第二次二次キャラ聖杯戦争@ ウィキ内検索 / 「遊坂葵@PSYREN、キャスター」で検索した結果
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NO.151~NO.200
...kiESQ 195 遊坂葵@PSYREN、キャスター 遊坂葵 キャスター 五行道士(伍行壊) ◆hqLsjDR84w 196 岩崎月光@月光条例、ランサー 岩崎月光 ランサー シャガクシャ ◆hqLsjDR84w 197 桂言葉&バーサーカー 桂言葉 バーサーカー キング(バットファンガイア・リボーン) ◆yP4wzf2piI 198 宮内れんげ&キャスター 宮内れんげ キャスター 走り鳰 ◆TDCMnlpzcc 199 反逆のロザリオ マルチェロ キャスター 鬼人正邪 ◆vE7Jb4ucI6 200 左翔太郎&ライダー 左翔太郎 ライダー フィリップ ◆o8d3BIwwX.
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クラス別一覧(魔)
...KNmAc 195 遊坂葵@PSYREN、キャスター 遊坂葵 五行道士(伍行壊) ◆hqLsjDR84w 198 宮内れんげ&キャスター 宮内れんげ 走り鳰 ◆TDCMnlpzcc 199 反逆のロザリオ マルチェロ 鬼人正邪 ◆vE7Jb4ucI6 202 結城理&キャスター 結城理 玉藻の前 ◆ACfa2i33Dc 207 深道&キャスター 深道 脳噛ネウロ ◆jb1z7kQ0l2 213 戦極凌馬&キャスター 戦極凌馬 アーク・エダ・リコルヌ ◆RmiaKMJIRQ 218 エイドリアン・ヴェイト&キャスター エイドリアン・ヴェイト パチュリー・ノーレッジ ◆4kMBNI9QkE 227 響&キャスター 響 紅麗 ◆O2eZPN5WFA 230 ジョニィ・ジョースター&キャスター ジョニィ・ジョースター 夜馬(ヨマ) ◆IbPU6nWySo 253 鳴上悠&キャスター 鳴上悠 ...
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間桐雁夜&キャスター
間桐雁夜&キャスター ◆6fyLoSYK52 どこにでもあるような一軒家が立ち並ぶ住宅地、その中のある家の一室、一組の主従がいた。 「なあカリヤ、そんな仏頂面してないでさ、もう少し僕と話をしようよ。 君のドロドロとした人間模様をさ、もう少し聞かせてよ」 「うるさいぞ、キャスター。さっきから頭が痛くなるような話をするな」 「おっと、こりゃ失礼。君の身体、荒らされているのを忘れてたよ」 マスターである間桐雁夜は馴れ馴れしく話をかけてくるキャスターに嫌気が指していた。 (どうしてこんなやつが俺のサーヴァントなんだ) 「どうしてって、そりゃあねえ。僕が君を気に入っただけのことだよ」 「俺を?」 雁夜はキャスターが話した自分を選んだ理由に疑問を持った。 自慢できることではないが、雁夜は魔術師としては――一年間しか時間がなかったと...
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その他候補作一覧
【オープニング候補】 No タイトル 登場キャラクター 場所 時間 作者 000 運命の幕開け 天戯弥勒@PSYREN -サイレン- - - ◆wd6lXpjSKY 000 はじめての聖杯戦争 聖杯戦争実行委員会 - - ◆qB2O9LoFeA 000 ヘブンズフィール・オンライン 茅場晶彦@ソードアート・オンライン - - ◆SwceDDUeOc 【第一回定時通達候補】 No タイトル 登場キャラクター 場所 時間 作者 079 裁定する者、裁定しなければならない者 ルーラー(ジャンヌ・ダルク)カレン・オルテンシア ?-?/教会 一日目 正午 ◆OSPfO9RMfA 079 第一回定時通達~二人の少女の警告と忠告~ ルーラー(ジャンヌ・ダルク)カレン・オルテンシア ?-?/教会 一日目 正午 ◆A23CJmo9LE 079 聖杯観測 - - - ◆y0PHxpnZqw 079 ...
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深道&キャスター
喫茶店アーネンエルベ。 軽快なBGMが流れ、可愛らしい二人の店員が駆け回る。 そんな騒がしい雰囲気の店内の隅で、ノートパソコンを開きながら一人コーヒーを啜る男がいた。 それは顔を隠すようにサングラスをかけ帽子を目深にかぶった怪しげな男だった。 「二つ星と言ったところだな」 コーヒーの味をそう評価しながら、店の雰囲気。店員の可愛さ。 ノートパソコンを弄りながら、さまざまな項目を評価し星をつけていく。 「食事ができないわけじゃないんだろ? 君は飲まないのかい、キャスター?」 男はそう問いかけるが、男の眼前には誰もいない。 語り替えたのは前にではなく、上に向けてだった。 見れば、天井にはスーツを着た男が重力を無視して逆さに立っていた。 そんな異様な光景にもかかわらず、周囲の人間は誰一人として男に気にも留めない。 「要らん。我が輩が喰らうのは『...
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犬飼伊介&キャスター
とある休日の昼下がり、自家製のチーズケーキが自慢の一品であるその喫茶店は、多種多様な客で賑わっていた。 益体もないおしゃべりに興じる者、本人には聞かせられない悪口や愚痴を話す者、誰にも言えないような秘密を親友にだけ打ち明ける者と様々。 その殆どは自分たちの席の中にしか関心がなくて、他の席に座る者たちが何を話しているのかまで気には留めていない。 だが、店内に一つだけ、他の客の関心を集めるテーブルがあった。 そのテーブルで向かい合っているのは、まだ成人はしていないだろう二人の少女だ。 しかしその身体は既に成熟しており、少女とは言えない大人の女性の色香を醸し出している。 雑誌の表紙を飾るトップモデルたちと比べても何ら遜色ない彼女たちの美貌こそが、周囲の目を引く理由である。 二人とも腰までかかろうかというほどに長く髪を伸ばしている。 片方は芳醇な香りを漂わせる赤ワインを...
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結城理&キャスター
∇ ∇ ∇ ――3/5 金 午前 春の日差しが柔らかく降り注いでくる… 遠くから聞こえる歓声、 まだ少し冷たい風… 仲間たちと守った、この世界… 少し眠気が差してきた… 「ありがとう… 本当に…」 「疲れたでしょう…?」 「今はゆっくり休んで… 私はずっと、ここにいるから…」 たくさんの足音と、耳慣れた声が、 近付いて来る… 「みんなとも、 すぐに会えるから…」 うららかな陽射しに、 ■■■■の声が優しく重なる… だんだん眠くなってきた… …目を閉じますか? >目を閉じる ……。 ∇ ∇ ∇ 来る筈だった“世界の...
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ロシーヌ&キャスター
とある村に伝わるおとぎばなし。 昔、ある村にピーカフという耳のとがった赤い目をした少年がいました その目と耳のせいで、村の子供たちからいじめられていたピーカフは、ここはぼくの家じゃない。ぼくのほんとの親じゃないと思いました ピーカフはある夜黙って家を抜け出し、妖精の住む森へ出掛けました そこで赤い目と、とんがり耳の妖精を見つけたピーカフは、自分の仲間を見つけたと喜びました しかし妖精たちは、ピーカフは仲間ではないと言いました 「昔、人間の男女が病気で死にかけた赤ん坊を連れてきたことがあり、助けてくれと願ったんだ その願いを聞き入れ、僕らは赤ん坊を助けた 無事に赤ん坊は救われたんだけど、その赤ん坊の姿は半分僕らに似たものになってしまったんだ それでも男と女は涙を流して喜んだよ この子が生きてさえいてくれればと……」 その話を聞いたピ...
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野比のび太&キャスター
野比のび太&キャスター ◆ZTnr6IpaKg 「きりーつ、礼、さよーなら!」 「「「「「「「「さよーなら!!!」」」」」」」 つまらない学校が終わった。 そそくさと帰り支度をする。 つまらないというのは、ぼくが勉強ができないからじゃない。 運動ができないからでもない。 この学校に違和感がぬぐえないから、現実感が無いからだ。 学校に来ているのに、学校という感じがしないのだ。 友達と遊ぶ気もしない。 彼らが、ぼくの友達と思えないから。 別に仲が悪いわけじゃない。 少し前までは、日が暮れるまで空き地で一緒に遊んでいたはずだ。 でも、いつの間にか遊ばなくなった。 誘われても、何かかしら理由を付けて断った。 学校からの帰り道を一人で歩く。 帰り道の途中、遊び場だった空き地を通りかかった。 ちょっと前までは、遊んでいたのに。 ここで楽しく遊んで...
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暁美ほむら・キャスター
暁美ほむら・キャスター ◆holyBRftF6 「まだだめよ」 少女は世界を見つめている。書き換えられた世界。理を破損させた世界。 「まだだめよ」 少女は少女を見つめている。本当の姿を取り戻さないように。理へ立ち戻らないように。 「まだだめよ」 少女は月を見つめている。彼女の世界にはない月。理をも書き換えられる月。 「――――見つけた」 ■ ■ 「……あの夢、なんだったのかな」 私は朝に見た夢を思い返しながら、学校の廊下を歩いていた。 まだだめよという声の中、木の上で何かを見つめている。そんなよくわからない夢だった。 ぼんやりと考え込んでいたせいでずり落ちそうになった眼鏡を慌てて支える。 今日は私が初めて学校に行く日だ。不安はある。でもきっと大丈夫。私はもう変わった――何に?――んだから。...
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クマ&キャスター
クマ&キャスター ◆JEU0nKNmAc ――頭の中に霧がかかったようだ。 「クマは……クマは……」 ――何か、大切な何かを忘れているような気がする。 「みんな、そうだクマ……誰かがいたんだクマ……」 ――まるで霧の中を歩いているようで、どこへ行けばいいのかわからない。 「クマは……クマは……」 ――思考の霧の向こうに、求めている何かがきっとある。 「クマは……」 ――今すぐに思い出さなければならない。 「クマは……!」 ――己が何者であるのか、己が己であるための繋がりを。 「ペ・ル・ソ・ナ」 ――繋がる絆がくれた、その力を。 「クマァァァァァァァァ!!!!」 己の内より沸き出でる力。 光の粒子をまとい、精神が生んだ力のビジョンが出現...
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間島P&キャスター
「食って、寝って、あっそっべー♪ 食って、寝って、あそんじゃお^^ー♪」 「食って、寝って、あっそっべー♪ 食って、寝って、ふふんふふー」 「食って、寝って、……って、どこだここー!?」 男は歌っていた。もちろん、特に意味はない。 強いて言うなら気分が良かったからだ。 特に何も考えず、いつも通り彼は仕事をしていた。 それが、逆に彼に気付かせた。 「おーい、律子ォー。 小鳥さん!? ちっちゃん? ぴよぴよも? 誰もいない、あれ、ここどこだ?」 いつも通り出勤して、いつも通り仕事をしていたはずなのに誰もいない。 書類が無いとか、事務所の内装がいつもと違うとか、そもそも仕事などしていないとかは些細なことである。 とにかく誰もいないのだ。 「いや、待て。考えるんだ、俺。ここはいつもの事務所じゃない。ということは……。 そうだ、みうらさんだ! きっと...
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立花響&キャスター
立花響&キャスター ◆Vj6e1anjAc 「くッ……!」 月海原学園の校舎裏を、1人の少女が疾駆する。 山吹色の制服を揺らし、建物を陰を縫いながら。 しきりに後ろを気にしながら、それでも一滴の汗も流さず、少女――立花響は走っていた。 「ッ!」 どぉん、と横合いから轟音。 どうっと押し寄せる粉塵を、思わず両手で防ごうとする。 クロスした袖の合間から、響は音の主を見た。 灰色の壁に穴を開け、もうもうと煙をたなびかせるのは、身の丈2メートルにも迫る巨体だ。 筋骨隆々とした肉体から、禍々しい気配を漂わせ、響を睨む巨漢の姿だ。 「ちょこまかと逃げやがって! やれ、バーサーカー!」 その男の更に向こうから、苛立った少年の声が聞こえる。 その声が男の足を動かし、塵を払わせ前進させる。 きっかけはほんの些細なことだった。 職員室に呼び出され、たまた...
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キリト&キャスター
キリト&キャスター ◆w7FNZrLzJw これは、ゲームでも遊びでもない。 ###### 死者は蘇らない。起こってしまった事実は変わらない。 桐ヶ谷和人――キリトは否が応でも受け入れざるを得なかった。 アインクラッドという電子世界で行われたデスゲーム。 百階という膨大な階層をクリアしなければ元の現実へと戻れない地獄で、彼は戦った。 周りの憎悪を惹きつけ、たった一人の孤独に苛まれながらも前へ進み続けた。 しかし、限界だった。 誰かを突き放すのも、誰かに突き放されるのも辛くて、痛くて、耐えられない。 「どうして、あいつらが死ななくちゃならない」 故に、磨り減った心は悲鳴を上げ、限界がやってきた。 容量のキャパシティから溢れた人恋しさが、キリトを温もりへと縋らせる結果を起こしたのだ。 月夜の黒猫団。 彼らが主導...
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久世響希・キャスター
「思い、出したんだ」 夜の街、眠らない都会の喧騒は輝く月すら沈むほど。 チカチカと灯るネオンサインは下品で、路上には汚らしい塵が散らかっている。 馬鹿みたいに笑う声がする。その一方で、暴力的な響きを籠った怒号がどこかで聞こえる。 厭な臭いのする街。 そこに一人の少年がいた。 パーカーを羽織った癖毛の少年だ。歩く度にマフラーがゆらりと舞い、フードにはうさぎを思わせる飾りがある。身にまとった服は嘘みたいに白かった。 僅かに顔を俯かせ、彼は歩を進める。 すれ違う人々はどこまで能天気で、馬鹿みたいで、来る明日をただただ貪っている。 そんな人ごみにあって、彼は思い出していた。 人々の日常はどこまでも愚かで、でも――だからこそ取り戻さなくてはならない、と。 欲したのは、やり直しだと。 「僕は生き残った。生き残ろうとしていた。 あの……人類最後の七日間...
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岡部倫太郎&キャスター
岡部倫太郎&キャスター ◆6PazegkVqw ────全ては運命石の扉の選択のままに。 岡部倫太郎という男にとって、それは初めての経験だった。あの3週間で世界の全てを覗いたと思っていた岡部も、到底知りえない経験だった。 「……俺だ。どうやら機関の連中は想像以上に事を進めていたらしい。この鳳凰院凶真を誘拐するとは、連中も相当の手馴れと見える。 ああ、生きて帰ったらまた連絡しよう。エル・プサイ・コングルゥ」 岡部倫太郎は混乱していた。携帯電話を片手に悠々と会話している様からは想像も出来ないが、混乱していた。 仮にも科学者、理系の人間である彼にとって魔術などというものは単なる噂に過ぎず、そんなものが実際に存在しているなどと考えたこともなかった。 だがその思い込みを否定するかのように、右手には令呪が浮かんでいる。それこそ、ここで起きている出来事が現...
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呉島光実&キャスター
呉島光実&キャスター ◆FFa.GfzI16 「ムーフォーフォーフォー」 奇妙な笑い声だった。 どこか心を安堵の念に包む、あまりにも暴力的な笑い声だった。 呉島光実は自身のサーヴァントであるキャスターの座った車椅子を押しながら、目の前の英霊の戦いを見つめていた。 セイバーのサーヴァントとアサシンのサーヴァントの戦い。 真名はすでに暴いたが、それももはやどうでも良いこと。 二人の英雄は目前の敵だけを撃つことにその魂を注いでいる。 それを至近距離から、それこそ観客のように眺めているキャスターのことなど気にも留めていない。 「ムーフォーフォー、ゴジッポ・ヒャッポ」 「「ガンバルゾー!」」 決着が長引く二騎の戦闘を眺めて、キャスターが威圧的な声を発する。 すると、その声に反応してセイバーとランサーのマスターが不気味なチャントを口にした。 令呪が光る...
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蟲のキャスターは餌を撒く
蟲のキャスターは餌を撒く ◆OSPfO9RMfA 学校の授業は面白い。 ミカサ・アッカーマンは素直にそう思う。 彼女のいた世界と、『方舟』により再現されたこの世界とでは、文明レベルが大きく異なる。その為、見る物聞く事全てが未知の塊だった。 理科の教科書などを元の世界に持ち帰れば、大いに歴史が変わるであろう。 聖杯戦争でなければ、兵団の人間を定期的に留学させて欲しいとすら思う。 だがそれも、この聖杯戦争に生き残らなければ、意味がない。 四時間目の終了のチャイムと同時に、ルーラーからの第一回定時通達が届いた。 ◆ 『28人か。多いな』 『そうね』 ミカサはランサーのサーヴァント、セルベリア・ブレスの念話に短く答える。 セルベリアは決して強いサーヴァントではない。しかし、弱いというわけではない。 通常時のパラ...
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劉備&キャスター
髀肉がだぶついておりますなあ――。 そんな言葉を聞いても、劉備玄徳は溜息を吐く事も悲嘆に暮れる事もなかった。 微温湯に浸かる下半身は弛緩し、瞼は蕩け、眠りそうになる。 最早天下に目は在らず、気勢を上げても如何にもならぬ。 ならば剣も義も捨てて、惰眠を貪れ我が身体――。 ――ああ、でも、何だ。 後ろめたいのか。それとも、心許ないのか。 今のままではいけないという感情も、また、ある。 ――いっそ酔っちまえばいいや。 楽な方へと進む事を決めた劉備は、共に湯に浸かり、先程から丹念に劉備の脚を揉んでいる者を片手で引き寄せた。 きゃあ、と声を上げながらも、その者は抵抗もしない。 それどころか、劉備の腕を自分の臀へと持って行こうとする。 劉備もまた動きに逆らわず、そのまま臀部を撫でてみせた。 「ふふふ――」 笑い声。 「劉備様、わたしは正...
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夜神月&キャスター
夜神月 キャスター ◆ACrYhG2rGk 夜神月の正体はキラである。 「なあ月、ちょっと面白い話があるんだけどよ」 「なんだいリューク、今忙しいんだ。気を散らさないでくれ」 「まあそう言うなよ。Lを殺してからこっち、最近退屈してたんじゃないか?」 「馬鹿言うな、やることは山ほどあるんだ。対外的にはLは死んでなどいないんだからな。 ……だがまあ、そうだな。確かに……Lほど手強い奴はいなかった。あんな緊張感を味わうことはもうないだろうな」 「だろう? だからよ、俺様お前にちょっとしたプレゼントがあるんだ」 「プレゼント?」 「ああ、きっと気にいると思うぜ。お前にやったデスノート、あれな、死神界に生えてるゴフェルの木って木から作ったもんなんだよ」 「ゴフェルの木? 確か、聖書に出てくるノアの箱舟の素材だったか?...
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鹿目まどか&キャスター
─────始まりは、偶然だったか、必然だったか。 魔法少女───陰ながら街を守り、人々を助けるその姿に、彼女は憧れた。 しかしそれは宇宙人が自分達のために作った単なる釣り餌で。 魔法少女は皆例外無く、いずれ人々に呪いを振り撒く魔女へと成り果てる。 彼女は常に傍観者だった。 彼女は常に守られ、助けられる側だった。 そして彼女は友人達を、ただその目の前で失い続けた。 さりとて想いだけで何が変わるわけでもない。 どれだけ思い悩んでも彼女の時間は止まらない。 どれだけ悲しみ嘆いても彼女の時間は戻らない。 やり場の無い、どうにもならないやり切れなさをその胸に抱えたまま。 今日も彼女は眠りに付く。 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ ...
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蓬莱山輝夜&キャスター
月を望む。 月に何かを望むことなんて、永遠にないと思っていた。 なぜって? だって私は、月なんて散々見てきたんだもの。 月の民として。――月の、姫として。 見飽きるほどに、私はそこに、住んでいたんだもの。 望みもなにもありはしない。 自分がよく知るモノに対して、そんな幻想を抱けるわけがないのだから。 でも。 ――どうやらこの月は。今、見えている月は。 私の知る、月では、ない。 それでいて永琳が作ったような、偽物の月でもない。 本物の月。 けれど違う、月。 私の知り得なかった、このもう一つの月は。 亡者と王が寄り添って、望みの形を成している。 ◇◆◇◆ 気が付いたのは不意に夜、月を見上げたときだった。 頭上...
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七原秋也&キャスター
その時、少年は十五歳だった。 十五歳。 まだ音楽や、スポーツや、勉強や、友人とのたわいない会話が世界の全てで、 そうであることを許されるはずの年頃だった。 少年には幼い頃から共に育った親友がいた。 共に学園生活を送ってきた、心許せる級友達がいた。 彼自身は知らなかったけれど、自分へと想いを寄せている異性だっていた。 あまり付き合いがない連中だって、掛け替えのない存在には違いがなかった。 だけど。 そんな生活は、たった一日で、何もかもぶち壊しにされた。 あの日、バスに充満したガスの中で遠のいていったのは彼の意識であり、日常だった。 そして離れていったものは、もう二度と戻っては来なかった。 ――戦闘実験第六十八番プログラム、通称『プログラム』。 少年――『七原秋也』の全てを奪い去った悪...
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結標淡希&キャスター
「キャスター、なんで私達はこんな力を手に入れてしまったのだと思う?」 マスターの少女は自分のサーヴァントに問いかけた。 「なぜ私達にこんな力が宿ったのか、なぜ私達でなければならなかったのか。」 力がなく苦しんでいる者達とは正反対の苦悩 自分の心次第で他者を簡単に傷つける力 それを手にして普通の社会で生きていくことは周りを傷つける恐怖とつま先で慎重に道を歩いているような息苦しさを伴う 「聖杯が手に入ればそれがわかる。残骸(レムナント)なんてものに頼らなくても。」 キャスターも自分の力に悩んでいた。 なぜ自分にこんな力があるのかと苦しんだこともある。 しかし、それが何故なのか、突き止めようということは考え付きもしなかった。 キャスターはその発想に少々驚き―――それだけだった。 もう、意味はないのだ ...
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志筑 仁美&キャスター
志筑 仁美 キャスター ◆QyqHxdxfPY ―――大切なお友達がいました。 毎日三人で学校に通って。 昼休みには仲良くお話しして。 帰り道では笑顔で別れの言葉を言って。 また明日会えるなんて、わくわくしながら寝床に着いて。 穏やかで特に変化のない、だからこそ幸せな日々。 でも、そんな当たり前の日常はもう存在しない。 死んでしまえば、幸せなんていとも簡単に終わってしまう。 『あなたは――――――本当の気持ちと向き合えますか?』 全部、私のせい。 私が『友達』を、追い詰めてしまったから。 私が『あの娘』、を死に追いやってしまったのだから。 何もかも、やり直せれば良いのに。 無かったことに出来れば良いのに。 また、会いたい。 美樹さんと――――会いたい。 そう願った私を導いたのは、お父様のお知り合いから貰った古びた...
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不二咲千尋&キャスター
「うっうっ…グスッ…うう……」 マイルームの一室で床に座り込んで泣く参加者がいた。 栗色の髪に小学生にも見えるほど小柄で華奢な体型。 深緑色の上着とパラソルのように広がったこげ茶のパンプキンスカートを穿いた少女。 いや、正確には少女ではなく、少女の格好をした少年である。 少年の名は不二咲千尋。 気弱な性格とは裏腹に、超高校級のプログラマーの称号を持つ天才である。 そんな彼がなぜこの戦争に参加したのか――― 時間は少し巻き戻る。 希望溢れる才能を持った若者を集める「希望ヶ峰学園」の中で、希望同士が殺しあう 「コロシアイ学園生活」を強いられ、最初の殺人と最初の学級裁判が起こった翌日のこと。 図書館に置かれていたパソコンに隠されていたデータを解析し、強固なプロテクトを解除して現れた情報。 願いを叶える聖杯の存在とルール、そしてその参加券と...
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神峰翔太&キャスター
神峰翔太&キャスター◆Gc3b00.81E . 音楽とは、原初の力である。 * * * 「神峰ー!」 月海原学園の廊下で女生徒に呼び止められる少年が一人。 彼の名は神峰翔太。 ここ月海原学園の一年生で、吹奏楽部に所属している一見どこにでもいる少年だ。 だが1つ普通と違うのは……彼には特殊な力がある。 ――神峰翔太には心が見える。 正確に言えば声が彼の共感覚(シナスタジア)を通じて、擬人化したハートに見えるのだ。 今も目の前の少女の胸の中央――心臓辺りに、そのビジョンが見える。 だが…… (何なんだ……何なんだ、この心は!?) 翔太の瞳に映るその心は異常であった。 擬人化されたハートが『TV画面の中に収まっている』のだ。 ハートは見える、感情もある。 だがそれがまるでTV画面で再生されている...
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足立透&キャスター
足立透&キャスター ◆zOP8kJd6Ys 「へぇ、あんたが僕のサーヴァント?」 「そうだ、余はキャスターとして現界した」 冴えないスーツ姿の青年は自分の目の前に立つ巨躯の老人に飄々とした態度で接する。 そこに畏敬の念も何もない。 「そう、ぼくは足立透。まぁこうなったら一蓮托生ってことでさ、仲良くやってこうよ お爺さん相手には敬語使うのが常識なんだろうけどさぁ、こんな異常な状況で自分を偽るとかやってられないよ。 ストレス溜めながら殺し合いとかホント冗談じゃない、別にいいよね? 拘んないでしょアンタも」 「良かろう、聖杯の力を手にするまで其方の力は必要だ」 腰まで届く銀の長髪と王者の風格を見せる巨躯に高貴なる白のローブとマント。王冠とも見える鬼面の兜。 そんなキャスターの纏うオーラにも全く足立は物怖じすることはない。 「ふーん、...
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風鳴弦十郎&キャスター
『子供を守るのは大人の役目だ。』 『だから、今度こそ俺はこの拳で…………』 『君たちを守ってみせる』 そう、彼は彼女に言った。 熱い炎を瞳に宿し、彼は誓った。 だから、彼女もきっと最後まで信じるだろう。 この男の熱い誓いを……………… ⚫️ 「って言ってたのに!!マスターのうそつき~!!」 「ウガアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!」 「キャスター!泣いてないでもっと走るスピードをあげて!!」 とても長い廊下を、1人の少女と一匹の猫が走っていた。その後ろからは黒い筋肉の塊みたいな怪物が追いかけていた。 いきなりだが、少女・月野うさぎは逃げていた。 何からとは言うまでもなく、後ろから追いかけてきれている怪物からである 「なんなのよ!?あれは!?」 「あれは【バーサーカー】...
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ウェル博士&キャスター
「ふっざけんなあああああああッ!!」 データ上に再現された冬木市、その町を左右に断ち切る未遠川の水上に浮かぶ貨物船の中で、一人の男が空に吠えていた。 短くも長くもなく整えられた銀髪をくしゃくしゃにし、 そこそこに端正であったであろう相貌を乱した科学者風の男……Dr.ウェルは押さえきれない嘆きを慟哭に変え続ける。 「ここまで……ここまで来たんだぞッ!」 無理はなかった。後一歩だったのだ。 月の落下による世界滅亡を控えた世界で、彼は己が望みを叶える後一歩までたどり着いていたのだ。 彼の属していた武装組織フィーネは、その災厄に立ち向かう為に創られた組織だった。 だが、それは組織と言うにはあまりにも幼く、弱すぎた。 「ナスターシャのクソババアは犠牲に怯え思考と指向を鈍らせるッ! ガキ2人は友達づきあいのレクリエーションと勘違いしてやがりッ! トドメとばかりにアホのマ...
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アーシア&キャスター
アーシア&キャスター ◆FbzPVNOXDo 学校で、イッセーさんやクラスメイトの方達と過ごす。 最初は異国の学校で緊張したけれど、皆さんとても優しい方で私に良くしてくれた。 そして、放課後はリアス先輩が部長を勤めるオカルト研究部の皆さんと悪魔のお仕事をする。 今では、私のかけがえのない日常の一つ。とても、大切なものだった。 でもそれは、偽り。正確には、ここにあるイッセーさんもリアス先輩も本物じゃない。 本人を再現したNPC、本物に限りなく近い何かだということに気付いてしまった。 「帰、らなきゃ……」 私は全ての記憶を思い出した。 そうだ。ここは聖杯戦争の予選、私は図らずもこの戦いへと巻き込まれてしまった。 夜中、居候させて貰っているイッセーさんの家から抜け出す。例えNPCだとしても、イッセーさんを皆さんを巻き込みたくなかった。 私が記憶を思い出したとい...
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有田春雪&キャスター
有田春雪&キャスター ◆r1IIRkiESQ 目覚める。 両親と朝食を共にして。 一人で中学校に登校して。 勉学に励み、学び。 帰宅してからはゲームにのめり込み。 そして、寝る。 幾度も繰り返されるルーチンワーク。 不幸も不安も無い、穏やかな日常。 疑いようもない日々。 けれど、彼の心には違和感が積もる。 ▼ 目覚める。 両親と朝食を共にして。 ――朝はいつも一人じゃなかったか? 目覚める。 両親と朝食を共にして。 一人で中学校に登校して。 ――誰かと一緒に登校していなかったか? 目覚める。 両親と朝食を共にして。 一人で中学校に登校して。 勉学に励み、学び。 ――ペーパーブックやノートなんて使っていたか? 目覚める。 ...
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バロウ・エシャロット&キャスター
バロウ・エシャロットは人間ではない。 しかし、母は人間だ。 だから、バロウの言葉は伝わらない。 「人間に、なりたい……!」 バロウが記憶を取り戻したのは、庭で月の絵を描き上げた時だ。 その絵を誰に見せようか考えた時、自分はいつも誰かに何かを伝えたくて絵を描いていた事を思い出したのだ。 「驚いたな。マスターも、私と同じ願いとは」 声に振り向くと、頭身の低いロボットのような者がいた。 「あなたが、ボクのサーヴァントかい?」 「そうだ。私はキャスターのサーヴァント。名は、……氷刃の騎士ディード」 「ボクはバロウ・エシャロット。よろしく、キャスターさん」 「聖杯を目指し、共に戦おう、バロウ。まずは、拠点とする場所を探すとしよう」 「ボクは戦った事が無いから、キャスターさんに任せます」 二人が去った庭には、下手だが愛情を感じ...
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宮内れんげ&キャスター
「キャスターのサーヴァントとして現界した、走り鳰っス。情けない三下サーヴァントで申し訳ないスけど、よろしくお願いするっス」 灰色の雲、灰色のビルに囲まれたマンションの階段で、金髪の少女が仰々しくお辞儀をしながら目の前の幼い少女に話しかける。 「いやー、ウチを引くなんてマスターは運が悪いっスね~。まあ、狂暴なバーサーカーを引くよりはマシだと思うっスけど」 走り鳰と名乗った少女は、目を丸くして押し黙っているマスターには意を介さず、身ぶり手ぶりを交えながら話し続ける。 「ただ、ウチ弱いっスからねぇ。マスターも戦えそうにないし、ああ!!もうダメっスか。万事休すっスか!」 突然頭を抱えて、うずくまる鳰を見て、青い髪の幼いマスターは戸惑い、うろたえる。 しばらく、動きを止めた後、何事もなかったように起き上がると、鳰はマスターに笑いかけた。薄暗いコンクリートの階...
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有栖零児&キャスター
「ちぃっ!」 そう言いながら男は横へ大きく回避行動を取る。 男の影を縫い止めんとばかりに何本もの矢が男の体を掠め、黒いアスファルトに突き刺さっていく。 男が回避行動から体勢を立て直し、自身の持つ拳銃で射手へと牽制射撃を行おうとするまさにその時、 今度は弓ではなく二振りの刀が彼を襲う。 ハッ!という剣士の息に合わせて左右の腕からそれぞれ必殺の一撃が繰り出されるが、 男も銃からこれまた自身の装備である刀に武器を持ち替え、一方は刀身、もう一方は銃身でこの攻撃を防ぐ。 ここで、人と人ならざる者の差が生じる。つまり、マスターとサーヴァントの差が。 徐々に男の体が後ろへ傾き出す。鍔迫り合いに押し負け始めているのだ。 今、男の持っている武器が相手の剣士、セイバーに通用しないというわけではない。 勿論普段通りに十全の力を発揮するというわけではないが、その刀=火燐(かり...
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富竹ジロウ&キャスター
富竹ジロウ&キャスター ◆oLzajvgbX6 (何だろう……この違和感は……) 夜の道路を歩きながら、フリーのカメラマン富竹ジロウは思索に耽っていた。 彼はカメラマンとしてある程度の成功を収めている。 主な被写体は野鳥の観察だが、依頼があれば月見原学園の生徒たちの集合写真を撮ることもある。 そこには、何人か仲のいい生徒や先生もいる。 彼はその生活に満足していたが、しかし、何か強烈な違和感を感じるのだ。 裸になるたびに考える。なぜ自分の体はこんなに逞しいのだろう、と。 フリーのカメラマンにこんな徹甲弾を弾き返そうな筋肉がいるのだろうか? そして、稀に頭に浮かび上がる3人の男たち。 中学生くらいの少年、体の細い眼鏡の男、白髪の恰幅のある男。 彼らとは会ったこともないが、熱い絆で結ばれていたような気がする。 そして、金髪の美しい人。 名前は思い出せない。けれど...
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右代宮戦人&キャスター
少女は自分が何者なのかを知りませんでした。物心ついた頃から両親はおらず、とある児童施設にて育ち暮らしていました。 少女はとある屋敷で働きました。学業を優先されてはいましたが、児童施設の習わしで小さいながらも使用人として奉公していました。 少女は魔女と出会いました。身の回りに起こる不可思議は魔女の仕業と思い、度々現れる魔女と勝負する内に、魔女とお友達になりました。 少女は魔女になりました。周囲の環境も変化し、魔法を使ったときの楽しさと興奮を覚えた彼女は、新たな自分に生まれ変わりました。 少女は恋を知りました。推理小説という同じ趣味を持つ少年と会える度に推理の議論をするうちに、密かな想いがいつしか芽生えていました。 少女は約束を交わしました。一年後にまた会えた時、少年が白馬に跨って迎えに来たならば、自分の人生を捧げようと決心していました。 少女は諦めませんでした。年を重ねど少...
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ケイネス&キャスター
ケイネス&キャスター ◆A23CJmo9LE ケイネス・アーチボルトは激怒した。 極東の地にて行われる聖杯戦争、その下準備の一環として取り寄せた触媒をあろうことか盗み出した愚物がいるという。それが誰かと思えば時計塔の末席、歴史も浅い魔術師の端くれ風情が我が栄光の道を邪魔立てしようというのだ。 ロード・エルメロイを警戒した他マスターとの駆け引きならば戦争の一環として認めよう。むしろ早期から自身をマークし、手を伸ばす周到さを讃えようではないか。しかしあんな何もできない小僧が…… 「ええい、あの男は何をやっていたのだ!」 「落ち着いて、ケイネス」 バン!と苛立ち露わに机を叩くと婚約者、ソラウ・ヌァザレ・ソフィアリにいさめられる。 「確かに征服王の触媒を失ったのは痛手よ。けど万が一、こういう場合に備えて私の家に予備の触媒を手配させておいたんでしょう?」 「それは...
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凰蓮・ピエール・アルフォンゾ&キャスター
「Bonjour!(いらっしゃいませ!)シャルモンにようこそ!」 最近巷で話題の人気洋菓子店「シャルモン」に野太い叫びが木霊する。 声の主は凰蓮・ピエール・アルフォンゾ。この店のオーナー兼パティシエであり、一度見たら忘れられない容貌を持つ 心は乙女身体はマッチョメンの40歳である。 お客様に挨拶し、ヒーヒー言いながら働いている茶髪眼鏡の見習いパティシエに喝を入れ 彼は悠々と店の奥の事務室へとその姿を消した。 「どうかしらお嬢ちゃん? ワテクシのgâteau au fromageのお味は?」 誰もいないはずの事務室のテーブルに腰掛けて、夢中でシャルモン特製のチーズケーキを頬張っている銀髪の少女に 凰蓮は自信に満ちた微笑みを浮かべながら声をかける。 「ん……まあまあなのです」 「あら、言ってくれるじゃないの」 凰蓮が入って来たのに気づくと...
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星宮ケイト&キャスター
星宮ケイト&キャスター◆t//1Orjh2Y 「なんということだ」 星宮ケイトはうちひしがれていた。 世界征服を目論む秘密結社ズヴィズダーの首領ヴィニエイラ様こと星宮ケイト。先日東京西ウド川を征服した後、何だかんだで世界中の敵対組織を征服した偉大なる幼女である。そんな彼女が落ち込むなど何があったのか。 ある日、古代ウド川文明の遺跡を調査していたケイトは、ウドに混じって生えていたウドのようなナニかを収穫した。それこそがゴフェルの木片、願いを持つ者を聖杯戦争へと誘うキーアイテムだった。ケイトは見事木片に誘われて方舟へと送り込まれた。 それまでは良い。その程度のハプニングで膝を屈する程度では世界征服などできない。ケイトはタフな幼女なのだ。逆上がりだってできる。 問題はその後だ。 方舟へと進入した者は予選として記憶を奪われ、偽りの日常の中へ放り込まれる。 そこで...
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範馬勇次郎&キャスター
範馬勇次郎 キャスター ◆/k3Q/jYeig 範馬勇次郎は退屈していた。 「あの」親子喧嘩以来、どこへ行っても自分が範馬勇次郎と悟られ、落ち着かない。 道端で子供にサインをねだられたことももはや両手の指では収まらない。 だからか、ふと気が向いて赴いた人気のない修行の地……幼少の頃の刃牙を鍛えた富士山麓の樹海で「それ」に出会った時。 勇次郎を絶えず襲っていた欠伸の衝動はピタリと止んだのだ。 「フォ……フォッ……フォ。おヌシがワシのマスターか?」 「そういうテメエは俺のサーヴァントだな?」 「闘争のない日常」を「退屈」と断じ、勇次郎は早々に予選を突破した。 そこで出会ったのは齢百を越えようかという、あの郭海皇ですらも赤子に思えるほどの年輪を重ねた老人だった。 しかし……勇次郎は直感する。 この老人は郭海皇やピクル、あるいは己すらも瞬きの間に殺してのける...
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暁美ほむら&キャスター
暁美ほむら&キャスター ◆WRYYYsmO4Y 『……皆様、今宵は当サーカスにお越しいただき誠にありがとうございます』 『此度のサーカスを彩る役者は、「地獄の機械」に運命を操られた一組の男女』 『片や叶わぬ愛を追い続け、片や救われぬ者に手を差し伸べる哀れな操り人形達』 『今回お送りしますは、その二体の人形の出会いの記録でございます』 『……おっと、そう身構えなくても結構。何しろ今宵演じられますは出会いの記録。皆様の心を砕くものは何処にもありません』 『どうか皆様、肩の力を抜き、ごゆっくりお楽しみ下さいませ――――』 □ □ □ □ □ □ □ □ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ 何度も、何度も、何度も、何度も繰り返した。 数えるのも馬鹿馬鹿しくなる程、同じ時間を何度も遡ってきた。 ...
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一ノ瀬晴&キャスター
一ノ瀬晴&キャスター ◆BL5cVXUqNc ―――――Recovery―――――― 記憶の復旧を完了しました。 再起動まで 5 4 3 2 1 ―――――Reboot―――――― ノイズの洪水に冒された脳が機能を取り戻す。 一ノ瀬晴の視界に飛び込んだのは人気のないどこかの学校の教室だった。 「ここ、は――ミョウジョウ学園じゃない……あれ……晴は卒業証書をみんなに――熱っ」 右手に焼きごてを押し付けられたような熱い感覚。 だがそれは一瞬のことで、右手の甲には奇妙な紋様が刻まれていた。 「なんだろう……これ……晴は――そうだ兎角さん!?」 誰もいない教室に向かって大切な人の名を叫ぶ。 ...
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佐倉杏子&キャスター
ひゅるりひゅるりとひゅるりらら。 ビルの隙間を走る風が心地よく聞こえる眠れる深夜。 眠れると表現するが夜こそが人間の本質が現れる危険な時間だ。 闇に潜む蛇が牙を剥き出すのもそう時間は掛からないだろう。 風に紛れるようにビルを飛び続ける一つの影。 梟でも忍者でもないその影の正体は女、それも少女だ。 赤いポニーテールを揺らし飛び続ける少女の口にはお菓子が一つ。 そして泥棒のように担ぐ袋の中にも大量のお菓子が詰められていた。 「ラッキー! 今日は邪魔する奴もいないし大量だっ!」 所業は泥棒、少女の名前は佐倉杏子。 彼女は魔法少女と呼ばれる存在で魔法を使って己の身体能力を強化している。 そのため中学生の彼女でも忍者のようにビルとビルの間を脚力で飛んでいるのだ。 コンビニに忍び込み大量のお菓子を盗む……魔法を使えば簡単に行える。...
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五代雄介&キャスター 「覚醒」
方舟内 模造冬木市 住宅街 10 06 p.m. 夜の住宅街――いつもならば、心許ない電信柱の蛍光灯が真下の地面を小さく照らす程の明るさしかない街の中心部。 しかし、今夜だけはそんな住宅街に辺り一面を明るく照らす大きな光源があった。 巨大な炎の塊―それは一軒の家が炎上している事を意味している。辺りを煌々と照らすその炎の塊は、時が経つに連れてその凶暴さを増していく。 まだ中には人が残っている様子だが、母親らしき人物の悲鳴も中からの助けを求める声も集まってきた野次馬の騒ぎによってかき消される。 そんな絶望的な状況で一人の青年が飛び出す、すぐに野次馬の一人が声を張り上げて警告を発する。 「やめとけ!もう無理だ、助かりっこねぇよ!」 「大丈夫です、まだ間に合います。俺が絶対に助けますから、信じて待っててください!」 「あの炎が見えねぇのか!今飛び込んだら死んじまうぞ!」...
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運命の幕開け
運命の幕開け ◆wd6lXpjSKY 此処は暗い暗い闇の中。 気が付くと深い闇の中にポツリと座っている感覚だった。 でも周りに人がいる感覚はずっとある、余計に気持ち悪く感じてしまう。 誰なのだろうか。「彼」「彼女」「少年」「少女」――その景色は多種多様。 ふぅ、風が冷たく肌を撫でていく。 風を体感すると思考が追い付く前に景色が明るくなり周りが見える。 此処は屋内ではなく外、それも空気は淀み大地は荒れている殺風景で無慈悲な此処。 他の人も驚いていた……何人かは悟った表情や顔色一つ変えない人もいるようだ。 頭に透き通るように声が響き全員が視線を一つにする。 解りやすく台座のような物の上に男性が立っており見下ろしていた。 その男性は髪が長めで顔に刺青のような物が入っており目の辺りに何か付けているのが特徴的だ。 マイクや拡声器は使用...
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瀬戸幸助&キャスター
瀬戸幸助&キャスター ◆ZETT/RRB.g 深い深い海の中の眠り姫。 魔王に囚われ心を閉ざす。 千年経っても目覚めない。 ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ 川。対岸には誰もいない。少年達は土手の斜面を沈むように下っていった。 流れる水の速度は一定で、夜の中にせせらぎは涼やかに心地よく聞こえる。軽快に草を踏んでいく音がそこに交じった。 河川敷に設置された公園。設置された寂れた遊具。……休日には使われることもあるだろうか。 ――何のために。 ふと浮かんだ疑問は普段ならば思い付くこともないだろう。 知りたければセトは……瀬戸幸助は心を覗くことが出来る。 だが、彼はその能力を嫌っており滅多なことでは使わないし、それをしたところで本当に知りたいことに辿り着くかは微妙だ。 作ら...
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ジョニィ・ジョースター&キャスター
僕は何者なんだ? ジョニィ・ジョースターが覚醒した瞬間、彼は酷い絶望しか残っていなかった。 彼の記憶は非常に曖昧である。 手元にある木片だけがハッキリとした物体として認識していた。 今、自分は生きているし、呼吸も出来る。 聖杯戦争、という単語も何故か不思議な事に思い浮かんでいる。 だが。 しかし。 「あ…あぁぁあぁ……」 虚しく呻いても現実は変わらなかった。 下半身が動かない。 ジョニィ・ジョースターの記憶の中でハッキリしているのは 自分の下半身は銃で撃たれたせいでもう二度と動けない。 そのせいで自分は酷く惨めな人生を送ったと言う事。 こんな自分が父親からも見捨てられたと言う事。 唯一、幸運だと感じたのは自分が車椅子に乗っており移動出来る点だけ…… 聖杯戦争で『聖杯』を手にすればあらゆる願いが叶えられる。 ジョニィの中で記憶が曖昧だが、...
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霧切響子&キャスター
霧切響子&キャスター 完全に虚を突かれた。 油断していた結果がこれだ。気を張り詰めているつもりでもやはりどこかで全ては終わったと思っていたのだ。 だから、終わらなかった。 “絶望”は終わらない――。 Ж Ж Ж ある教室。明かりはなく、月光だけに浸された青色の学級の中で、彼女は皮手袋に包まれた拳を机に叩きつけた。 自分の浅はかさ、愚かさに、間抜けも極まるというこの現状に打ち震えていた。 それは、しかし、ある種の逃避行動、逃走思考だったのかもしれない。 これから予見される“絶望”――そこから目を背ける為の。 「“いる”のでしょう?」 彼女――霧切響子は顔を上げて教室内を見渡す。 そこには誰の姿もない。深夜の学校なのだから当然だろう。しかし、与えられた知識が真実であるならいるはずなのだ。彼女の“サーヴ...
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上条当麻&キャスター
上条当麻は見知らぬベットで目を覚ました。 「・・・・・・・・・は?」 上条がいる場所は寝る前にいた学生寮のユニットバスではなく、見知らぬ家の中。 (何だこれ!?夢!?誘拐!?ドッキリ!?インデックスは!?) 「あのー…誰か…。」 声を上げながら家の中を歩くが誰もいないようだ。 家は二階建ての一般家屋で、上条が目を覚ました部屋はさしずめ子供部屋といったところか。 一階のテレビをつけて見てみると、夜ニュースで今年の行方不明者が多くて物騒だというようなことを流している。 と、そこでようやく気付く。 (ここ…もしかして俺の『実家』か…?) 御使堕し(エンゼルフォール)の時に立ち寄り、そして土御門の魔術によって全壊したはずの上条の実家。 もっともある理由から記憶を無くしている上条にとって「実家」という感覚...
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