小学校の教科書では,その導入時に,掛け算の式を
一つ分の数 × いくつ分=全体の数
と書く,と説明されている。その説明を引き摺って話している間は
6×3=6+6+6
なのであって,左辺は3+3+3+3+3+3を意味しない。だからこそ
6×3=3×6
という交換法則に意味があるのである。(そうでなかったら,交換法則は
3×6=3×6
という自明(X=X)な式と何も変わらない。つまり法則でも何でもない)。
21÷7の答えを求めるには九九の何の段を使えばよいですか?
(こたえ)7の段
当たり前。
問題:饅頭3つがのった皿が5皿あります。饅頭の総数をあらわす式を「一つ分×いくつ分」の形で掛け算の式で書きましょう。
という問題があったら,その答えは
答え)3×5
これ以外にありえない。
5×3でも正解という主張はマチガイ。交換法則が成り立って
3×5=5×3
だから,5×3でも正解という主張はトンデモ。
注1)『交換法則が成り立って
3×5=5×3
だから,5×3でも正解』という主張は算数的にも数学的にも論理的にもトンチンカン。「交換法則を証明する前であろうが,証明した後であろうが」そういう事情には無関係に頓珍漢。