『オマエはドコへも向カウコトハナイ……。トクニ、 「真実」ニ到達スルコトハ……決シテ!』
ジョルノ・ジョバーナが持つゴールド・エクスペリ エンス・レクイエム、それによる拳のラッシュを受け たことでディアボロは敗北し、彼の地獄が始まった。

最初は麻薬中毒らしきホームレスに刺されたことで
次は生きているにも関わらず検死により肝臓を取ら れたことで
その次は交通事故に遭う事で
そのまた次は―――

彼はありとあらゆる理由で死に続けた。 地を変え時を変え、彼はありとあらゆる手段で殺さ れ続けた。

しかし、そんな彼にも救いが訪れる。 彼の運命には本来ならば存在しない願望器、聖杯に よって。

◆ ◆ ◆

次はいつ死ぬんだ、何処から襲ってくるん だ……!?
幾度も死に続けた邪悪、悪魔の名を冠する男ディア ボロは怯えていた。
気が付いたら人通りの多い道、周りを見る限りビジ ネス街だろうか、そこにディアボロは立っていた。
自分の周りを歩いている人間が恐ろしくて仕方な い。 ナイフを持っているかもしれない、銃を向けてくる かもしれない。車だって走っている、ひょっとしたら俺に向かって くるかもしれない。 もしかしたらビルが倒壊して瓦礫が自分に落ちてく るかもしれない。
ディアボロはあらゆる可能性を恐れていた。

しかししばらくして彼は気づく、何かがおかしい と。 普段なら、……決して認めたくないがすでに死んで 別の場所に居てもおかしくないはずだ。だが生きてい る。
ジョルノがレクイエムを解除したのか、それとも死 んだのか、何らかの力でスタンドの力が解除されたの か。それは分からない、今のディアボロに知るすべは ない。しかしディアボロはこれを希望と見た。
そう考えた後の彼の行動は早い。周りの人の格好と 自分の格好は明らかに違い、どう取り繕っても目立ち すぎるので彼は慌てて路地裏に隠れた。 そして一段落がつき、これからの事を考えようとし たとき

「ぐぁッ!!」

ディアボロは頭痛に襲われた。彼はこれをすぐにレ クイエムの仕業だと判断する。
「あの新入りめ……、この俺がそんなに憎いかッ ……!!」
彼は呪詛の言葉を漏らすが、すぐに違和感を覚え る。自分の中に知らないはずの知識が植えつけられて いたからだ。
「聖杯戦争……?」
いくら自分の中にあるからと言ってディアボロは簡 単に信じたりはしない。 普通の人間ならともかく、スタンドという異能を 知っているディアボロからすれば記憶を植え付ける位 は容易であると彼は知っている。 だが一方でレクイエムを止めたのは聖杯の力ではな いかとも彼は考えていた。 信じるか疑うか、どちらを選ぶか悩む前にまた新し い要素が現れる。

「貴方が僕のマスターですか?」
いきなり爽やかな笑みを浮かべた青年が話しかけて きた。 そんな青年に向かってディアボロは一言尋ねる。
「お前が俺のサーヴァントなのか?」
ディアボロと同じ世界の日本の殺人鬼が見れば『質 問を質問で返すなァ―――ッ!!』と怒り狂いかねな い光景だが、青年は嫌な顔一つすることなく 「はい。アサシンのサーヴァント、真名は夜神月で す」 と答えた。
この時点でディアボロは聖杯を信じる方に少し傾く のだが、同時にあらたな問題も発生した。
(この男は信用できない)
一見人のよさそうな笑みを浮かべる自身のサーヴァ ント。 しかしギャングのボスという立場で多くの人間を見 てきた彼にはそうは思えなかった。
(チョコラータとは違うが……。何だ、この男は……)
ディアボロには、夜神月が英雄だとは思えなかっ た。 それどころかディアボロには自身のサーヴァントが 邪悪にしか見えなかった。
(まあ、俺の言えたことではないか)

◆ ◆ ◆

一方アサシンのサーヴァント、夜神月も自身のマス ターを信じてはいなかった。 別に、マスターであるディアボロが自分を信用して いないような目で見ているからではない。マスターか らすればいきなりこんな所に呼ばれ、命を懸けて戦わ されるのだ。あっさり信じる方がどうかしている、と すら月は考えていた。
アサシンである彼がマスターを信じきれない理由は 一つ。

(この男は悪だ)

それだけだった。

(殺しをためらわない相棒というのは、この場ではあ りがたいのかもしれないが……)
悪人を殺し、優しい人間だけの世界を作ろうとする 自分とかみ合う訳がない。月はそう考えていた。

(だが見て居ろL。僕はこの戦いを勝ち残り誰もが理想と する新世界を造る、そして僕はその神となって見せ る!)


【クラス】
アサシン

【真名】
夜神月@DEATH NOTE

【パラメーター】
筋力E 耐久E 敏捷E 魔力E 幸運C 宝具EX

【属性】
秩序・悪

【クラススキル】
気配遮断:E
自身の気配を消す能力。 完全に気配をたてばほぼ発見は不可能となるが、攻撃 態勢に移るとランクが大きく下がる。

【保有スキル】
神性(偽):C
神と呼ばれた事のある神霊以外の存在に与えられるス キル。 彼は本物の神同様の信仰を受けていたが、本名を秘匿 していたのでランクが下がっている。

【宝具】
『死神の帳簿(デスノート)』 ランク:EX 種別:対人宝具 レンジ:1~∞ 最 大補足:1
このノートに名前を書かれた人間は死ぬ。
書く人物の顔が頭に入っていないと効果は無い。故に 同姓同名の人物に一片に効果は得られない。
名前の後に人間界単位で40秒以内に死因を書くと、 その通りになる。 死因を書かなければ全てが心臓麻痺となる。
死因を書くと更に6分40秒、詳しい死の状況を記載 する時間が与えられる。
「人間界単位で124歳以上」および「残りの寿命が 12分以内」「生後780日未満」の人間をデスノー トで殺すことは出来ない。
その他様々なルールがあるがここでは省略。
ちなみに、ノートからページを切り離した状態でも使 用可能。

・・・・・・というのが本来のデスノートの効果であるが、宝具となったことにより以下の変化が生じている。

まず、寿命のないサーヴァントにも通用するようになった。
ただし、人間界単位で124歳以上まで生きた人間には通用しない。
また、生前から人間以外だった存在にも通用しない。これは、何らかの手段で人間を辞めた元人間の場合も同様である。
しかし、僅かでも人間の血を引いていればデスノートは通用する。

【weapon】 なし

【人物背景】
元々は全国模試で1位を取る、テニスの全国大会で優 勝する位の文武両道である以外は普通の高校生だっ た。
しかし、2004年の11月28日に死神が落とした デスノートを拾う事で一変。彼は悪人を殺す存在とな る。
それはキラと呼ばれ、やがて神のように呼ばれること になる。
しかし、キラを悪と考える存在からは殺人者として追 われることになる。 そして2010年1月28日、キラは敗北し死亡し た。

【サーヴァントとしての願い】
再び新世界の神として君臨する。

【マスター】
ディアボロ@ジョジョの奇妙な冒険

【マスターとしての願い】
再び帝王になる。

【weapon】
スタンド『キングクリムゾン』

【能力・技能】
『時間を吹き飛ばす』能力と『未来を予知する』能力 を持つ。

【人物背景】
元はイタリアのギャング『パッショーネ』のボス。
そこで彼は正体を隠しながら活動していたが、あると き部下から反乱にあう。
そして最後には敵のスタンド能力によって『何度も死 に続ける地獄』を味わうことになった。

【方針】
聖杯狙い




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最終更新:2015年04月14日 03:41