『時計じかけのオレンジ』におけるキューブリックの「自由意思」について

364 名前:名無シネマさん 投稿日:2014/06/02(月) 14:02:51.75 naF5PZZn
町山智浩「<映画の見方>がわかる本」

町山智浩「<映画の見方>がわかる本」
第5章『時計じかけのオレンジ』
P136キューブリックのインタビューの引用部分

「私は『時計じかけ~』で問いかけを残している。選択できない問いを。
人間の本性が邪悪だからといって、その自由意思を制限することが
許されるのか? 自由意思のない者を人間と呼ぶことができるのか?」



「<映画の見方>がわかる本」の巻末に参考文献としてあげられている

Stanley Kubrick Interviews
P122
 

"The essential moral of the story hinges on the question of choice,
and the question of whether man can be good without having the choice to be
evil, and whether a creature who no longer has this choice is still a man."


上の町山訳とキューブリックの原文を見比べて欲しい。
町山訳に出てくる「自由意思」などとは、キューブリックは一言も言ってない。
キューブリックのキーワードは「the question of choice」で、これは「選択の問題」。
そうすると町山訳の2つめの文「選択できない問いを。」は意味をなさない。

365 名前:名無シネマさん 投稿日:2014/06/02(月) 15:33:32.45 W3iaY8hl
「人間の本性が邪悪だからといって、」というのもどっから?
そこは、「邪悪になるという選択肢を持たずして、人は善良たりえるのか」だろ
「制限」てどっからいきなり出てきたんだ?

749 名前:名無シネマさん 投稿日:2014/06/07(土) 13:28:33.51 hQxm1AW9
「〈映画の見方〉がわかる本」で町山がキューブリックの主張としている発言

「私は『時計じかけ~』で問いかけを残している。選択できない問いを。
人間の本性が邪悪だからといって、その自由意思を制限することが
許されるのか? 自由意思のない者を人間と呼ぶことができるのか?」


今回のはてなエントリーで引用されたキューブリックの発言
 

「この映画の中心にあるのは自由意志についての問いに他ならない。  
善悪を自分で選ぶことができなければ人間性は失われてしまうのでは?
タイトルが示すように時計じかけのオレンジになってしまうのでは? 」


「人間の本性が邪悪だからといって」に類する発言がありませんが・・・
というかキューブリックは一貫して人間の本性の未決定性について
そして善悪を判断すること自体の相対性について語っているように思うのだが

町山さーん!また別の出典があるならそれを出した方がいいんじゃないかなw


729 名前:名無シネマさん 投稿日:2014/06/07(土) 03:21:12.98 jRW/DDdy
よく話が見えてないんだが、
http://d.hatena.ne.jp/TomoMachi/20140603
6月3日付けのこのキューブリックのエントリーと
ここでの話はどうつながるの?

739 名前:名無シネマさん 投稿日:2014/06/07(土) 11:50:18.81 lbeXuafI
>>736
その前の6月2日に
>>364の指摘があって

2ちゃんねるなんか見てなくて
愛人問題にはだんまりの町山さんが
どういう風の吹き回しか
6月3日のエントリーを書いたとw

740 名前:名無シネマさん 投稿日:2014/06/07(土) 11:59:58.74 lbeXuafI
そもそもジーン・シスケルのインタビューの部分に
マイケル・シメントのインタビューを混ぜ込むこと自体おかしい
捏造と言われても反論できない

しかもマイケル・シメントの方は巻末の参考文献リストには
載せてないからこれは著作権侵害だぞ

※ ここでてくる「マイケル・シメント」とは
邦訳もある「Kubric」の著者ミシェル・シマン(Michael Ciment)のこと
町山氏のはてなブログにおいては当初そのように書かれていた(現在は修正済み)



【映画評論家】町山智浩【ウェイン町山】Part53
http://awabi.2ch.net/test/read.cgi/movie/1401190210/l50


※ 2014年6月29日付「映画評論家町山智浩アメリカ日記」において本wiki内容の一部への回答がなされた。
  以下、投稿に該当する内容のうち重要と思われる部分を引用する。(引用の下は、引用者のコメント。)
  http://d.hatena.ne.jp/TomoMachi/20140629

 

『時計じかけのオレンジ』におけるキューブリックの「自由意思」について

すみません。

キューブリックはちゃんと「『時計じかけのオレンジ』は自由意志についての映画だ」と言っていますが、
別のインタビューでした。

 http://www.visual-memory.co.uk/amk/doc/interview.aco.html

映画秘宝に原稿を書いたのが2001年頃なので、どうして混じってしまったのか思い出せません。
いいかげんで、すみません。おそらく、インタビューの言葉を最初に書き出しておいて、
あとで文章として構成する際にやらかしたのだと思います。

『映画の見方がわかる本』は初版から12年を経ているので、その間に新しい資料も出ました。
読み直すと自分でも納得いかない部分もあり、来年初めまでには新潮社から改訂版を出すことになっています。

 

改訂を期待します。
しかし見る限り、そもそもキューブリックが語っているテーマと
町山氏が「解説」するテーマに大きな乖離があるように見受けられるのですが……?
まとめのこの部分ですね↓

「人間の本性が邪悪だからといって」に類する発言がありませんが・・・
というかキューブリックは一貫して人間の本性の未決定性について
そして善悪を判断すること自体の相対性について語っているように思うのだが

 

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最終更新:2014年06月30日 23:52