爆致嵐&ランサー ◆Emjcf.lfLU



そこは巣だった。
独特の粘膜に覆われ、そこを築いた住民にとって心地よい環境にしたてあげられている。
ここはムーンセルのが再現した冬木市。その下水道
本来ならネズミやゴキブリくらいしか好んで住みたがらない不潔な空間だが、現在そこを拝借している参加者にとって、拠点としては非常に有効な場所なのだ。立地的にも、環境的にも

卵だ。
そうとしか思えないような粘着質な物体が、広い空間に敷き詰められている。
既に付加しているものもあれば、まだぴったりと閉じているものもある。
そして、孵化したものから生まれたものだろうか。何とも奇妙な生物が見受けられた。外見は蜘蛛か蟹に似ている、白っぽい褪色の何か
そのほとんどは、役目を終えてすでに死ぬか、新たな次世代の繁殖に勤めていた。
繁殖といっても、肌を重ねるわけではない。壁の粘膜に拘束され、身動きがとれぬ人間――ムーンセルのNPC達だ。
その顔は、まだ生きている生物――フェイスハガーが張り付いている。

魂食いではない。生きながらに繭にされているのだ。



「おお、少しの間でかなり進んでるじゃないか。感心感心」


言葉の通りに、そして場違いに呟く男。
何処と無く感情を感じさせない瞳で、その異質な空間を見回す
その右手には令呪が宿っており、彼が予選を勝ち抜いたマスターであることが窺える。

「地上じゃゾロゾロとマスター達が記憶を取り戻してるみたいだよ」
「僕達もそろそろ本腰いれようか」
「ランサーの数もそろってきたしね」
「素体の数は足りてる?」
「足りなくなったら成長しきったのを何体か上に放って拐わせてるから、大丈夫」


ひとりではない。
複数の人間がそこにいる。しかし、そのすべてが皆同じ顔をしている。
爆致嵐(バオ・ツーラン) 。近未来の地球、中国出身の軍人である。
彼はただの軍人ではない。
進化したゴキブリ『テラフォーマー』に人類が対抗するために作り出した技術MO手術により、チャチボボヤの特性をもっている。特殊な設備により単独で無性生殖を行うことで、自身の複製が可能なのだ。
爆は本来、火星任務に赴く予定だったが、未来の中国は独自の魔術関連の情報網によって方舟の存在を確認するやいな、急遽この聖杯戦争に爆を派遣したのだ。


「よし、まあ、君らも一緒に頑張っていこうね」


爆のひとりが、サーヴァントに声をかけた。
巣の奥にて、黙々と卵を産み続けるサーヴァント――女王が、それに反応してか、ゆっくりと顔をあげる。
全体的な姿は、蜥蜴か蠍などの甲殻類を思わせる。その王冠のような頭部は、それが群れの頂点に君臨する存在としての証。
クラスはランサー。恐らく尻尾の形状が槍に似ているために、そうなったのだろう。



「■■■■■■■■■■■■■■■ッ!!」



爆のサーヴァント――『エイリアン・クイーン』は、おぞましい雄叫びをあげた。


【クラス】
ランサー
【真名】
エイリアン・クイーン@エイリアンシリーズ
【パラメーター】
筋力A 耐久A- 敏捷A++ 魔力E 幸運D 宝具B+
【属性】
秩序・悪
【クラススキル】
気配遮断:A+
本能的に獲物に気づかれる事なく接近できる。

【保有スキル】
変身:A+
宿主によって姿が大きく異なる

天性の肉体:A
生物として完成された生態と種族なために所有するスキル

心眼(偽):A
野性的な本能で危機を感じ取ったりする

加虐体質:B
とても狂暴

追い込みの美学:B
獲物の行動を学習し、先手をとる

単独行動:A
マスターが不在でも長時間活動し続ける

千里眼:B
遠くの敵を視覚に頼らずに補足できる

種族の長:A
すべてのエイリアンを従えさせる


【宝具】

『女王の出産(エイリアン・クイーン)』
ランク:A 種別:対人宝具 レンジ:0 最大補足:50
フェイスハガーの卵を出産し、他種の生命体を繭とすることでエイリアン・ウォーリアーを誕生させる
この宝具を発動している状態だと、クイーンは天井や柱に体が固定され、下腹部につながる巨大な卵嚢から産卵管を伸ばしてひたすら産卵行動を続けているため、移動が不可能となる

『悪魔の子供たち(エイリアン・ウォーリアー)』
ランク:A 種別:対軍宝具 レンジ:0 最大補足:50
フェイスハガーによって誕生したクイーンを守るエイリアン達。
本能的に種の繁栄を行動の中心としているが、クイーンの命令(一応はそのマスターも)には従う

『酸の血液(エイリアン・ブラッド)』
ランク:C 種別:対人宝具 レンジ:0 最大補足:1人
宇宙船の壁もあっという間に溶かしてしまうほど酸性の強い血液

【weapon】
インナーマウス
口の中にある第二の顎。ウツボ、ヤゴの口器やカメレオンの舌のように伸縮し、口腔内から外へ向けて一直線に数十cmの長さまで飛び出す。射出される際の勢いによる対象物への打撃(及び貫通)やその後の噛み付きによって、主に攻撃のために使われる。その射出力は、人間をはじめとする生物の骨格はおろか、人間の武器では破壊不可能なプレデターが使用する金属をも破壊するほどの威力を持っている。


身の丈以上に長い尾。先端は槍の穂先のように鋭利な形状をしていて、金属や岩石を砕くほどの力と硬度を持っている。戦闘時には、鞭のように振り回すか、槍のように突き刺して使用する

【人物背景】
エイリアン社会のトップに君臨する種類。エイリアン・ウォーリアーを遥かに上回る巨体と戦闘能力を誇る。
腕は大きいものと小さい物が左右2対、計4本生えている。必要に応じて二足歩行する。頭部からは2~3mほどもある冠のような器官が後方に伸びており、目の無い顔面部分は普段その下へ格納されている。背中の突起もパイプ状ではなくトゲ状で、左右3対計6本である。
【サーヴァントとしての願い】
種の繁栄
【基本戦術】
下水道の拠点を巣としてエイリアン・ウォーリアーを量産する。クイーン自身は現在動けないため待機


【マスター】
爆致嵐@テラフォーマーズ

【参加方法】
聖杯戦争の情報を得た中国から任務として派遣・参戦

【マスターとしての願い】
任務として聖杯を持ち帰る
【weapon】
ツノゼミのブーストと不完全変態手術により通常時でも並の昆虫型程度の実力を発揮できる。
手術ベースのチャツボボヤの能力で爆自身を無性生殖で造ることができる。無性生殖にも条件があり、時間の短縮と記憶の共有を目的とした補助的な機械を用いる他、現在の爆以上のものは生み出せない。それぞれの個体は独立しており、個別の意識を有する。爆達はこれを「無限の可能性」と評し、それぞれが様々な将来の夢を持っている。
【能力・技能】
専用の設備と補助装置と光と死体があれば、新たな爆の複製が作成できる 
【人物背景】
坊主頭の太眉の男性。中国出身。合理的な性格で判断に躊躇がない。あまり人間味を感じない性格

【方針】 
NPCを利用してウォーリアーを量産し、手駒を増やして勝ち残る。
現在複数の爆が存在している模様




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最終更新:2014年07月07日 10:03