エンシュア・H -61歳の抵抗

エンシュア・Hってご存じだろうか.実は、いつも手元に500円以下しかなかった自分が一年間にわたり、生き延びてこれた理由である.

ネットでも売っているのかどうかは知らないが、通常は医師が処方する.一缶300円とも500円ともいわれる.四箱96缶で28,800円.これが一か月分だ.これが貧者の一か月分の食費である.

味は、胃カメラを飲むときのバリウム光線だと思えばいい.キャー、まずそうとヤングレディ、それなら米と焼き肉でも食えばいいさ.こちとら生きるために毎日飲んでいる.肉はもう食べていない...し葉っぱをつくることもなくなった.

世の中に対する抵抗wで、あらゆる食物が喉を通らず、通らせず---つまりなんだ、順徳上皇の---死の床につくってやつ---自殺と子供は学校でおそわるが、実は餓死---

生活保護者の病死・餓死と発表されるのは、実は「自殺」だろう.体験・経験すればわかることで---ヘタに体験すると死んでいるわけだが...とにかく250mLで375kcalと高カロリー栄養剤.

地球上のあらゆるグルメを拒否した人々が、最後、生き延びるために手を出す栄養剤である.

追記 エンシュア弐題 エンシュアをよく持ち歩き飲食店のテーブルで飲むことがある.なんせ、食事は三回おうちにいるとは限らない・・・ジュースかなんかだと間違われてるが、「ああ、これ」と熟知している娘が二人いた.一人は29歳の看護婦、 「知ってんだ、バニラ味もあるんだよ」 得意になって、含蓄を披露している・・・「五種類あるんだ、バニラ、黒砂糖、バナナ、メロン味・・・えーと、えーとあとひとつなんだったっけ」と含蓄疲労が中折れ状態.

口移しで一口---「ま、まずい!」

二人は恋の話、そっちのけであと一つを脳細胞側頭葉を全開にして探し回る・・・ 「ストロベリーじゃない?」とガールズバーの看護婦. 「いや、ストロベリーがあるのは、安いエンシュア・リキッド(250ml、250kcal)の方、なんだったかな、あとひとつは・・・」 「コーヒー味」が翌日まででてこなかった. 「あなた、挿入中もずっと考えていたの、どうりで普段にもましてバイアグラ、硬かったわ」

あと、一人は、エステで水着で働いている19歳、居酒屋で親しく会話するようになりテーブルをのぞきこんだ.彼女は大胆にも胸の谷間にボールペンを挟み込んでいる.筆記が多い職業なんだろうか、それにしても同僚の男性には罪作りな武装である. 「あーら、これ」

「知ってるの?」

「おじいちゃんがもう2年も飲んでる、足が動かなくて(第一級障害者)、歯が悪いもんだから(日本の歯科医療のあまたいる犠牲者の一人)かめないの、お母さんがおいしって時々失敬して飲んでるわ---」

生きるのがヘタな61歳のオレはひそかに孤独にこっそりと飲んでいた---が知っている人は知っていた.自分も処方医に遠慮なんてしないで一年は飲み続けよう.

これから、この片足を失った老人の幸せの後追いをしよう、

19歳のエステイシャンはそれからちょくちょくオレの月に一度の贅沢テーブルをのぞきに来るようになった.

フランス人形のような顔をして家にもってかえりたい.

この種の告白に慣れている彼女はほほ笑み、まんざらでもない.

またはいつくばって地を這い、ビール瓶と牛乳瓶とペットボトルを集めてお金がたまったら彼女と会える居酒屋へゆこう.

女陰を濡らしながら次へ参る---

  • 「孤独のグルメ」はどうなるン -- 12ch (2014-11-28 14:25:04)
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