夢現聖杯儀典:re@ ウィキ

『僕は悪くない』。だって全部私のせいだから

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匿名ユーザー

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郊外の廃工場。そこは誰も立ち入らなくなって久しい文字通りの廃墟のはずだった。
しかしその一室で白衣の科学者と黒い学ランの高校生が過ごしていた。
ラボ、というほど整った設備ではないが質素な大学教授の研究室よりはよっぽどましな機材が並んでいる。

なにより特徴的、というには憚られるが、その研究室に至る道には何体か異形の怪物が闊歩していた。
その様子をモニター越しに見る白衣の男。

「うーん。やはりNPCからではヒマワリロックシードしか作れないか。スイカとまではいかなくともせめてマツボックリくらいは欲しいところだが。
 まあ、ただ魂喰いをするよりはこうした方が効率がいいし、インベスを数体なら使役できるから無意味ではないのだが」

腰に付けたベルトに白と黒の錠前、『ヒマワリロックシード』を嵌める。
これによって装着者にロックシード内の魔力が供給される。
部屋の隅では錠を開いた『ヒマワリロックシード』とSと刻まれた錠前が並べて機械にセットされている。

「『やあ、プロフェッサー。何してるの?』」
「キャスターと呼んでくれ。門番の配置と魔力補給さ。
 NPCから作成したヒマワリロックシードを戦極ドライバーにセットすれば魔力になる。
 シドロックシード改め戦極ロックシードを使えばヒマワリロックシードから召還したインベスを操ることが出来る」

キャスターに相応しく、順調な陣地作成と魔力供給源の確保。
賞賛にたるその功績に対するマスターの反応はというと

「『戦極ドライバーに戦極ロックシード…?うわあ…それはないわあ……』」

トランプとか武器にして戦いそうな顔だよな(笑)といった風な腹立たしい笑顔を見せた。
過負荷らしくへらへらと笑う。

「あっははははは……変身」

右手にロックシードを持ち、両腕をクロスさせながら突出する。

『レモンエナジー』

ロックシードを起動しながら腕を回転させ右腕のみ戻し、腰のドライバーに装着、起動。
頭上に異界の門が開き、そこから力の源……レモンの形をしたアームズが下りてくる。

『ロック・オン!……ソーダ!』
『レモンエナジーアームズ!ファイトパワー!ファイトパワー!ファイファイファイファイファファファファファイト!』

アームズが展開。青いスーツに黄金色の鎧とマントを纏った姿に変身する。
アーマードライダー・デューク。開発者の特権で出力や能力に下駄をはかせた、正しい意味でチート級のライダー。
そんな彼が弓を構え……

「『あれ…?』」

光の矢が、打ち放たれた。

【球磨川禊@めだかボックス 死亡】




「『もう、勘弁してほしいなあ。『大嘘憑き』があるとはいえ死ぬのだけは本当に嫌なんだから』」


【球磨川禊@めだかボックス 蘇生】


「ふうむ。半信半疑だったが本当に生き返るのだね。いやあ、科学者としてはこの目で見た事象以外は信じたくなくてね」
「『ああ、そういうことね。僕はてっきり怒らせちゃったかと。ドキドキして心臓が止まるかと思ったよ』
 『いやでも僕は悪くない。悪いのはキャスターのネーミングセンスだ』」

矢に貫かれたが、加減していたのか周囲に被害は出ていない。
なにも『なかった』かのように二人して会話を続ける。

「まあ私のセンスについては置いておいてだ。その『大嘘憑き』による蘇生、あまりあてにしない方がよさそうだ」
「『え?なんで?』」

頭部を赤く点滅させ、死んでいた、そして今生きている球磨川を解析している戦極凌馬。

「先ほどよりなんというか…存在が薄くなっている。マスターも恐らく命を落とせばNPCやサーヴァントと同様に消去されるのだろう。
 完全に消される前に復活したから今君はここにいるが、あと1回か2回死んだらそれを『なかった』ことにするまえに君自身が『なかった』かのように消えてしまうだろう」
「『ふーん、そうか。確かに僕でも『ない』ものを『なかった』ことにはできない』」
「ついでに言うと君以外の誰かの存在を『なかった』ことにするのもお勧めしない。聖杯戦争にはマスターやサーヴァントの存在は重要なもののはずだ。
 もしそれを君が消してしまえば不具合が生じるかもしれない。そうなると…こんどこそ消されるかもね。本来なら一度死んだ身なんだ、それくらいできるだろう」

変身を解きながら語る。
その言を信じるなら球磨川は濫りに『大嘘憑き』を使ったり戦地に出たりはしないほうが良い、ということになる。
……キャスターにとって都合のいいことに。やっぱり怒っているのだろうか。

「『忠告ありがとう。ところで僕も試したいことがあるんだけどいいかな?』」
「なんだい?」
「『令呪だよ。『大嘘憑き』で令呪の使用はなかったことにできるのか。もしできたら戦力向上になるんじゃない?』」
「…………面白いね。やってみてくれ」

長考し、許可。
もしできるなら確かにうまく使えば便利だろう。
できなくとも……令呪を消費してくれるならそれでよし。

「では命令の内容だけどね……」
「『我、キャスターのマスターたる過負荷、球磨川禊が令呪を以て命じる…』」
「おい!?」
「『キャスター、汝はその知恵と力のすべてを以て…』」
「待て、話を聞け君は!」

普通のサーヴァントなら目の前で令呪を行使されそうになってもいくらでも対処できる。
だが戦極凌馬の身体能力は人間並み。変身すれば超常たる力を発揮できるが、それには僅かながら時間がかかる。
そのため力ずくで令呪の使用を止めるということができないのだ。

球磨川禊はその弱点を先のやり取りで突き止めた故に、変身を解いた彼にこの提案をしたのだ。
別に矢で貫かれたり、都合よく動かそうという意図が見えてムカついたわけじゃない、僕は悪くないと心中言い訳をしつつ。
今、絶対服従の命令が下される。

「『出会った女の子を裸エプロンにしろッ!』」

右手の甲の令呪が輝き、一画消耗される。
それを確認して、なにやらごそごそと試してみたが

「『ふむ。どうやら令呪の使用をなかったことにはできないみたいだ』」
「……本当だろうね?」
「『うん。極めて残念だけど本当だよ』」

自身になんらかの害や制限をもたらすものではなくひとまず安堵。
…色々と言いたいことはあるが。

「生憎とエプロンの持ち合わせはないのだが」
「『大丈夫!ちゃんと僕が最高に似合う可愛い逸品を用意しよう』」

そういうとなぜか、フリルの付いた可愛げなエプロンを掲げてみせる。
どこから出したとか、なんで持ってるんだとかあるが、最大の疑問は

「なぜ裸エプロン?」
「『僕の趣味だ。いいだろう?』」
「私は裸エプロンよりミニスカスーツに女秘書の方が好みだ」
「『くっ……相容れない!』」



【クラス】

キャスター

【真名】

戦極凌馬@仮面ライダー鎧武

【パラメーター】

筋力E 耐久D 敏捷E 魔力D 幸運C 宝具C++

【属性】

混沌・中庸

【クラススキル】

道具作成:B+
魔力を帯びた道具を作成する技能。
生前は異界の果実を分析・加工、それを人体に無害にできるフィルター『戦極ドライバー』『ゲネシスドライバー』の作成、体内に侵入した概念存在を摘出するなどを行った。
特にロックシードはヘルヘイムの果実を彼なりに安全に活用しようとした形態であり、彼の専門である。
しかし黄金の果実の力を得た者もそのロックシードを作り出している。
その材料はヘルヘイムの果実のみならず、蜜柑からカチドキロックシード、黄金の果実から極ロックシード。
他にも地球の記憶を記録したメモリをもとにWロックシード、古代の錬金術により作られたメダルをもとにオーズロックシード他多数のロックシードが作られている。
それは彼が直接作ったものではないがロックシードの開発者としての逸話から限定的ながら上級の道具作成スキルを持つ。

魂や宝具、礼装等を加工して生前作成したロックシードとすることができる。
出来上がるロックシードのランクは材料の強度に比例し、NPCの魂などでは最低ランクのものしかできない。

なお魔術的な道具よりも科学の方が専門であり、そうした物の作成や加工・修理の場合プラス補正がかかる。
彼は生物学、機械工学、医学に精通する。

陣地作成:E+
工房を作るのは得意ではなく、既存の研究地を利用する程度。
だが逆に乗っ取りや勝手に通用口を作っておくなどはよくやる迷惑な男である。
後述のスキルによりトラップの作成などは得意とする。

【保有スキル】

精神異常:A
倫理や法に囚われないマッドサイエンティスト。精神を病んでいる。
他人の痛みを感じず、周囲の空気を読めなくなっている。
精神的なスーパーアーマー能力。

自己陶酔:A
欲望と強烈な自我より生み出される生の高揚の極致。
精神系スキルの成功率を著しく増加させ、科学の才能を如何なく発揮させる。
しかしランクの高さに比例して、人格が破綻してしまう。

反骨の相:D
一つの場所に留まらず、また一つの主君を抱かぬ気性。
自らは王の器ではなく、また自らの王を見つける事のできない放浪の星である。
同ランクの「カリスマ」を無効化する。

破壊工作:C++
戦闘を行う前、準備段階で相手の戦力をそぎ落とす才能。
地位や技術を利用した策謀を得意とする。敵軍に与える損害自体は大きくないが、変身ドライバーの破壊など的確に致命的な箇所をついてくる。
変身に用いるドライバーに自壊装置を仕掛けておく、無人機のアーマードライダーによる待ち伏せ、スパイを送り込み背を突かせる、命の危機のある武器を言葉巧みに使わせるなど行った。
ただし、このスキルが高ければ高いほど、英雄としての霊格は低下していく。

自己改造:―
自身の肉体にまったく別の肉体を付属・融合させる適性。
このランクが上がればあがる程、正純の英雄から遠ざかっていく。
戦極ハカイダーとして現界した場合Aランク相当のこのスキルを獲得し、時間経過に応じて精神異常のランクも向上していく。
メカ戦極凌馬として現界した場合Cランクのこのスキルを獲得し、自己陶酔のランクは低下する。
しかし現在は人間、戦極凌馬として再現されているためこのスキルは失われている。


【宝具】
『異世界の侵略者からもぎとった公爵の地位(レモンエナジーロックシード)』
ランク:C+ 種別:対人宝具 レンジ:1 最大捕捉:1人
ゲネシスドライバーとあわせることでアーマードライダーデューク・レモンエナジーアームズに変身する。
戦闘及び変身にはロックシードに込められたエネルギーを使用するため魔力消費はほぼない。

変身後のステータスは下記のようになる。
筋力C 耐久C+ 速度C 魔力B 幸運C

スペックはそれなりだが、本業が科学者であり戦闘技術も経験も少ないため同格以上の相手に優位に立ち回るのは極めて難しい。
ソニックアローをメインウェポンとし、近接戦ではそれで切り結び、中距離以上では矢を放つ。
また立体映像の投影機能や光学迷彩、リアルタイムでのデータ解析機能など多彩な能力を持つ。


『機械仕掛けの侵略者より与えられし公爵の地位(ドラゴンフルーツエナジーロックシード)』
ランク:C++ 種別:対人宝具 レンジ:1 最大捕捉:1人
ゲネシスドライバーとあわせることでアーマードライダーデューク・ドラゴンエナジーアームズに変身する。
戦闘及び変身にはロックシードに込められたエネルギーを使用するため魔力消費はほぼない。

変身後のステータスは下記のようになる。
筋力C+ 耐久B+ 速度C+ 魔力B 幸運C

レモンエナジーアームズのような特殊能力は少なく、オーバーロードのような高速移動、ステータスの制限はこちらの方が少ないなど直接戦闘に適する。
装備や戦術はレモンエナジーアームズと共通。

『科学こそが機械仕掛けの神の親(コロンブス・ロード)』
ランク:D 種別:対人宝具 レンジ:0~20 最大捕捉:上限なし
自分の研究が世界の真理という彼の理念と、メガへクスの技術への賛意が昇華した宝具。
レンジ内では彼の認める科学技術であればサーヴァントに干渉可能となる。
元は異界の果実とは言え科学技術によって加工されたロックシード由来の力ではサーヴァントへの干渉は難しいのだが、この宝具によりそれを克服している。

なお彼の認める技術であれば彼のもの以外でも干渉可能である。
もし異世界の科学に魅せられればそれによるサーヴァントへの干渉も可能となる。
ただしレンジ内全てが対象となるため、彼はサーヴァントでありながら偉大なる科学技術やその担い手に常に破れる危険性を有している。

魔法は科学による再現によって魔術へと位階を落とした。つまりは充分に発達した科学は魔法と見分けがつかない。
誰にも達成できぬ一歩によって、神秘は誰でも踏み入れる一歩となる。これは正しくコロンブスの卵。

『強き同朋よ、我が知は汝の力とならん(ドヴェルグ・オーブ)』
ランク:D 種別:対人宝具 レンジ:― 最大捕捉:―
数多の戦士が彼の開発したドライバーやロックシードを使用し、また彼の使用していたゲネシスドライバーが死後彼の認めた戦士に受け継がれ戦局に大きく影響した逸話が昇華した宝具。
消失時に彼の認めた戦士が存在する場合、その戦士の下にゲネシスドライバーとロックシードを一つ遺す。
対象の善悪は問わず、魔王を守護する寵姫かもしれないし侵略者に立ち向かう英雄かもしれない。



【weapon】

『ゲネシスドライバー』
エナジーロックシードを用いた変身に必要な戦極凌馬が開発したドライバー。
道具作成スキルによる追加作成も可能。
ただし他者に与えるドライバーには機能停止の仕掛け、「キルプロセス」を仕込む可能性が高い。
自身で使用するものにはそうした仕掛けは当然していない。
装備者は『異界の毒』に対する耐性を得られる。

『戦極ドライバー』
ロックシードを用いた変身に必要なドライバー。
道具作成スキルによる追加作成も可能。
ゲネシスドライバーに性能で劣るため「キルプロセス」を仕込む可能性は低い。
低ランクのロックシードを用いて魔力・栄養供給のための手段とすることが可能。
またゲネシスドライバーのコア部分を接続することでエナジーロックシードとロックシードの混成形態への変身も可能となる。

『ヒマワリロックシード』
道具作成スキルによりNPCから作成した、ヒマワリの種を象ったロックシード。変身に使うことはできない。
錠前を展開することでヘルヘイムの怪物、インベスを召喚・制御可能。
エネルギーはロックシード自体のそれに依存するため負担がかかることはない。
更に戦極ドライバーにセットし使用すれば魔力補給も可能。

『戦極ロックシード』
道具作成スキルにより作成した、大きく「S」と描かれたロックシード。
変身や魔力供給に用いることはできない。
かつてシドロックシードという同型のものを作成、それは次世代ライダーのソニックアローに装備することで無人のスイカアームズを操作した。
それの応用で、設置した工房内でのみヒマワリロックシードから召還したインベスを使い魔のように操ることができる。
原作にはないオリジナルだが、無人機としてスイカアームズを配備することができていたので、少なくともシドロックシードの上位種の似たようなものはあったのではなかろうか。

他に道具作成スキルによりロックシードなどを新たに獲得することが可能。
なお作成できるのは彼自身が作成したことがある物のみのため、カチドキ、極などの作成は不可能。


【人物背景】
変身ドライバーの開発者としてユグドラシル・コーポレーションに関わっている天才科学者。
「自ら発明したドライバーで人間を超越する」というプライドを秘めるロマンチストでもあり、かつその夢のためならいかなる犠牲もいとわないマッドサイエンティスト。
一般市民の被害よりも開発計画の推進を優先し、ある少年の悲惨な末路も「戦極ドライバーの性能を実証したサンプル」としか考えておらず目的のためなら人命が失われることも意に介さない。
また、都合の悪いことを知ってしまった友人、呉島貴虎を躊躇せず始末したり、部下の「戦闘続行は困難」の訴えを退け、自分の意向を押し通して多くの部下を酷使し続けたり、身の安全を確保するために戦場にいる部下を置き去りにし逃亡したりしていた。

その技術力と冷酷さでもって存分に暗躍し、オーバーロードとアーマードライダーの闘いの間隙をついて願望器たる「黄金の果実」を得ようと画策。
多くの人物を裏切り、利用し一時は「黄金の果実」をその手に収めるが、捕捉不能になってしまう。
結果黄金の果実に選ばれた「始まりの女」を救おうと動いた呉島光実、駆紋戒斗と闘うことに。
「キルプロセス」を作動させ、相手のゲネシスドライバーを無効化して終始有利に立ち回るが、駆紋戒斗が凌馬の技術に頼らない方法で超常の力を手にしたため敗れ去り死亡した。

その後地球の侵略を目的とした機械生命体「メガへクス」の手により機械化して復活。
メガヘクスの思想に共感を示し、それに逆らう貴虎・光実を排除するためドラゴンエナジーアームズへ変身。龍玄を圧倒、斬月とも戦い「戦極ドライバーでは勝てない」と発言する。
自分の研究や思想を理解出来ず、メガへクスに反旗を翻す貴虎を「神になるチャンスを二度も手放した本当に愚かで救えない男」と過去の彼との確執への呪詛と共に貶すが、「お前の語る理想の神など意味の無い空っぽの存在に過ぎない! そしてメガへクスの奴隷に成り下がった事でお前自身が空っぽの存在になってしまったんだ!」と真っ向から全否定される。
因縁を終わらせるべく互いの必殺技が激突し、斬月の肩に命中させるが無双セイバーの一撃で貫かれ致命傷を負い敗北。
貴虎に「さすが私が一度は認めた男」と称賛の言葉を送り再び消滅した。

【サーヴァントの願い】

全ての頂点に立つ神となる



【マスター】

球磨川禊@めだかボックス


【マスターとしての願い】

「『僕は昔から庶務になるのが夢だったんだ』」

【weapon】
『螺子』
どこに仕込んでいるのかスキルなのか大小さまざまな大量の螺子を武器とする。
下記の能力とあわせて敵を『螺子』ふせる戦闘スタイルをとる。

【能力・技能】
『大嘘憑き(オールフィクション)』
現実(すべて)を虚構(なかったこと)にする過負荷(マイナス)。
安心院なじみに課されたスキルをもとにして作り出した因果をなかったことにするスキル。
人や物が負った傷も、視力も、記憶も、人の存在そのものも、絶命したという事実も、最悪世界そのものも「なかった」ことにしてしまう。
ただし万能ではなく「なかった」ことにしたのを「なかった」ことにはできない。
例えばこのスキルで視力を「なかった」ことにしたら、もうこのスキルでは治せない。
人格に強く根付いた過負荷なども「なかった」ことにはできない。これは球磨川が人格を「なかった」ことにするのに躊躇しているかららしいので、その気になれば「なかった」ことにできるのかもしれない。
これにより自身や味方がどんなダメージを負おうと命を落とそうと「なかった」ことにできる、悍ましいながらも便利なスキル。

戦極凌馬の分析ではあと一回かせいぜい二回くらいしか自分の死をなかったことにはできなそう。
令呪の使用を「なかった」ことにもできない。
下手に使うと聖杯戦争の進行が滞ると判断されるかもしれない。
劣化大嘘憑きでは強い心の篭ったものはなかったことにできなかったし、強い信仰と情念で形成されたサーヴァントや宝具のもたらすものは負完全な大嘘憑きでもなかったことにはできないかもしれない。


『却本作り(ブックメイカー)』
強さ(プラス)を弱さ(マイナス)にする過負荷(マイナス)。
この過負荷の被害を受けたものは皆肉体も技術も頭脳も精神もすべて球磨川に等しくなる。
なお安心院なじみに預けているのでこの時間軸の球磨川禊はこの過負荷を保持していない。


地球上で一番弱い生き物であるが故、弱さを知りつくし敵の弱点や死角が即座にわかる。ちょっとした心眼。
弱者であるゆえ誰よりもその気持ちが理解できる。ちょっとしたカリスマ。
負け続きだから誰よりも勝ちたい。ちょっとした戦闘続行。
人に好かれるなんてほとんどないから簡単に人に靡く。人物眼:Eというわけではないのだが……
弱者ゆえの強みは持ち合わせるが、過負荷が勝利することなどほぼ在り得ない。

ちなみに異能者だが魔力供給はできていない。
過負荷の中の過負荷である球磨川禊が魔術回路なんて才能を持っているはずがない。


【令呪】

右手の甲、丸に十字。プラス螺子のようだったが、一画使用してマイナス螺子のようになった。
「『こっちの方が過負荷(ぼく)には相応しい形だ』」

【人物背景】
箱庭学園三年マイナス十三組在籍。自称「愚か者と弱い者の味方」。マイナス十三組のリーダーとして君臨する。
めだか達と同じ箱舟中学校の出身。当時支持率0%で生徒会長に就任し、数ヵ月後にリコールされるまで、自らにとって邪魔なものを阿久根に命じて破壊させていた。
幼少時から退廃的思想・破滅願望を抱き、箱庭学園に転入する前は転校する先々の学校を潰してまわった。箱庭学園に転入後、十三組生を中心としたエリートを抹殺することを宣言した。
規則に則って黒神めだかを追い落とす手段として生徒会をリコール、生徒会戦挙の火蓋を落とすきっかけとなる。
この戦挙の会長戦で改心、めだか達の仲間として生徒会入りする。

はずだった。

ハブに噛まれ死んだ後に『大嘘憑き』のより死を『なかった』ことにしようとした瞬間。
生を『やり直そう』とした瞬間の参戦。
故に今の彼はいまだにタチの悪い過負荷の中の過負荷のままである。

ちなみに興味の対象の移りが早いので、そのうち裸エプロンには飽きて令呪の命令を手ぶらジーンズとか全開パーカーとかに改めようとするかもしれない。


【方針】

「『とりあえず会った女の子はキャスターがその知恵と力の全てを尽くして裸エプロンにしてくれるはずだからそのためにも可愛い女の子を探す』」
「『キャスターは陣地に篭れ?知るか!そんなことより裸エプロンだ!』」

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