御神苗優&ランサー  ◆q4eJ67HsvU





 ――ここに一枚のプレートがある。


 高度に発達しすぎたために滅びてしまった超古代文明の何者かが、現代の我々への警告を綴った伝言板である。


 彼らは語る。


「我々の遺産を悪しき者から守れ」と。


 このメッセージを誠実に受けとめ、超古代文明の遺産を封印することを目的に活動する組織があった。


 そして、その組織の特殊工作員を遺跡に出現するという伝説の妖精にちなみ「スプリガン」と呼ぶ。






   ▼  ▼  ▼



「予定よりも随分遅いご到着ですな、“スプリガン”」

 ヘリから降り立った自分を迎えた研究員の不躾な台詞に、御神苗優は内心で「地球の裏側から呼んどいてそりゃあねえだろう」とボヤいた。
 遺跡保護組織アーカムが派遣した調査団のテントの明かりがあちこちから届いてはいるが、ここは言ってみれば秘境も秘境。
 この古代マヤ文明のものと思われる新たなる遺跡は中央アメリカ某国の未開発地帯、要は密林の奥地にあり、交通の便は最悪もいいところだった。
 おまけに今夜は新月である。ヘリの夜間飛行を避けて明日の到着にしたところでバチは当たらなかったぐらいだ。

「それでこいつが噂の新遺跡か。パッと見はそこまでのモンには見えねえけどな」

 闇に目を凝らして、その新発見の遺跡とやらを遠巻きに眺める。
 外見上は、そこまで真新しいわけでもない古代中南米式のピラミッドだ。
 今まで見つかっていなかったのだから当然といえば当然だが、取り立てて大きいというわけでもない。
 もっとも、中南米の遺跡といえば「パレンケの仮面」の一件を思い出す。
 地球に文明を伝えた異星人ケツアルクアトルがその意識を移した翡翠色の仮面と、彼に執着するテスカトリポカの怨念が生んだ事件。
 あれに匹敵するような遺産(オーパーツ)がこの遺跡にも隠されているのなら、なるほど確かにスプリガンが派遣されるのも頷ける。

 しかし、優が事前に受け取っていたケースファイルに記録されていた資料には、それらの予測を裏切る内容が記されていた。

「この遺跡の発掘物は明らかに他の場所とは異なる体系に属するものなのです。異星由来とは別の文明によるものとしか考えられません」

 早足で優を先導しながら、ファイルの中身を復唱するように研究員が語る。
 曰く、この遺跡から出土した遺品にはこれまで発見されたどれとも違う未知の象形文字が使われているのだという。
 マヤの古代文字はもう何十年も前にとっくに解読されている。似た言語体系であればそこからの推測も不可能ではないはずだ。
 にも関わらず未だに未解析ということは、全くの異文明がこの地に存在した証左だろう。

「既に、アメリカからは言語学の権威である山菱理恵女史がいらしておりました。もっとも今はアーカムの施設に戻っておられますが」
「アイツまで来てるのか? となると思ったより大事だな」
「はあ。お知り合いで?」

 訝しむような顔の研究者に、まあちょっとした昔なじみでね、と言って誤魔化す。
 優にとっては古い友人であり、今は17歳の若さで教授職に就いている言語学の天才と称される彼女に、アーカムからの依頼があったということは。
 S級工作員『スプリガン』である優の派遣も含め、アーカムがこの遺跡をいかに重要視しているかが伺えるというものだ。


 研究員の後に続いて幌をめくり、調査団のテントのひとつに入る。
 ここは発掘品を整理・解析するための区域であるらしく、強奪に備えて銃を携行したエージェントの姿もあちこちにあった。
 地面にはシートが敷かれ、その上にところ狭しとナンバーを振られた出土品が並んでいる。
 御神苗優は仮にもアーカムのエージェントである。仕事柄この手の発掘品を目にする機会は多く、考古学にはそれなりの知識がある。
 その優の目から見ても、確かにこれらの遺物はこのあたりの他の遺跡から回収されたものとは何処か異なるように思えた。

 そして、それらの遺物から少し離れた場所に、より厳重な警備に守られたケースがひとつ。
 大きさは長辺が2メートルほどといったところか。それなりに大きな異物が収められていることが伺える。

「……あれが?」
「ええ……」

 今回の調査団が発見した最重要遺物の存在は既にファイルでチェック済みだ。
 全身に緊張を漲らせている警護のエージェントに軽く手を挙げて許可をもらい、優はケースの中をそっと覗いてみた。

 一言で言えば、赤い矢印のような遺物だった。
 1メートル半はあるだろう赤い板状の棒の先端に、半月状のプレートが付いた奇妙な形状をしている。
 見ようによっては槍のようにも思えるが、やはり矢印と表現するのが一番しっくりくる形だ。
 少なくとも単純な武器の類であるようには見えないのは確かだった。

 優は屈みこんで、その赤い矢印の柄の部分を注視した。
 果たして事前の報告の通り、そこにはびっしりと見たこともないような象形文字がレリーフとして書き込まれていた。
 流石に対応表無しで読めはしないがマヤ文字ぐらいなら優も直に見たことはある。
 この遺物に書かれている文字はそれとは明らかに違う。あの山菱理恵が手こずるわけだ。
 しかし、と優は怪訝に思った。
 古代文字は専門外だから考えたところで分からないとして……この文字の傍に彫ってあるこの『顔』は、なんだ?

「なんだこりゃ……『目が三つ』あるぜ。三つ目人間の顔が並んでやがる」

 隣の研究員がよく気付いたとばかりに勢い込んで同調する。

「同じような三つ目の意匠が、この遺跡からは至るところで見つかるのです。当時の人間にとって、三つ目は何らかの意味を持っていたのかと」

 思わず、床一面に並んだ出土品に目をやる。
 それらのひとつひとつに三つ目が彫ってあるかと思うと、流石に不気味なものを感じなくもない。

「山菱女史が断片的に解読した結果ですが、どうやら過去の何らかの殺戮についての記述があるようです。
 全てが明らかになるまでははっきりとは申せませんが、もしも何らかの古代兵器の類だとすれば」
「米軍、KGB、ネオナチ、欲しがりそうな連中は腐るほどいるな。わざわざスプリガンが呼ばれるわけだ」
「本来はこの場でもう少し解析を進める予定だったのですが、先に安全な場所に移したほうがいいとの指示でしてな。
 山菱女史が引き上げたのも身の安全を考えてとのことです。彼女は以前危険な目に遭ったそうですから」

 いよいよキナ臭い話になってきたが、このあたりまでは予想の範疇ではある。
 到着した時には既に壊滅、みたいなケースでなかっただけマシなくらいだ。

「……まあ、三つ目がどうとか細けえことを考えるのはヤメだ。あとはこいつを搬出まで護衛すれば任務完了――」

 そう呟きながらもう一度ケースの中に目をやり、そこで、優は硬直した。

「どうしました?」

 研究員が一瞬怪訝そうな表情を浮かべるが、優はそちらに目をやる余裕もない。

「いや、この槍みたいなやつ、今動かなかっ」

 ごとり、と今度は明らかに音が聞こえた。隣の研究員が全身を引き攣らせるのが空気で分かった。
 音は一回ではなく何度も、それも小刻みに、徐々に間隔を短くしながら、連続して響いた。
 しまいには殆ど振動と言っていいぐらいに速く。明らかに異常だった。赤い矢印の遺物に何かが起こっていた。
 そして遂に異物が光を発したかのように感じた……しかし、すぐに優はそれが錯覚だと気付く。
 外からだ。この赤い光は、外から差し込むものだ――!

「何の光だってんだ! 今夜は新月だぞ!?」

 すぐにでも銃を抜けるように神経を向けながら、テントの外へ転がり出る。
 しかし光源を見上げたその時、優は一瞬だけ銃のことなど頭から吹っ飛ばしてしまった。



 赤い満月だ。新月の夜に、赤い満月が登っていた。



 皮肉にも――その赤い月光は、御神苗優を、『スプリガン』に相応しい戦いへと招き入れるものだった。



   ▼  ▼  ▼



 だんだんと意識がはっきりしてきた。
 頭を小刻みに振って強引に覚醒させる。大丈夫だ、どこも不調はない。
 あの赤い光が何らかの攻撃だったとしても、問題なく戦える。
 そう思っていた。視界のその先に悠然とそびえ立つ、あの赤い鉄塔を見るまでは。

「どうなってんだ……ありゃ東京タワーじゃねえか」

 さっきまでは優は中央アメリカ某国の遺跡にいたはずだ。
 だが、此処は『東京』だ――夢ではない。確かな実感がある。風の音、頬に触れる夜風の冷たさ。
 大規模な魔術か何かに巻き込まれたのか? それくらいしか思い当たるフシがない。

 カタカタと何かが震える音を聞き、優は咄嗟に拳銃を抜き振り返った。

「あの遺跡の赤い矢印……なんでこんなとこにあんだ……?」

 アスファルトの上で小刻みに震えるそれを、優が困惑の視線を送った、その直後。

『なんでって? そりゃあ、それがボクのものだからに決まってるじゃないか』

 頭のなかに直接、少年の声が響いた。
 冷や汗が流れ落ちる。動揺を理性で抑えつけ、優は怒声を張った。

「誰だテメェ!? どこから話しかけてやがる!?」
「あんまりわめくなよ、みっともない。仮にもボクのマスターなら、もっとデンとかまえてほしいもんだ」

 今度はテレパシーではない、本当の声だ。
 そう認識し、声の方向へと銃口を向けようとするよりも、少年の更なる言霊が先に優の鼓膜を揺らす。


「アブトル・ダムラル・オムニス・ノムニス・ベル・エス・ホリマク!」
「われとともに来たり、われとともに滅ぶべし!」


 その呪文詠唱が引き金だった。優の背後で赤い矢印が浮き上がり、さながらブーメランのように回転を始めた。


 ひゅーるるんるん。ひゅーるるんるん。ひゅーるるんるん。


 その回転を受け止めた存在は、月光を背にして街灯の上に立っていた。
 背は低い。優よりもだいぶ年下の少年であるようだ。制服の学ランを肩に羽織り、マントのようにたなびかせている。
 頭は丸坊主で……その額には、まるで『第三の目』とでも言うべき何かが輝いていた。
 優の脳内に、遺跡で目にしたレリーフがフラッシュバックする。

「三つ目……おまえが三つ目人間か……?」
「ぶしつけだなあ。いいさ、教えてやる。ボクはランサーのサーヴァント――『写楽保介』だ」

 サーヴァント。
 その言葉を脳が認識したのを契機として、優の脳内に堰を切って知識が流れ込んでゆく。
 聖杯戦争。令呪。赤い月。偽りの魔都・東京。
 そして理解する。自分の置かれている状況を。今の優は、聖杯戦争のマスターであるという事実を。

 聖杯。すなわち、万能の願望器。
 以前にネオナチと争奪したあの器とは違う。赤い月が内包する、聖杯という概念。
 それを命を懸けて奪い合う戦いに自分が身を置いているということを、我が事として優は認識した。


「それで、えーと……名前も知らずにマスターって呼ぶのもシャクに触るな。名前、何てんだい」

 写楽は一貫して契約上は主人である優に対しても傲慢な振る舞いを崩そうとしない。

「写楽……いや、ランサーって言ったな。俺は優、御神苗優だ」
「御神苗優ねえ。変な苗字だな。まあいいや、おい早速だが聖杯に託す願いってのを言ってみな。ボクが力を貸してやってもいいぜ」

 おいじゃねえよ、と言いたいところをぐっと飲み込み、答えを探す。
 だが、答えなど聖杯戦争のシステムを理解した瞬間から、既に決まっていたようなものだった。
 この『赤い月の聖杯』がムーンセル、つまりは月のオーパーツであるというのなら。
 アーカムからの正式な指令ではない。だが、優がスプリガンであるのなら、取るべき道はひとつだろう。

「……ランサー。俺は聖杯には願いは懸けねえ。その逆だ。俺は聖杯を“封印する”」

 封印? と呆気にとられた顔をした写楽に向かって、優は懐から取り出した一枚の板を放り投げた。
 写楽が槍とは反対の手で受け止めたそれは、超古代文明が残したというメッセージプレートだ。
 今という時間軸から切り離されているために破壊不可能とされるそれには、古代文字で警告が記されている。

「読めるか、ランサー?」
「馬鹿にすんない、古代ヘブライ語なんざ片目つぶっても読めらあ。なになに……」




 ――未来の人類へ……

 ――この伝言を発見する者が心ある者なのを願って……

 ――心ある者たちよ

 ――過去からの伝言を伝えたい。

 ――この惑星には多種の異なる文明があった……

 ――だがまもなくすべて滅びる……

 ――種としての限界、異文明ゆえの争い、堕落、荒廃……

 ――君達には未来あることを願う

 ――世界中にあるわれらの文明の断片を遺産として残そう……

 ――だが、もしも君達に遺産を浮ける資格がなければ、それらをすべて封印してほしい

 ――悪しき目的に使う者達から守ってほしい……

 ――われらと同じ道は決して歩んではならぬ……




「この『赤い月の聖杯』は人の手には余る代物だ。この聖杯戦争だけじゃねえ、悪党の手に渡れば本物の戦争が起こる。
 いや、対等な戦争すら起こらないかも知れねえ……そんなものを誰の手にも渡すわけにはいかねえだろ!」

 優にしてみれば、それは当然の道理だった。
 だというのに、写楽はぽかんとした顔を見せた後で、堰を切ったように大笑いを始めたのだ。

「アーッハッハッハ! ハハハハッハハハッヒーッヒーッ」
「おいてめえ! 何がそんなにおかしいってんだよ!」
「ヒーヒーッ、ゴホッゴホッ……なんてことはねえ、よく似た話をボクも読んだことがあったからね」

 ひとしきり笑うと元の偉そうな顔に戻り、写楽はプレートを優に投げ返す。

「もっとも、ボクが読んだのは三つ目族の『遺書』だったけどな」
「遺書……?」
「そうだ。さっきのメッセージとやらとよく似たことが書いてあったよ。自らの文明の毒で滅んだってさ」

 そう言って写楽はにたりと笑った。

「だが、その遺書はこうやって結んであったよ」




――わが子のわが子のさらにその子につづくとおき血をわけた子らよ

――われがつげたることばを読みそしてそのようにおこなえ

――邪悪な文明を敵となし……

――すべてうちくだくべし

――やきはらうべし

――邪悪な人を殺しさるべし!



「分かるかいマスター。なんでせっかくの遺跡を封印するんだ。悪用する人間を殺しちまったほうが手早いじゃないか!」

 今までで一番の邪悪な笑みを見、優は確信した。
 このサーヴァント、写楽保介は、見てくれこそガキだが油断ならない存在だと。
 恐らくは反英雄として人類史に名を残した英霊なのではないか、そう直感が告げている。
 だが、だからといって退くわけにはいかないのだ。

「俺はスプリガンだ! 過去の遺産を巡って流れる血なんざ、一滴たりとも許しゃしねえ!」

 二つの瞳で、写楽の三つ目を正面から見据える。
 無言の睨み合いがどれだけ続いたか。数十秒か、それともその数倍の時間が流れていたかもしれない。
 先に音を上げたのは写楽の方だった。

「わかったわかった、降参降参。そこまで固い決意なら、ボクも何も言えないや」

 手のひらをひらひらと振り、これ以上やり合う気はないことを示す。

「だがこれだけは守ってもらうぜ。自分で死のうとしない。やられたらやり返す。きっちりな」
「当然だろ。俺自身が生き残らなきゃ、封印も何もあったもんじゃねえ」
「それだけ聞けりゃあ十分だ。これから上手いことやってこうぜ、マスター」

 そういって写楽は姿を消した。これが、知識だけでは知っていた霊体化か。
 あの油断ならない三つ目が目の前からいなくなったのを見て、優は大きく息を吐いた。

「ったく、とんだミッションになっちまったな」

 夜空を見上げる。あの赤い月は、今夜は昇っていなかった。



   ▼  ▼  ▼



(……なーんてな。ボクが聖杯をあきらめるわけないじゃないか)


 霊体化したまま、写楽はにやりと笑う。
 さっきのはあくまで、甘ちゃんのマスターに合わせてやっただけのことだ。
 写楽の願いは唯一つ。「三つ目族による世界支配の完遂」に他ならない。
 聖杯を封印するのは勝手だが、少なくとも写楽の願いを叶えてもらってからでなければ困る。

(まあ、戦う気自体はあるみたいで安心だな。マスターが何を考えようが、最後に勝ち残って聖杯を獲るのはボク達だぜ、フフフ)

 そこのけ、そこのけ、三つ目がとおる。

 写楽保介の含み笑いは誰にも、すぐそばにいる優にすら聞こえることはなかった。





【クラス】
ランサー

【真名】
写楽保介@三つ目がとおる

【パラメーター】
筋力C 耐久C 敏捷A 魔力B 幸運B 宝具B

【属性】
渾沌・悪


【クラススキル】
対魔力:C
魔術詠唱が二節以下のものを無効化する。
大魔術・儀礼呪法など、大掛かりな魔術は防げない。


【保有スキル】
魔眼:B+
魔眼を有していることを示すもの。
写楽の額にある第三の目は厳密な意味での魔眼ではないが、それに準ずるものとして扱われる。
写楽のあらゆる能力の源であり、何らかの形で塞がれると全ステータスと知能が急落する。

オーラ:B
第三の目から放たれる、精神エネルギーによる念動波。
物体を動かしたり、人間を拘束し身体の動きを完全に停止させるなど多彩な使い方が出来る。
彼の宝具はこのオーラを増幅することが可能。

機械作成:A
その悪魔的頭脳を発揮し、ガラクタから大掛かりな機械を組み立てる。
人間の脳をトコロテンのように軟化させる装置、あらゆるものを腐食させる劇薬など、非道な発明が多い。

【宝具】
『赤いコンドル』
ランク:B 種別:対人宝具 レンジ:2~50 最大捕捉:10人
マヤ文明の遺跡から発掘された、赤い矢印のような形をした槍状の武器。
写楽の「アブトル・ダムラル・オムニス・ノムニス・ベル・エス・ホリマク」の詠唱により召喚される。
その表面には三つ目族を象ったレリーフと古代象形文字が並び、写楽によれば「全滅戦争の案内書」とのこと。
伸縮自在で近接武器として使える他、写楽のオーラを増幅する機能を持ち、更には人を一瞬で蒸発させる熱線を放つ。
写楽の作成した機械のキーにもなり、手元から離した状態でも熱線による自律攻撃が可能など、応用性の高い宝具。


【weapon】
宝具「赤いコンドル」以外は無し。
「三つ目の剣」など他の三つ目族の武器を手にしたこともあるが、クラス制限により没収されている。

【人物背景】
額に感覚器官「第三の目」を持つ三つ目族の最後の生き残り。
三つ目族とは二つ目の人類を遥かに超える頭脳と超能力を持つ古代人類である。
普段は額の目に×印の絆創膏を貼って力を封じており、幼児並みの知能と純真な人格のまま生活しているが、
ひとたび絆創膏が剥がれると世界支配を企む悪の人格が目を覚ます。
三つ目の写楽はプライドが高く傲慢で邪悪な性格だが、同時に歳相応の少年性も併せ持つ。
また赤ん坊の頃に母親を失ったため母性愛に飢えており、母親のこととなると取り乱すこともある。


【サーヴァントとしての願い】
三つ目族による世界支配。
ちなみに止められるに決まっているので優に話すつもりはない。




【マスター】
御神苗優@スプリガン

【マスターとしての願い】
人類の手に余る遺産である『赤い月の聖杯』を封印、もしくは破壊する。

【weapon】
身体能力を通常の30倍にまで増幅する強化スーツ「A・M(アーマード・マッスル)スーツ」を装備。
装備時はあらゆる銃弾・火炎・電流を無効化するが、それ以外の魔術や超能力、気功などを防ぐことは出来ない。
また精神感応性金属(オリハルコン)製のファイティングナイフ及び特殊徹甲弾を装填可能な拳銃を所持している。

【能力・技能】
銃火器やナイフの使用や拳法による格闘など、あらゆる戦闘技術に精通している。
また職業柄、古代文明のテクノロジーや魔術・オカルト・超能力などについての知識も豊富。
窮地に陥ると『殺人機械』として圧倒的な戦闘能力を発揮することがあるが、優自身はこの力を忌避している。

【人物背景】
超古代文明の遺跡を守護する特殊機関「アーカム」のS級エージェント「スプリガン」である高校生。
かつて両親を殺害され、また米軍に拉致・洗脳されて殺人機械(キリングマシン)として訓練された経験を持つ。
一時期はそのせいで感情を失っていたが徐々に本来の性格を取り戻し、自らの意志でスプリガンを志す。
なお、任務のたびに出席日数不足による留年を気にしており、高校生活を楽しみたいのもあってボロボロの状態でも登校しようとしている。

【方針】
不必要な犠牲は出したくないが、それでも聖杯の封印あるいは破壊が最優先。
どうしても避けて通れないのであれば、敵マスターの殺害も辞さない。

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最終更新:2014年12月29日 14:26