「じゃあねシィルちゃん。また明日」
「はい。■■さん。また明日」

挨拶を交わしクラスメイトと別れる。
今日もまた何事もなく、一日が終わる。
事件なんて何もない本当に穏やかな生活。
私はこの穏やかさが好きだ。不満などない。
ない、はずなのに。
何故か、違和感を感じてしまうのは何故だろう。

「―――――――――」

呼び声が聞こえる。
心の底から、私を呼ぶ誰かの声が。

「……■■■様」

無意識に誰かの名を呼び返していた。
応える声はない。
何も足りないはずはないのに、それでも何か、涙が出そうなくらいにとても大事な何かが、足りない。

「……■■ス様」

言葉にすれば、記憶の壁が崩れるように剥がれ落ちてゆく。
光の先に、緑の人影が見えた気がした。
その背に向けて、その名を叫ぶ。

「ランス様――――!!」

叫ぶように呼ぶ。
完全に記憶の壁は取り払われた。
その思い出しと共に、光の影が召喚される。
召喚されたその姿に、飛びつく様に駆け出した。

「呼び出すのが、遅いわー!」

現れた緑の影に、ポカリと頭を叩かれた。

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

「材料がなかったので、へんでろぱはできませんでしたがお味はどうですか?」
「うむ。これもなかなか悪くない。がはは。グットだ!」

とある民家の一室。
そういってスープを掻き込みながら大口を開けて下品に笑う男とそれに傅く女がいた。

「ランス様お水です」
「うむ」

差し出された水をごくごくと飲み干す。
主人と従者という関係性を想えば正しい構図なのだろうが。
その実、彼に傅き甲斐甲斐しく世話を焼く少女こそ主人(マスター)であり、
ふんぞり返りながら大口を開けて下品に笑う男こそ従者(サーヴァント)である。

「ランス様、あ、この場だとセイバー様って呼んだ方がいいんですかね?」
「バカ者、いつも通りでいいのだ。俺様は英雄だからな、真名を知られて多少不利になったところでどうという事はないのだ。がはは!」
「わかりましたランス様。それでこれからどうするんですか?」
「もちろん優勝を狙う。
 それに、ここには様々な世界からマスターやサーバントが集められてるらしいからな。
 中にはかわいい女の子も沢山いるはずだ、それをゲットするのだ。がはは!」

そう言ってセイバーは大口を開けて豪快に笑う。

「あぅ。ランス様、私はアイスのお家に帰りたいですぅ」
「やかましいぞ、奴隷の癖に生意気だぞシィル」

ポカリとマスターの頭を叩くセイバー。
ひんひんとシィルは涙を流した。

「という訳だ。お前もやる気を出せよカオス」

セイバーは己の持つ漆黒の剣へと話しかける。
声をかけられた剣の羽根状の鍔から目が見開かれ、その声に応じる。

「いやー、そうは言うけど心の友。魔人の気配がせんとあんまりやる気が起きんのよね。心のちんちんも萎え萎え」

そういってシナシナと萎える剣。
その態度にセイバーは呆れたような視線を向けた。

「よし。こんな剣は捨てて行こう」
「だ、ダメですよランス様っ!」

冗談ではなく本気でその場に自らの宝具を投げ捨てようとするセイバーを慌ててシィルは止める。

「えっと、そ、そうだ! 優勝したらひょっとしたらカオスさんのお願いもかなえてもらえるかもしれないですよ!」
「う~ん。正直、儂、願いを叶えてくれる神様ってのに碌な思い出がないのよね」

あくまで魔剣は渋り、やる気を見せない。
だが、この剣は、やる気に応じて攻撃力の変わる特殊な魔剣である。
このままではまずいとシィルは思い悩むが、セイバーはふんと一笑する。

「ふん。聖杯戦争とかいう戦いなんだ、中には魔王とか魔人もいるだろ、その辺で満足しとけ」
「儂が斬りたいのはあの世界の魔人なんじゃが……仕方ないのぅ。その辺でも斬って我慢しとくか」

よし、と最低限のやる気を出した魔剣を担ぎセイバーが立ち上がる。

「行くぞ。シィル」
「はい。ランス様」
「とっとと全員倒して優勝を頂くのだ。がはは!」

セイバーは豪快に笑う。

(ルーラーや監督役とかいう女の子もなかなか可愛かった。隙を見てあの娘たちも頂くのだ、ぐふふ)
(あ、またランス様、変な事考えてる)

【クラス】

セイバー

【真名】

ランス

【出典】

ランスシリーズ

【マスター】

シィル

【属性】

混沌・中庸

【ステータス】

筋力:B+ 耐久:B 敏捷:C 魔力:E 幸運:A++ 宝具:A

【クラススキル】

対魔力:D
 一工程による魔術行使を無効化する。魔力避けのアミュレット程度の対魔力。

騎乗:D
 騎乗の才能。大抵の乗り物なら人並み以上に乗りこなせる。

【固有スキル】

星の開拓者:EX
 人類史においてターニングポイントになった英雄に与えられる特殊スキル。
 あらゆる難航、難行が『不可能なまま』『実現可能な出来事』になる。

成長:EX
 限界を超え際限なく成長し続ける。才能というより一種のバグ。
 ただし怠惰な生活を送り修業をサボると、すぐさま能力は低下してしまう。

カリスマ:B-
 自由奔放に振る舞った結果として人々を惹きつける英雄としての才能。
 だが、あまりにも身勝手すぎる振る舞いは敵を生むことも少なくない。

軍略:C
 誰にも思いつかないような卑怯作戦を思いつき実行する才能。
 ただし相手が同ランク以上の軍略スキルを持っている場合失敗確率が向上する。

【weapon】

『魔剣カオス』

 魔人・魔王に対抗できる世界に二本しかないインテリジェンスソード。
 その正体は神の元にたどり着いたエターナルヒーローと呼ばれる英雄の一人、盗賊カオスが「魔人・魔王を倒せる力」を願った結果、魔剣へと変えられてしまったモノである。
 基本的に誰にでも装備できるが、心の弱い者が使うと闇に落ちてしまい、破壊するだけの凶戦士と化してしまう。
 その攻撃力はカオス本人のテンションに左右される。そのエネルギ源は主に魔人への憎しみとエロパワーである。

【宝具】

『ランスアタック』

 ランク:C 種別:対人宝具 レンジ:1~5 最大捕捉:10人
 ランスの代名詞とも言える必殺技が宝具として昇華したもの。
 闘気を纏わせた刀を両手で力任せに振り下ろし、叩き付けた地面から衝撃波を放ち敵を粉砕する荒技。
 連射はできないが消耗も少なく燃費が良い。

『魔剣カオス』

 ランク:A 種別:対魔人宝具 レンジ:1 最大捕捉:1人
 意思を持つ漆黒の剣。三超神の一人プランナーが創りだした神造兵器である。
 魔人の無敵結界を切り裂いた逸話が昇華し、対魔力を含む相手の防御系スキル、宝具を無視することができる。
 この効果はランスがカオスを持っている限り維持され、共に戦う仲間にも共有される。
 また、魔人、魔王の属性を持つものに追加ダメージを与える。

【人物背景】

才能限界:∞
技能レベル:剣戦闘LV2 冒険LV2

ランスシリーズの主人公。冒険者。
英雄となれるだけの才能を持ちながら、その力を己のためにしか使わない鬼畜戦士。
無敵結界を持つ魔人を倒す事の出来るこの世に二振りしかない武器、魔剣カオスの所持者。
誰もが持っている才能限界を唯一持たない特殊な存在。なぜそうなのかは不明、恐らくバグ。
異常なまでの女好きで、セックスのためなら小さな依頼から国家存亡をかけた大事件まで解決していくという、とんでもなく間違った努力の使い方をしている。
その過程で数多くの魔人を倒し、多くの国家の問題を解決してきたため、何気に人類圏の殆どを一言で動かせるだけの影響力を持っているが、世間には知られていないため自慢話はほら吹き扱いされている。

【願い】

異世界の女の子を頂く

【名前】

シィル・プライン

【出典】

ランスシリーズ

【サーヴァント】

セイバー

【参加方法】

ブルーペットがおまけでくれたアイテムが『木片』だった

【人物背景】

ランスの身の回りの世話を一手に引き受ける、ランスの奴隷。
魔法王国ゼスの良家の子女だったが、悪人に捕まり奴隷として売り飛ばされた所を、一目ぼれしたランスが全財産を叩いて買い取った。
最初は服従の呪文をかけられ付き従っていたが、すでに魔法の効果は解けており自らの意思でランスに付き従っている。
ランスの破天荒な行動の抑える、ランスの外付け良心回路。

【weapon】

『シィルフィード』

 電卓キューブで手に入れたシィル専用の杖。

【能力・技能】

才能限界:80
技能レベル:魔法LV1 神魔法LV1

魔法使い。回復魔法や支援魔法を得意としている。
元は30程度の才能限界だったが、ランスに抱かれると才能限界が伸びるため、人類でも最高クラスの才能限界を持っている。

【願い】

ランスと平穏な生活を送りたい

【基本戦術、方針、運用法】

完全に主導権をセイバーが握っており主従の逆転したコンビ。
セイバーの気持ちの赴くままに行動する。