主に腎臓疾患を扱う科です。高血圧もその範疇に入ります。
糸球体疾患などの腎臓疾患はもちろんのこと、血液透析、腎性貧血、電解質などに関してもプロフェッショナルです。
施設によっては泌尿器科と一緒になっていたり、医局が糖尿病内科と関連している場合もあるようです。
採血データ、尿所見が中心で、それらの値を繊細に分析する必要があり、電解質に関しても厳密にコントロールする必要があるため
苦手意識を持つ人も多いようです。
また、透析も他の科では普段関わらないことが多いため別世界に思えてしまうことでしょう。
しかしながら腎機能障害は内科領域では常に意識し続ける問題であり、電解質、尿の異常所見もある程度は診れるようになる必要があります。
また、非常に重要な臓器でありながら専門医の数は少なく内科の中でマイナー内科として扱われることも少なくありません。
そんな苦手意識をもたれやすい科ですが、腎臓内科にすすまない方でも電解質、尿は知識をつけるととても自信になります。
大手書店でも腎臓関係の書籍の扱いは多くなく、このサイトが少しでも教科書選びの助けになれば幸いです。
これにはいろいろな意見があると思いますが個人的には以下に意義があると考えています。
●腎機能障害時の投薬マネージメント
☞実際に他科にすすむ場合でも、腎機能障害のある患者さんは必ずいるので、腎機能がよくないときの自分の科の頻用薬の使い方は抑えておいたほうがよいでしょう。
毎回腎内に兼科かけられないし・・・
●電解質、尿所見がある程度わかるようになること
☞医師である限り必須の知識だと思います。
●腎臓疾患に気づけるようになること
☞ただの腎前性腎障害と腎疾患を鑑別できるようになる良いチャンスです。
●透析の常識を身につけること
☞透析患者は年々増えており、自分の受け持ちとして持つことも少なくありません。また、現実的な話としては
透析バイトにある程度の自信をもって挑みたいものです笑
鉄板としては
・腎臓病診療に自信がつく本
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・腎臓内科レジデントマニュアル 改訂第7版
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・輸液療法の進め方ノート―体液管理の基本から手技・処方までのポイントがわかる
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の三冊がおすすめです。
もし教科書の購入で迷っているのであればとりあえずこの三冊で良いのではないかと思います。
<腎臓病レジデントマニュアル>
白衣のポケットの中のお供として定番です。
他の科でもよくみられるタイプのあれですね。
一般的な腎臓疾患から電解質、貧血管理まで本当に幅広く網羅されています。
何か一冊だけ購入するのであればこちらをおすすめします。
<腎臓病診療に自信がつく本>
は文章がかなり噛み砕かれていて読みやすく、かつ内容量も十分にあります。
本としても大きすぎないのでベッドサイドから外勤先まで携帯もしやすく使い勝手が非常に良い本です。
有名な話ですが誤字・脱字が多いのはご愛嬌(笑) その誤字・脱字多さを考えても大変パフォーマンスが良いと思います。
レジデントマニュアルに何か一冊追加するのであればこちらがおすすめです。
<輸液療法の進め方ノート―体液管理の基本から手技・処方までのポイントがわかる>
は新しい輸液の教科書の鉄板です。
内容も幅広く色々なシチュエーションにわけて記載されており、輸液の教科書としては定番になりつつあります。
・シチュエーションで学ぶ輸液レッスン
表紙が全くもって医学系の教科書っぽくないですが輸液関連の本では個人的にイチオシです。
輸液を勉強するときの導入としても、おさらいとしても、とにかくいい本です。
amazonに在庫が無いときも多いため一番のおすすめからは外しましたが、もし在庫があれば、ぜひ。
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・血液浄化療法に強くなる〜やさしくわかる急性期の腎代替療法・アフェレシスの基本から、ケースで学ぶ状況・疾患別の実践的対応まで
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現実問題として、医師にとって、血液透析は私達にとって重要な勤務先になることがあるでしょう。
非常勤先としても透析は選択肢のうちの一つとして持っておきたいものです。
専門医じゃなくてもバイトとして行くことも多いと思います。透析の常識はぜひ、身につけておきたいですね。
透析関連の本ではまずはこちらがおすすめです。
・血液ガス・酸塩基並行教室ーおもしろいほどスラスラわかって臨床に使える!
血ガス!聞くだけで身構えます。
腎臓内科は電解質・酸塩基平衡も専門であるためぜひ血液ガスを学びなおしたいところです。
この本はタイトルは通りスラスラわかります。血液ガス関連の本の中でイチオシです。
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・jmed 16―ジェネラリストが押さえておきたいこと あなたも名医!危ない蛋白尿・血尿
腎臓内科ではなくても健康診断や病棟でよく出会いますが,なかなか自信を持って大丈夫と言い切れない場合も多いと思います.
雑誌のためamazonの在庫数はあまり安定しませんが,もし在庫があれば現在出版されているものの中では一番おすすめです,
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その他の書籍に関しては以下もご覧ください。
・診察・手技