「応答せよ1994」チョンウ、オフィシャルインタビュー

来る9月26日(金)、韓国ドラマ「応答せよ1994 DVD」-BOX1&2がリリースとなる。

“彼女のハートを射止めたのは誰なのか? ”張り巡らされた謎解きの面白さから、社会現象を起こしたドラマ「応答せよ1997 DVD」。そのスタッフが再結集し、作り上げたドラマが本作「応答せよ1994」。“未来の夫は誰? ”という謎解きの面白さは更にパワーアップし、視聴率も「1997」を超えるケーブル・総合編成チャンネルドラマの歴代最高を記録。公式サイトの書き込みは放映期間がほぼ同じとなった話題作「相続者たち」(10/9~12/12放映)をはるかに超え、メインキャストによるイベントは地域一帯をマヒさせるなど韓国全土で社会現象を巻き起こした。

この度、出演俳優チョンウのオフィシャルインタビューが届いた。

-初めて脚本を読まれたとき、どのような印象をもたれましたか。スレギ(ゴミ)いう、役名を聞いての第一印象は?
必ずどんでん返しがあると思いました。スレギも男性なんですから。キャラクターの名前を“ゴミ”にした理由は、ゴミというのは不必要な、捨てるべきものだという意味ですが、その単語をかき消すほどの魅力がきっとあるという思いから、台本を読みながらとても気になりました。スレギという名前に違和感はなく、むしろ平凡なものよりも良かった気がします。なるようになりますから! 面白そうだと思いました。

-前作の「応答せよ1997」もとても大きな人気を集めましたが、ドラマを始める前に主人公としての責任感やプレッシャーなどはありませんでしたでしょうか。
序盤に関心がとても集中していたので、キャスティングが決まって制作が始まるという話がとてもイシューになりました。雰囲気がとても熱かったので、気分が良かったのと同時に、何かわからないプレッシャーのようなものがあった気がします。だから、そういう反応は見ないようにしました。撮影現場に行く時は、「私がこうしたら視聴者の方々が喜ぶだろうな」などという意識や計算はせずに、演技しようとしました。このドラマは、世間の方々が見たことないような、私の個人的な短編映画や、私が好きだったり気が合う人たちと一緒にする独立映画のようにただ楽しく遊んでいるように臨もうという気持ちが一番大きかった気がします。

-劇中、スレギと似てる部分がキャスティングの理由のひつとだったらしいですが、実際スレギと似てる点と異なる点があるとしたら。
物忘れがひどいところはスレギに似ています。違うところは、私は腐った牛乳は飲まないですし、いつもスーパーに行っても前に陳列されているものを買いません。後ろにあるものから……賞味期限も確認して(笑)。体がデリケートなんです。今日も写真撮影をしたスタジオの空気が乾燥していたので、すぐに目が痛くなってしまいました(笑)。すごくデリケートですぐに反応してしまう方だと思います。スレギと違って細かくて敏感で無頓着ではありません。

-だらしないスレギと、ナジョンの前で見せるスレギの優しくロマンチックなスレギ、そのギャップにとてもドキドキさせられました。そんな2つの異なった表情を演じる分ける際に気を付けたことはありますか。
作家と監督が気にしていた部分が、私のメロ的な演技でした。私はうまく表現できる自信がありました。楽しむ準備もできていました。でも、監督は私のメロ演技を見たことがなかったんです。ドラマ「最高だ! スンシンちゃん」で少しありましたが、片思いするキャラクターだったのでそんなに本格的なメロだとは言えませんでしたしね。しかも、今回のドラマでは私が片思いされる側のメロ演技が必要だったので、私は自信があったんですが監督は不安がっていました。作家の「チョンウさん、あなたにかかっています」という言葉にプレッシャーを感じ、「チョンウさん、あなただけを信じています」という言葉にプレッシャーが消えました。
監督は特別な言葉はなく、「やりたいようにやっていいよ。ダメだったらシットコムにしたらいい」と言いました(笑)。女性のようにとても繊細な時もあり、たまに将軍のようなリーダーシップがある方です。本当に尊敬します。兄さんとしても、人間としても、監督としても。私は俳優も監督も“徳”が絶対に必要だと思います。“徳”もディレクションの中にあると思います。最高の演出家だと思います。監督を褒め過ぎましたか? (笑)

-「応答せよ1994」ではキスシーンが多く登場しました。どれも素敵でしたが、チョンウさんはどのキスシーンが印象に残っていますか。
プロポーズのシーンが、一番感情を感じながら感情を吐き出しながら撮影したキスシーンだったので、最高だったと思います。病院の前で両手を広げているナジョンとキスするシーンは、まだそこまでスレギがナジョンに対する感情が生きていない状態で、感情が積もっていく途中でした。プロポーズの時は、スレギがナジョンにすっかりハマっている時期だったと思います。

-スレギにとって、ナジョンが妹のような存在から女性に変わったタイミングはどこだったと思いますか。
チルボンが現れてふたりの関係がぎくしゃくし始めた時だと思います。「この感じは一体なんだろう? 」とスレギが感じながら、恋愛感情なのか何なのかについて混乱し始めた気がします。まだこのシーンが見たいです! 本当に。親ばかのように、私が出た作品をまた見るっていうのもおかしいですが、また見ても楽しいと思います。

-スレギはうれしい時、よく独特のステップを踏んでいました。それがとても可愛らしく、カッコつけ過ぎないスレギのカッコよさを表現していると感じました。あれは監督からの指示だったのでしょうか。
どんなステップだったか思い出せないほど、そのステップが体の一部になっていたと思います。すごくいろいろやった気がします。あぐらを逆にしてトントン跳ねるステップから始まって……このドラマを撮影している間、自分が少しおかしくなっていた気がします。スレギにすごく没頭しすぎていたと言うより、ただ全てを出していたんだと思います。ただ現場であれこれやりながら、楽しく遊んでいたような感じがします。でも、それでOKが出ていたので「やりすぎたかな? いや、大丈夫」と思っていました。それをご覧になって、視聴者の方々も好んでくれました。意図や設定ではなく、ただ楽しんでいただけだったんですが、結果的に良いシーンになった気がします。

-新村下宿の7人は、役柄的には同年代の役どころでしたが、実際はチョンウさんが34歳、最年長のキム・ソンギュンさんが1つ上の35歳、最年少の「Tiny-G」のドヒさんがなんと14歳下の21歳と、非常に年齢がばらばらですね。そんな共演者の皆さんの印象を教えて下さい。また撮影現場での雰囲気はどのような感じでしたか。
私とキム・ソンギュンさんは同じ学年です。私が早生まれの1981年生まれだったので学校に早く入学したんですね。ソンギュンさんはとても温かい人だと思います。ソン・ホジュンさんはキツネ? コウモリ? (笑)憎たらしいけど憎みきれない動物ってなんでしょう? キツネではないような……。可愛らしい憎たらしさと言いますか? 幼稚な弟のようです。バロは、本当の弟にしたいような人です。ドヒは、いとこだったら良いなと思いましたし、ユ・ヨンソクさんは犬(笑)。とても物静かなようですが、とても情熱とやる気がある人です。ヨンソクさんはオオカミじゃなくて、アナグマ? (笑)ハイエナほどじゃなくて……犬です、犬! (笑) コッカー・スパニエル! (笑)Araさんも情熱にあふれる人ですが、ヨンソクさんが持つ情熱とはまた違った情熱です。Araさんは、努力したくて仕方がない方だと思います。
一緒に出演した方々とはもともと連絡をとりませんでした。撮影当時も。この先に連絡が途絶えたら「変わってしまった」と言われたくないからです。撮影期間には、現場でよく顔を合わせましたしね。私たちのカカオトーク(コミュニケーション・アプリ)のルームがあります。そこで、お互いの近況を知らせ合ったりしています。

-スレギと、ナジョンの父ドンイルとのやり取りに、毎回笑わされ、時に泣かされました。とても良いコンビだったと思います。ドンイルを演じた、ソン・ドンイルさんとの共演はいかがでしたか。
ソン・ドンイル先輩との演技は、すごくすごく良かったです。愉快で、現場を引っ張ってくれて、とても感謝しているのは面白いシーンではいたずらをしながら雰囲気を楽しくしてくれて、感情シーンでは集中できるように助けてくれて、周りが散漫し始めた時には強い言葉で引き締めてくれました。
肩をじっくり掴んでくれる監督と、方式が違うだけで通じる部分だと思います。先輩が強く言うのは、私が感情をきちんと掴むことが大事だったからです。演技をする私のために、気を使えとアピールしてくださったんです。そんな真心が伝わって来ました。ソン・ドンイル先輩は、表現を柔らかくする方ではありません。でも、演技者に一番大事なのはカメラの前に立った時じゃないですか。カメラの前に立った時に真心を持って後輩に接し、先輩に接し、そういう心を私も持とうと努力しています。仲間愛がなければならないと思いますが、ソン・ドンイル先輩はそんな部分で最高だと思います。

-最後に俳優チョンウさんにとって「応答せよ1994」はどんな作品ですか。
私の人生において、ターニングポイントになった作品だと言えると思います。個人的には、映画「風」という作品がありますが、このドラマは世間の方々が考える温度と私が考える温度がほとんど同じだった作品だと思います。どんでん返しを与える作品だと思います。ドラマ上でキャラクターにどんでん返しがあったように、私の俳優人生においてもどんでん返しを与えてくれた作品だと認めざると得ません。

-最後に日本のファンにメッセージをお願いいたします。
まずは第4話までは必ず見てほしいです(笑)。その後は自然と見たくなるでしょう。(笑)
後、自然に方言を感じるように、ご覧になっていただけたらうれしいです。リラックスしてご覧になったら、この作品の魅力をわかってくださると思います。でも、方言のニュアンスをわかればもっと面白さが増幅するんですが……その部分が少し残念です。もちろん、方言の部分を除いても、十分に楽しんでいただけると思います。韓国的な時代像がたくさん反映されたドラマだと思います。そして、当時人気だった曲がドラマに多く登場します。時代的にも昔の曲がたくさん登場するので、日本の視聴者の方々は少し新鮮だと思いますが、むしろ楽しんでいただける要素になると思います。
日本の方々にはすべてが新鮮に見えると思いますが、やはり“共感”と“哀愁”という単語がこのドラマでは欠かせないと思います。それが長所のドラマなので、そういう部分の日本の視聴者の方々がどう受け止めるか私も気になります。

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最終更新:2014年10月23日 17:16