バーチャルリアリティ・バトルロワイアル ◆Ee.E0P6Y2U


膨大な海の中から情報を集め、精査し、分析し、答えを出す。
それを繰り返すこと幾万回。
それにかける時間は、まさに刹那のごとく。

電人HALはそうしてこの方舟全土を見渡していた。
かけめぐる情報をあらゆる角度から観察する。

「聖杯に敵対するもの」

という今まで想定していなかった勢力の登場を受け、
彼は今一度この舞台を調べるに至ったのである。

電脳世界に転がっている情報はあまたに上る。
正規のソースが紐づけされているものはもちろん、
無責任なうわさや、悪質なデマゴギー、見る価値のないジャンクデータまで、有象無象の情報がそこには転がっている。
それらをすべて電人は受け止め、真実を探し求める。

そうして電人は、一つのくだらない怪談話に行き当たった。

――マヨナカテレビ

電脳空間上に走るさまざまな情報の中から、HALはその情報をすくいあげる。
途端、彼の脳裏にそれにまつわる情報が一気に展開される。

――深夜、この冬木市でだけ、映るはずのない番組が見える。
――一人で消えたテレビを見つめると『自分の運命の人』が見える。
――特に雨の日には注意した方がいい。

ティーンが好みそうな都市伝説。
が、しかしHALがその情報をすくいあげると同時に、
この“方舟”の電脳世界において、奇妙なデータ変動を確認していた。

ことこの電脳の空間において、HALにできないことなどない。
即座にそのデータを解析し、それがサーヴァントに近しいものであることを突き止めていた。

まず確認できたのは、サーヴァント・アサシンのログ。
見覚えのあるデータ構成をしていたそれは即座にログアウトしてしまっていたが、
その痕跡をたどることで、HALはこの“方舟”に奇妙な空間が形成されていることを突き止めた。


そして――その空間にタグ付けされた情報こそ、さきのマヨナカテレビだった。

HALは考えた。
この空間はこの聖杯戦争の舞台たる冬木市の裏側だ。
都市伝説などという、奇妙な情報に隠蔽される形で設置されている。
それも属性は電脳世界に属するもの。
電脳世界――いうなればもともとのムーンセル、SE.RA.PHに近しい属性だ。

危険なのはこの空間への侵入自体が“ルール違反”とみなされる場合だ。
先のアサシンは、ログを見るに誤ってこの空間に入ってしまったようだ。
しかしこの場所に、そこが隠されていると知ってアクセスした場合はどうか。

一瞬その可能性を検討したHALだが、すぐさま空間へのアクセスを開始した。
リスクはゼロではないが、しかし限りなく低い。
そして解析の必要性は、リスクを上回る程度には高い。
聖杯戦争そのものを揺るがそうとしている存在が確認された今、
できるだけこの“方舟”にまつわる情報は入手しておきたかった。

そうしてHALは侵入/クラックする。
マヨナカテレビ、禍津冬木市と呼ばれるエリアへと。

――そこに至るまで、思考に要した時間はわずか数秒であった。

電脳の空間において、彼はある種の全能と化す。







確認。
精査。
分析。

禍津冬木市へと侵入したHALは、すぐさま空間情報の解析を開始した。
外側からの解析通りその場所は電脳に属する空間。
そして全体的な構造、外観、面積は、“外”の冬木市とピタリと一致するようにできていた。

だが天蓋には張られるべき空のテクスチャがなく、街はひどく破壊され、そして悪性情報と思しき物体まで徘徊する始末だ。
できそこないの空間、というのがHALの分析結果だった。

――考えられるのはデバッグモードか。

何故このような空間が用意されているのか。
最初に考えたのはデバッグ用のエリア、監視役のための場所ということだ。
何かあればこの空間を通じて情報をチェック、デバッグを行うためのエリア、という訳だ。

しかし、それにはおかしい。
監視役のためのエリアであるのならば、何故参加者であるマスターにアクセスできるように作られている。

答えはでない。
情報不足。

そう判断したHALはさらなる解析を開始する。
同時に悪性情報に対抗するため、自らの“援護”とでもいうべきプログラムを作成、走らせた。
属性が電脳である以上、本来の冬木市よりもずっと多くの自由をHALは獲得している。

――この空間にサーヴァントを送り込むようにするのはそう難しくないな

ひとまず今は自前の“援護”プログラムを使っているが、今後場合によってはアサシンを送り込む必要が出てくるかもしれない。
そう冷静に分析しつつ彼は探索を進めた。

――む

その途中、彼はこの空間における異物を発見した。
マスターがいる。この空間に、自分と同じくアクセスしてきたものがいる。
一度掴んでしまえば補足は容易だ。何故なら向こうはサーヴァントという特大の情報を抱えているのだから。

確認されたサーヴァントはバーサーカー。
マスターの方は黒いマントにバイザーを纏っている。
特徴的な外見を捉えたHALはすぐに情報を照会し、答えを得た。
あのマスターの名はテンカワアキト。指名手配の情報が出ているため、彼の素性はひどく容易に手に入れることができた。
どういった方法かは不明だが、彼もまたHALとほぼ同じタイミングでこの空間に気付き、アクセスしたに違いない。

早速接触し、場合によっては排除する。
こちらはサーヴァントを伴っていないが、この空間であればこちらもやりようはある。
そう考えたHALであったが――

――そこで気づいた。テンカワアキトとは別に、何者かがこの空間にアクセスしてきたことに。

その情報構造に、HALは覚えがあった。
サーヴァント・ライダー。昼間に相対した性行為による攻撃を仕掛けてくるサーヴァント。






狭間がそのネットワークを発見、侵入を選択したのは必然だった。
自前の端末にて情報収集を行っていた彼は、HALという大きな存在を当然に感じ取る。
HALは電脳において全能であるがゆえに、その動きはあまりにも大胆な形になる。

狭間は元より電脳関係に強い。
その明晰な頭脳は言うまでもなく、ネット上に流出していた悪魔召喚プログラムを介して力を手に入れている。
それだけの目を持つ者にとって、電脳上のHALの動きを捉えることは容易だった。

そして、同時にそれがどれだけ強大な存在であるかも、彼はしっかりと把握していた。

「どうしたの?」

狭間の様子を見て取ったのだろう、実体化した鏡子が狭間の端末をのぞき込んできた。
肩に手を当て、背中に乳房が当たり、打鍵が邪魔される。
狭間は眉をひそめつつも答える。

「敵がいる」
「敵って、どこに?」
「この中だ」

そう言って狭間は端末を指し示す。
すると鏡子は「ああ」と納得したようにうなずいた。
妙に物分かりがいい。もしかすると彼女の知り合いにもいたのかもしれない。
電脳に属する者が。

「攻めてきてるの?」
「いや、違う。この敵はこちらのことなど一瞥もしていない。
 何か探している素振りを見せている」

電脳世界を駆け巡る大きな存在。
これは――十中八九敵、聖杯戦争関係者だろう。
巧妙に隠しているが、これだけの演算能力を持つものなど、NPCに存在するはずもない。

「どうするの?」
「後をつける。どうやらこいつは何かをこじ開けようとしているらしいからな」

狭間はその動きを言い当てると、こちらでもプログラムを組んでいく。
恐らくこの敵はどこか別のエリアへの入り口を探っている。
そして間もなくその入り口をこいつは見つけるだろう。それだけの力をこいつは持っている。
ならば――せいぜい利用してやろう。

この敵がこじあけたプロテクトに自身をねじ込む形で、補足してやる。
そして――狭間はその空間を見つけた。冬木市の裏側ともいうべき、その街を。

「ここか」

確認すると同時に狭間は侵入の準備を始める。
どうやらあの空間は属性こそ電脳であるが、マスターが入るようなリソース自体はしっかりと確保されているらしい。
ならばそこにパスをつなげて、この身を形成する情報を送りこんでやればいい。
元よりアークセルにアクセスした時点で霊子変換はなされている。
一番難しい部分が終わっているのだから、あとは自分で自分を“召喚”するだけだ。

「慣れているのね」
「私は似たような街を知っているからな」

鏡子の言葉に狭間はぞんざいに答える。
自らを構成する霊子に直接干渉する。
感覚としてはそう――魂をハッキングする、とでも言おうか。

RESET;
SEI
CLC
XCE
CLD

X16
M8

LDX#1FFFH
TXS
STZNMITIME
LDA#BLANKING
STAINIDSP

.....


そうして準備は整った。







出来損ないの空間。
空は禍々しく染まり、風が砕け散ったアスファルトをぱらぱらとまき散らす。
本来ならば活気づいていたはずの商店街も、ひどく荒廃している。

「ようこそ」

男はそうして手を上げた。
待っていたよ、とでもいうように彼は親しげに来訪者に呼びかける。
ひょろりと長い背をした、飾り気のない白いシャツを羽織った男だった。

「この1と0の世界へ」

彼は穏やかに、そして柔和に呼びかける。
相対するのは白い学生服を纏った少年、狭間だ。
そしてその隣には眼鏡をかけた少女を伴っていいる。

「ほう、まるでここが君の庭のようなふるまいだな。
 この魔神皇を前にして、随分なことだ」
「魔神皇、か。大層な名だが、なるほどそれだけの力はあるようだ」

そう語ったのち、男の姿が消え去る。
かと思うと、彼は近くの民家の屋上へと移動していた。
瞬間移動に似た動き。しかし狭間は動じない。

このくらいのことはやってのけるだろう。
この敵は、この場所でなら。

「ふうん、マスター。こいつ」
「分かっている。この敵はサーヴァントではない。
 しかし人間という訳でもない」

淡々と狭間は語る。すると男の方は「ほう」と感嘆に近い声を上げた。

「敢えてカテゴリを述べるのならば“電霊”というところだろう。
 アルゴン社の研究データに似た存在がいた覚えがある」
「どうも君は油断のならない存在らしいな。
 とはいえ――」

彼はそう述べると、おもむろに口元に手をやった。
途端――そいつらはやってきた。

狭間へめがけて一直線で進んでいく銀色の異形。
明らかに物理法則に反した動きをしたそれは、銀色の刃をしならせて迫りくる。
それも一つや二つではない。数え切れぬほどの異形の大群が狭間の命を狙っていた。

「メギドラオン」

けれど。
けれど、狭間は一切動くことなくその異形を――燃やし尽くした。
核熱の炎が襲いかかってきた“援護”プログラムの一切を焼き払ったのだ。


「さすがだな、魔神皇。
 君がこの空間にアクセスした段階で、君の能力は分析/アナライズしていたが、想定通りの力だ。
 サーヴァント以上に、その力は厄介だ」

己の駒を退けられたところで男は一切焦っていない。
寧ろ朗々と彼は語った。

「君は私を“電霊”と呼称したが、少し違うな。
 敢えて私を類別するのならば“電人”だろう。
 “電人”HAL――それが私の名だ、魔神皇」

そうして男、HALは二ィと笑みを釣り上げた。
狭間は動じない。ただ彼は冷徹な瞳で見上げた。

「君は強い。人よりもはるかに強く、サーヴァントすら上回る情報圧をその身に秘めている」
「凡俗がわきまえているのならば話は早い。
 “電人”よ、私に力を貸すがいい。このエリアの解析もお前がいれば容易に済むだろう」

圧倒的な力を見せたのち、交渉へとテーブルを進めた狭間だが、

「ふふふ、無理だな。
 どれだけ人智を越えた存在であろうとも、私を捉えることなどできはしない」

しかし、HALはその交渉を退け――新たなる“電霊”を召喚した。
狭間がぴくりと眉を上げる。
まさに大地を揺るがさん勢いがこの電脳空間に走った。
一瞬世界にノイズが砂嵐のように走り、そしてそれは顔を出した。

「スフィンクスか」

その存在を見上げ、狭間はつぶやきを漏らした。
スフィンクス。それは古代エジプトやギリシア神話に登場する“聖獣”である。
頭巾を付けた王の顔とライオンの体を持つ、太陽神の象徴。
しかし現れた獣に顔はない。無貌の獣であった。

数は三。
その巨躯をもってして、狭間と鏡子を取り囲んでいる。

「なんかすごいの来たけど、マスター」
「どうやら奴の仲魔のようだ。しかしあれは本物の“聖獣”ではないだろう。
 おそらくは先と同じく“電霊”のスフィンクスだ」

そう冷静に分析しつつも、狭間は思っていた。
本物のスフィンクスであれば御しやすかったものを、と。
エジプト神を下した狭間にとってしてみれば今更“聖獣”など恐れるに足らない。
しかし――おそらくこのスフィンクスは、彼の知るそれとは全くの別物だ。

「このムーンセルには大量のリソースが存在している。
 本来ならば維持にスーパーコンピュータが必要なこの“電霊”も、その莫大な情報を利用することで容易に呼び出すことができる。
 少なくとも――この電脳空間ではな」

その言葉と共に――スフィンクスが咆哮した。
咄嗟にマカラカーンを張るが、しかしダメだ。
それは単純なジャミング攻撃ながらあまりにも量が膨大であり、狭間を傷つけることはできずとも――吹き飛ばすことはできる。

「魔神皇よ、私は生きなくてはならない。
 生きて、聖杯をつかまなくてはならない」

狭間は思わず舌打ちする。
この敵にこの空間で相対するのは、流石に分が悪いか。

「私が誰かの干渉によって滅ぶことなど、あってはならないのだ……」






「……なんとか退けることができたか」

スフィンクスに魔神皇を名乗るマスターを退けたHALは、そう一息漏らした。
するとHALの顔が変化する。特徴のない、また別の顔だ。
本来の冬木市にいるはずの春川の顔は隠蔽する必要がある。
そのため彼はこの空間において、常に顔を変えている。複数アバターの切り替えなど、彼にしてみれば児戯に等しい。

「しかしあの“性技”のサーヴァントのマスターが、あれとはな」

HALは思案する。
今しがたの接触で感じたが、あの魔神皇なるマスターの能力は破格の一言だ。
今までに確認されたマスターはもちろん、下手をすればサーヴァント以上の能力を秘めている。
間違いなく――あれはこの聖杯戦争における最強のマスターだ。
下手をすればこの聖杯戦争のバランスを崩しかねない、危険な陣営だろう。

「とはいえ……これで証明されたな。
 1と0の空間においてならば、私は無敵であるということが」

確かにあの魔神皇は強大だが、しかしことこの電脳空間においてはこちらもやりようがある。
HALはスフィンクスを見上げる。この存在が使役できる以上は、こちらの冬木市においてならばHALは最強となりうる。

――対抗できるとすれば、

とはいえHALは決して慢心はしていなかった。
可能性として、自分を捉えうる存在を常に想定しておく。
いかに自分がここで力を振るえるとしても、自分はマスターであり、敵を直接相手取ること自体が下策だ。
そのため常にありとあらゆる可能性を想定しておく。

――そうあの“警視の妖精”などは、ハッキングで事件を解決したという情報があったな。

ホシノルリ、というマスターのことを想起しつつ、HALはすぐさま次の行動へと移ることにした。

「そこにいるのだろう、テンカワアキト」

一瞬で禍津冬木市内を移動したHALは、この空間にいるもう一人のマスターへと呼びかける。
彼は、突然現れたHALに驚いたように足を止める。
が、すぐさま気を戻したのか、銃口を向けてきた。

「無駄だ。この空間では君は私にかなわない」

そう言ってのけ、HALは二ィと笑った。
対するアキトの方は己の不利を理解したのか、動かず、ただ舌打ちした。

「さて君たちの陣営がいま孤立していることが分かっている。
 君は犯罪者となり、聖杯戦争の裏側であるこのエリアに迷い込んだ」

ここに至るまでのテンカワアキトの動向を探ることは容易だ。
彼の憔悴した様からも、この陣営がひどく切迫していることは分かった。
そしてだからこそ――手駒に加えやすい。

「そして私は犯罪者である君をかくまう用意がある。
 もちろん、この空間から出すこともな。
 私に協力するというのならば、だが」

HALはそう穏やかに述べる。
この男は誘いを断れないだろう。
利用されると分かっていながらも、他に選択肢がないのだから。

「――アンタは」

だが、アキトは誘いに応えなかった。
しかし、誘いを退ける訳でもなかった。

ただ彼は、一つの疑問を投げかけてきた。

「アンタは――出遭わなかったのか?
 もう一人の、“自分”に」





【?-?/電子コトダマ空間・禍津冬木市/二日目・早朝】

【テンカワ・アキト@劇場版 機動戦艦ナデシコ-The prince of darkness-】
[状態]疲労(大)魔力消費(大)、左腕刺し傷(治療済み)、左腿刺し傷(治療済み)、胸部打撲
[令呪]残り二画
[装備]CZ75B(銃弾残り5発)、CZ75B(銃弾残り16発)、バイザー、マント
[道具]背負い袋(デザートイーグル(銃弾残り8発))
[所持金]貧困
[思考・状況]
基本行動方針:誰がなんと言おうとも、優勝する。
1.――――
2.五感の異常及び目立つ全身のナノマシンの発光を隠す黒衣も含め、戦うのはできれば夜にしたいが、キレイなどに居場所を察されることも視野に入れる。
3.できるだけ早苗やアンデルセンとの同盟は維持。同盟を組める相手がいるならば、組みたい。自分達だけで、全てを殺せるといった慢心はなくす。
4.早苗やアンデルセンともう一度接触するべきか?
5.HALの誘いを……
[備考]
※セイバー(オルステッド)のパラメーターを確認済み。宝具『魔王、山を往く(ブライオン)』を目視済み。
※演算ユニットの存在を確認済み。この聖杯戦争に限り、ボソンジャンプは非ジャンパーを巻き込むことがなく、ランダムジャンプも起きない。
ただし霊体化した自分のサーヴァントだけ同行させることが可能。実体化している時は置いてけぼりになる。
※ボソンジャンプの制限に関する話から、時間を操る敵の存在を警戒。
※割り当てられた家である小さな食堂はNPC時代から休業中。
※寒河江春紀とはNPC時代から会ったら軽く雑談する程度の仲でした。
※D-9墓地にミスマル・ユリカの墓があります。
※アンデルセン、早苗陣営と同盟を組みました。詳しい内容は後続にお任せします。
※美遊が優れた探知能力の使い手であると認識しました。
※児童誘拐、銃刀法違反、殺人、公務執行妨害等の容疑で警察に追われています。
 今後指名手配に発展する可能性もあります。

【バーサーカー(ガッツ)@ベルセルク】
[状態]ダメージ(中)
[装備]『ドラゴンころし』『狂戦士の甲冑』
[道具]義手砲。連射式ボウガン。投げナイフ。炸裂弾。
[所持金]無し。
[思考・状況]
基本行動方針:戦う。
1.戦う。
[備考]
※警官NPCを殺害した際、姿を他のNPCもしくは参加者に目撃されたかもしれません。

【電人HAL@魔人探偵脳噛ネウロ】
[状態]健康
[令呪]残り三画
[装備]『コードキャスト:電子ドラッグ』
[道具] 研究室のパソコン、洗脳済みの人間が多数(主に大学の人間)
[所持金] 豊富
[思考・状況]
基本:勝利し、聖杯を得る。
 1.潜伏しつつ情報収集。この空間(禍津冬木市は特に調べ上げる)
 2.ルーラーを含む、他の参加者の情報の収集。特にB-4、B-10。
 3.他者との同盟,あるいはサーヴァントの同時契約を視野に入れる。
 4.『ハッキングできるマスター』はなるべく早く把握し、排除したい。
 5.魔神皇の陣営を警戒
[備考]
※洗脳した大学の人間を、不自然で無い程度の数、外部に出して偵察させています。
※大学の人間の他に、一部外部の人間も洗脳しています。(例:C-6の病院に洗脳済みの人間が多数潜伏中)
※ジナコの住所、プロフィール、容姿などを入手済み。別垢や他串を使い、情報を流布しています。
※他人になりすます能力の使い手(ベルク・カッツェ)を警戒しており、現在数人のNPCを通じて監視しています。
 また、彼はルーラーによって行動を制限されているのではないかと推察しています。
※サーヴァントに電子ドラッグを使ったら、どのようになるのかを他人になりすます者(カッツェ)を通じて観察しています。
 →カッツェの性質から、彼は電子ドラックによる変化は起こらないと判断しました。
  一応NPCを同行させていますが、場合によっては切り捨てる事を視野に入れています。
※ヤクザを利用して武器の密輸入を行っています。テンカワ・アキトが強奪したのはそれの一部です。
※コトダマ空間において、HALは“電霊”(援護プログラム)を使えます



[共通備考]
※『ルーラーの能力』『聖杯戦争のルール』に関して情報を集め、ルーラーを排除することを選択肢の一つとして考えています。
 囮や欺瞞の可能性を考慮しつつも、ルーラーは監視役としては能力不足だと分析しています。
※ルーラーの排除は一旦保留していますが、情報収集は継続しています。
 また、ルーラーに関して以下の三つの可能性を挙げています。
 1.ルーラーは各陣営が所持している令呪の数を把握している。
 2.ルーラーの持つ令呪は通常の令呪よりも強固なものである 。
 3.方舟は聖杯戦争の行く末を全て知っており、あえてルーラーに余計な行動をさせないよう縛っている。
※ビルが崩壊するほどの戦闘があり、それにルーラーが介入したことを知っています。ルーラー以外の戦闘の当事者が誰なのかは把握していません。
※性行為を攻撃としてくるサーヴァントが存在することを認識しました。房中術や性技に長けた英霊だと考えています。
※鏡子により洗脳が解かれたNPCが数人外部に出ています。洗脳時の記憶はありませんが、『洗脳時の記憶が無い』ことはわかります。
※ヴォルデモートが大学、病院に放った蛇の使い魔を始末しました。スキル:情報抹消があるので、弦之介の情報を得るのは困難でしょう。
※B-10のジナコ宅の周辺に刑事のNPCを三人ほど設置しており、彼等の報告によりジナコとランサー(ヴラド3世)が交わした内容を把握しました。
※ランサー(ヴラド3世)が『宗教』『風評被害』『アーカード』に関連する英霊であると推測しています。
※ランサー(ヴラド3世)の情報により『アーカード』の存在に確証を持ちました。彼のパラメータとスキル、生前の伝承を把握済みです。
※検索機能を利用する事で『他人になりすます能力のサーヴァント』の真名(ベルク・カッツェ)を入手しました。



「ふん、なるほど“電人”を名乗るだけのことはある、か」

狭間は息を整えながら、そう吐き捨てた。
そして服についた汚れを吹き払い立ち上がる。
ライダーもまたそれに追随して姿を現した。

「誰しもが最大の力を発揮する世界がある。
 鳥は空、魚は水、悪魔は魔界、人は地上。そして奴にとってはこの空間、という訳か」
「支配世界/ホームグランドってことね。私も、正直あのマスターはちょっとやりづらいかも」

ほう、と狭間は声を漏らした。

「君でも苦手か、こういう空間は」
「いや別にこの場所は良いんだけど、ほら、ここだとあのマスター、アレをなくしたりできるみたいだし。
 シゴこうとしたら、ふっ、と消えちゃって」
「…………」

どうやら狭間の知らないところで妙な攻防があったらしい。
なんにせよ、この場で事を構えるには少し面倒な相手、という訳だ。

とはいえそれもあくまで局地的なもの。
どうにかして電脳から引っ張りだしてやればいい。

「それにしても、来ちゃったわね」

ライダーの言葉に狭間は閉口する。
ただ黙ってその場所から出ることを決めた。

そこは――学校だった。

無論、本物の場所ではない。
スフィンクスによって戦場から弾き飛ばされた彼は、この禍津冬木市における学校――月海原学園へと移動していた。
黒く歪んだ空の下、崩れ落ちた校舎やひしゃげたフェンスが見える。まるでそこは魔界に堕ちた学園のようだった。

ああ、何とも見覚えのある光景だ。
そんな感想を抱いたが、言葉に出すことはなかった。

「帰るぞ、ライダー。
 この空間の意味はつかめないが、しかし再び“電人”に接触すれば面倒だ。
 ひとまずは一度帰還して態勢を整える」

そう言って狭間は学園を去ろうとする。
くすんだ校舎へと背を向け、門をくぐろうとしたその時、


――うぇーん、うぇーん

足を、止めた。

それは泣き声だった。
子供の泣きじゃくる声だ。
ひどく弱弱しい、いじめられっ子の声。

――だって、みんながわるいんだ

――みんながぼくをいじめるんだ

狭間は、どういう訳か足を止めていた。
手が震え、目が見開かれる。やめろくるなこれは――違う。
心臓をわしづかみされたような気分で、ただその声を聴いていた。
そして、振り向いてしまった。

それは学校にいた。

学校の真ん中で、泣き叫んでいる。
コンクリートの地面に跪きながら、目元を腫らし、嗚咽を漏らしている。
もう図体も育った高校生程度だというのに、その姿は非力な幼児のようでもあり――

――うぇーん、うぇーん

そいつはただ泣いている。
目の前の現実が怖くて、やってくる過去があまりにも痛くて、ただ目をふさいでいる。
ああなんて、無様な―― 

「ち、ちがう」

――学校に、いきたくないの?

ライダーの言葉がフラッシュバックする。

「ちがう――ちがうちがう、私は」

――……狭間偉出夫。月海原学園2年E組在籍。

あのマスターの言葉が脳裏をよぎる。

「お、お前など」

狭間は歪む視界の中、ただ叫んでいた。
泣き叫ぶ非力で無様な少年に対し、一言、こう告げた。

「お前は――私じゃないんだ……!」

と。




【?-?/電子コトダマ空間・禍津冬木市・月海原学園/二日目・早朝】

【狭間偉出夫@真・女神転生if...】
[状態] 気力体力減退、射精、精神状態(???)
[令呪] 残り二画
[装備]
[道具] 鞄(生活用具少し、替えの下着数枚)
[所持金] いくらかの現金とクレジットカード。総額は不明
[思考・状況]
基本行動方針:聖杯戦争に勝つ。
0.???
1.―――
[備考]
※まだ童貞。
※遠坂凛組、ジョンス組、シオン組を確認しました。ジョンス組に錯刃大学の主従について知っている情報を渡しました。
※錯刃大学に存在するマスターとサーヴァントの存在を認識しました。
 春川英輔(電人HAL)がマスター、ないし手がかりになるだろうと考えています。   
 春川英輔の経歴と容姿についてネット上に公開されている範囲で簡単に把握しました。
※学校は必要に迫られない限りは行かないつもりです。
※状況次第で拠点の移動も考えています。
※ジョンス組を今回の聖杯戦争中上位の戦闘力を持ち、かつ狭間組が確実に優位に立てる相手だと判断しました。
 好戦性も踏まえて、彼らの動向には少しだけ興味があります。
※鏡子が『絞り殺されることを望む真性のドM』の相手を望んでいないことを知りました。
※高層マンションが崩壊したことを知りました。通達に関連して集まった参加者たちによる大規模戦闘の結果だと考えています。


【ライダー(鏡子)@戦闘破壊学園ダンゲロス】
[状態]自制、はいてない?
[装備] 手鏡
[道具]
[所持金] 不明
[思考・状況]
基本行動方針:いっぱいセックスする。
0.なんだか凄いことになっちゃったわね。
1.今はひとまず我慢、我慢。マスターも危ないしね。
2.頑張ったけど予想とは違う方向に。ちょっと残念。
[備考]
※クー・フーリンと性交しました。
※アーカードと前戯しました。自身の死因から彼に苦手意識が少しありますが性交を拒否する程度ではありません。
※甲賀弦之介との性交に失敗しました。
※ジョンスが触れることが出来たにも関わらず射精に至ってないことを知っています。ちょっとだけ悔しいです。
※錯刃大学に存在するマスターとサーヴァントの存在を認識しました。
※ジョセフと前戯しました。概ね満足ですが短時間だったのでやや物足りません。
※シオンと間接前戯しました。満足させてあげたいが吸血衝動を感じ取って自制中です。



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153-a:うまくはいかない『聖杯戦争』 時系列順

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156-b話【これからのはなし】 電人HAL&アサシン(甲賀弦之介
159-a:いいから、みつげ 狭間偉出夫&ライダー(鏡子