私は化け物だ。
人を嫌い、人に恐れられて生きてきた。
そんな私を、ずっと見ていたいと言う変な奴と出会った。
私のためなら何だってすると言ったその男…ツキヒコは、家を造れという私の無茶な要求にも笑顔で応じた。
やがてツキヒコと夫婦になり、娘のシオンも産まれた。

ツキヒコによく似た白い髪に、私に似た赤い瞳。
この思いを何に喩えればいいのか……

本当に幸せなんだ。
自分にこんな感情が生まれるなんて想像もできなかった。

伴侶が愛しい
我が子が愛しい
家族で過ごすこの日々が何よりも愛しい

ずっといたいんだ
ずっとずっと家族で過ごしたいんだ
だけど、幸せな日々が終わってしまう


私は化け物で、あいつは人間だから
ずっと一緒にはいられないと解っているんだ
けれどあいつを、ツキヒコを失うことは耐えられない!


ずっと家族3人で暮らしていたい
ずっと家族で笑いあっていたい
そのためなら…私は――――







「なるほど、それが君の願いか」

男が声をかける。
旅装束のような格好で背に大剣を背負い、
どこか面白そうに微笑んでいる。
もとは唯の人間だったくせに生意気な。
気に食わない笑みだが、この戦いを勝ち抜くには必要な存在だ。

「お前が私のサーヴァントか」
「その通り。イースレイ、アーチャーのクラスで現界した君のパートナーだ」
「パートナーだと?図に乗るなよ人間。お前は邪魔にならない様に引っ込んでいろ」
「……ほう?」

瞬間、凄まじいプレッシャーが私に牙をむく。
いっそ暴力的ともいえる威圧感に私は―――

「目を『合わせる』」

蛇の能力をぶつけることで答えた。
目を合わせた者を石に変えるメデューサの魔眼。
赤く輝いた私の眼に男は一瞬硬直し直ぐ様飛びのく。
一方の私も自身の変化に驚いていた。


(能力が弱まっている?違う、不調な感じはしない。
自力で石化をレジストしたのか…)


「驚いたな。対魔力込みでもこの有様とは…
大口を叩くだけはある」

見ると男の右腕の部分が石になっていた。
全力では無かったとはいえ本来なら暫くは石になっている筈なのに。

さらに驚くことに男は石化した腕を自分で砕くと、次の瞬間には砕かれた腕が再生していた。

「なっ!?」
「このとおりだ。君の能力は大した物だが、それだけではこの戦争は勝ち抜けない。
私の力が必要だと思うがどうかな?」
「……確かにそのようだな。それにしても、私と同じ化け物とはな」
「確かに俺たちは似ているが真逆でもある。
おれは人から化け物に。君は化け物から人間に為ろうとしている」
「ふんっ…『盗む』」

対象の記憶と考えを読み取る「目」を発動し、アーチャーの略歴を覗く。

「なるほどな……目を『かける』」
「っ!?これは……」
「こうすればお互いの事が理解できるだろう?
もっとも、あまり使って気持ちのいい物ではないがな」
「現存する幻想種?いや、ある種の意思を持った観測機見たいなものか?
つくづく規格外なマスターだな。純粋な神秘なら英霊よりもよっぽど各上だ。

だがお互いの事は理解できた。俺たちは仲間…いや、『共犯者』かな?」


先ほどとは違い賞賛を含めた笑みを浮かべるアーチャー、イースレイ。
どこか芸術品を思わせるその姿よりも、私はあいつの願いに内心驚いていた。

(あいつも家族と過ごしたかったのか…自分から別れておきながら……ばか者め)

けれども真っ当な純英霊を当てられるよりもかなりやり易いのは確かだ。
この男の願いにも共感できる部分も多く、能力も申し分ない。


「さっきの言葉を取り消そう。お互いの願いの為にもよろしく頼むぞイースレイ」
「こちらこそ、君の能力は当てにしているぞマスター」

化け物は手を取り合う。
失いたくない者達のため、もう一度手にしたい者達のために。
本物の/仮初の家族と生きるために―――――



【クラス:アーチャー】
【真名:イースレイ@クレイモア】
【パラメーター】
筋力A 耐久C+ 敏捷A+ 魔力A 幸運E 宝具B
【属性】 中立・悪 
【クラススキル】

単独行動:B
マスターからの魔力供給を断ってもしばらくは自立できる能力。
ランクBならば、マスターを失っても二日間現界可能。

対魔力:C
第二節以下の詠唱による魔術を無効化する。
大魔術、儀礼呪法など大掛かりな魔術は防げない。


【保有スキル】

覚醒者:A+
その身に妖魔の血肉を取り入れた半人半妖の戦士が、完全な妖魔と化してしまった者の総称。
単独行動:Bに加えて実体化に必要な魔力が他のサーヴァントより少なくて済む効果を持つ。
さらに妖魔の成り立ちから、対竜宝具の攻撃により受けるダメージが多少追加される。
以下のスキルは全てこのスキルに基づく。

気配遮断:D
サーヴァントの気配を絶つ。魔力とその漏洩を極限まで抑える能力。

再生能力:A
魔力を消費し、肉体を復元するスキル。有害な毒素を体外に弾くこともできる。
Aランクなら魔力が有る限り瞬時の再生が可能。

武器生成:C
両腕を槍、斧、盾、弓矢、鉤爪など様々な武具に変形させる事ができる。
また覚醒した場合威力、速度共に跳ね上がり任意でコントロールも可能。
ちなみに戦士時代の経験から大剣が一番扱いやすいらしい。

捕食:C
人間の肉体(特に臓物)を捕食する事によって通常の魂食いよりも多くの魔力を補給できる。
マスターやサーヴァント相手だと特に効果が高い。

気配探知:B
妖気の大きさで相手の強さや位置を測るスキル。
妖気の特徴は1人1人違いその質や大きさである程度どのような人物か知ることが可能。
同ランク以下の気配遮断能力を無効化できる。
範囲はおよそ山一つ分の距離でも測れるが、あまりに小さすぎる妖気は分かりにくい。
聖杯戦争時は魔力を計るスキルに変えられており、サーヴァントと魔術師の位置を探れるが、
魔術師ではない(一般人や神秘に触れた経験の無い)マスターは探知できない制限がある。
なお生前妖気を完全に絶ったヘレンたちを一目見た瞬間に戦士だと気づいたのはこのスキル
による物なのか単純な観察力なのかは不明。

【宝具】
白銀の王(イースレイ)
ランク:B 種別:対人宝具 レンジ:― 最大補足:―
自身の肉体を覚醒体へと変化させる。
幸運以外のステータスを1ランクアップさせるが単独行動、気配遮断のスキルは失われる。

覚醒体はギリシア神話のケンタウロスを彷彿させる半人半馬の姿。
両腕を槍、斧、盾、弓矢、鉤爪など様々な武具に変形させる事ができ、
大剣や矢等の武器を生成することも可能。矢は任意でコントロールも可能になる。
また、かなりの巨躯であるにも拘らず、スピード特化のリガルドを上回る素早さを有する。
ただし魔力を消費が激しいと覚醒体を維持できなくなる。

覚醒体ステータス
筋力A+ 耐久A 敏捷A++ 魔力A+ 幸運D 

【weapon】
クレイモア
【人物背景】
かつての男時代のクレイモアNo.1で「白銀の王」の二つ名を持っていた最初の「深淵の者」。
極寒の北の地アルフォンスを支配していることから「北のイースレイ」と呼ばれていた。
プリシラと行動を共にし、プリシラに懐かれたラキを引き取り剣術を教えている。
当初はプリシラを利用するための打算だったが、長年過ごすうちに本気で二人を家族と考えるようになり、
深淵食いに襲われてからは実質的に自分がおとりになって二人を逃がしている。人間の姿では長髪の美形の青年。

元々は北の地で好き放題に暴れていたプリシラの元へ向かうが、その時の一戦でプリシラには勝てないことを悟りプリシラの軍門に降る。
プリシラの軍門に降った時期から行動が活発になり、手駒の覚醒者を使って南下を開始する。
プリシラが倒される僅かな可能性を絶つべく南下しルシエラと激突、地形が変わるほどの激戦の末、敗走に追いやる。
ルシエラとの戦いで組織が彼の肉片を手に入れた為、以降深淵喰いに付きまとわれることとなる。
その頃からラキにプリシラを託し、南の地で単独行動をしていた。
深淵喰いとの対決を避ける為、人間体で町に潜んでいた時に現れたヘレン達と戦闘になり深淵喰いに居場所を気付かれてしまう。
その後深淵喰いと闘い、11体中5体を倒すが奮戦虚しく体の各所を少しずつ削り取られる形で倒された。
最後はラキとプリシラとの過ごした旅の日々を噛み締め、偽りとはいえ家族で過ごせて幸せだったこと。
死にたくないなと思いながら生を終えた。

【サーヴァントとしての願い】
生き返ってラキとプリシラと家族になり過ごすこと。
【基本戦術、方針、運用法】
基本は陣地に篭もり情報収集に専念し作戦を立てる。
序盤はあまり目立たず他の参加者の脱落を待つ。
戦闘以外ではあまり役に立たない能力なのは自覚しているので
マスターの能力に期待している。
戦闘は剣による接近戦、矢による遠距離など遠近供に死角が少ないが、
押し付け宝具が無いため相性が悪いと感じたら即離脱。
また一撃必殺の宝具は首を落とすか頭部を破壊されない限りは恐らく耐えられる。
弱点は一定ランク以下の攻撃を無効化する宝具を使う相手には何もできなくなること。
その場合はマスターを狙うか離脱しよう。
勝率の低い戦いはせず確実に勝てる相手と戦う。
また必要と感じれば他者と手を組むこともやむおえないと考えている。
(ただしマスターは嫌がっている)
マスターの魔力量は規格外(世界を創れるほど)なので宝具の出し惜しみはしない。


【マスター】
アザミ@カゲロウプロジェクト
【参加方法】
旅をしている時に手に入れたノアの欠片から参加。
【マスターとしての願い】
家族3人で永遠に過ごす。
【weapon】
無し
【能力・技能】
アザミによって生み出された蛇に宿る「目にまつわる力」
発動すると目が赤く光る。
アザミが作り出した能力は全部で10種類存在する。
なお、メデューサが生来から持つ「目を合わせる能力」はその中にカウントされていない。
対魔力C以上で防御可能。


【人物背景】
メデューサの女性であり、髪の毛の蛇1匹1匹が「目にまつわる能力」を持っている。
外見は少女のように幼くて非常に小柄。完全な不老不死のため肉体が成長することもない。
長い黒髪に紛れて黒い蛇が混じり、顔には両頬の付近に蛇の鱗らしきものがある。

元々からメデューサという存在だったわけではなく、
人類が誕生する遥か以前、地球上に生命そのものが誕生した太古の時代から既に存在し、
生物の進化と衰退、誕生と絶滅を幾度も見つめひたすらに観察し続ける意識のみの存在だった。

しかしある時、ふと自分が何者なのかという疑問を持ち、そこで初めて実体を得ることになる。

その後も自分の正体を探る為に積極的に人間に干渉していくが、
出会う人間からは恐れられて迫害され、成果も得られなかった。
最終的に人間に失望し、自分自身の答えを見つける事は不可能と結論付け、
今後一切人間に関わらず誰にも邪魔されず一人で暮らすことを決める。

世界で最も人目に付かない場所を探り当て、そこを自分の居場所にしようと決めたが、
向かい最中を偶然目撃した人間の青年・ツキヒコが着いてきてしまう。

追い払うために材料も機材もない素人のツキヒコに「此処に家一軒を一から造れ」と
無理難題を言うが、彼女に一目惚れをしていたツキヒコも一歩も引かずに快諾し、
逃げ出さないよう監視も含めて二人の同棲に近い生活が始まった。

当初は自分に尽くすツキヒコの事を理解出来ずにいたが、無意識ながらも少しずつ気にかけていく。
その後ツキヒコが村で迫害を受けている事実を知り、
出会った当初の「家が完成したら消えろ」という約束も忘れ、
村に戻らずにずっと此処にいろと言ってしまう。
しかし、ツキヒコが約束は決して破らないと考えていた為に、
自分でも自覚した彼への想いを隠し、再び一人になる孤独を決め撤回した。が・・・・・

結果的に、家が完成するまでの関係という約束は双方で破り、晴れて夫婦として結ばれた。

家族との幸せな生活の中、ある日から不死である自分と寿命のあるツキヒコとのいずれ必ず来る別れを考えるようになる。
掛け替えのない大切なものを得たが故に、それを失う恐怖をどれだけ頭で納得しようとしても出来ず、
不安に泣き疲れていたその時、『夢』の中に現れた「目が冴える」蛇に「終わらないセカイを作れば良い」と助言を受ける。
幸せな日々を手放したくない一心でその言葉に従い、全ての蛇の力を使いカゲロウデイズを創造した。

そこで永遠に家族と暮らそうとしたが、その直前に村人たちの襲撃を受けてしまう。
この事で自分の存在自体が家族を不幸にすると考えるようになってしまい、
カゲロウデイズには自分だけが入り、永遠に独りで生きる道を選んだ。

このアザミは「目が冴える」蛇に会う前にムーンセルにアクセスしたためカゲロウデイズは創っておらず
「目が冴える」蛇の存在を知らない。

【方針】
戦いに関してはアーチャーに一任する。
不死身の肉体ではあるが、体力が無いので拠点から移動しない所詮引きこもりマスターの方針で行く。
(物理なら子供に負けるほど弱い。旅に耐えられたのも不死身の肉体と気合
と根性によるものという情けない事情がある。成長しないので鍛えても意味が無い)
サーヴァント相手には能力が通じにくいので可能ならマスター狙い。
自身の能力をフルに利用し、自身は情報収集、暗殺の方向で戦う。
殺人には躊躇しない。また他者と馴れ合うこともしない。