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方舟内 模造冬木市 住宅街 10:06 p.m.

夜の住宅街――いつもならば、心許ない電信柱の蛍光灯が真下の地面を小さく照らす程の明るさしかない街の中心部。
しかし、今夜だけはそんな住宅街に辺り一面を明るく照らす大きな光源があった。
巨大な炎の塊―それは一軒の家が炎上している事を意味している。辺りを煌々と照らすその炎の塊は、時が経つに連れてその凶暴さを増していく。
まだ中には人が残っている様子だが、母親らしき人物の悲鳴も中からの助けを求める声も集まってきた野次馬の騒ぎによってかき消される。
そんな絶望的な状況で一人の青年が飛び出す、すぐに野次馬の一人が声を張り上げて警告を発する。

「やめとけ!もう無理だ、助かりっこねぇよ!」
「大丈夫です、まだ間に合います。俺が絶対に助けますから、信じて待っててください!」
「あの炎が見えねぇのか!今飛び込んだら死んじまうぞ!」
「大丈夫です!だって俺、クウガですから」

青年はサムズアップしながらそう言うと、燃え盛る家の中に入っていった。

◇    ◇    ◇

中の状況は、外から見たよりもいくらか落ち着いていた。
それでも、炎で道は塞がれて既に柱や天井が焼け落ちている部分もいくらかあった。
青年――五代雄介は少し焦りを感じつつも、おそらく子供が残って居るであろう、助けを求める声が聞こえた2階へと登る為の階段を探す。
頭の中ではさっきとっさに口から出た『クウガ』という言葉が、ずっと思い出せずに引っかかっている、しかし今はそれどころではないとすぐに頭の隅に追いやる。
左手に火傷のような痛みが走る――腕をまくると痣のようなものがTシャツから顔を覗かせる、この状況だ、何処かにぶつけたかしたのだろうとあまり気に留めずに走る。


そして、ようやく2階への階段を見つけることができた。
しかし、それまでで一番激しい炎が行く道を遮っている。
燃え広がり方がおかしい、炎の配置に人為的なものを感じる。
だが当然、五代にはそこで諦めるという選択肢はなく、そのまま炎の中を突っ切ろうかと覚悟を決めた時―――

「水よ、行く手を阻む炎火を消しされ!『水(ウォーティ)』!!」

少女の声が聞こえた途端、どこからともなく現れた大量の水が階段を飲み込んでいた炎を消し去った。
声がした方向に振り向くと、そこには先端に星がついた杖を持った少女と羽の生えたオレンジ色のぬいぐるみのようなものがいた。
火が鎮火し焦りが収まっていく――
冷静な思考を取り戻した五代は、その時初めて頭の中に今までの記憶と聖杯戦争の知識が戻っていることに気がついた。

「聖杯戦争…じゃあ君が俺のサーヴァントってこと?」
「せやで!ワイは封印の獣ケルベロス!ほんでこっちが…」
「えっと、キャスターの木之本さくらです」
「俺は五代雄介、よろしく。
色々なことは後でゆっくり聞くことにして、さっそくで悪いけど今は手分けして逃げ遅れた子を探そう。
火は消えたけど、建物が崩れたりとかしたら大変だから」
「はい!じゃあわたしは向こうを探してきます。行こうケロちゃん」

走りながら言葉を交わすと、散り散りに捜索を始める。すると

「五代さん!こっちです!」

声のした方へ向かうと、そこには崩れてきた建物に足を挟まれて、動けなくなった少女が倒れていた。
持ち上げようにも五代の力でもビクともしない瓦礫、こうしている間にも建物は軋み今にも崩れ落ちそうだ。
少女は今にも気絶しそうなかすれた声でもう五代とさくらを逃がすために声を絞り出す。

「もう…私はいいですから…逃げてください。このままでは死んじゃいますよ…」
「大丈夫、君は俺たちが絶対助けるよ」
「そうだよ、私たちを信じてくれてればなんとかなるよ」
「「絶対、だいじょうぶだよ!」」

重なる二人の声を聞きながら、少女は気を失った。


◇    ◇    ◇


方舟内 模造冬木市 仮の自宅 01:35 a.m.

無事少女を救出しその場を去った五代たちは、偽りの生活のために用意された自宅で聖杯戦争についての確認を行っていた。

「へぇ~、じゃあさくらちゃんのさっきの力はそのカードを使ってたんだ」
「うん!最初に火を消したのが『水』で、柱を持ち上げた時に使ったのが『力』のカードです。みんな優しくていい子達ですよ」

お互いの素性を話し終え、早くも打ち解け始めた2人にケルベロスは安堵していた。

(さくらが悪い奴に呼ばれへんで良かったわ…クウガとかいうんはビビったが、あいつはええ奴や)

五代雄介という男の人柄を見極め、ケルベロスは本題を切り出す。

「ほんで、あんさんはこれからどないするつもりや?ここに居るっちゅうことは叶えたい願いとかあるんやろ?」
「うーん、たぶん世界のみんなを笑顔にしたい、笑顔を守りたいって思ってたから聖杯戦争に呼ばれちゃったんだと思う。
でも、聖杯で笑顔になってもそれは心の底から幸せなことじゃないと思う、俺の技でみんなが笑顔になってくれた方が嬉しいじゃない。
それに、コレを使って願いを叶えても悲しくなるだけだよ」

そう言って握った拳で左の手の平を殴る。
五代の顔は本当に悲しそうな顔をしていた。

「だけど、たぶん沢山の人が聖杯を求めて戦うだろうし、グロンギみたいに人を殺す事をなんとも思わない、むしろ好んで殺して回るような奴もいるかも知れない。
そういう人達には説得して、場合によってはサーヴァントを倒さなきゃならないこともあるかもしれない。
俺の力じゃ壊すことしかできないから、こんなこともうできないように聖杯を壊したいと思う。
誰も死なないようにいろんな人と協力して…さくらちゃんたちはどう?」
「わたしも願いは自分で叶えたいもん。聖杯なんていらない。
きっと協力してくれる人もいっぱいいるよ!」
「でもサーヴァントを倒したら、そのマスターも死んでまうやないか」
「それなんだけど、サーヴァントを倒してもマスターが死なないようにする方法を探せばいいじゃない」
「そんな都合よくいかへんのとちゃう?」
「聖杯戦争にはいろんな英雄がいるんだから、みんなで協力すればできないことなんてないよ。
さくらちゃんなんてこの世でいちばん強い魔術師なんだから、方法さえわかればマスターとサーヴァントの繋がりを無くすことだってできるかもしれないでしょ?」
(繋がりを無くす…繋がりを"消"す?……そうだ、『消(イレイズ)』!!)
「ケロちゃん、五代さん!『消』ならリンクを消せるかも!」
「その手があったか!でかしたでさくら!」
「よくわかんないけど方法が見つかったなら、その方法を試してみよう」

こうして、五代たちの聖杯戦争は始まった。
心優しい2人の方針は、他から見たら甘い考えかもしれない。
それでも2人ならやってくれる――2人なら絶対、大丈夫。




【クラス】
キャスター
【真名】
木之本桜 @カードキャプターさくら
【パラメーター】
筋力E 耐久E 敏捷E+ 魔力A+++ 幸運A 宝具EX
【属性】
 秩序・善 
【クラススキル】
陣地作成:B
さくらカードを併用して魔術工房を作成する。
道具作成:C+
キャスターのクラススキルで知識を得たことで、少し強い魔道具を作れるようになった。
【保有スキル】
高速詠唱:B
魔術の詠唱を高速化するスキル。
気配感知:A 
気配を感じ取ることで、効果範囲内の状況・環境を認識する。
さくらの場合、高い魔力を持つ人や物、見知った人物やサーヴァントの気配を感知することができる。 
直感:B
高い魔力による危険回避能力。
また、培った洞察力で戦闘中に相手の弱点や活路を見出すことができる。
未来予知:C
自分の見に起こる危険や大切な出会いを予知できる。さくらの場合正夢としてしか見ることができない。
仕切り直し:C
戦闘から離脱する能力。また、不利になった戦闘を初期状態へと戻す。
無敵の呪文:A
さくらの危機的状況を何度も救ってきた無敵の呪文。
精神干渉や危機的状況になると発動する。
発動後は精神面への干渉・汚染を無効化し、4ターンの間は魔力&幸運が1ランク上昇する。



【宝具】
『万物の理を司りし精霊の札(さくらカード)』
ランク:EX 種別:対人~対城宝具 レンジ:~99 最大補足:1000人
クロウ・リードが作った52枚のカード+さくらから生まれた『希』のカードから成る53枚のカード。中には自然や幻影等の様々な力を持つ精霊が封じられている。元はクロウ・リードが作ったクロウカードだったが、さくらによって全てのカードがさくらカードに生まれ変わった、全ての精霊はさくらが大好き。使用することで一つ一つのカード込められた効果を発揮する。『風』『水』『火』『地』等の自然の力を起こすカード、『力』『闘』『盾』『剣』『翔』等の強化・補助の力、『幻』『夢』『輪』等の相手を惑わせる力、他にも『時』『消』『鏡』『双』など効果は様々で状況によって使い分けることができる。

『守護者』
ランク:A 種別:召喚宝具 レンジ:― 最大補足:―
「守護獣・ケルベロス」と「審判者・月(ユエ)」を召喚する。
ケルベロスに限り日頃からずっと側にいたという逸話から、ケロちゃんモードだと魔力消費なしに永久的に限界することができる。
【weapon】
『星の杖』…さくらが魔法を使う際に使用する杖。普段は鍵の形をしており、首から下げている。
『ローラースケート』…普段から外出時などに愛用しているローラースケート。敏捷に少し補正がかかる。
【人物背景】
父親の書庫にあったクロウカードの本を開いてしまい、中で眠っていたケルベロスと出会いカードキャプターとなった。
運動神経がとても良く、モデルの仕事をしていた母親似の容姿と、その人懐っこさから誰とでもすぐに"なかよし"になることができる。料理(特にホットケーキ)も得意で、家事や裁縫もこなせる凄い少女。
最初は魔力も弱く、カードの扱いも上手くなかったが、数々の困難を乗り越え今ではクロウ・リードをも凌ぐ『この世で いちばん強い魔術師』となった。
【サーヴァントとしての願い】
お父さん、お兄ちゃん、知世ちゃん、クラスの皆…そして、「いちばん好きな人」李小狼。大切なみんながずっと笑顔でいること。
【基本戦術、方針、運用法】
相手を傷つけないように拘束したり、どうしてもダメな時は魔法で自身を強化して応戦する。強い相手には魔術で撹乱したりして撤退する。
聖杯戦争をやめさせる為の協力者を探し、万能の願望機を破壊する。
基本的には話し合いで解決したいが、危険な場合は拘束してマスターが死なないようにサーヴァントだけを脱落させる方法を探す。
さくらは魔力こそ凄まじく膨大だが体はまだ小学6年生なので、強化を施さないで全面に出ていくのは無謀の一言。
高い気配察知や適材適所のカードの使い分けで慎重かつ大胆に行動することが大事。魔法を使ってこそ輝くので、戦闘以外でも相手の心のケアなどで『花』や『灯』等のカードをガンガン使っていこう。



【マスター】 
五代雄介 @仮面ライダークウガ
【参加方法】 
冒険中に遺跡の中で古代リント語の書かれた木の破片を見つけ、お守りにしていた。
【マスターとしての願い】
世界のみんなが笑顔でいてほしい、みんなの笑顔を守りたい。
だけど聖杯には頼らずに、自分で叶える。
【weapon】
ビートチェイサー2000: 警察の技術の最高傑作で五代の愛用しているバイク。
他のどのバイクよりも高スペックなうえにゴウラムと合体することもできるが、方舟内にゴウラム来ていないので合体はできない。
【能力・技能】
『変身』…体内にあるアークルによって戦士クウガへと変身する。
超変身で様々なフォームを使い分けることができる。
【人物背景】
世界を旅する冒険家の青年。その日暮しで様々な場所を渡り歩き、身につけた2000の技で出会った人々を笑顔にする。
最初の技である『笑顔』と先生から受け継いだサムズアップが特徴。
冒険中に立ち寄った遺跡にあったベルトを装着したことで「未確認生命体第4号・戦士クウガ」としてグロンギと戦う宿命を背負うことになった。
戦うことが好きではなく、悪意の塊であるグロンギでさえも殴るたびに心が痛くなるほどである。それでも五代はみんなの笑顔のために最後まで戦い抜いた。
【方針】
聖杯を壊す為の協力者を探し、聖杯を破壊する。
目的のために仕方なく悪の道を進んでいる者は説得し、グロンギの様に純粋に人殺しや破壊を楽しんでいる者はクウガになってでも倒す。

※冒頭の火災はマスター覚醒を狙った人為的なものの可能性があります。
 助けに入った五代は多くの野次馬に顔を覚えられました。
 さくらは霊体化したので、見られていません。