シュロの木の下で -61歳の抵抗

 ここに一枚のセピア色の写真がある---

池の前、ふたりの少年が笑顔で肩を組んでいる.四角の池の後方に少年の倍の背丈のシュロの木・・・

物語をここから始める.

・・・

この写真を撮った一太郎は二人の少年の父親である.一太郎はある事件の「顛末書」を遺書とともに二人の子供に残した・・・土地売買に関する町の不正をにおわすものであった.

(顛末書===登記ができない理由書)

洋司へ 300坪を所有者だというから向かいの土橋(町と結託し固定資産税を納付して所有者にでっちあげてい)から買った.残金で駐車場と納屋をつくってやった.しかるに現地に行くと狭すぎて300坪ないようだ.念のため役場から来た大谷屋土地家屋調査士に調べさせると、(国道用地として土橋が2回役場に売っている)そんなことはないという.洋司の自動車整備工場の敷地を陸運局にださなければならないので土橋のところへいって再度登記を頼んだ.せがれが大学に行くからと金を無心される.結局、土地を土橋から借りていることにして賃貸借契約書が陸運局にだされた.こういう事情があったので書き残しておく 一太郎>

40年前、二男、洋司のために買った300坪の土地が未登記のままでしたがって、銀行が金を貸すことができず、長男のやっている建築屋が不渡りを出して倒産してしまったのだ.シュロの木の前で笑っていた兄弟は二人とも自殺してしまった.役場の職員はは、ただの倒産だとせせらわらっていた. 「納税してから死ねよ、100年やっててもブの首がわるけりゃこうないさ」

こんなことがなぜか多発している.200か所も土地の名義が違うのだ.

三人の議員と二人の弁護士と一人のJA役員の手におえなくなり、加賀田のところへ資料が届けられた.加賀田は三人の弁護士と五人の県の局長が投げたので、自分のところへやってきた.

「40年も未解決だ、アンナなら解決できるだろう、しかも地名はここだからアンタ、くわしいだろう」

「やなこった」

「やれないのか、社会正義のためだ、あんたなら2,3か月調べれば解決の糸口をみつけるだろう」

ポロポロの顛末書と加賀田議員が今日、とってきた法務局の弐筆の土地登記簿謄本を ふたまわり若いこの農夫に差し出した.ロード・アイランドメスが無慈悲にもその謄本を踏んで足跡をつけた.二人は気にしない・・・ここでは彼女らが王様なのだ.

加賀田は議会に出るためにいったん役場に戻った.自分は、加賀田のおかげで、ニワトリへの餌やりの時間が丁度、2時間遅れた.

加賀田弐回目の訪問.資料を取り戻して、運輸省国道事務所へいかねばならないと思っていた・・・しかし、この卵売りのフーテンが、40年、40年だぞ、議会も役場職員も平成2年に裁判所書記官採用試験にうかったばかりの裁判所所長も解決できなかったのを・・・なんでたったの弐時間で事件の本質を見抜いてしまうんだ・・・

夕方6時、成鳥は鶏舎にぞくぞく引き上げているが、幼鳥はまだ真っ黒になって畑を飛び歩いている.命が楽しいのだ.親から孵化し独立し、自分の足でこの世を歩き回れることがうれしくてしょうがないのだ.

「40年もかけて何していたんだう、この土地は、北朝鮮人のものだ、彼らが耕作していた場所だ、それを役所が日本人のもののように偽装して売買契約をデッチあげ、べらぼうな金をこの土橋に払い、国道にした、それだけの話だ」

「な、なんだって!」物事に動じない老獪な政治家が泡を吹いて押し黙ってしまった.

「おまえさん、どうする、国道35×号線だけであと20か所、こんな土地があるぞ、地上のシャングリラで帰国した北朝鮮人から相続でもしたのかね・・・横田めぐみや佐曽我ひとみの母親がかえってくるどころの話じゃない.まず国家予算ほどの土地代金と賠償をせねばならなくなる・・・」

「こ、国際問題だ、な、なんということをしてくれだんだ、市長らは!!!」

「加賀田さん、人生なめんなよ、あんたらは、道路を通すためこんなことまでやってしまうのか・・・100年たったって、拉致者はかえってこないよ、土地泥棒さんよ!」

彼の村の一太郎が買った土地は北朝鮮人のものだった.さらに加賀田の選挙区の焼き肉屋の沢尻嬢似の焼き肉屋底地の一部が未登記・・・彼が動いた理由がこの若主人から「(結婚式金が必要なのに)登記を市役所がちゃんとしてくれないの」 と訴えがあったのだ.

当然、この農場の資料室には、沢尻エリカが経営する焼き肉やの謄本も15年前からあったわけだ...

この問題で県庁で道路課を訪問すると、課長席に向かわないように屈強の主任と係長が、体にあたらないように両手をひろげ外来者を部屋から廊下におしやり、体にふれないように・・・エレベーターにのせ、一階の県民相談室と結託して駆けつけてきている警備員に体がふれないようにひきわたす・・・そんなことを10年もやっている.

加賀田はどうするか・・・ まず、地元の県庁出先機関土木事務所に乗り込んだ.地域振興局の局長が本間をつれて飛び出してきた---

「ま、まだ、本当の所有者の戸籍がそろわないんです・・・」

「土橋が所有者じゃないのを認めるのか!?」

「は、はい」

「あの」鶏屋に指一本ふれるな、わかったか」

「し、しかし・・・先生と知り合いなんですか・・・あの浮浪者」

「いいか、もう一回いう、暴力はやめさせろ.いますぐだ」

「は、はい、わかりました・・・おい本間、すぐに本庁に電話して、ばれていると・・・民事介入暴力団扱いにしてる人は加賀田議員の関係者だって伝えるんだ」 この県庁では、職員の不正・ミスが指摘され、関係者処分が確実になると、市民を暴力団に仕立て上げ、犯罪者にでっちあげるのを常とする.

運輸省を訪問したとき、担当は「すでに、15年前、そういう趣旨の陳情があり、一大事と加賀田さんの県の土木事務所本間局長に即日調査・登記を命じているはず・・・そ、そんなことをやっていたのか!経過報告をしなければならない人に暴力をふるっていたのか!!!」 みせかけの登記チームの嘱託本間が解任され、県庁から登記にくわしい鶴間課長が出向した---

あの卵屋、本当の所有者は新宿にいるといっていた. 県がこれだけ職権で戸籍をとりまくり「あと三ヶ月くらいでわかります、民間だったらもう10マンくらいの戸籍謄本代がかかります、われわれは職権で無料なんですが・・・先生のとこへコピーをお届けしますから・・・もうしばらく、もう少しお待ちください」とは・・・

いったいどうなってやがる、彼はもうとっくに謄本をもっているはずだ.たったの2時間でそろえてやがる・・・

(この稿の抵抗さらにつづく)

参照

法律

  • 不動産登記法
  • 農地法5条
  • 刑事訴訟法
  • 北朝鮮民法・憲法

映画

  • パッチギ! 2005年1月22日公開 リ・キョンジャ(李慶子、리경자) - 沢尻エリカ
  • 後日、命が狙われるほどのスクープとなった -- JHOH (2014-12-02 11:53:36)
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