別表:状態異常

 クリーチャーの状態は呪文やクラスの特徴、モンスターの攻撃などさまざまな効果により変化し、そのクリーチャーができることを能変える。盲目状態のように機能を失った状態や、不可視のような状態は、優位を与える。
 状態はそれが打ち消されるまで続く。例えば、伏せ状態は立ち上がることで打ち消される。あるいは、その効果に定められた持続時間が経過することで終了する。
 もし、複数の効果が同じ状態異常を引き起こすなら、それぞれ異常が効果終了まで持続するが、より重篤な状態を引き起こすことはない。状態異常かそうでないかしかないのである。
 以下の定義はクリーチャーを対象としておきる状態異常である。

盲目状態 Blinded

 盲目状態のクリーチャーはものを見ることができず、視覚に依存する能力値判定に自動的に失敗する。
 盲目状態のクリーチャーに対する攻撃ロールは優位を得る一方、盲目状態のクリーチャーの攻撃ロールには劣位が課せられる。

魅惑された状態 Charmed

 魅惑されたクリーチャーは、魅惑したクリーチャーを攻撃したり、有害な能力や魔法効果の対象とすることができない。
 魅惑したクリーチャーは、魅惑したクリーチャーとの社会的な関わりに関するすべての能力値判定に優位を得る。

聴覚喪失状態 Deafened

 聴覚喪失状態のクリーチャーは音を聞くことができず、聴覚に依存する能力値判定に自動的に失敗する。

恐れ状態 Frightened

 恐れ状態のクリーチャーは、視線が通っている恐怖の発生源に対する能力値判定と攻撃ロールに劣位が課せられる。
 クリーチャーは自発的に恐怖の発生源に近寄るような移動をすることができない。

組み付き状態 Grappled

 組み付き状態のクリーチャーの移動速度は0になり、移動によってもたらされるすべてのボーナスを失う。
 組み付いたクリーチャーが脱力状態となった場合、組み付き状態は終了する。
 組み付かれたクリーチャーが サンダー・ウェーブthunder wave 呪文などの効果によって組み付いたクリーチャーの間合いや組み付き効果の範囲から外れた場合にも、組み付き状態は終了する。

脱力状態 Incapacitated

脱力状態のクリーチャーはアクションやリアクションを行うことができない。

不可視状態 Invisible

 不可視状態のクリーチャーは魔法の補助や特殊な知覚がない限り視ることができない。隠密を試みる場合、不可視状態のクリーチャーは重度の隠蔽heavily obscuredを得たものとして扱う。不可視状態のクリーチャーの位置は、そのクリーチャーがたてる物音や、残された足跡によって探す事ができる。
 不可視状態のクリーチャーに対する攻撃ロールには劣位が課せられ、逆に不可視状態のクリーチャーの攻撃ロールは優位を得る。

麻痺状態 Paralyzed

 麻痺状態のクリーチャーは脱力状態となり、移動も会話も行うことができない。
 麻痺状態となったクリーチャーは、筋力と敏捷力を用いたセーヴに自動的に失敗する。
 麻痺状態となったクリーチャーに対する攻撃ロールは優位を得る。
 攻撃者が麻痺状態となったクリーチャーの5ft以内にいる場合、命中した攻撃ロールはすべてクリティカル・ヒットcritical hitとなる。

石化状態 Petrified

 石化したクリーチャーは、装備および所持している非魔法の装備と共に固い動かない物質(普通は石である)に変化する。重量は10倍になり、風化も生じる。
 石化したクリーチャーは脱力状態となり、移動も会話もできず、周囲の状況を認識することもできない。
 石化したクリーチャーに対する攻撃ロールは優位を得る。
 石化したクリーチャーは、筋力と敏捷力を用いたセーヴに自動的に失敗する。
 石化したクリーチャーはすべてのダメージに対する耐性を有する。 ただし、すでに毒や病気を得ていた場合はその効果が遅延されるだけで、それらの効果が消去されることはない。

毒 Poisoned

 毒に侵されたクリーチャーは攻撃ロールと能力値判定に劣位が課せられる。

伏せ状態 Prone

 伏せ状態となったクリーチャーは、立ち上がって伏せ状態を終わらせるまで、取りうる移動オプションは這い進みcrawlのみとなる。
 伏せ状態となったクリーチャーの攻撃ロールには劣位が課せられる。
 攻撃者が伏せ状態となったクリーチャーから5フィート以内にいる場合、伏せているクリーチャーに対する攻撃ロールは優位を得る。しかし5フィートより離れている場合の攻撃ロールには劣位が課せられる。

拘束状態 Restrained

 拘束状態にあるクリーチャーは移動速度が0となり、移動に関するボーナスを得ることができなくなる。
 拘束状態にあるクリーチャーに対する攻撃ロールは優位を得る。また、拘束状態にあるクリーチャーの攻撃は劣位が課せられるほか、 【敏】セーヴに劣位が課せられる。

朦朧化 Stunned

 朦朧化したクリーチャーは脱力状態であり、移動できず、口ごもるようにしか話せない。
 また、【筋】【敏】のセーヴに自動的に失敗する。
 朦朧化したクリーチャーへの攻撃は優位を得る。

気絶状態 Unconscious

 気絶状態のクリーチャーは脱力状態であり、移動や会話ができず、周囲の状況に気がつくこともない。
 手に持っているものを落とし、その場で伏せ状態となる。
 また、【筋】【敏】のセーヴに自動的に失敗する。
 気絶状態のクリーチャーへの攻撃は優位を得る。
 攻撃者がこのクリーチャーの5ft以内にいる場合、命中した攻撃ロールはすべてクリティカル・ヒットとなる。

過労状態 Exhaustion

 一部の特殊能力や、飢餓や長期に及ぶ低温や高温といった環境による危機は、過労と総称される特殊な状態異常を引き起こす。過労は6段階に分けられる。クリーチャーに一段階以上の過労を起こす効果は、各効果の記述に記載されている。
段 階  効果
 1   能力値チェックに劣位が課される
 2   移動速度が半分になる
 3   攻撃ロールとセーヴに劣位が課される
 4   最大hpが半分になる
 5   移動速度が0となる
 6   死亡
 すでに過労状態で、別の効果による過労を受けた場合、現在の段階に新たな効果による過労を加えて新たな過労の効果とする。例えば、第2段階の過労状態の過労のクリーチャーは移動速度が半分になるとともに、能力値チェックに劣位が課される 。
 過労を解消する効果は、その説明にある段階ぶんの過労を解消する。そして、すべての過労効果は段階が1より下になったときに終了する。
 大休憩が終了するたび、ちゃんと飲食をしていたなら、過労は一段階軽減される。

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最終更新:2014年08月12日 19:31