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トラガスク

 トラガスクは特異点以降、正式な管理者の情報が失われ、都市管理機構が半休眠状態に陥った完全環境輻輳都市だ。市民の生存に必要な機能は生きているが、市民を管理するような機能は死んでいる。
 各階層の便宜上の支配者はそれぞれで異なる為、各階層の支配体制や生活環境もそれぞれで異なっている。階層間の技術のガラパゴス化も起こっている為、階層が違えばばまるで違う時代、違う国のような有り様だ。

 トラガスクの各階層の治安は全般的に悪い傾向にある。

 まず、市民を管理するような――プライバシーの侵害にあたるような強力な機能が休眠状態に陥っている為、個人や集団の犯罪の発生を未然に防ぐことができない。法が機能していない状態だ。
 法が機能していない以上、必然的に暴力が物を言う。企業(メガ・コーポ)、軍部、秘密結社、宗教団体、個人の場合もある――各階層の支配者の大半に共通して言えることは、かれらがその階層に於ける最大の暴力を保有しているということだ。

 支配者は暴力を背景に理不尽な支配体制を敷くことが可能だ。たとえば――支配者がプラントを独占したら、ありとあらゆる物の供給が滞り、暴動や略奪が起こりやすくなるだろう。
 良心的な支配体制が敷かれていても、たった一人のオーバードサイボーグがその階層を絶望の底に突き落とすこともある。喪失時代の遺物が掘り起こされ、それが災厄を招くことも。管理機構がバグって市民を襲うかもしれない。世界線の混線も不安材料だ。

 どこもかしこもなんらかの問題を抱えていて、どこかで火種が燻っている。
 そこかしこで事件は起きて、だれかが助けを求めている。