宝条&セイバー◆HOMU.DM5Ns




魂が叫んでいる。


変わらぬ渇望が、己の奥底に眠るものが訴えている。



   power.
―――力を。



I need more power.
―――もっと力を。







泥の底でぬかるんでいた意識が、目を覚ます。
開いた視界に見えるのは、錆ついた床、薄暗い天上、何かを稼働させている機械。
そして、値踏みするようにこちらを観察する一人の男。

「ようやく起きたか。ようこそサーヴァント。聖杯戦争へ」

サーヴァント。聖杯戦争。
ふたつの単語を以て覚醒は一瞬で行われた。
そう、これは戦争。ただ一人のマスターと、ただ一人のサーヴァントのみが生き残れる熾烈な殺し合い。
その果てに得られる報酬。聖杯。ムーンセル・オートマン。ノアの箱舟。
呼称は数あれどその本質はただ一点。絶大な「力」そのものを獲得。
己はその為に世界の壁を超えて呼び出されたサーヴァント。
適合したのは剣士、『セイバー』。最優とも呼ばれるサーヴァント・クラス。

「貴様が俺のマスターか」

殺気を込めた視線で睨め付け、男へと契約の確認を行う。
初対面の、それもサーヴァントの生命線となるマスターに向けた反応ではないが気にしたことではない。

果たして目の前のマスターらしき男は、薄汚れた白衣を着込んだ初老前後の、科学者然とした姿だった。
データの研究のみに費やしたであろう体は肉が細く、サーヴァントでなくとも容易くへし折れそうな脆さを抱えている。
しかし顔に穿たれた二つの孔から見える眼光のみはギラギラと照りついている。
性質はどうあれ、それがこの男を奮い立たせる強さであるのは確かだ。

「ほお、かなりの能力値じゃないか。幸運以外ほぼAランク、スキルにも穴がない。最優のクラス、セイバーと呼ばれるだけのことはある。
 クックック……こいつはいい当たりを引いたようだ」

サーヴァントの言葉は剣呑ではあったが、契約を結ぶ際において真っ当なものであった。
参加者に選ばれたのが本意でないにしても、悪魔であろうが震え出す男の声に当てられてはまず頷く他ない。
だがマスターとされる男はサーヴァントには関心を向けず、そのステータスのみに注視しているようだった。

苛立ちと共に、サーヴァントは己が得物を抜き放った。
鞘に収められていたのは長大な日本刀だった。
怜悧にして熾烈、見た者の視線を離さない美しさと、触れる者を一切区別無く斬り飛ばす凄惨さとが渾然一体となっている。
刀身から溢れんばかりの濃密な魔力の束。男の精神をそのまま刀に嵌めこんだかのようなそれは、紛れもなくこのサーヴァントの「宝具」だった。

英霊の切り札ともいえる切っ先を鼻先に添えられても、男には動揺の色が全くない。
余程の豪胆か愚鈍か、あるいはそれすら及ばない狂気故か。

「答えろ、亡霊風情が」
「私の正体にも気づくか。それもその宝具……クックック、こいつは中々の因果だな。
 おっとこれ以上近づけるな。いちいち駒に意思疎通を図るなど面倒臭いにも程があるが仕方ない。自己紹介といこう。
 そうだとも、私がお前のマスターだ『セイバー』。私の名は宝条。見ての通り科学者だよ」

左手の甲に刻まれた紋様、令呪をちらつかせてマスター……宝条は答える。
自分に向けられた、ねばり絡みつくような声はただ不快感だけをもたらした。
顔の造形も相まって、さながら蛇や蜥蜴といった爬虫類を連想させる。

「バージルだ」

簡潔にただ自分の真名のみを告げ、セイバーのサーヴァント、バージルは刀を鞘に戻した。

互いの認識と了解を経て、ようやくここにマスターとサーヴァントとしての関係は成立した。
召喚直後の僅かな交わし合いだけでも、この男が人間として低俗な部類に含まれるものだと直感できた。
だが、バージルは人間性などという不要な感情を己のマスターに欠片も期待していない。

重視すべきは、サーヴァントとして現界したこの身を生前と同程度の能力にまで維持出来る魔力があるか。
他のサーヴァントのみならずマスターをも躊躇なく殺せるか。そして何より、自分の邪魔をしないか。
この三点のみである。
魔力については今の所淀みなく供給されている。並みのサーヴァントでは指一本動かすのも億劫になる自分をだ。
見たところ宝条にまるで消耗した様子はないが、それだけ優れた魔術の才があるということなのか。
だが何か、繋がっている魔力経路(パス)に違和感が拭えない。

そこで気づいた。今の今まで目に留める価値もないと断じていた、床に散らばる塵と同様に打ち捨てられていた”それ”に。

「なんだ、それは」
「なぁに、軽い保険だよ。察しの通り私には実体がなくてね。
 このシステムにはハッキングにより侵入しマスター権を得たわけだが、現実の肉体がないマスターにどう対応するのかまでは読めなかった。
 そこで一計を案じ、同じマスター候補だったこの男を支配し、私の身代わりをやってもらったというわけさ」

赤いコートにシルクハットという悪趣味な出立ちな男は、なるほど白衣の科学者よりもよほど魔術師らしかった。
既に自意識は失われており、皺だらけの顔を痙攣させて身悶えている。恐らく二度と健常な生活は送れまい。

「それで、役目が終わったそれはどうするつもりだ」
「今の所は魔力タンクとして活用してもらってるよ。お前は相当の魔力喰らいのようだしな。
 ああ魔力については心配するな。私に魔術師としての才能はないが、科学者としての才能はある。それも天才のな。
 いくつか魔晄の過給機を設置できる土地を見繕っておいたし、NPC共を捕らえて効率的な補給システムを産み出す算段もついている。クックック……」

宝条の言葉で諸々の疑問に合点がいった。
知覚を最大限にすれば、魔力供給は倒れ伏している方の男から流れているのが感じられる。
利用する者は徹底的に絞り尽くす算段のようだ。そういった方法にバージルは、特に不快感は抱かない。
その在り方は彼の望む「悪魔」の姿に、実に合致していたからだ。
まして自身の強化に充ててもらえるというのなら是非もない。
「利用価値」という一点のみで、セイバーは宝条はマスターとして認めようとしていた。


『ア……』


意志を剥奪され力無く横臥し、ただ弄ばれるのみの運命が確定したと思しき魔術師が、その時やおら動き直立した。
起き上がった男の顔は醜い皺を刻んでいる。
溶けていた。男の顔筋は体内での熱膨張によってぐずぐずに崩れ出していた。

『アオオオオオオオオオオオオオオオオオオオッ!』

魂切る絶叫。
顎を裂き、全身を肥大化させる。骨格は割れ新たな肉を象る基盤に作り変わる。
かつて魔術師と呼ばれていた男は、見る見るうちに形容しがたい化物(モンスター)へと変化を遂げていた。

「ああ、忘れてた。そういえばコイツにはサンプルとしてジェノバのデータを投与していたんだったな。
 魔術師の肉体にジェノバ細胞がどう反応するのか見たかったんだが……あまり変わらんな。つまらん」
「…………」

実験が失敗した事の失望のみを口にして、宝条はさもあっけからんとしている。
魔術師といえど人一人を化物へと貶めた張本人にしては、その言葉はあまりに薄い感慨しかこもっていなかった。

化物はセイバーが首を真上に掲げなければならないほどの巨体となっていた。
左右は非対称、足は退化してフォルムは海洋生物を思わせる。
どこを見ても魔術師はおろか人の原型すら留めていない。
正真の魔物はなけなしの理性か、それともただの本能か、眼下の小さな虫二匹に牙を剥けにじり寄ってくる。

「丁度いい、実戦テストといこう。ここでお前のスペックを見せて貰おうじゃないか」

事態を理解してないかのように、宝条はそんな台詞を口にした。
事を起こした原因でありながら、無責任にも後始末をしろと命じてきたのだ。
今すぐそのそっ首を斬り落とそうかと考えたセイバーだが、ギリギリの所で踏み止まる。
斬るにしてもマスターを失えばこの化物にも抗し得ない。何よりそんな間抜けた脱落は死んでも御免だった。

「斬られたくなければ退いてろ」

斬撃が「届く」外まで下がらせ、敵を前に仁王立つ。
魔力供給は別のラインに渡ったようだが、この戦闘に消費(つか)うには問題のない量だ。

残った一人を始めの獲物と判断して、化物は嘶き、自身の肉の一部がひとりでに分裂した。
切り分けられたそれは各々が急速に様々な形を成していく。あるモノは人型、あるモノは獣型。
元の魔術師が所有していた使い魔だろう。宝条が投与したデータにより魔術師と一体化し、より捕食に特化した姿に再構成されたのだ。
分裂体は瞬く間にセイバーを取り囲む。前後左右、上の空間に至るまで。

彼らは彼我の戦力差も考慮しないただの兵器だが、自己にとって最良の戦術を取るだけの知能を持ち合わせていた。
魔物は一斉に、包囲した獲物へと殺到した。どこへ逃げようと、人の刃、獣の牙のいずれかを喰らわずにはいられない。
更に正面には親たるモノが今も子を産み出している。切れ目のない連続攻撃はどれだけ歴戦の英雄だろうと片手間に済ませる脅威ではない。



そもそも、この悪魔(デビル)にとって、こんな子供騙しは脅威ですらなかったのだから。



それは正しく、怪異と呼ぶ他ない光景だった。
飢えに奮え殺到した魔物の群れが、餌に牙を食らいつく直前、まるでその地点に埋められていた地雷が起動したかのように破裂したのだ。
だがこの破壊は爆弾によるものではない。これは、「斬殺」だ。
一瞬。一閃。手にした一刀を勢いよく円陣形に振り回す。
それだけの行為で、襲いかかった魔物は全滅したのだ。

斬殺の凶器たる日本刀は、穢れた血に濡れていても流麗なままでいる。
そして、殺戮の凶手たる剣士―――セイバーには、当然の如くかすり傷のひとつもない。
刀と同等の鋭さを秘めた目線が、ただ、来いと告げている。

すかさず、後続に配置されていた人型魔物が、鋭利な刃になった手を振りかざして躍りかかる。
下ろした手刀が剣士の頭蓋に突き刺さる。そんな未来の到来ごと、抜かれた剣閃が胴体を泣き別れにした。
続く手勢も、一秒二秒の時差で一体目と同じ末路を辿っていく。



セイバーの剣裁きは、それこそ青い嵐のようであった。
あらゆる無駄を排し、敵を定めたモノをただ敵として葬るだけに培われた技術。
刀の反射光が線を刻む度敵は裂かれ、ちぎれ、抹消される。
時には腰に挿した鞘で斬撃を弾き、生まれた隙に遠慮なく刃を通していく。
生まれるのは怪魔の死骸と血だまりのみ。嵐の中心たる剣士は些かの消耗も見られていない。

技量のみならず、セイバーの手にした宝具『閻魔刀(やまと)』もまた秀逸なる業物だった。
頑強さでは自然界の生物を遥かに上回る魔物の肉を、まるで固まる前の泥細工か何かのように鮮やかに切り分ける。
サーヴァントと昇華される前から、この宝具は壮絶な歴史を持つ魔具だ。
剣は男の持つ力を最大に引き上げ。
男は剣の持つ力の最上を引き出す。
人刃一体。
宝具をサーヴァントの象徴と呼ぶのなら、『彼ら』は紛れもなく互いを合一させていた。



剣風が止む。
鮮やかな動作で刀を鞘に仕舞う。魔物の軍勢はとうに死滅している。
肉体を幾ら削がれても活動できるという人外者の強みは、この一対の刃を前に何の意味もなさないものだった。

残った一頭、魔術師の面影は露と消えたモンスター……今はもう「ジェノバ」として呼ぶ他ない魔物は敵へと鎌首もたげて威嚇する。
異形たりとて生命体としての本能が訴えていた。あの敵は危険。あの敵は脅威。
あの敵は、こちらの「死」そのものだと。

怒り、焦燥、恐怖に駆られた化物に躊躇はなかった。
前面に展開される大型の光球。元魔術師が得意としていた火属性の魔術をジェノバの力によって強化増幅させた火炎弾だ。
その摂氏、実に三〇〇〇度。触れれば即蒸発。触れずとも周囲に伝播する熱気は、今度こそこの悪魔にも通用する。
たとえ威力圏外から外れようとも、背後に控えるもう一人の餌(マスター)の抹消は避けられない―――!



それも、発動が出来たらの話だったが。



怪物の顎の目前にまで跳躍した。否、”出現”した。
移動の軌跡など見えなかった。瞬きもないその時間に何が起きたか、正常な思考があっても理解できたかどうか。
地面に着地し、魔物に背を向け歩き去るバージルが、いつの間に抜いていた閻魔刀を再度、収める。
―――『闇裂く瞬動(ダークスレイヤー)』。
事は既に成れり。セイバーの絶技を昇華したこの宝具の名を、名もなき魔物が刻む日は永遠にない。

まず、顔面が唐竹に割れた。
喉元は輪切りにされ、威嚇に蠢いていた触手は残らず切り飛んだ。
最後に残った円柱状の姿になった胴体にも幾つもの線が走り、なぞるように崩れ落ちる。
誰とも知れず、何を願いこの場に参じたかも顧みられず、結局玩弄の運命からは逃れられず。
何の救済も送られないまま、ある魔術師の聖杯戦争は、ここに幕を閉じた。






「クァックァックァ……!ああ、いい!いいぞ!
 その顔、その髪、その武器、その戦いぶり、その思想!その出生!何もかもが”奴”と同様だ!
 これなら手に入る……ムーンセルを、聖杯を、私の天才的才能を活かし切れる究極の研究を!クァックァックァ……!」

戦いの顛末―――性能テストの結果に狂気的な哄笑を抑えきれない宝条。
下卑た声には関心もなく、セイバーはデータと化し分解されていく死骸の山に向けて、手を差し出す。
すると集積した光がセイバーの手の中へと吸い込まれていった。
サーヴァントの共通能力としてある魂喰い。魔術師かつジェノバ細胞のデータを投与された事で
一種の敵勢プログラム(エネミー)と化した魔物の魔力は相応に充溢といえ、無駄な浪費は抑える結果にはなった。

「さて。テストも終わったからにはもう手をこまねく暇はないな。
 私は魔晄炉の設置と、材料にするためNPC共を捕獲してくるとしよう。
 出向きたい所があれば好きにするがいい。サポートは行ってやる。何なら幾らかモンスターのプログラムも渡そうか?」
「要らん。俺の邪魔をしない限りは好きにしろ。
 だがその領分を超える事があるようなら―――その時は容赦なく斬る」

ここでいう邪魔とは、即ちNPCの大量虐殺による、ルーラーからのペナルティだ。
マスターの暴走の責任を負う気は微塵もない。その時点で弁明の余地ない裏切りと見做すと忠告をした。

扉を開け、外の街並みを一瞥する。
あそこには多くの英霊がいる。伝説の偉業を成した力ある戦士が。
それらを全て打ち倒す事は隠し様のない力の証明。そして己が望みを開く鍵ともなる。

聖杯という極限の「力」。それを手にし、バージルは父の伝説を塗り替える。




   It begins
「―――始めるか」





【出展】

Devil may cry3

【CLASS】

セイバー


【真名】

バージル

【ステータス】

筋力B 耐久A 敏捷A+ 魔力A 幸運D 宝具A+

【属性】

混沌・中庸

【クラス別スキル】

対魔力:B
 魔術発動における詠唱が三節以下のものを無効化する。
 大魔術、儀礼呪法等を以ってしても、傷つけるのは難しい。

騎乗:B
 騎乗の才能。大抵の乗り物なら人並み以上に乗りこなせるが、
 魔獣・聖獣ランクの獣は乗りこなせない。

保有スキル

半人半魔:A
神ではなく、悪魔との混血度を表す。
伝説と謳われる魔剣士と人間の女性との間に生まれた双子の兄。
悪魔となることを自ら望んでいるため、弟よりもランクが高い。

スタイリッシュムーブ:A
攻撃に成功、あるいは敵の攻撃を回避する度、攻撃速度とダメージ値が上昇する。
一度では微々たる効果だが、数十数百と繰り返せばその威力は果てしない。
攻撃を中断、ダメージを受けるなどで効果は停止、初期値に戻る。

【宝具】

『閻魔刀(やまと)』
ランク:A 種別:対人宝具 レンジ:1~20 最大捕捉:10人
 ―――父から受け継いだ一振りの日本刀。「人と魔を分かつ」太刀。
 「斬る」という、刀剣として当然の性質を極限まで研ぎ澄ましたもので、
 その鋭利さは空間の切断、概念の破壊にまで至る。
 ランク以下の物理・魔術・概念系防御に対して抵抗、貫通の判定を行える。
 バージルは鞘を組み合わせた居合抜き、可視化された斬撃を周囲に飛ばす等を基本戦術とする。

『闇裂く瞬動(ダークスレイヤー)』
ランク:B 種別:対人(自身)宝具 レンジ:1~10 最大捕捉:1人
 宝具というよりは、生前からのバージルの戦闘スタイル。
 レンジ内であれば「敵」を基点とした自在な瞬間移動が可能。
 対敵者がいない限りこの宝具は発動しない。

『魔人解放・渇望の剣士(デビルトリガー・ネロアンジェロ)』
ランク:A+ 種別:対人(自身)宝具 レンジ:0 最大捕捉:1人
 ―――悪魔の力を解放し、肉体を変化させた魔人と化す。
 全ステータスをワンランクアップさせる他、HPの自動回復、
 ダメージに怯まないスーパーアーマー効果が付与される。
 展開時間は最大10ターン。外部からの補助があればその限りではない。
 天使(アンジェロ)という称号には不釣り合いな不気味な外観だが、何故その名前なのかはバージルも知らない。

weapon※宝具以外の武装

『幻影剣』
バージルの魔力から生み出される浅葱色の剣。銃火器を好まないバージル唯一の遠距離攻撃手段。
複数を一度に射出したり、自身の周囲に円環状に配置、回転させることで連続攻撃を可能とする。

『アミュレット』
母エヴァの形見でもあるアミュレット。
これ自体に特殊な力はないが、弟の持つ片割れのアミュレットとを合わせると
父スパーダの名を冠する最強の魔剣を手にするための鍵となる。

この他、複数の魔具を所有、仕様した経験があるが、「バージル」としての宝具はこれのみである。

【人物背景】

主人公ダンテの双子の兄であり、2000年前に悪魔でありながら人間に味方し、
魔界を封じた伝説の魔剣士スパーダと人間の女との間に生まれた子供。
逆立てた銀髪、青いコートとダンテとは対極の姿。髪を降ろした顔はダンテと瓜二つである。
かつてスパーダが封じた魔帝ムンドゥスの手下の悪魔に母エヴァを守れなかったことで己の無力を感じ、
力こそが全てという考えを持つようになる。
そして、「優しさ」や「正義感」といった感情を捨て、悪魔として生きることを選んだ。
冷静沈着で残忍。他人を信用せず、例え味方でも疑惑が生じれば迷わず斬り捨てる。
無差別な殺戮はしないが、邪魔する者は人間でも悪魔でも容赦無く排除する

【サーヴァントとしての願い】

力を。更なる力を。

【基本戦術、方針、運用法】

見敵必殺。目的の為なら冷徹冷酷にサーヴァント・マスター問わず斬り殺す、ラスボス仕様セイバー。
人の情を見せる者にはたとえ自分のマスターであっても斬ることを視野に入れる程。
そういう意味では人情とは程遠い(あってもまず真っ当な思い方ではない)宝条との相性はまずまず。
かといって抜群であるはずもなく、互いに利用し合う剣呑な関係性であるのは疑いようがない。



【出展】

FINAL FANTASY VII

【マスター名】

宝条

【参加方法】

データ化した状態でムーンセルの情報に行き着き、データ化されたゴフェルの木を入手して参加。
保険として、他マスターの情報を改竄して自分に見せかけていた。

【マスターとしての願い】

ムーンセルを手に入れ、己の知的好奇心を余すことなく活かす。

【weapon】

【能力・技能】

この聖杯戦争においては実体がない点を利用して、研究の産物として持ち込んだ薬やモンスターをプログラム化して送り込める。
中にはジェノバのデータという明らかにヤバイ代物も。
魔術師ではないがデータ化の恩恵で霊子ハッカーとしての才能は有している。
魔晄やソルジャーを始めとした研究知識もあり、魔晄炉のようなエネルギー補給も考案している。

【人物背景】

ミッドガルの科学部門総括で、セフィロスの実父。『FFVII』シリーズの殆どの事件に何らかの形で関わっている。
知識欲や研究欲の権化のような人物であり、それ以外のことにはほとんど興味を示さない。
研究のためならば人の命すらなんとも思わずに研究材料として扱う、危険な思想を持ったマッドサイエンティスト。
ガスト博士に師事し、ルクレツィアと共に彼が提唱した古代種を蘇らせる「ジェノバ・プロジェクト」に参加していたが、
自身の科学者としてのセンスの無さを自覚し、天才であるガスト博士に対して強い劣等感を抱いていた。
ルクレツィアが身篭った自分の子供(セフィロス)に対しては(歪んではいるが)愛情を持っていたようだが、
父親として接することはなくセフィロスからは嫌われていた。

ジェノバが古代種ではないと判明したためガスト博士が神羅カンパニーを去った後、
ガスト博士を継ぐ形でジェノバ・プロジェクトの責任者となり、ジェノバの利用方法の解明と本物の古代種の捜索も行っていた。
ジェノバ細胞と魔晄を用いた強化人間「ソルジャー」や、リユニオン仮説の証明のための実験体「セフィロスコピー」なども彼の研究開発の一環である。

終盤で、ミッドガルの被害も考えず魔晄キャノンを使って息子であるセフィロスに魔晄エネルギーを送ろうとする。
そしてそれを止めに来たクラウドたちと、自身にジェノバ細胞を移植し殆どモンスターの様な姿でクラウド達に襲い掛かるが敗れ死亡する。

だが『DIRGE of CERBERUS -FINAL FANTASY VII-』にて、ネットワーク内に自身の知識と思考のデータをバラ撒き、断片として精神のみ生き残っていたことが判明する。
この宝条はこの時点での状態で即ち実体がない、データのみの姿である。(Fate/EXTRAの主人公やありすと同様のものと思えばよい。)

【方針】

バージルは勝手に殺し回るため基本は背後でサポートに回る。十全に戦えるように魔力集めをするのが当面の目的。
互いの関係は弁えてるので口出しや邪魔をする気はない。
マッドを地で行く方針なので被害は一切気にしない。NPCをサーヴァントの餌にし、面白そうなサンプルを見つければそっちのけで捕獲に移るかも。
ペナルティで逆にサーヴァントに枷をはめる事にならないよう自重して欲しいものである。