた恐怖がトラウマとなり、その恐怖から逃れるためにU.R.T.V.を組織し(表向きには)ウ・ドゥを消滅させようとした。
ウ・ドゥとの接触の際に得たその特殊能力を持って、U.R.T.V.の生き残りであるガイナン・クーカイの身体にその意識を憑依させ、
プロジェクトゾハルの指揮を執っていた。(ep3)
Jr.がディミトリに対して放った「超えてどうする!?」のセリフはシリーズで一二を争う爆笑ポイントである。


デコーダ
セグメントアドレスを解除するための修復器。
セグメントアドレスが元々建築用ナノマシンが創りだした物であるのに対し、
デコーダは修復用ナノマシンを散布することでロックされた扉状になっているセグメントアドレスのロックを解除することが出来る。
これらのアイテムの入手状況がひと目で分かる、セグメントファイルと呼ばれるアイテムがある。(ep3)


デザイナーズチャイルド
両親またはそれを必要としている人のニーズに答える形で遺伝子操作を行い、創りだされた子供を指す。
劇中では人工培養児であるU.R.T.V.のことをさしてカナンが使っていた。(ep2n)

誕生前、その発生段階で遺伝的調整を受けた人間のこと。劇中ではザルヴァートル(救世主)と呼称されている。
容姿、知能、身体能力の強化だけでなく、ゾハルの能力を部分行使する移民船団への対抗策の1つとして盛んに行われていた。
T.C.4591に可決されたライフリサイクル法はその隠れ蓑的法律である。
バックには最初のザルヴァートルであるディミトリ・ユーリエフが存在する。
Jr.、メリィ、シェリィ、アンドリューらも、広義にはデザイナーズチャイルドに分類される。(ep3)


テスタメント
「遺言」や「聖書」を意味する言葉。劇中ではオメガシステム内に突如出現した外套をまとった男達を指し、教皇が使った呼称として登場する。
現在確認できている人数は4人で、瞬時にプロとオメガを消滅させたり、
ジギーが発射したロケットミサイルを瞬間転送させるといった常識では考えられない特殊能力を持っている。
テスタメントのひとりであるバージルは以前「お前らとオレとではこの世界に存在する法則が違うからな」とシオン達に対して発言している。
この発言こそ、常人を超えたところにあるテスタメントの真相を物語っているのであろう。(ep2n)

異なる色の外套を纏ったヴィルヘルムの側近達のこと。
それはケビンら死後の姿だが、転生ではなく、実数領域の枷―肉体―を外した存在で、
虚数領域側(意識の側)からアクセスし、実数領域の物理事象を意のままにコントロールすることでその能力の行使を可能としている。
物理事象のコントロールは実数領域に在る者の知覚にも直接作用するため、あたかも彼らがそこに存在するかのように見ることが出来る(網膜で光子を捉えているわけではない)。
対象者の知覚に直接作用しているので、光子の振る舞いに依存している写真やビデオカメラ等にな映らない(映るように作用させることも出来る)。
かつて、ケイオスのアニマの力に純粋に反応したもの―それがジンの前身であったのか、バージルの前身であったのか、ヴォイジャーの前身であったのか、それとも全く別のものの意識出会ったのかは定かではない。―が、世界を崩壊へと導いた。
それらアニマの力―宇宙のフェイルセイフ―に純粋に反応してしまう者達のアンチ存在として、
意識を逆位相にコントロールされた結果誕生したものがテスタメントとなる。
ヴィルヘルムの目的達成のためにはすべてのものが逆位相にシフトする必要はなく、
ある一定の質量―臨海を超えると連鎖的に全てが逆位相へとシフトされる。
その一定の限界質量が現テスタメント達である。ヴィルヘルムはテスタメントたちとある種の契約を結んでいる。
これは、自身の手足となり働くだけでなく、ヴィルヘルムの持つ時間回帰の能力を補うためでもある(フェイルセイフ発動のためにアニマの力が必要なのと同様、ヴィルヘルムもまた逆相違のアニマの力を必要とする。その力の点火線となる存在がマリアとなる)。
バージルにとってはフェブロニアとの逢瀬がその存在の全てであり、バージルはその瞬間を永遠に感じたい、
フェブロニアの死があるからこそ今の自分がある―そう考えていた。ヴィルヘルムはバージルにその永遠の時を提示したのである。
アルベドにはその本来の望みを叶えようと提示している。
アルベドは表面的には消滅願望によって動いているが、これは分離不安のようなもので本質的にはJr.との統合を望んでいる。
Jr.はディミトリによってウ・ドゥ消去の手駒として利用される運命にあり、アルベドはそれを知っていたのではないだろうか。
統合願望は、ある種の保護意識として作用し、テスタメントの力を得てディミトリと対峙することでJr.を守り、
最終的にはその本来の望みでもあるJr.との意識の共有を果たし永遠の安息を得る―それをヴィルヘルムから提示されて動いていたフシがある。(ep3)


テスラ・メイガス
U-TIC機関によって過酷な労働を押し付けられたダブリー鉱山の鉱山労働者達が結成した抵抗組織の中心となった人物。
鉱山労働者達の暴動の最中、U-TIC機関に捕らえられてしまう。
その後、ラビュリントスに置いて接続実験の被験者として拘束されるが、実験の最中に命を落としてしまう。
父である、アイゼン・メイガスは今も暴動の最中にテスラがU-TIC機関によって殺害されたと思い込んでいるが、
愛娘であるマイ・メイガスは心のどこかで父が生きていると信じている。(ep3)


デュランダル
DURANDAL
全長4000メートルを超える、クーカイ・ファウンデーションが所有する重武装艦。
ファウンデーションの本拠である無軌道型コロニーとドッキングすることが可能で、その際コロニーの主推進機関となる。(ep1)

全長4000mを超える、クーカイ・ファウンデーションの所有する重武装艦。通所はJr.が艦を指揮し、
それ以外はメリィ、シェリィの姉妹によって運行されている。
ファウンデーションコロニーに入港すると、先端部分が中央に向かって突き出す形になり、そのままメトロポリスとなる。
現在はトラベルガイドにも掲載される観光名所となっている。こ
の特殊な設計は有事の際に、住民をそのままデュランダルへと避難させ、コロニーを破壊しデュランダルでの脱出を考慮した結果である。
デュランダルの活動は主に第二ミルチア政府及び接触小委員会からの依頼による、いわゆる表沙汰に出来ない仕事であり、
それゆえデュランダルの活動が公式に記録されることもない。
その為、U-TIC機関にそういった事情を逆手に取られ罠にかけられた。
現在はゾハルエミュレーターの保護と、グノーシス掃討の任務を請け負っている。(ep3)
ディミトリに乗っ取られた後、ゾハルエミュレーターをデュランダルごと方舟に突っ込まされ大破した。


T-elos
ケビンによって建造されたKOS-MOSに代わる新型の人型掃討兵器。
全ての面でKOS-MOSをはるかに上回る性能を誇る。
その設計はケビンが幼少時代、旧ミルチアで既に行っており、その設計データの一部は
当時のオルムス技術者をしていたセラーズの手によりオルムス側に流されている。
その体組織の80%以上はレンヌ・ル・シャトーから回収、再生されたマリアの肉体を元にしており、ある意味生身と言っても過言ではない。
それにもかかわらずKOS-MOSバージョン3をやるかに凌駕する性能を示したのは、
U.M.N.に直接干渉し、物質領域側のデータを制御統制しているためである。
マリアの半身、虚数側の存在であるKOS-MOSの意識を取り込んで完成となるはずだったが、
覚醒したKOS-MOSによって倒される。T-elosとは古代ギリシア語で究極の状態、無限の力を指す。(ep3)


テロメラーゼ
テロメア(染色体の両端にあるDNAの配列)を修復する酵素。(ep1)


転移波
U-TIC機関のオーテック母機が発した転移座標指定シグナル。
エルザ船内に浸入したオーテックは、船内の目標とする座標ポイントに船外から次々と端末を転移させていた。
端末がブリッジ内に転移してこなかった点から考えて、ある一定の範囲内に限定されたものであるらしい。
オーテックは何故、船尾格納庫を占拠したのかは不明。(ep1)

U-TIC機関の自律戦闘機オーテックは単機でのゲートジャンプが可能で、後部コンテナに10機程度の小型戦闘端末を格納している。
オーテック母機が目標地点で転移座標を指定するシグナルを発することで、
ある一定の範囲内ではあるが小型戦闘端末を次々と転移させることが出来る。(ep3)


電位パルス
神経細胞(ニューロン)が神経回路を通じて交信しあうときに発せられる電気的なパルス。
電位パルスが発信されると、神経細胞同士の継ぎ目ではシナプスが神経伝達物質を放出して、
相手側のニューロンの活動を促進させたり抑制したりする。(ep2n)


転送システム
U.M.N.の特性を応用して行われている物資運搬技術。
この時代ではごく一般的に使用されている。
ただし、常時そのネットワーク情報が変化する物資、つまり生命体の直接の転送は、
その生命体の維持する情報-人格や生体機能に重大な影響を与える為、それらの転送は事実上不可能となっている。
生命体の転送には、然るべきシールド処理が必要であり、そのシステム容積の問題から、
大抵の場合は航宙艇といったいわゆる"乗り物"が必要となる。
マシューズの船が貨客船であるのはその為。(ep1)

U.M.N.によるゲートジャンプの技術を応用して、物質を遠隔地に送り込む運搬技術。
KOS-MOSの兵装システムにもこの仕組が組み込まれている為、大型の兵器を携帯すること無く、
状況に応じて格納施設から転送して使用することが出来る。
ただし、直接転送できる物品は情報が固定化された物質に限られる。
情報が流動的な生体の直接転送も理論的には可能だが、精神や身体機能に大きく支障をきたすため事実上不可能とされている。
生体の転送には然るべきシステムが搭載された宇宙船を用いる必要がある。(ep3)


天の車
別称プロト・メルカバー。
ヨアキム・ミズラヒが中心となって建造された巨大プラントで、その目的は不明。
グノーシスを吸収し、その動力とする機能がある。
モモが誕生した場所でもある。(ep1)

別名「プロト・メルカバー」メルカバーとはヘブライ語で戦車を意味する。
また、カバラ大経典の1つ「光輝の書」では"神の玉座"を象徴する言葉として序章に記されている。
劇中ではヨアキムが建造した巨大プラントを指し、モモはここで生まれている。
接触小委員会の会話から、天の車はそもそも宇宙の真の姿を見出すために作られ、ゾハル、ネピリムの歌声の2つと連動した装置だったことがわかる。
実際に天の車とネピリムの歌声とのドッキングも確認されている。
また、その動力源はゾハルであり、j吸収したグノーシスを媒介とすることで間接的にエネルギーを得る機能を有している。
Y資料の一部を解読し、ネピリムの歌声を用いてアビスから天の車を出現させたアルベドはこの機能を稼働させ、
その莫大なエネルギーによって星団連邦政府軍の艦隊を瞬時に壊滅させた。(ep2n)

ヨアキム・ミズラヒによって製作された巨大研究プラントで、
百式観測器のプロトタイプやヒルベルトエフェクト等の研究が行われていて他、特殊タイプのレアリエンの研究も行われていた。
本来は、ネピリムの歌声とともにプロトオメガの母艦として運用される予定であったが、
サクラを失ったヨアキムがモモを生み出すためのプラントとして使用していた。
ミルチア紛争後に連邦政府により接収されアビスへと封印されたが、アルベドによって復活させられた。
グノーシスを取り込みエネルギーに変換し、それを兵器として使用することが可能で、
実際に使用すれば連合艦隊を瞬時に消し去るほどの威力を持っている。
ヨアキムはこの機能を兵器としてではなく、サクラの意識を復活させるために用いていた。(ep3)

これを実際に作り上げさせたのはユリ・ミズラヒだ、という記述が資料集にあるが詳細は不明。
というか、本編では触れられていない。


統合先進技術試験場
星団連邦主星フィフス・エルサレムにある巨大施設。様々な新技術、軍事技術の試験が行われている。
T-elosの評価試験が行われた第四演習場はその中でも最大規模を誇り、巨大機動兵器の運用試験も可能となっている。(ep3)


トゥルカナ湖
フリカ、ケニヤ北端にある湖。
面積約7000平方キロメートル。
最大深度約73メートル。
この湖の付近で太古の猿人、原人の化石が多数見つかっている。
ルドルフ湖とも呼称する。(ep1)

マスダを責任者としたヴェクター出資による発掘プロジェクトが行われていた湖。
発掘作業をしていた湖岸からは「秩序と混沌の羅針盤」の台座が発掘された。
その発掘されたものに所持していた石版を設置すると、湖からゾハルが出現した。
この湖はアフリカのケニヤ北端に位置し、面積は約7000平方km。最大深度73m。機構は半乾燥地帯でとても暑く、景色は潅木だけでミドリが少ない。
トゥルカナ湖東岸はアフリカ有数の化石人類の出土地として知られている。
また、湖周辺にはシビロイ国立公園、中央島国立公園、南島国立公園があり、この辺りには多くの鳥類が生息する他、
トゥルカナ湖盆地の第四紀の砂漠境界が見られる。歴史研究の重要なばと考え、
A.D.1997にトゥルカナ湖国立公園郡は自然遺産として登録されA.D.2001に拡大登録された。(ep3)


ドクトゥス
地下組織スキエンティアに所属するエージェントであり、主に潜入や実戦部隊の指揮を執っている。
任務を冷静沈着に遂行する女性で、半年ほど前にグリモアが引き起こしたグノーシス・テロの調査の際にジンと接触したことがきっかけとなり、
事件後ヴェクターを代謝したシオンとともにヴェクターとU.M.N.に関する調査活動を行っている。
彼女の空揚は遠隔操作型のアンドロイドであり、ドクトゥス本人は別の場所から意識のみを擬似脳へ移し躯体を制御している。
彼女本人が何処に存在しているのかはスキエンティア内でも極秘とされており、
上層部の一部の人間にしか知らされていない。
彼女は劇中でよくラテン語を話すことがあり、それぞれ以下の様な意味がある。
Usus magister est optimus. [経験は最良の教師] 、
Errare humanum est. [過ちを犯すことは人間的なことである]。(ep3)


特秘データ
U.M.N.内に存在するS-Divisionの中に収められているヴェクターの秘匿情報。
主にU.M.N.や過去に執り行われた裏取引などの非公開情報が記録されている。
シオンはスキエンティアと協力し、これらの情報を集めヴェクターの正体を探ろうとした。
レメゲトンやグリモア・ヴェルム、プログラム・カナンのデータもこの秘匿された情報の1つである。(ep3)


ドナルド・マーカンド
T.C.4600年代末期に惑星アブラクサス・アルコーン特別区域の臨時代表を務めた人物。
移民船団と星団連邦の間で融和政策が侵攻する中、星団連邦寄りの極右組織を指揮しているとの嫌疑をかけられる。
そのスキャンダルを払拭するためにアブラクサスの星団領に籍を置く移民船団の血を引く子供たちを招集し
、親善大使団を編成。星団連邦と移民船団との親睦会の場を設けるが、
その会場もヴォイジャーのターゲットとなってしまう。親善大使拘留事件の後、その責を問われ離職。(ep3)


トニー
T.C.4738年生まれ。29歳。
航宙貨客船エルザの操舵手。
一見優男風だが、ひとたび操舵桿を握ると、その人格が変わってみえるほどの暴走癖の持ち主。
しかし、その操艦テクニックは一級品で、幾度となくエルザの危機を救っている。
女好き。(ep1)

クーカイ・ファウンデーション所属の民間航宙貨客船エルザ号の操舵手。
一見優男風だが、一度操舵桿を握るとその人格が変わって見えるほどの暴走癖の持ち主。ナビゲーターのハマーとは幼なじみ。
しかし、宇宙一を自称するその操艦テクニックは一級品で幾度と無くエルザの危機を救っている。
ぶっきらぼうな発言も多いが、その不良っぽい外見とは裏腹に他人への気遣いも忘れないため、誰からも信頼される人のよい男である。
また、危機に瀕して南無阿弥陀仏を唱えたり、故人に対する畏怖の念を必要以上に強調するなど、超越的な存在に対する信心を持っている。
無類の女好き。(ep3)


ドラゴンスカル
様々な弾体を撃ち出すことが可能な多目的レールガン。
KOS-MOSが撃ち出したのは、グノーシスの転移座標をヴェクター本社へと知らせるための発信機。(ep1)


トランスジェニックタイプ
ヨアキム・ミズラヒによって研究開発された次世代レアリエンの雛形であり、より人間に近い構造を持ったレアリエン。
まずフェブロニアが開発されあ、その後彼女の実験データを元にセシリア、カタリナ、アルマデルの三体が開発された。
また、彼女らとは別に戦闘用タイプの研究開発も行われていた。
ヨアキム・ミズラヒは百式観測器の開発にもこのトランスジェニックタイプのデータを利用している。
公式の記録ではミルチア紛争時に実験データ共々その全てを失ったとされている。(ep3)


AAAクラスの公的プロテクト
トリプルエイクラスの-と読む。
プロジェクトゾハルの最高機密の一つであるKOS-MOSに施されているプロテクト。
Jr.が「せいぜい連邦政府のマザーフレームかU.M.N.のオペレーションシステムくらいのもんだろ」と言っている点から、
KOS-MOSの重要性がかいま見える。(ep1)


ドレーパー
アルコーン郊外にあるバイオメディカル関連企業の諸施設が密集した区域。
かつては肥沃な土壌を活かし、農業用地として利用されていたが、T.C.4580年代後半に土地の大部分が星団連邦によって押収される。
実際、この時点でアブラクサスの実質上の領有権は移民船団側にあったはずだが、
連邦側はそれを黙認するための代償としてアブラクサスの一部の土地の所有権を部分的に移管することを要求した。
ドレーパー地域の連邦による半ば強制的な所有権の以降もその一環と思われる。
T.C.4591、この地域にユーリエフ・インスティテュートの支部が建設されたことを皮切りに、
ディミトリ・ユーリエフによってドレーパー地域は民間に開放されることとなった。
ライフリサイクル法がもたらす新しい恩恵に与ろうと民間企業のバイオテクノロジー部門がこぞってユーリエフと縁のあるこの地に環境を整えた。
上記の事情から、そこに所在するほとんどは民営企業の新興部門だったが、
中にはジェイコブ・メディカル・インプリンティングといった官営の育児プラントも存在した。
これは最終的に全てのバイオテクノロジー関係の情報がジェイコブ・メディカル・インプリンティングに集中するように仕向けた
ユーリエフの策略であった。(ep3)


ドロイド
一本足でたつ、いかにもロボットって感じのロボット。
バーテンダーやアイテムの売買など、様々なニーズに合わせて作られており、外見の違う女性タイプのドロイドも存在する。(ep2n)
 

最終更新:2014年09月28日 21:45