フリーランナー
既知の階層間を上下移動する程度だったら兎も角、未知の階層に進入することは想定不可能な危険を伴う。支配者次第で各階層の生活は異なり、ガラパゴス化は進んでいて、世界線も混線している。記録も記憶もあてにならず、何が起こるかわからない。
オーバードサイボーグだけは、何が起こっても対処可能だ。オーバークロックしてしまえば、どのような危険な目に遭っても、とりあえず最低限逃げることはできる。それ以上のことだってできてしまえるだろう。
フリーランナーの目的は様々だ。ある者は安住の地を求めて、ある者は探し人や探し物を探して、ある者は管理者権限の入手を企んで――あるいは何も考えていない自由気儘な旅人かもしれない。
お前達は全員、フリーランナーだ。お前達が初めて訪れた階層で事件に巻き込まれたり、依頼を請けたりして、このゲームは始まる。
最終更新:2015年06月09日 00:16