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 方舟内に構成された世界も彼の住む世界と色褪せない。
 ビルも建っていれば海も山も存在している。現実世界と変わらない景色が広がる。

 少年の目の前には一つ、お墓だ。彼は此処に眠る魂に祈りを捧げていた。
 厳密に言えば方舟内で構成された、言わば本来の墓ではないのだが少年は変わらず行う。
 墓に記された名前は本来の世界で記された名前と同一、彼のために再現されたのだろうか。
 少年は興味を抱かない、いや抱いてはいる。自らを欺いて祈りを捧げていた。

 この墓に眠るのは大切な人、かけがえの無い大切な、本当に大切な人。
 あの人がいたから今の自分が存在している。あの人がいなかったら今の自分は存在しない。
 引き取られた先で暖かく迎えてくれた彼女。心が傷付いた自分達に優しくしてくれた彼女。
 けれどもう逢えない、手を伸ばしてもこの手を握り返してくれない。

 彼女はこの世から存在を消してしまった。
 彼女の両親であり少年達を引き取った夫婦は土砂崩れに巻き込まれこの世界から去った。
 生き残った夫、その時から歯車は異常を来し運命は多重の方向へ砕け散る。
 全ては蛇だ、あの忌々しい蛇が原因だ。崩壊する夏の日、彼らの運命は誰にも止める事は出来なかった。
 そして彼女は彼らを救うためこの世に別れを告げる。少年は止める事が出来ない、目の前にいたのに。
 脳裏に焼きつくのだ、何故あの日僕は躊躇してしまったのか、と。
 誰に求めることも出来なかった。残された少年達に出来る事は打開すること。
 永劫の輪廻の回帰をこの手で終わらせること――少年達は立ち上がった。

「聖杯戦争、軌跡、願い――僕はツイているみたいだね、姉ちゃん」

 彼は偶然聖杯戦争と言う名の願いを叶える手段を知ってしまった。
 最初は半信半疑だったが摩訶不思議な神通力を既に体験済み、確信を持つのに時間は必要ない。
 参加資格はとある木片の所持、ならば持っている連中から奪えば条件は満たされる。
 数々の組織に潜入し辿り着いた木片。手にした時記憶が電子の海へと沈み……気付けば方舟に招かれていた。

 この場に至ったのは不慮の事故でも何でもない。
 少年は自ら聖杯戦争に身を投げ願いのために彼なりの聖戦を始める覚悟で臨んでいる。
 邪魔をする奴に容赦はしない。願いを叶えるのは僕だ、引っ込め、引っ込め。
 全てを欺いてでも少年は彼女のために戦う。そしてあの日の思い出をもう一度呼び覚ますために。

「気は済んだか?」

 少年の背後から男性の声が響く。彼が少年のサーヴァントだ。
 マスターの祈りが終わった頃だと思い声を掛けるも少年は微笑みながら答えた。

「うん。でもそれはこっちの台詞でもあるよね? ライダーは終わったかい?」

 少年だけではない、此処にはライダーに関連ある人物の墓もあり彼は赴いていた。
 マスターに伝えてはいないのだが見抜かれていたようでライダーは舌打ちをしながら頭を掻く。

「喰えねえガキだぜ……」

「ごめんねおじさん! ん……どっちかって言うとお兄さん?」

 内容は両者煽りのように聞こえるも仲は思うよりかは悪くなく充分な会話を取れている。
 少年の大切な人は姉、血は繋がっていなくても大切な存在。
 ライダーの大切な人は妹、苦しい生活を送りながらも大切な時間を過ごした唯一の肉親。
 血の繋がりの違いはあれど大切な存在に変わりはなく両者は互いの心を理解していた。

「ったく……行くぞガキ、俺とお前は他人だが今は一対だ。
 片方が下手をすれば俺達二人まとめて終了、テメェの不手際で退場なんざ御免だからな、理解したか修哉?」

「カノって呼んでね……僕も簡単に負けるわけにはいかないからね。
 ライダーみたいなサーヴァントで良かったよ、これなら願いに辿り着けそうだ」

 戦いを拒む英霊らしからぬ存在。
 秩序を重んじ戦闘に誉れを懸けるサーヴァントなど求めていない。
 求めているのは願いに全力を尽くせるサーヴァント、背中を任せれる相棒。

「……テメェはどうやら一般人よりかは魔力……何か力がある。
 その影響で魔力の供給は思っていたよりもマシに感じる、それだけだ。
 ガキ、俺の目の届く範囲で死ぬんじゃねぇぞ?」

 マスターとサーヴァントは共に肩を並べ月明かりの元を歩く。
 嘘を操る少年と空を翔けた竜騎士は互いの大切な存在のため己の聖戦を生き抜く。



「もちろんだよライダー……全てを欺いて最後に笑うのは僕達だからね」




【マスター】鹿野修哉@メカクシティアクターズ

【参加方法】自らの意思により参加。(木片は悪の組織から盗んだ)

【マスターとしての願い】アヤノを生き返らせふざけた輪廻を終わらせる。

【weapon】なし。

【能力・技能】目を欺く力:A…自分の姿及びそれに伴う周囲を欺く力。対象に自分を誤認させ何かに化ける事ができる。
       化けれる者は「実際に対面したことがあり、尚かつ鮮明にイメージ出来る人物及び動物」に限られる。
       対魔力ランクAに相当する能力の前では見抜かれてしまう危険がある。

【人物背景】幼少期は母親に虐待されて育った少年。優しい彼はそれでも母親のことが嫌いになれなかった。
      その後孤児院に預けられ仲の良くなった二人の少年少女と共にある一家に引き取られそこで「姉ちゃん」に出逢う。
      彼にとってそれは大切な時間だったが全ての歯車が狂い姉ちゃんは死んでしまう、そして彼らは決意した。
      秘密組織を起ち上げ悪を裁き、謎の正体を追い続けていた。


【方針】全てを欺く。友好関係を他者と築く方針で行くが最後に笑うのは自分。




【クラス】ライダー

【真名】ジード@ファイアーエムブレム覇者の剣

【パラメータ】筋力C 耐久C 敏捷C 魔力D 幸運D 宝具A

【属性】中立・中庸

【クラス別スキル】
 騎乗:B…騎乗の才能。大抵の乗り物なら人並み以上に乗りこなせるが、魔獣・聖獣ランクの獣は乗りこなせない。
      ジードは生前竜騎士だったため例外で竜には適正がある。
 対魔力:D…一工程(シングルアクション)による魔術行使を無効化する。魔力避けのアミュレット程度の対魔力。

【保有スキル】
 竜を駆る者:A…生前竜騎士だったジードは竜と心を通わせており、竜のへの騎乗が可能である。
 カリスマ:D…軍団を指揮する天性の才能。団体戦闘において、自軍の能力を向上させる。カリスマは稀有な才能で、一軍のリーダーとしては破格の人望である。
 復讐:C…相手に憎悪を抱けば抱くほど能力が上昇する。
 単独行動:D…マスターからの魔力供給を断ってもしばらくは自立できる能力。ランクDならば、マスターを失っても半日間は現界可能。

【宝具】

『永遠の相棒』
 ランク:B 種別:対軍宝具 レンジ:1~50 最大捕捉:50
 生前の相棒だった竜そのもの。騎乗することにより彼は竜騎士へと覚醒する。
 この時手にしている槍も強化される。

『天空の覇者』
 ランク:B 種別:対軍宝具 レンジ:1~50 最大捕捉:
 更なる高みへと辿り着いた竜の覇者の姿。
 ドラゴンマスターへとクラスチェンジを果たし魔力と宝具を除くステータスが一段階ランクアップする。
 また剣が生成され新たな武器となる。

『腐れ縁の野郎共』
 ランク:A 種別:対軍宝具 レンジ:1~100 最大捕捉:1000
 生前飛び回った戦場を展開し率いた飛竜隊を召還し襲撃を行う。
 この時召還される飛竜隊の数は30、一人一人に単独行動:Eが与えられる。

【weapon】
『槍』…生前愛用していた。特殊な能力は無いが使い慣れているため最大限の能力を発揮できる。

【人物背景】
 妹ともに他人から食料などを奪いながら生活していたがベルンに拾われ戦闘技術を叩きこまれた結果部隊長になる。
 他人を殺すことに戸惑いはないが情は持ちあわせており昔敵対していた対象に対しても困っていれば力を貸す。
 部下からの信頼も厚く、運命が異なっていれば英雄になっていたかもしれない人物。

【サーヴァントとしての願い】
 妹との永遠の平和と安息。

【基本戦術、方針、運用法】
 マスターに従い襲ってくる相手を蹴散らし、此方からも奇襲を仕掛ける……戦闘に戸惑いはない。