ソラの政治家達 ◆TAEv0TJMEI


進めているのか
廻っているだけなのか
繰り返し繰り返し繰り返す
配点(戦争・平和・革命)
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           ●



正純は再現された三年梅組の中で授業を受けながら、正純は学園内で得た情報を纏めていた。
とはいえ今のところ目ぼしい情報はあまりなかった。
仕方のない話ではある。
月海原学園高等部の時間割は、45分7時間授業の形態だ。
一時間目が8:30から始まるため、各10分の休み時間も含めて、ちょうど四時間目が12時に終わり昼休みに突入することとなる。
二十世紀~二十一世紀の平均的なそれに準じたのかも知れないが、正午にあるというルーラーたちからの告知に合わせているのだとも考えられる。
となるとこの学園内には聖杯戦争の運営から気遣われるくらいマスターがいるとも考えられるのだが。
10分の休み時間で学園内で得られる情報など限られており、そもそも戦闘力皆無の正純は下手に目をつけられる訳にはいかない。
情報欲しさに普通の学生から外れた行為をして目立ってしまい、自身がマスターだと好戦的な相手にバレてしまえば一巻の終わりだ。
自ら望んで方舟へと乗り込んだマスターとの交渉を目論んでいるとはいえ、交渉の場に持ち込めなければ意味が無い。
相手の手札や願望、やり口に当たりをつけ、自分の手札を用意するなど、交渉とは事前準備を整えた上で望むものだ。
不用意な接触は避けたい。
……まあ随分とアドリブにも頼ってる気はするが、そっちはそっちで大事だからな、うん。
だからこそ、現状正純が行ったのはクラス内でのとりとめのない会話と、バイト先との連絡くらいだ。

前者においては情報収集というよりも、“確認”と言うべきだろう。
登校中に会話したナルゼのように、あくまでも級友たちが再現されたNPCかどうか確かめたのだ。
万一にも記憶を取り戻せていない本物の馬鹿たちがいたのなら一大事だからだ。
結果は記憶を封じられた時に感じた違和感通り、この学園に自分の知り合いはいないと断定できた。
元々本物の梅組の生徒たちの大半は異族な上に、人間であったとしても義手義体など生身のものは少なかった。
……ホライゾンの両腕が外れないとか、考えられないものなー。
その為、外見的特徴の差異から殆どのメンバーをNPCだと判別でき、残る元から生身の人間の数名に関しても、会話を交わすことで確認は済んだ。
この辺り相手の身振り手振りや話し方、思想というものに注目する自分の目に狂いはないと言い切れる。
泣きゲーを楽しそうにやっているのを見て会話する手間が省けた馬鹿みたいな例も多かったし。
……なんだかんだであいつらがいてくれたら頼りにはなったのだが。
ともあれ巻き込まれていないこと自体は喜ぶべきことだし、そもそもあいつらがいたら間違いなく自分も巻き込まれて目立ってしまう。
目立つことを避けたい現状としてはいないというのも割りとありかもしれない。

自分自身を納得させ思考を切り替える。
少し気になることがあったのは後者だ。
正純はバイト先の一つとして小等部でバイトをしている。
この時代の免許制度などに合わされているため、武蔵でのように直接教鞭はとれていないため有償ボランティアという方が正しいか。
そのバイト先である小等部で女の子が一人、無断欠席しているらしい。
他にも休んでいる子はいるそうだが、こちらは保護者から連絡が入っているという。
無断欠席くらい、子どもにはよくあることだが、このタイミングだ、少し気にかかる。
……それにあの子、なんだか将来イロモノになりそうな感じだったしなあ……。
うん、色んな意味で心配だから後で家に連絡を入れるくらいはいいかもしれないな。

「はい、今日の授業終了。次は外で実技だから遅れないようにねー」

そんなことを考えているうちに三限目の授業が終わりを告げる。
……この時代は平和だったんだなぁ。
ヤクザの事務所に殴りこむのでもなければ、解答できなかったところで芸人じみた処刑もなければ、壁に大穴が空いたりもしない。
おかげでゆっくり情報の整理に勤しめるのだから悪いことではないのだが、味気なく感じてしまうのはホームシックだろうか。
武蔵の外道にすっかり馴染んでしまったからだとは思わないようにしていると、服内のツキノワが僅かに動いた。
ライダーからの連絡が来たという合図だ。
もぞもぞ動くお前も可愛いぞと頬ずりしたくなる欲求を抑えながら教室を出て手洗いに向かう。
ノートをとっているように偽装しようにも、休み時間のため教室では級友たちに手元を覗かれるかもしれないからだ。


           ●


●副会長:『私だ。待たせてすまない。現状は先の休み時間に資料で送った通りだが、そちらは進展があったということだろうか』
●戦争狂:『こちらはあれから後も幾つか気になることはあったのだがね。まとめて資料を送るから見ておくといい。
     それよりも今は一つ、特に気になる情報が手に入ったのでね。君にも見てもらいたいと思ったのだよ。まずはそのための前振りだ』

どこか楽しげに口にした少佐から送信されてきた資料をサインフレームに表示させる。
それは街中で起きたというちょっとした爆発事故のニュースだ。
いや、正しく言えば事故ではない。
炸裂音を耳にし、煙を目にした付近住民の通報で駆けつけた警察の調べにより経口の異なる弾痕も発見されたらしい。
この街にはヤクザの事務所もあるため、現状ヤクザによる小競り合いとして処理されているようだが……。

●副会長:『サーヴァントの戦いの可能性が高い、か。だが既に送っていてもらった資料には他の例もあったはずだ。
     この件だけをピックアップするということは他には見られなかった何かがある。違うか?』
●戦争狂:『そう急かすな、武蔵副会長。確かにこの件に限って言えば他と違う部分が――目撃者がいる』

目撃者!?

●副会長:『といっても直接ではないのだがね。噂だが、どうにも現場付近を走り去っていく車が目撃されたらしい。
     残念ながら写真が取られたわけでもないがネット上ではその車の色が“赤かったらしい”という話で持ちきりだ』

……成程。
確かに目撃情報といえば目撃情報だ。
しかし赤い車というのは目立つことは目立つがそこまで珍しいものでもなく、目撃されたのも逃走場面そのものではない。
だが――。

●副会長:『そういう……ことか』
●戦争狂:『ふん、流石に察しが早いじゃないか。その通りだ、政治家。
     赤い車など掃いて捨てるほどこの世界にはあるだろう。共産主義者共と戦争していた時代でもあるまい。
     なのに走り去った車が“赤い”ということだけがやたらと取り沙汰されている』

それはこの街の誰しもが、“赤い”車に心当たりがあるからだ。
なんてことのない地方都市に住んでいる場違いみたいな大人物。
正純もまた身に沁みた性か、記憶を封じられていた間も政治家を目指していたのだ、もちろんその人物に心当たりがある。
シャア・アズナブル議員候補。
この国の全総理大臣の遺児であり、冬木の街から政界に立候補しようとしている有名人だ。
そのパーソナルカラーが“赤”であり、単なるトレードマークというわけではなく、人の目を引く赤を上手く演説や宣伝で活かしていた覚えがある。

●副会長:『ヤクザの抗争に議員候補の影ともなれば、噂になるのも当然だ。
     しかも相手は候補といえど元総理の遺児。真相はともかく、マスコミや政敵、民衆からしてもいい餌だ』
●戦争狂:『餌か。いい響きだ。文字通り、シャア議員候補は誰かが撒いた餌か。犬が食いつくのを待っている餌か!』

それはつまりシャア議員候補という目立つ存在を使って候補自身か、或いはその周りの誰かが他のマスター達の注目を集めようとしているか、だ。
シャア候補はマスターであるにしろそうでないにしろ相当に目立つ出自なのは間違いない。
そこに目をつけた本人か他人が、他のマスターを炙り出すために彼を撒き餌にして探らせようとしているというのは考えられないことではない。
もしもそうなら、聖杯戦争に勝つつもりだということにになり、こちらが探している自ら望んで方舟へと乗り込んだマスターかもしれない。
そうでなくとも既に交戦済みのマスターともなれば聖杯戦争に積極的な可能性は高い。

●副会長:『そうだな、私はこう考えているよ――危険だが敢えて食いついてみる価値はあると。
     それに少佐。あなたは今、誰か、と言った。それはつまりシャア候補自身よりもあなたが注目している人物は別にいる。違うか?』
●戦争狂:『そうとも。そしてそれこそが本題だ。この画像を見て欲しい』

来るか――!
この少佐が喜々として通神を送ってくるような案件だ。
タダ事であるはずがない。
悟られぬように一度深く息を吐き落ち着いてから送られてきた画像に目を通す。

そこに写っていたのは年端のいかない少女と仲睦まじく手を繋ぐシャア候補の姿だった。
……は?

●戦争狂:『どうだ、君も胸の高鳴りを感じるだろ?』

えーっと、あれか。これはあれなのか。
ネシンバラはいないがあれなのか!?
そういうことなら、自分でやろう。
さん、はい。

●副会長:『ロ、ロリコンだー!?』


           ●


「……む?」

誰かに呼ばれた気がしてシャアは店内を進む足を止めて周囲を見渡す。
政治家という立場故、顔が知られてるからか、周囲にはこちらを見てひそひそと会話を交わす住民たちがいるが特に知った顔はない。
ならば敵マスターかと思いきや、サーヴァントの気配は雷のものしかなく、どうやら完全に気のせいだったらしい。
……いかんな、最大限の警戒は必要だが神経を尖らせすぎるのも逆効果か。

「どうしたの、マスター。あ、もしかして魔力もらいすぎちゃった? ごめんね、すぐ手離すから」

その上、雷にも心配される始末だ。

「いや、なんでもない雷。誰かに呼ばれたと思ったのだがね。どうも気のせいだったらしい。
 君の回復のためだ、手は繋いでいてくれたままで構わない。もちろん服の売り場まで辿り着くまでの話だが」
「そう? マスターがいいならこうしていてもらえると助かるけれど。あ、でもなんだか目立っちゃっているみたいだし嫌なら言ってね!」
「なに、職業柄目立つことも、目立つことを利用することにも慣れてはいるさ。それに私が君を嫌がることなどありはしない」
「そ、それなら良かったわ!」

笑みを浮かべる雷に笑みを返す。
あれから急ぎ戦場後を離れ、この街でもちょっとした人気の高級ブティックへと身を寄せた。
流石に新都の店に比べれば品揃えは落ちるが、逆に深山町では数少ないブティックな為集客は悪くない。
そしてその集客――NPCの存在こそが、傷を癒やし、追撃を避ける場としてももってこいだった。

「私のことより君の身体の調子はどうだろうか?」

できれば霊体化したまま休んでいてもらいたかったが、服ともなると身の丈に合う合わないの都合もある。
実際に試着してもらわねばならないため、車を降りる前に実体化してもらったのだ。
その分少しでも魔力を供給しやすいようにと手を繋ぐことで身体的接触を行っているのだが。

「大丈夫よ、マスター。これくらいならそれこそ私だって慣れたものだし」
「そうか。そうだったな」

雷の言葉は何もこちらを気遣っての虚勢でない。
彼女はこう見えても駆逐艦の、それも敗戦国の駆逐艦の英霊だ。
シャアは土地も資源もない国が追い込まれた時どうなるかは嫌なほど知っている。
ジオンが、コロニーがそうだった。
戦争末期のジオン軍では戦艦やモビルスーツもろくに修理されず、安価に大量生産できる急増のモビルポッドが実践投入されたくらいだ。
そんな機体に乗せられたパイロットたちがどうなったかは言うまでもないだろう。
そしてそのパイロットたちの多くは軍に志願した学徒兵だった。
……歴史は繰り返す、か。
雷のことや今朝の夢のことを知ろうと車内で少しばかり調べたかつての戦争でも、子どもたちが最後には戦場に駆り出されたという。
きっと戦争がある限り、それは変わることがないのだろう。
或いは人類全てがニュータイプとなり、真に分かり合える時が来さえすれば戦争もなくなるかもしれないのだが。
ニュータイプ同士で否定し合い今に至るこの身では、そんな理想を夢見ることさえもできなかった。

「ままならぬものだn「ちょ、ちょっとマス、あ、あれ、な、なにあれ!?」」

何かあったのか。
物思いにふけっていた頭をすぐに切り替え、何やらやたらと慌てている雷が指差す方へと視線を向け、シャアもまた驚きの声を上げる。

「これは……ハイセンスだ……」

そこに展示されていたのは服だった。
ただの服ではない、近未来的というかむしろ何百世紀も先を行き過ぎている衣服だった。

「え、えーっと。マスターたちの時代って私たちの時代よりずーっと先だけど、こんな感じの服が普通だったり……?」

20世紀中期の、しかも戦時中で質素倹約を強いられた時代の雷からすれば目の前の服はもはや服とは思えない程衝撃的だったのかもしれない。

「い、いや、私も相当派手に着飾っていた方だが、流石にこれは私の時代からしても未来的過ぎる……」

敢えて言うならばパイロットスーツに近いとも言えなくもないが、やたらとぴっちりした服装だ。
というかどういう構造の服だ、これは。
雷が頬を赤く染め、手で顔を覆いながらも興味深く見ている女性用のものにいたっては、そのなんというか履いていない。
サイドスカートはあるのに肝心の前面は無防備というか、強いて言うならこの戦いの監督役であるカレン・オルテンシアの服に近いのかもしれない。
ならばこれは彼女の趣味というか替え、なのだろうか。

「あ、マスター。説明が書いてるわ。
 えーっと、人類の宇宙進出に人生を捧げた前総理、ジオンの出身地であるこの地に因んで、近未来的なデザインの服を用意しました、だって。
 ……ね、ねぇ、マスターが望むなら私これ、着るわよ?」
「……父ジオンの名誉のためにも着ないでいてくれるとありがたい」

父にこんな趣味はなかったはずだ。
思わず頭を抱えたくなってしまうが、ふと気づく。

「雷、この方舟の中にあるものは基本、我々マスターの記憶を読み取って方舟が再現したものだと聞いたが」
「ええ、そうよ。……あ。ならこの服ももしかして」

冬木の街の時代設定から明らかに浮いた服を無理矢理父ジオンと関連付けてまで用意している位だ。
もしかしたら自分たちよりずっと先の未来の人間までもがこの方舟には呼ばれているのかもしれない。

「人類の行く末……。それを直接問える相手がいるというのなら一度会って話をしてみたいものだな」



【B-2/高級ブティック/一日目 午前】
【シャア・アズナブル@機動戦士ガンダム 逆襲のシャア】
[状態]:健康
[令呪]:残り三画
[装備]:無し
[道具]:シャア専用オーリスカスタム(防弾加工)
[所持金]:父の莫大な遺産あり。
[思考・状況]
基本行動方針:聖杯戦争によって人類の行方を見極める。参考として自分より未来人のマスターがいるのなら会ってみたい。
1.赤のバーサーカー(デッドプール)を危険視。
2.雷のまっとうな秘書服を新調し、午後に後援会の人間との会合に行き、NPCから何か感じられないか調べる。
3.サーヴァント同士の戦闘での、力不足を痛感。
4.ミカサが気になる。
[備考]
ミカサをマスターであると認識しました。
バーサーカー(デッドプール)の姿を確認しました。
目立つ存在のため色々噂になっているようです。


【アーチャー(雷)@艦隊これくしょん】
[状態]:健康、魔力充実(中)、小破(回復中)
[装備]:12.7cm連装砲
[道具]:無し
[思考・状況]
基本行動方針:マスターに全てを捧げる。
1.シャア・アズナブルを守る。
2.バーサーカー(デッドプール)を危険視。
3.未来の服装ってすごい。
[備考]
小破(少しダメージを負った状態)です。
バーサーカー(デッドプール)の姿を確認しました。



           ●


●副会長:『はくしゅん!』
●戦争狂:『風邪か、武蔵副会長。大事な戦争を前にそれはいただけないぞ』
●副会長:『あーいや、多分武蔵の馬鹿たちが、消えた私のことでも噂してるんだろ』

変な噂が流れてないならいいけどなー。
まあ今は心配しても仕方がない。それよりもだ。
少佐が示した写真。思わずいつものノリで、というかだいたい御広敷のせいでシャア候補と少佐をロリコン扱いしてしまったがそれはないだろう。
シャア候補は確かに若くても才気に溢れる人材を登用するとは聞くし、新妻がいるとかゴシップで騒がれていたこともあるけど証拠はなかったし。
少佐に関して言えばもっとない。
無垢な生命を愛でる生命礼賛とは程遠い人間だものな。
なんだか知らないが、また輪郭にテキトーになって頭身も縮んだ少佐がエロゲーしてる姿を幻視してしまったが、多分私の脳内馬鹿の仕業だろ、うん。

●副会長:『よし』
●戦争狂:『何がよしかは全然分からないのだが、まあいいとしよう。それよりもだ。本当に君は彼女に何も感じないか?
     私は一目見た時からこれはいいものだと確信した。思わず君にその存在を知らせたくなった程にだ』

そう言われてもなあ。
少佐が送ってきた写真の元をたどれば、やはりあのシャア候補が幼い少女を連れて、しかも何やらいかがわしい服を着せようとしていたという噂の類だった。
この写真は店を訪れていた他の客達がこっそり隠し撮りしたものらしい。
先のことといい選挙前にこの様子で大丈夫なのだろうか、この候補。それとも本当に武蔵側か、こいつ。
だったらこの連れられている少女の未来が本気で心配なのだが。
……ん?
少女を心配するあまり、少女の映っている写真ばかり見続けているうちに何か引っ掛かりを感じる。
あれ、なんだこれ。

●副会長:『……い、いや、ちょっと待て。違うぞ、私は違うぞ。別にあっち側でもロリコンでもないからな!?
     私は普通だ、普通だぞ!』
●戦争狂:『(ニヤリ』
●副会長:『こらそこ! 我が意を得たりとばかりに笑うなあああ!』
●戦争狂:『正直になれ、武蔵副会長。君も彼女に何かを感じたのだろう? それでこそ私のマスターだ』
●副会長:『ちがあああう! 違わないけどそうじゃないんだあああ!』

おかしいとは思った。何か引っ掛かりは感じた。でもそれは胸のときめきなんてものじゃない。断じて違う。
敢えて言うなら写真の中の少女に感じたのは既視感。
自分は彼女を知っている。しかし彼女は知り合いの誰とも違う。ではなんだ。彼女は何だ?
写真越しでさえ既視感を感じる位だ。
相当自身に縁のある誰かや何かに近しい存在に違いない。
いつも自分の周りにいる存在と言えば馬鹿に外道に変態に巫女に巨乳に貧乳にetcつまるところ武蔵だ。
教導院としての武蔵であり、国としての武蔵であり、そして航空都市艦としての武蔵だ。

●副会長:『……いかんな。幾ら考えてもこの写真だけでは答えは出せない。
     むしろ写真だけで私や少佐が引っ掛かりを覚えたほどだ。
     この少女――』
●戦争狂:『戦争の匂いがするとそういうわけだな』
●副会長:『違って欲しい! 全力で違って欲しい!』

もし少女に感じた引っ掛かりが戦争によるものなら、私は戦争狂みたいじゃないか!
それは断固として違うと否定しつつ、

●副会長:『ともあれ、シャア候補だけでなくこの少女とも会ってみる必要があるな。
     幼い見た目だがそれこそ彼女がマスターで、NPCであるシャア候補を魔術で籠絡している可能性などもあるかもしれない』

この地で戦争するにあたっては地域の権力者を味方につけるのは有効な策ではある。

●戦争狂:『私としてはむしろ彼女こそが本命だがね。ともあれそういうことならこちらも準備をしよう。
     なに、これでも元親衛隊だ。要人を護ることには通じている』

言外に手口を知っているが故にシャア候補の護衛を抜くことも可能だということか。

●副会長:『シャア候補との遭遇だけに限ればちょうど午後から後援会があるのだが、そこにこの世界の父――NPCだがも参加することになっている。
     もともと父は武蔵で議員をやっていたからな。この世界でもその辺りが反映されて政治家をしているみたいだ。
     その席に私も同行するか、その後で席を設けてもらえるよう父に頼むとしよう。
     ただ準備や配置の方はよろしく頼む。令呪の使用も惜しまない』
●戦争狂:『さあ楽しくなってきたぞ。どう備える。誰を呼ぶ。いいや、敢えて呼ばないのもまたありだが、さて。
     大尉なら戦力としてまず間違いないだろう。
     中尉ならば遠くから狙撃で介入できる上に、敵アーチャーやアサシンの狙撃も防げて目にもなる。
     ドクを呼んでやるのも面白いかもしれない。勘だがこの少女に彼も興味を持ちそうだが……。
     久しぶりの戦争の準備だ、この時間さえも味わうこととしよう』
●副会長:『そうしてくれ。私の方も昼休み中に情報室とかで過去のシャア候補の演説の様子や前総理について調べてみるつもりだ。
     そこから少しでも相手の思想ややり口を理解して交渉の戸口とする。と、チャイムが鳴りそうだから今回はここまでだ』
●戦争狂:『チャイム、か。そうだ、あのルーラーからの定期報告もそろそろ入ると聞く。今回はその一回目だ。
     どんな告知のされ方をするのか分からない以上、予想外の手法に思わず驚きの声を上げて周囲に怪しまれる――などということは避けて欲しいものだ』
●副会長:『こう見えてもアドリブは得意なんだぞ? ほら、さっきのギャグとか』
●戦争狂:『…………』

……あっれ? 切られてしまった。
これがジェネレーションギャップというこの時代の言葉が意味することなのだろうか。
小等部の子たちの受けはいいのだけどなー。
ともあれ教室に戻る前に父にシャア候補との会談のセッティングについて連絡を入れておくことにしよう。
厳格な父を模したNPCだが、政治に関することだ、恐らく大丈夫だろう。



【C-3/月海原学園/一日目 午前】

【本多・正純@境界線上のホライゾン】
[状態]空腹
[令呪]残り三画
[装備]学生服、ツキノワ
[道具]学生鞄、各種学業用品
[所持金]極貧
[思考・状況]
基本行動方針:他参加者と交渉することで聖杯戦争を解釈し、聖杯とも交渉し、場合によっては聖杯と戦争し、失われようとする命を救う。
1.シャア候補との交渉に備えて彼の過去の演説に当たるなどして準備する。
2.マスターを捜索し、交渉を行う。その為の情報収集も同時に行う。
3.聖杯戦争についての情報を集める。
4.可能ならば、魔力不足を解決する方法も探したい。
5.小等部を無断欠席中の遠坂凛の家に連絡くらい入れるのもありか。

※少佐から送られてきた資料データである程度の目立つ事件は把握しています。
※武蔵住民かつとして、少女(雷)に朧気ながら武蔵(戦艦及び統括する自動人形)に近いものを感じ取っています。

【C-3/正純の自宅/一日目 午前】

【ライダー(少佐)@HELLSING】
[状態]健康
[装備]拳銃
[道具]不明
[所持金]不明
[思考・状況]
基本行動方針:聖杯と戦争する。
1.シャア候補との交渉に備えてマスター及び自分の護衛他の準備を行う。自身としては少女(雷)の方に興味あり。
2.通神帯による情報収集も続ける。


           ●


「コニタン! コニタン! 可愛い正純がシャア候補と会いたいと言ってきたのだがどうしよう!?
奴はロリコンという噂ですぞ!」
「落ち着けノブタン! 高等部の正純君はロリ扱いはされないのでは!?」
「うちの正純をBBA扱いするのかコニタン! だが残念、ロリコンのボーダーラインはU-18だそうだもんねー!」
「むむ、しかしノブタン、御広敷なる者は10歳超えていればババァ説を広めてるとか!」
「よし、そいつの実家にそいつ名義で熟女専門のエロゲを贈ってやれ!
 ついでにシャア候補のマンションにロリものや新妻ものも贈ってやるか……!」




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