Godzilla ◆CKro7V0jEc
東京がある限り、奴は何度でもやって来る────。
◇
人間は過ちを犯す。
過ちは犠牲を作り、犠牲が生まれれば憎しみが生まれる。
そして、≪奴≫はその憎しみによって誕生し、街を破壊するのであった。
ゴジラ。
今更知らぬ者はいないだろう。日本を何度も襲い続けた不滅の怪獣王の名である。
体長は、およそ50メートルから100メートルほど。
人間を蟻のように踏み潰し、人々が時間をかけて作り上げた建物たちを通りすがりに瓦礫にしてしまう。
それは、この地球上で最も大きく、最も孤独な生物である。彼と背を並べる者は滅多に現れない。
何故、こんな巨大な怪獣が生まれ、文明を壊しつくしてしまうのか。
……それは、偏に人間が悪魔的な実験をしてしまったからだ。
敵国を叩き潰し、自国を守り、地球を壊す為の禁断の兵器・水爆。
それが、ゴジラの住まう海に放たれた時、彼は不死身の体を手に入れてしまった。
野生の怪物は一瞬にして海底の平和を奪われ、戸惑い、人界に迷い出てしまった。
静かな海から、喧噪の絶えない文明へ。
ゴジラは、水爆を生みだし、戦争を生みだしたあの文明の地を、踏みつぶしていく。
崩れるビル。燃える街。逃げ惑う人々。先の大戦を追体験するかのような光景。
それは、忘れもしない──1954年の出来事であった。
やがて、ゴジラは一人の科学者の苦悩と葛藤の末に、人類の手で撃退された。
人が兵器で生み出してしまった悲劇は、人が兵器を使って幕を閉じた。
しかし、果たして、彼はそう簡単に滅びるだろうか?
誰も忘れるはずのない1954年のあの悪夢は、どの世界にも共通して起こった。その出来事を忘れた者はいないだろう。
ある世界では、現実に。ある世界では、スクリーンの中に。
それから、再びゴジラの現れなかった世界は殆どないとされる。
それは、地上にまだ、戦争があり、決して戦争を風化させない為だ。
世界で唯一原子爆弾を落とされたこの日本に住まう人々の悲しみが、ゴジラに乗り移った以上、ゴジラは何度でも形を変えて現れる。
ゴジラは、その身を地上に現し、全てを破壊する事で、世界にそれを訴える。
たとえ、それが月上の東京であっても、奴はこの街に迷い込むだろう。
「アアアアアアアアアアアアァァァァァァァァァォォォォォォォォオオオゥン……………」
【クラス】
【真名】
ゴジラ@ゴジラシリーズ
【パラメーター】
筋力EX 耐久EX 敏捷EX 魔力EX 幸運EX 宝具EX
【属性】
混沌・中立
【保有スキル】
怪獣王:EX
魔力とか関係なくもう普通に巨大怪獣である。
スキルは特にない。
異説:A
ゴジラの伝説はあらゆる形で後の世に伝承されている。
そのいずれのゴジラがこの東京に現れたのかはわからない。
ただ一つ言えるのは、トカゲみたいなゴジラではない事である。
【宝具】
『破壊神降臨』
ランク:EX 種別:対全 レンジ:1~100 最大補足:1~100
ゴジラとしての伝説級の破壊能力。
放射能火炎を吐き、尻尾をふるい、東京の街を破壊する。
巨大な怪物は、人類が作り出してしまった最悪の兵器を吐き出しながら、過ちを訴え暴れ尽くす。
【Wepon】
なし
【人物背景】
日本で一番有名な怪獣。
【方針】
平常運転。東京の街を破壊する。
【対策】
聖杯を破壊するかもしれないので、各マスターは彼の迎撃に備えるべし。
マスター、サーヴァント、あるいは主催者も協力して戦え。
※現時点では、聖杯戦争が起きている山手線エリア内にはおらず、時間をかけてここぞとばかりに「上陸」し、街を破壊しながら波瀾を起こします。
※聖杯側が用意した存在ではありません。強いて言えば、「東京」が呼んだ存在です。
最終更新:2015年01月24日 22:40