「アハハハハハハハハッ、生きてる! 私は生きてる!!」
ヴァルキュリアは哂う。
「死んだのは寧子! あなただけ!! あんなに頑張ったのにねぇ!!」
藤崎真子は嗤う。
妹である黒羽寧子の死を嗤いながら――彼女は泣いていた。
「結局無駄だった! 莫迦ね寧子、私に殺されていればよかったのに」
自分の力が寧子を殺した手ごたえはない。
しかしあの殺戮の極光の中で生き延びられている筈もない。
希望を繋いだ妹が死に、すべてに絶望した自分が生きている。
その運命の皮肉に彼女は笑うしかない。
「さようなら寧子……でも、私は希望を手に入れたよ……」
聖杯。サーヴァントとマスター達の命を糧に起動する万能の願望器。
「待っていて千怜、私が生き返らせてあげる。そして二人で最初から始めよう?
私のすべてを上げる。力と身体と、存在の全てであなたを支えるから!」
九千怜。彼女の最愛の男。
冷酷で、薄情で、自分の事を目的の為の駒と言い……でも最後に彼女を庇って死んだ、そんな男。
彼がいなくなったから彼女は絶望した。
だが彼が生き返るのならば。再び彼女の前に立って微笑んでくれるのならば。
その為に惜しむものなどありはしない。
「行くわよバーサーカー。私の為に、千怜の為に、その身が砕けるまで戦ってよ」
ヴァルキュリアが振り向いたそこには、青銀の髪の偉丈夫が跪いていた。
戦乙女が従えるは死した英雄。だがそこにいるのは英雄を憎み、その恩讐の果て魍魎と成り果てた反英雄。
バルバトス・ゲーティア。
それが彼女が従えるバーサーカーの真名であった。
彼は彼女の言葉に応え、咆哮を上げる。
「ぶるぅああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ」
【クラス】バーサーカー
【真名】バルバトス・ゲーティア@テイルズオブデスティニー2
【パラメーター】
筋力A+ 耐久A+ 敏捷B 魔力A 幸運C 宝具A
【属性】
混沌・悪
【クラススキル】
狂化:A
全パラメータを1ランク上昇させ、筋力と敏捷をさらに1ランクアップさせている。
代わりに言語能力と理性の全てを喪失している。
【保有スキル】
対英雄:B
相手の全パラメータを、英雄なら2ランク、反英雄なら1ランクダウンさせる。
戦闘続行:A
瀕死の重傷を負っても戦闘を可能にするスキルで怪我により死亡する可能性も下がる。
瘴毒結界(ポイゾナスフィールド):B
ダメージが一定量蓄積すると自身を中心に発動する猛毒の結界。接近する相手を猛毒に侵し行動を阻害する。
【宝具】
『『理不尽なる憤怒の逆襲(カウンター・オブ・ラース)』
ランク:B+ 種別:対人宝具 レンジ:1 最大補足:1人
特定の行動を行った相手に対し理不尽な怒りを燃やし、魔術等にて反撃する。
狂化スキルによって魔術の行使は不可能である筈だが、これはバルバトスの魂に刻まれた象徴的な宝具であるため
その効果を無効化されない。
「アイテムなぞ使ってんじゃねえ!」
発動条件:武器以外の宝具その他アイテム使用
反撃行動:シャドウエッジからのブラッディクロス
闇の剣が地面から飛び出し、更に十字を切るように横からも闇の剣が現れる。
「縮こまってんじゃねえ!」
発動条件:バルバトスの攻撃をガードする
反撃行動:灼熱のバーンストライク
炎の弾丸が3発上空から降り注ぐ
「男に後退の二文字はねえ!」
発動条件:バルバトスから後退する
反撃行動:絶望のシリングフォール
上空から無数の落石
「俺の背後に立つんじゃねえ!」
発動条件:バルバトスの背後に立つ
反撃行動:投げ飛ばす
「術に頼るかザコどもが!」
発動条件:バルバトスが追い詰められた時、術を詠唱
反撃行動:エアプレッシャーからの絶望のシリングフォール
敵の周囲の地面を振動させ、衝撃波を発生させる。そこからのシリングフォールのコンボ
「回復術だと?貧弱すぎるわ!」
発動条件:回復術を発動
反撃行動:断罪のエクセキューション
頭上と地面からの2つの魔法陣による闇魔術サンドイッチ。
『蛮勇なる虐殺の咆哮(ジェノサイド・ブレイバー)』
ランク:A 種別:対城宝具 レンジ:1~2 最大補足:10人
ダメージが蓄積すると、そのダメージの深さを憎悪へと変換しディアボリックファングから紫光の破壊光線として発射する。
その破壊力はまさにジェノサイドの名に相応しく、まともに喰らえば生存は非常に困難である。
『理不尽なる憤怒の逆襲(カウンター・オブ・ラース)』に並ぶバルバトスの象徴である。
【weapon】
『噛み付く悪魔(ディアボリックファング)』:巨大な両手斧
【人物背景】
「英雄」を恨み、「英雄」と称される者をことごとく殺害しようとする狂戦士。
「噛み付く悪魔」を意味する巨大な斧「ディアボリックファング」を片手で振るえるほどに鍛え抜かれた肉体を誇り、
スタン、ルーティ、フィリア、ウッドロウの前に姿を現し、その凶刃と圧倒的力量を振るう。
「英雄」を自称するカイルと一戦交えた後は、何度もカイル達の前に立ち塞がる事となる。
その正体は、エルレインの神力で蘇った第一次天地戦争時代の地上軍の軍人。
後にソーディアンチームに選抜されたディムロス以上に有能な戦士だったが、
その冷酷かつ残忍な性格からくる凄惨な戦い振りが災いし、ディムロスのように「英雄」と称えられることは無く、
ディムロスへの対抗心とアトワイトを得たいがため、地上軍を裏切り、ディムロスによって処刑される。
「英雄」に対する激しい憎悪は「英雄」に見合うだけの力量と才覚を持ちえながら
「英雄」と称えられることなく果てた無念の裏返しによる。
味方キャラクターの特定の行動に対してカウンター攻撃を行う。
戦闘難易度を上げるとカウンター攻撃の条件がさらに増え、様々な行動に対してカウンターが繰り出される。
また、晶術の一つ一つに「灼熱の」「殺戮の」といった枕詞を付けている。
【サーヴァントとしての願い】
『英雄』を皆殺しにする。
【基本戦術、方針、運用法】
ただただ憎悪のままに暴れまくるだけ。英雄が相手ならばその戦闘力は恐ろしいまでに跳ね上がる。
しかしただでさえ大きい魔力の消費量も跳ね上がるため、諸刃の剣となる。
【マスター】藤崎真子(ヴァルキュリア)@極黒のブリュンヒルデ
【参加方法】
妹である黒羽寧子との決戦の際、マイクロブラックホールによって引き寄せられた土砂の中に
ゴフェルの木片が混じっていた。
【マスターとしての願い】
九 千怜(いちじくちさと)を蘇生させる。
【weapon】なし
【能力・技能】
11種の超能力。ただし寧子との決戦の後遺症でいくつかの能力が使えなくなっている。
使用可能なのは念力、瞬間移動、探知、自己再生、防御魔法の5種のみ。
【人物背景】
Sクラスの魔法使い。コードネームは「ヴァルキュリア」。
容姿は白い髪の色を除いて寧子に瓜二つ。
人間でも魔法使いでも命を軽く扱うため、研究所の人間からも恐れられていたが、
1107番を捕獲するために九所長が独断で外部に出した。
人体をたやすく破壊できる念力をはじめ、魔法使いの探知魔法や瞬間移動魔法、
反物質を生み出して山を削るほどの威力の魔法など、さまざまな魔法を使うことができる究極のハイブリッドであり、
封印されている間に9個目と10個目の魔力を発現させた。
監視としてつけられていた防御・制圧系の魔法を持つAおよびAAクラスの魔女7人を殺害して鎮死剤を奪い、天文部を強襲した。
その後、九と合流し再度天文部を強襲したが、魔女狩りの妨害に遭って小鳥をさらい、九の別荘に逃亡した。
冷酷な性格だが、寧子を殺すことにはためらいを見せている。
また、九にはかつて命懸けで助けられたことで好意を抱き、死んでも命令に従うつもりでいる。
九からは単に利用するための存在としか思われていないが、当の本人はまんざらでもなく、
むしろ彼のそういった考えに満足している模様。九が死亡したことにより世界に絶望、人類を滅ぼそうと決意する。
原作では動けるようになった佳奈にスキを突かれ首を切り裂かれ死んだかと思われたが、
その直後に11個目の魔法として再生魔法が発現し復活、良太たちを再び窮地に陥れる。
その後、元ヴァルキュリアとしての記憶と力を取り戻した寧子と最終決戦を繰り広げる。
【方針】
邪魔をするもの全てを殺して聖杯を入手する。
最終更新:2014年07月08日 23:45