色丞狂介(変態仮面)&キャスター


 色丞狂介は、刑事であった父親譲りの強い正義感を持つ。
 故に突然聞こえた叫び声に向かい、走った。

 狂介が駆け付けた時には、すでに手遅れだった。
 胸に短剣が突き刺さり、仰向けに倒れている青年。指一本動かさない事から、既に絶命していると分かる。
 死体のそばに黒い影がうずくまり、短剣を犠牲者の身体から引き抜いている。
 その身体は暗がりに溶け込み、髑髏を模した仮面が宙に浮き上がっているようだった。
 狂介が余りの状況に固まっていると、髑髏の怪人が狂介を見つめ、呟いた。
「未契約のマスターか。悲鳴で釣れるとは運が良い」
 次の瞬間、男は狂介に向かい、抜き取った短剣を投げた。

 色丞狂介は、月海原学園拳法部のホープである。
 故にギリギリとはいえ、投擲された短剣を頬をかすめるだけで回避した。

「手を抜いたとはいえ、かわすとはな。殺されるのをただ待つ木偶ではないという事か」
 男は内心の驚愕を押し殺し、立ち上がった。片手に曲刀を持つその姿は、子供の背丈にも満たない矮躯だ。
『こいつ……春夏さんや秋冬くん、天狗丸の比じゃない!!』
 だが狂介は僅かな動き、そしてぶつけられる殺気で判断できた。この男は今まで見た事もない強者だと。
「え……あれ、春夏さんって誰だ……?」
 死を前にした状況で、何故知らない人間の名がとっさに浮かんだのか。理由に思い当たらないまま、狂介は近づいてくる男に向かい問いかけた。
「おい! 何でお前はこんなことをするんだ! 大体、マスターって何だ!? って熱ッ!」
「チッ、マスターの目覚めが始まったか」
 狂介は右手の痛みをこらえ構えるが、男から放たれる殺気に筋肉が硬直し、彫像と化している。
 男が足を撓め飛びかからんとしたその時、点描画のように黒点で構成された蝶が狂介と男の丁度中間に飛んできた。
 何故真夜中に蝶が? と狂介と男が疑問に思う間もなく、蝶に火花が走り、爆発した。
「うわぁっ!!」
 爆風で吹き飛ばされる狂介と髑髏の男。
 だが、男は狂介の見立て通り、狂介を上回る体術の使い手だ。後ろ受け身をとり、さらに後転倒立して即座に跳ね起きる。
 続いて狂介に短剣を投げつけようとしたが。
「……サーヴァントか」
 男の目に飛び込んできたのは、狂介の周りに十を超える蝶が舞う光景だった。
 男は自身の不利を悟り、無言のまま闇夜に消えた。

「せ、背中と手が痛い……。何だったんだ、あいつ」
 仰向けに倒れた狂介が痛む右手をみると、甲にあざが刻まれている。さらに手の向こう側では幾つもの蝶が踊っていた。
「あれ、この蝶なんかおかしくないか?」
 その中で一匹、歪んだ形で動く蝶がある。何か曲面の板に書かれた絵のような。
「下から舐める様に自分のサーヴァントの股間を見るとはな」
 その蝶を凝視する狂介に、真上から声が投げかけられた。
 狂介が声の方向に視線を向けると。

「この変態が」
 そこには蝶々仮面を被った男が、狂介を見下ろしていた。

「うぁああああぁあああああ――――!!! へ、変態!!!」
 狂介はとっさに地面を這い、遠くへ逃れた。
「NON、パピヨン」
「パ、パピヨン……?」
 蝶々仮面の男は舌打ちを鳴らしながら、人差し指をメトロノームの様に動かした。
「パピ、ヨン。もっと愛をこめて♡」
 暗闇に目が慣れた狂介が男をよく見返すと、歪んだ蝶は男が着るスーツの股間に刺繍された物だと分かった。
 全身をぴったりと包むそのスーツは、首から臍下のギリギリまで大きく開いており見る者に何とも言い難い印象を与える。
 さらに紫で彩られた蝶々仮面は、舞踏会でもなければまず目にすることのない代物だ。
 一言で形容すれば、狂介の言った通り『変態』以外当てはまらないだろう。
「せっかくマスターの危機を救ってやったんだ。自分のサーヴァントに感謝する礼儀もないのか?」
「マスターにサーヴァント……?」
「まだ分からないか? 俺を召喚できた以上、記憶が戻っているはずだがな」
「記憶……? そうだ、だんだん思い出してきた」
 海外留学に行ってしまった愛子ちゃんから木彫りの人形が送られてきたんだ。
 それを抱いて眠って……朝起床し登校した。だけどその学校は紅優高校じゃなく、月海原学園だった。
 放課後、拳法部に行ったけど主将や里美ちゃん、春夏さんに秋冬くんはいなかった。その異常な事実にまるで気付けなかった。
「これは聖杯戦争……聖杯の所有権を得る為、マスターがサーヴァントを使役し戦う殺し合い……」
 聖杯、マスター、サーヴァント――聖杯戦争に必要な情報が、記憶を取り戻した狂介にインストールされていく。
 数秒後、事態を理解した狂介は、パピヨンに対し尋ねた。
「……ええと、パピヨンでいいか? お前が僕のサーヴァントで、聖杯戦争はもう始まっているのか?」
「そうだな。はなはだ不本意だが、どうやらお前が俺のマスターらしい。
 聖杯戦争はまだ予選の段階だ。記憶を取り戻した時点で予選突破、本選へと進む仕組みだ。
 さっきの奴はいち早く記憶を奪還したマスターが先走って、敵になるマスターを一人でも多く減らそうとしたんだろう」
「それで、途中での退場は認められない……」
「そうだ。この空間に召喚された時点で聖杯を手に入れ、帰還できるのは唯一人。
 ……怖気づいたか?」
 パピヨンはからかうように言った。
「……確かに正直怖いよ。でも、それ以上にこの殺し合いは放っておけない。
 僕みたいに勝手に巻き込まれた人はいるかもしれない。そしてさっきみたいに襲われるとしたら」
 狂介は身を起こし、パピヨンに対して正座し頭を下げた。
「頼む、戦いを止めるため協力してくれ!」
 狂介の懇願を、パピヨンは、実験室のネズミを見つめる科学者のような目つきをしながら聞いていた。
「成程、俺としても勝手に喚び出されての殺し合いなど、気に食わないな」
「じゃあ」
「ああ。だが、NON!」
 面を上げた狂介に、パピヨンは叫んで両腕でX印を作った。
「だからといって人助けをするのは、もっと気に入らない。武藤のような偽善者の真似事をするなど、考えただけで反吐が出そうだ」
 そう言って狂介の眼前に顔をよせ、舌を垂らし吐き真似をしてみせた。
「そ、れ、に、だ。そんな物を持ち歩く奴が正義の味方やろうなど滑稽だぞ」
「それって……え!?」
 パピヨンが指さした先にあるのは、女性の下着。いわゆるパンティだ。
「さっきお前が俺から離れるとき、ズボンから落ちたぞ」
「な、なんでこんなのが僕のポケットに入って……」
「どこかで盗んできたんだろ。変態め」

 色丞狂介は、実は記憶が完全に戻っていなかった。
 故にパピヨンの言葉を信じ込んでしまった。

「ぼ、僕は変態だったのか……。僕もこいつと同じ……」
「実に不快な奴だな、貴様は」
 がっくりと四つん這いになった狂介に対し、パピヨンは嫌悪感をあらわにした。
「くそっ、こんなもの――――!!」
 狂介はパンティーを拾い引きちぎろうとしたが。
「――ってこれ愛子ちゃんのパンティ!?」
 両手で伸びたパンティーに刺繍された「aiko」の文字が目に飛び込んできた事で動きを止めた。
「何だ。捨てないのか?」
 心底嬉しそうに問うパピヨン。それを聞く狂介に様々な疑問が湧く。

 なんで夜の夜中に、僕はパンティを掴んでいるんだ。
 なんで変態から変態呼ばわりされなくちゃいけないんだ。
 そして――何で僕はパンティに引き寄せられているんだ。
 これを被らなくてはいけない、って何でそんな気がしてくるんだ!

「何考えてるんだ僕は! こんな変態の前で変態行為をしようだなんて最低じゃないか!!」
 狂介は叫び、地面に頭を打ち付けた。パンティを両手で伸ばしたまま。
 その結果。
「あ、かぶっちゃった」

「フォオオオオオオオオオ!!!」
 深夜、ビルとビルの狭間で、叫び声がこだました。

 色丞狂介は、変態である。
 それも、ただの変態ではない。
 父親譲りの正義感と刑事の勘と被虐体質、母親のSM技術と嗜虐性。双方を併せ持った狂介は、パンティを装着することでその全てを最大限に発揮する。

「クロス・アウッ!(脱衣)」
 叫ぶと同時に、狂介は正座の状態から瞬時に跳躍し、上下の服を脱ぎ捨てた。
「アンド、レスリングスタイル!!」
 続いて狂介はブリーフを股間が食い込むまで伸ばし、交差して肩にかけた。その姿はレスリングスーツというより、水着でいうVフロント、Vバックに近い。
 さらに下半身の太ももまで覆う網タイツと、手にはめられた皮手袋がSM女王のごとき貫禄を生み出している。
「フオオオ……これだ、これぞ俺の究極の姿……」
 変態、もとい変身を終えた狂介は、腕を胸の前で交差し、蒸気のごとき息を吐く。
 狂介の身体は、血流を通じて全身に流れるアドレナリンによって筋肉がパンプアップし、一回り大きい体格となっていた。
 大理石から削り出したかのような肉体と、食い込んだブリーフで強調された股間、顔にフィットし、一体化したようなパンティ。
 性的アピールを幾重にも重ねたその姿は、正に究極の変態だった。

 余りの出来事に、流石のパピヨンも思考がついていけない。
 呆然と突っ立っているパピヨンに、三白眼になった狂介が顔を向けた。
「私の名は変態仮面。この聖杯戦争を許せない正義の味方だ」
 声のトーンも低く変わり、最早狂介の面影はない。
「パピヨン。この聖杯戦争を止めるにはどうしても君の助けが必要になる。
 私はこのような不可思議な現象に対しては無力だ。君の知恵と力を貸してほしい」
 お前も十分不可思議の塊だ。内心でパピヨンは突っ込みを入れた。
「……俺のクラスはキャスター。確かにお前よりは神秘に関する知識はあるがな。
 だがお断りだ。偽善者をやるくらいなら座に戻った方がマシだ」
「では仕方がない。この令呪というのはサーヴァントに対し、絶対的な命令を下せるのだろう?」
 変態仮面は右手の皮手袋を外し、令呪の刻まれた手の甲をパピヨンに向けて見せた。
「使ってみればいいさ。その後、貴様がどうなるか試したいのならな」
 パピヨンは挑発を口にしながら股間に手を差し込み、宝具『臨死の恍惚♡』を創造する準備をしていた。
 マスクの下の顔に浮かぶ軽蔑、嘲笑の裏で、脳内では自分のマスターに対する反抗の算段を整える。

「令呪を以って命ずる」
 変態仮面の言葉に、パピヨンは無音無動作の宝具、武装錬金の発動を行おうとし。
「自由に行動せよ」
 次の命令で、中止した。
「重ねて命ずる。その行動を誰にも妨げられることなかれ」
 変態仮面の右手から膨大な魔力が発し、何事に使用されることもなく、無為に消費されてゆく。
 物理的な風を起こすまでに実体化した魔力が消滅するまで、二人は何をすることもなく両者の間にある空間を眺めていた。
 数秒が経過した後、変態仮面は口を開いた。パンティの下からで、外見では分からないが。
「最後の令呪を使えば私が死ぬので使えない。だが、これが私の今見せられる誠意だと思ってほしい。パピヨン、君は自由だ。
 その上で頼む、私と共に戦ってはくれないか。人を助けるため、とは言わない。それは私の為すべきことだ。
 戦うのは、君にとっても気に入らない悪を倒すためにだ」

 変態仮面はマスターにとって切り札であり、サーヴァントを律する鎖でもある令呪を、何の意味もない命令に使った。
 それもただ、信頼のために。初めて会ったサーヴァントのために。
 魔力供給と現世へのパスの分、マスターとサーヴァントは同格とはいいがたい。だが、サーヴァントにはその気になればマスターを裏切る自由がある。
 それを防ぐ為の令呪を無意味に使用した。

 深い呼吸が三つほどか。二人は互いに身じろぎ一つせず、にらみ合っていたが。
「偽善者の上に馬鹿とは、つくづく度し難いな」
 パピヨンが先に口を開いた。
「少し、お前に興味がわいた。良いだろう、つきあってやるよ」
 そう言い、パピヨンは微笑んだ。先程の侮蔑に満ちた笑みとは異なる表情だった。
『もし武藤が同じ状況に置かれたら、このくらいやるだろうな』
 脳裏に浮かんだこの考えが、パピヨンの行動を決定した。

「だがさっきお前が言った通り、俺は人助けの手伝いなどしないぞ。
 よほど癇に障る相手でなければ、サーヴァントとの戦闘もしないがそれでいいな」
「ああ、それで構わない」
「……チッ。素直に頼めばいいものを」
 パピヨンは忌々しげに舌打ちをした。
「わかった。サーヴァントの足止めくらいはしてやる。それでいいんだろう」
「感謝する」
 変態仮面の礼を受けたパピヨンは、独りごちた。

 ろくでもないマスターに召喚されたと思ったが、武藤並に気に入らない奴だったとは。
 こういう気に入らない相手こそ、大切にしないとな。
 せっかくこの聖杯戦争というイベントに喚ばれたんだ。出来るだけ楽しもうじゃないか。

「ところで――君の姿は実にエレガントだな」
 パピヨンは頬を緩めた。
「お前もなかなかセクシャルバイオレットで、素敵じゃあないか」





【サーヴァントステータス】

【出典】

 武装錬金

【クラス】

 キャスター

【マスタ―】

 色丞狂介

【真名】

 パピヨン

【性別】

 男性

【属性】

 中立・悪

【パラメーター】

 筋力D 耐久C- 敏捷C 魔力B 幸運A 宝具B

【クラス別能力】

陣地作成:B+
 錬金術師として、自らに有利な陣地を作り上げる。
 ”工房”及び“パピヨンパーク”を形成することが可能。
道具作成:A
 魔力を帯びた器具を作成できる。
 材料が揃えば、特殊核金の生成も可能。

【保有スキル】

人間型ホムンクルス:?
 錬金術によって生物の細胞をベースに創造した寄生体を、人間に寄生させることで誕生する半不老不死の生命体。
 通常のホムンクルスは寄生体に精神を乗っ取られるが、人間型の場合、寄生体のベースに寄生される人間の細胞を使うことで寄生体を「分身」としているため
 精神は同化して残り、肉体のみがホムンクルスへと変貌する。
 人間に戻ろうとする本能的な未練が食人衝動として起こり、倒すには胸にある証印を貫く必要がある。
 ……のはずが、パピヨンは食人衝動もなく、胸に証印も表れていない。
 結果、心臓や脳を貫かれても死なず、必ず再生する。
 完全に倒すには、身体の大半を破壊するしかない。

蝶・天才:><
 英明にして、常人には理解不能な知性と感性。
 窮地において自身の状況と敵の能力を冷静に把握し、その場で残された活路を導き出す“論理思考”
 逆転の可能性が1%でもあるのなら、その作戦を実行に移せるチャンスを手繰り寄せられる。

精神汚染:C
 自身ではなく他人に影響を与える精神干渉スキル。
 判定に失敗した場合、パピヨンの姿をエレガントと感じる。

不治の病:A
 免疫力が低下し続ける原因不明の病。
 常時、体力が減少し、回復が遅れるバッドステータスがつく。
 このスキルは削除できない。

空蝉:D
 服を素早く脱ぎ捨て、それを囮とすることで、一度だけ敵の攻撃を回避できる。
 ただし超遠距離からの直接攻撃は該当せず、広範囲の全体攻撃にも該当しない。

【宝具】

『臨死の恍惚♡(ニアデスハピネス)』


ランク:B+ 種別:対軍宝具 レンジ:1~50 最大補足:50人

 パピヨンが創造する、黒色火薬の武装錬金。
 パピヨンの思うがままに形を変え、自由に爆破できる。点火はパピヨンの有視界内で、50m以内に限られる。
 全ての火薬を使い果たすと、補充されるまで丸3日かかる。
 だが、サーヴァントになった影響で、マスターの魔力提供により時間を短縮できる。

【weapon】

核金(かくがね)
 "武装錬金"と唱えることにより、闘争本能を高め宝具を創造する。慣れれば無音無動作でも使用可能。
 通常時は生存本能を揺り動かし、自己治癒力を高め傷を癒す。
 破損しても自動修復されるが、修復時間は破損具合による。

蝶々仮面(パピヨンマスク)
 仮面舞踏会でもなければまず実物を見ることがない、蝶を模した仮面。パピヨンが人間を止めた証であり、いついかなる時でも外さない。
 何の能力もないただの仮面だが、パピヨンが人間から外れている証明ということで、パピヨンに精神干渉への高い耐性を持たせている。

特殊核金
 パピヨンが道具作成スキルで製造する。
 この核金を装備しておけば一般人でもサーヴァントにダメージを負わせられる。ただし武装錬金は創造できない。
 能力は以下の通り。同時に3つまで装備できる。

I 筋力値20%UP
II 筋力値30%UP
III 耐久値15%UP
IV 耐久値25%UP
IX 炎、毒無効
X 毒無効
XI 炎無効
XII 地形による速度低下無効
XIII 敏捷値25%UP
XIV 宝具の威力強化
XV 宝具の魔力消費30%減少
XVIII HPが0になっても1度だけ復活。発動後破壊される。

【人物背景】

 元々は錬金術によりホムンクルスへと変態した人間。
 本名は別にあるが、真名はあくまで「パピヨン」である。
 資産家の長男で眉目秀麗、成績優秀と輝かしい未来が待っているはずが、原因不明の病に侵されたことで一転、本人言うところの「地を這うイモ虫」になった。
 自力で病気を治療するため、実家にある錬金術の書を研究し人間型ホムンクルスの寄生体を創造する。
 だが不完全なホムンクルスを使い変態したことで「不治の病のまま、半不老不死の身体」になってしまう。
 その後は錬金術を巡る数々の戦いの末、「黒い核鉄」の力で人間でもホムンクルスでもない怪物になる寸前だったカズキを
 その天才的頭脳によって複製した「白い核鉄」の力で人にし、「人間の錬金の戦士・武藤カズキ」との最後の決着に臨む。
 決着はカズキの勝利で終わり、カズキはパピヨンに「新しい名前で、新しい世界で生きてくれ」と願う。
 その理由は、ホムンクルスが人類の害悪である証である「人間の肉体に対する本能的な未練に起因する食人衝動」が、己の過去に何の未練もないパピヨンには存在せず、既に彼が「人間でもホムンクルスでもない」となっていたからであった。
 決着の後は銀成市の都市伝説「蝶人パピヨン」として暮らすことになった。

【サーヴァントとしての願い】

 聖杯戦争を面白可笑しく過ごす。特に変態仮面がどんな末路を辿るか見届ける。
 ついでに異世界の料理を思う存分味わう。

【基本戦術、方針、運用法】

 肉弾戦ではパピヨンより変態仮面の方が強いので、マスターが前衛に、サーヴァントが後衛で援護をするという主従が逆転した戦い方になる。
 まず特殊核金を製造後、変態仮面に装備させて、サーヴァントと戦えるようにするのが必須。
 魔力に関しては、サーヴァントと戦いつつパピヨンが宝具を使用するといくら変態仮面でも体力が持たない。
 パピヨンも体力がなく、回復も遅いので主従共に食事による栄養補給が必要になる。
 互いの魔力、体力や能力を考えるとパピヨンが陣地を作成し、そこで敵を待つ戦術が有効なのだが、変態仮面は父譲りの刑事の勘で悪事が行われている現場に向かってしまう。





【マスターステータス】

【出典】

 究極!!変態仮面

【名前】

 色丞狂介

【性別】

 男性

【参加方法】

 愛子が送ってきた海外の木彫りの人形。

【マスターとしての願い】

 聖杯戦争を止める。悪人をお仕置きする。

【weapon】

愛子ちゃんのパンティ
 狂介はパンティを装着することで変態仮面に変身するが、ポテンシャルはそのパンティの種類と素材、履いていた女性によって左右される。
 元・両思いの相手である愛子のパンティは変態仮面の能力を最大限に引き出し、片手で箪笥を持ち上げる。
 最低でも一車線はある道路の両脇の塀をつかって三角飛びを繰り返す。乗った事のない1000ccのバイクやブルドーザーをあやつる。
 陸橋に引っ掛けたブリーフを車に引っ張らせ、その反動で数百m上空にいるヘリまで飛ぶなど元々超人的な変態仮面でもさらに規格外な身体能力を発揮させる。
ロープ
鞭、皮手袋
 母親が使用していたのを勝手に盗んだもの。

【能力・技能】

狂介の能力・技能 
 拳法2段。何の拳法かは不明だが、稽古時に胴とグローブを着用している事から少林寺拳法か日本拳法のどちらかと思われる。
変態仮面の能力・技能
 何者かが悪事を行っていると、父譲りの刑事の勘が働いて現場に直行できる。
 被ったパンティの持ち主の特技をラーニングし、使用できる。
 意識を集中すると、パンティの持ち主の記憶とシンクロする。
 ロープを用いた捕縛術は、瞬時に対象を菱縄縛りや亀甲縛りにしてしまう。
 鞭術は飛んでいる蠅の羽を裂き、板を削って文字を作るほどの腕前。

【人物背景】

 変態仮面、色丞狂介は紅優高校一年である!
 彼を変態仮面に変態させるのは、両親の変態の血と女性のパンティである!
 変態仮面は猥褻物陳列罪に問われながら、人類の平和のために戦うのだ!

※ここからが本当の解説です。

 狂介は紅優高校の1年生で拳法部に所属する少年。父親ゆずりの正義感を持ち、拳法の腕前はかなりのものを持っている。
 銀行強盗の仲間に化けて犯人を捕まえようとした際、マスクと間違って女性用パンティを被ってしまったことがきっかけで正義のヒーロー・変態仮面に目覚める。
 最初はそのことに戸惑いを憶えていたものの、後には正義のために自ら変身するようになった。
 変態仮面は変態であることを除けば真っ当なヒーローである。その恰好から猥褻物陳列罪に問われ警官に追われることもあるが。

【方針】

 悪人をお仕置きすると同時に聖杯戦争を止める方法を考える。特に狂介と同様巻き込まれた人間を保護する。
 ムーンセルに関しては与えられた情報しかないので、パピヨンに脱出の手段を考察させる。または他に知識のある人物、サーヴァントを探す。

※残り令呪数:1
 命令1:自由に行動せよ。
 命令2:その行動を誰にも妨げられることなかれ。