織作茜・セイバー ◆Ee.E0P6Y2U



……開け行く東雲しらみ渡れば、壁にあらはな貫を踏み、桁など伝ひ、
天井を見るに、爪先長き事、二尺ばかりの上臈蛛(じやうらふくも)頭より背中まで切りつけられて、死したり。
人の死骸有りて、天井も狭し。ああ誰が形見ぞや……


(宿直草巻の二より抜粋)


……一面の桜である。
満開の桜の只中である。
春の海原を渡る綿津見の猛き息吹が断崖を駆け上り、儚き現世の栄華を一瞬にして薙散らす。
生みも空も大地も渾然一体となって、ただただ世界を桜色の一色に染め上げんとしているかのようである。
その桜の霞の中にひと際黒き影がある。
朽ちかけた墓石。そして――黒衣の男。
対峙するのは桜色に染まった女である……

(この物語が始まる少し前のこと)






裸の女がいた。

綺麗な顔をしていた。半月型の大きな瞳。端麗に伸びた鼻筋。形の善い富士額。
長い髪が濡れている。流れ落ちる雫が幕を張り艶艶とした黒を湛えていた。
一方で肌は陶器のように白く、それだけに唇の朱が善く映えている。
すらりと伸びた手足は指先まで肌理細かな美があった。

端正で麗しい。
しかしそれだけではなかった。
太っている訳ではないが、痩せてもいない。
――肉だ。
その女には肉がついていた。若く瑞瑞しい肉は湯を浴びて俄かに火照っている。
張りのある乳房もまた濡れていて、臍にかけてつう、と雫が垂れていた。
湯気たちのぼる肉体は月に照らされ、妖しげな白を浮かび上がらせていた。

もしそこに完成された美というものを求めたのならば、肉は邪魔だった。
余分なものである。定められた黄金比から、その肉があるせいで僅かにずれてしまっている。
――しかしそのずれが。
淫靡なのだ。
完成された美をただ描いただけではそれは人形だ。人ではない。女でもない。
女には肉がついている。肉が彼女を女にしている。描き出された絵でもなく、造り込まれた蝋人形でもなく、一人の女にしている。
だからそこにいるのは――女なのだった。

――なんていやらしい躰だろう。
茜はその女を注視(みつ)めながら思った。
鏡には裸の女が映っている。それをじっと眺めていると、その女もまた茜をじっと見返してきた。

――妹とは、真逆の躰だ。
顔立ちも身体つきも似ていた。しかし何もかもが真逆だった。
何時だって毅然と前を向いていた妹とは違い、目の前の女には背を丸めていて、どこか後ろめたいものを臭わせている。
その後ろめたさを糊塗して隠している。そうして取繕った結果がこのふしだらな肉だ。
どろどろと長く伸びた髪は婦(おんな)であることを否応なしに主張していて、これも短く切り揃えていた妹とは真逆だった。
何より違うのはその瞳だ。妹の瞳には何時だって迷いがなく、鋭いまなざしをもってして理路整然とした主張を掲げていた。
だがこの女の目は違う。黒く揺れるその瞳はあやふやだ。何を云いたいのか、何を思っているのか、何もかもが漠然としている。

――何だこれは。
周りに対して、曖昧にそう問いかけているのだ。
目に付く物全てが分からないとでもいうように、疑問に揺れている。
どこに行けばいいのか。どうしてここにいるのか。どうすればいいのか。
問い掛けすら判然としない。
一つに絞れば、あるいはまだ善かったかもしれないのに。

――分からないのだ。
自分が何であるかさえ、目の前の女は分かっていない。
分かっていないのに、それを問いかけることもしない。
分からないという思いを抱えたまま、女という器に依って生きている。
何もかも分かっていた妹がすぐそこに居たにも関わらず、問いかけることもしなかった。
否、妹だけではない。ただ一人の例外を除いて、この女は今まで誰とも言葉を闘わせたことがない――

あの男は、ただ一人この女と相対した彼は、そんな在り様を突き付けてきた。
何も分かっていない。分かっていないのに、超越者であるかのように振る舞う、そんなおかしさを突いた。
そして言ったのだ――貴方は悲しいのだと。
自分が悲しんでいることすら分からないような、そんな女であると、あの男は言ったのだ。
散り行く桜の下で――


だから女は、織作茜は生きている。生きることになったのだ。
そのままじっと鏡を見つめ――そこに映る女が目を放すと、茜もまたその場を後にしていた。
月明かりに照らされた、一人では大きすぎる風呂場を出た。

誰も居ない脱衣所はおかしなくらい明るかった。
備えられた電灯は茜の知るものよりずっと進んだ造りのもので、月よりもずっと明るく、はっきりと躰を照らしていた。
――茜の、女の躰を。
その躰は、また別の意味合いも持っていた。妹よりも大きな乳房の隅、脇にかかるように走る痕が在る。
――令呪だ。
ここがどこか、どうしてこんな場所にいるのか、その理由が刻まれている。

「セイバーさん」
肌についた雫を拭きながら、茜は誰も居ない屋敷で、声を上げていた。

「……何かありましたか?」
すると声があった。
りん、と流れるような音がして、姿を現したのだ。
白い髪がはらりと揺れた。
その白は茜の陶器のような代物ではない。あんな塗り固められた白よりもずっと淡い、どこまでも透明に近い白だった。
肌も、そして眼も、同じように白い。躰を描き出す色素が限りなく薄い。
ともすれば倒れしまいそうな儚さを纏った彼女は、しかし凛としていた。
その腰に刀差し馳せ参じる佇まいは、儚くも決して手折れぬであろう強い芯を感じさせた。

――例えるなら、桜か。
最後には儚く散ることが定められている。
終わりは決して遠くない。もしかすればそれは明日かもしれない。
しかし――強いのだ。
はなと散る桜を嘲笑する者はいない。何故ならばその瞬間こそ桜が最も美しく、そして凛々しい瞬間だからだ。
それに彼女在り様は似ている。
桜に似た彼女こそ、茜に与えられた従者である。

名は沖田総司。
幕末最後の剣客集団、新撰組一番隊組長。
芹沢鴨暗殺、池田屋事件など重要な任務をこなし、一番隊の中でも最強の剣士と知られる剣豪。
それが――彼女であるという。

そう、彼女だ。
音に聞く沖田総司は女であった。
伝承によれば沖田は美しい顔立ちをしていて、天才的な美青年だったらしい。
しかし――女だとは。

「明日の予定について話しておこうかと思いまして」
云いながら、茜は彼女の装いを窺った。
空のような色をした羽織は、上質な生地のものであったがところどころ汚れている。
首に巻かれたマフラーに飾りの類は一切見えず、その端麗な顔を覆ってしまっていた。
そして何よりその手に握られた刀は使い込まれている。その鞘には傷があり、柄に掛けられた指先には痕があった。
彼女を包んでいるのは紛れもない戦いの衣装だった。

それを窺いながら、茜は自分の服を着る。
襟刳の開いた黒い襯衣(しゃつ)に黒い服筒(すらっくす)を穿く。
以前は着ることのなかった洋装だった。

――妹が着ていたから。
茜は着ることができなかったのだ。
装いは文化だという。何かを殊更強調したり差別したりして、漸く人は社会的属性を獲得する。
そこまでして漢(おとこ)か、それか婦(おんな)かの区別が付く。
だから、今まで洋装を着ることができなかった。妹は決して何の婦(おんな)としての装いをしなかったから。
茜はきっと同じ理由で――髪も切れなかった。

今更洋装を着てみたからといって別段何の意味がある訳でもない。
ただ時の流れを元に戻した気にはなれた。妹を、母を、家族をみな喪った以来、自分はどこか時間から切り離されていたように思う。
遅くも早くもない。ただ隔絶した時の流れに、取り残されていた。
それが妹のような洋装に身を包むことで――元に戻れた。
そんな気がした。

しかし、いざ洋装を着てみるといささか慣れないものがあった。
この屋敷にあった服は採寸が違ったようだった。
胸が、腰が、肉が――躰の線が浮き出てしまっている。
何も飾る気はなかったのに、これでは婦(おんな)のままだった。


「明日、服を買いに行きましょう」
そう云うとセイバーは「服ですか?」と聞き返した。
突然の申し出に、困惑しているようだった。
当然だろう、彼女はただ戦うだけにやってきた。
この東京に――聖杯戦争という舞台に。
それ以外の飾りなど、彼女は求めていないのだ。

「はい。服です」
セイバーの困惑を無視して、茜は云った。

やはりセイバーと自分は――違う。
セイバーは女だ。しかし婦(おんな)ではない。
彼女は、沖田総司はやはり漢(おとこ)なのだ。

似ている、と思った。
セイバーは似ているのだ。
女でありながら、婦(おんな)であることを選ばなかった、彼女に。

茜が喪った――殺した妹に。

あの桜の木の下で、黒衣の男に言われるまで、茜は自分が悲しんでいることにすら気が付いていなかった。
だからだろうか。もう叶わないと思いつつも、また妹と話してみたいと思うのは――

「服を買う。まずはそれから始めます。そして――」
――戦うのか。
茜がこの地にやってきたのは、偶然だった。
紅い月の風聞などを聞きつけ、気付けばこんな場所に来ていた。
――それで、戦うのか。
闘うことをどこまでも避けてきたというのに。

「――それからのことは、そのあとに考えます」
平坦な口調で、茜は云った。
聖杯というものを、茜はよく知らない。
基督(キリスト)教由来のものである。先代や碧ならばいざ知らず、自分はそちらには造詣は深くない。
そういった事柄にとても詳しい人物ならば知っているが、知っているだけで今はどうしようもない。
否、軽い程度の知識なら、彼を頼らずとも分かるし、この場合深い知識など要らぬようにも思える。
それに出自など――分からずともいいのかもれない。
見るべきはその褒章だ。
聖杯戦争――それを知り、識った今、自分はどうするのか。

――分からない。
分かろう筈もない。自分の個すら分からぬというのに、その願いなど掴める筈もない。
後悔はしない。そういう生き方をする。
そう決めた――決めはした。
だが、それでどうするのだ。
婦(おんな)としてではなく、織作茜という個は何を求めている――


「あの――」
不意にセイバーが口を開いた。
嫋やかな眼差しが茜を射抜いた。

「――私も、いいでしょうか?」
おずおず、といった風に彼女は茜に問いかけていた。
何を――と思わず茜は聞き返していた。

「服です」
「服――」
「服を明日マスターが買いに行かれるのでしたら……できれば、私の分もお願いしたいんです。
 袴とブーツ……桃色のものがあれば、是非。サーヴァントとしてはおかしな話ですが――」
――それが着たいらしい。
袴と、ブーツが欲しいとセイバーは云っていた。
茜は思わず彼女にじっと注視してしまった。
云った彼女の目にはそれまでには見せなかった色が浮かんでいた。
何か、あったのだ。
詳しくは分からない。しかし、彼女もまた、そういう装いをしたいという、個を持っていた。

桃色――桜の色か。

「――分かりました」
「では……」
「そうですね。明日はセイバーさんの分も買うことにします」
「それは――」
――ありがとうございます。
そう云って、セイバーは笑った。
その笑みは儚くも可憐な――少女の笑みだった。

それを見たとき、茜は自分が何をしたいのかに気付いた。
何の為にここに来たのか――それは分からないけれど。
しかし、今何を求めているのかは分かった。
――話をしたい。
妹に似ている、この桜のようなセイバーと話してみたいのだ。

とにかく服を買おう。セイバーと共に、新たな装いを用意するのだ。
それに何か象徴的な意味を求めている訳ではないけれど――
――一つの仕切りにはなる。
それはきっと大切なことのような気がした。

彼女の――織作茜の願いは、そんなことから先ず始まった――


【クラス】
セイバー

【真名】
沖田総司

【パラメーター】
筋力C 耐久E 敏捷A+ 魔力E 幸運D 宝具C

【属性】
中立・中庸

【クラススキル】
  • 対魔力E
幕末に魔力とかそういうのねぇから!
神秘の薄い時代の英霊のため対魔力がほとんど期待できない。
申し訳程度のクラス別補正である。

  • 騎乗E
新選組が騎馬を駆って活躍、という話は寡聞にして聞かぬ。申し訳程度のクラス別補正である

【保有スキル】
  • 心眼(偽)A
直感・第六感による危険回避。虫の知らせとも言われる、天性の才能による危険予知。視覚妨害による補正への耐性も併せ持つ。

  • 病弱A
天性の打たれ弱さ、虚弱体質。桜セイバーの場合、生前の病に加えて後世の民衆が抱いた心象を塗り込まれたことで、「無辜の怪物」に近い呪いを受けている。
保有者は、あらゆる行動時に急激なステータス低下のリスクを伴うようになる、デメリットスキル。
発生確率はそれほど高くないが、戦闘時に発動した場合のリスクは計り知れない。

  • 縮地B
瞬時に相手との間合いを詰める技術。多くの武術、武道が追い求める歩法の極み。
単純な素早さではなく、歩法、体捌き、呼吸、死角など幾多の現象が絡み合って完成する。
最上級であるAランクともなると、もはや次元跳躍であり、技術を超え仙術の範疇となる

  • 無明参段突き
対人魔剣。最大捕捉・1人
稀代の天才剣士、沖田総司が誇る必殺の魔剣。「壱の突き」に「弐の突き」「参の突き」を内包する。
平晴眼の構えから“ほぼ同時”ではなく、“全く同時”に放たれる平突き。超絶的な技巧と速さが生み出す、防御不能の秘剣。

【宝具】
  • 誓いの羽織
ランク:C 種別:対人宝具 レンジ:1 最大捕捉:1人
幕末に京を震撼させた人斬り集団「新撰組」の隊服として有名な、袖口にダンダラ模様を白く染め抜いた浅葱色の羽織。
サーヴァントとして行動する際の戦闘服と呼べるもので、装備する事によりパラメータを向上させる。
また通常時のセイバーの武装は『乞食清光』だが、この宝具を装備している間、後年に「沖田総司の愛刀」とされた『菊一文字則宗』へと位階を上げる。
一目で素性がバレかねないあまりにも目立つ装束のため、普段はマスターが用意した袴を着用している。

  • 誠の旗
ランク:B 種別:対軍宝具 レンジ:1~50
最大捕捉:1~200人
桜セイバーの最終宝具。
新撰組隊士の生きた証であり、彼らが心に刻み込んだ『誠』の字を表す一振りの旗。
使用者本人も魔人アーチャーとの最後の戦いまで気付いていなかったが、一度発動すると、かつてこの旗の元に集い共に時代を駆け抜けた近藤勇を始めとする新撰組隊士達が一定範囲内の空間に召喚される。各隊士は全員が独立したサーヴァントで、宝具は持たないが全員がE-相当の「単独行動」スキルを有しており、短時間であればマスター不在でも活動が可能。
ちなみにこの宝具は新撰組の隊長格は全員保有しており、効果は変わらないが発動者の心象によって召喚される隊士の面子や性格が多少変化するという非常に特殊な性質を持つ。
例として挙げると、土方歳三が使用すると拷問などの汚れ仕事を行ってきた悪い新撰組、近藤勇が使用すると規律に五月蝿いお堅い新撰組として召喚される。また召喚者との仲が悪いとそもそも召喚に応じない者もいる。桜セイバーが召喚するのは、世間的に良く知られたメンバーで構成されたポピュラーな新撰組である。

【weapon】
  • 『乞食清光』
日本刀『加州清光』の愛称。諸説あるが、史実通り沖田総司の愛刀。


【人物背景】
和服を着こなし、物腰柔らか、かつ謙虚という絵に書いたような大和撫子。いつも冷静だが意外と陽気な所もあり、サーヴァントとしての扱いやすさもセイバークラスに相応しい。
だが、ひとたび斬り合いとなれば冷徹な人斬りへと変貌。得物を抜いた相手に対しては隙を見つければ即座に斬り捨て、背後を見せた者にも一切容赦せず、殺し合いや死生観に関して極めてシビアな感性を持っている。
生前は凄腕の剣士として知られているが、自分では「剣豪である」というつもりはないらしい。
史実通りちょっと体が弱く、ショックな事があると血を吐く。また局長や副長など新撰組の仲間達と最後まで戦えなかったことを気に病んでおり、昔の事を考えると申し訳ない気持ちと自分の不甲斐なさから落ち込んでしまい、情が深いだけにメンタル弱い所がある。
物凄く似合ってる袴とブーツはマスターから貰ったもので、サーヴァントとして活動する際は、宝具である羽織とマフラーを着用している。
生前、病によって新選組の同胞達と共に戦場で最後を迎えられなかったことから聖杯に託す願いは、『最後まで戦い抜くこと』。

……という設定で『Fate/KOHA-ACE 帝都聖杯奇譚』で活躍するらしいサーヴァント。
元は『コハエース』にて琥珀さんが適当に考えた新サーヴァントである。
キャラデザを社長に投げてみたところ、何故か社長が本気を出してしまい公式化。
お祭り漫画に出演の他フィギュアも出て、これには琥珀さんも困惑なのだった。
(ちなみに最初は琥珀さんがサーヴァントが力を手に入れた『コハセイバー』だったのだが、そんな適当な設定は社長の手により無視された)
『コハエース』誌上で読者参加型真名当てクイズを行い、正解者には作者の経験値氏よりメガドラソフトが送られたとか。


【マスター】
織作茜

【マスターとしての願い】
???

【能力・技能】
一見して楚楚とした女性だが、その実彼女は非常に機知の効く才媛である。
薬物や嗅覚に関する知識を持つ。

【人物背景】
出典は『絡新婦の理』及び『塗仏の宴』
時期は『塗仏の宴』開始前。

刑事、木場修太郎は、近頃世間を騒がせている「目潰し魔」の捜査に奔走するうち、
榎木津との共通の友人で映画会社を経営する川島新造が何らかの手がかりを持っているのではないかと踏む。
しかし彼は「蜘蛛に訊け」との謎の言葉を残して行方をくらませる。
聖ベルナール女学院の生徒、呉美由紀と渡辺小夜子は、学院内に飛び交う噂話を追ううちに、望めば人殺しさえ行う悪魔「蜘蛛」と、それを崇拝する「蜘蛛の僕」の存在を知る。
教師、本田幸三から酷い仕打ちを受けていた小夜子は半ば勢いに任せ、「本田を殺してくれ」と「蜘蛛」へ叫ぶ。
そんな時、美由紀らはかつて「蜘蛛の僕」の一員であったらしい麻田夕子と接触するが、三人ともに窮地に陥っていく。
伊佐間一成は、釣りに訪れた房総半島の興津町で呉仁吉という老人と意気投合する。
漁師であった彼の「収集物」の価値を精算すべく伊佐間は、旧知の間柄である今川雅澄を招請する。
折りしも近在の旧家、織作家の大黒柱、雄之助の葬儀の最中であり、織作家の使用人である出門耕作から「ついでに、残った骨董品の精算もしてもらいたい」と請われ、
今川と伊佐間は連れ立って「蜘蛛の巣屋敷」と渾名される織作の屋敷へと赴く。そこで彼らは織作家の事件に巻き込まれることになってしまう。
(絡新婦の理・あらすじ)

織作家の次女として生まれる。28歳。不明の男と織作真佐子の子。
織作是亮と結婚するが、母織作真佐子に性交渉は禁じられていた。
上記事件で夫、母、姉、二人の妹を全て喪った。

……連続目潰し魔、絞殺魔、ベルナール女学院、織作家、多くのものを巻き込んだ惨劇の黒幕。
学生、刑事、殺人鬼、家族……全てを直接・間接的に操り、邪魔な人間をすべて排除することに成功する。
そうして全く自分の手を汚すことなく目標を達成するが、中禅寺秋彦との対話を通して己の理に気づく。

その後、羽田隆三に家族と共に過ごした屋敷を売却し、新たな生活を模索するこになる。
妹たちを弔う為にも韮山の土地の調査に赴くが、そこで……

【方針】
セイバーと話す。

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最終更新:2014年12月21日 15:44