ウェイバー・ベルベットの憂鬱(何度目) ◆HOMU.DM5Ns






   ▼  ▼  ▼



雨の強い日だった。
外に出るのも億劫になる、暗い淀んだ空。地面を削るように打つ水滴の音。
そんな悪天候でも、遊びたい盛りの少年にとっては新しい遊び場なのは変わらない。
雨には雨の日の楽しみ方がある。雨合羽に長靴の防水装備で、側溝に浮かんで進む、新聞紙で出来たヨットを追いかけている。水がある限りどこまでも続くおいかけっこ。
しかし遊びは唐突に終りを迎えるもの。流れるヨットはそのまま、用水路に続く大きく空いた溝に流されてしまった。

「僕のお小遣いがドブに!」

なぜそんなものをヨットに入れて流したのか。
急いで溝の傍に駆け寄って中を窺うが、残念ながらとうにヨットは見えない。

「ハァイ、ジョージー」

諦めて立ち去ろうとする少年に、その時陽気に呼びかける声があった。
前には誰もいない――――――と思った瞬間、ひゅうん、と音がした
ピエロだ。白粉を塗りたくったメイク、真っ赤な髪と鼻のピエロが薄暗い排水溝から顔を出したのだ。

「映画『デッドプール』観た?」

ピエロはそう問いかけた。
知らない少年、驚きながらも首を横に振る。

「えー、面白いのに。今ならレンタルやってるよ」
「言うてアメコミでしょ?ガチムチはないわ」
「いやいや、そう嫌厭しなさんなって」

興味無さそうな素振りを見せる少年にも、ピエロは宥めて言葉を続けた。

「ヒーローのデッドプールはおしゃべりで画面の前の視聴者にも話しかけてくるお調子者だ。コミカルで日本人受けもいい。
 でも映画の内容はラブストーリーだ。おちゃらけた孤独なヒーローが愛する人のために命を懸けて戦う王道を行くんだ。どう?」

語る内容に聞き入ってるうち、少年も面白そうに笑顔を見せる。

「面白そう!『インフィニティ・ウォー』観るわ」
「待てや!」

まさかの逆張りにノリツッコミ。
ピエロ、慌てて態度を直してあるものを取り出した。

「これを置いていっていいのかい?」
「僕のお小遣い!」

流されてしまっていたヨット(お小遣い入り)である。
失ったと思った宝物に少年の関心は再びピエロに向く。

「返して欲しければデッドプールを観ろ」

ピエロの脅迫、もとい要求に少年の顔はたちまち渋いものに変わった。

「おぅ……そんな嫌そうな顔しなくても」

本当に嫌そうだった。

「更にお買い得情報もあげちゃう。続編のデッドプール2もレンタル開始だ。
 今度はハートフルなファミリー映画だぞ。予算が出たから演出も大幅アップで新キャラだってたくさん出る。なんとあの超豪華俳優もサプライズ出演してるぞ!」
「ウルヴァリンも出る?」
「えっあっうん」

ピエロ、言い淀む。
少年との間に気まずい空気が流れる。


「デッドプールはいいぞ、ジョージー」


ねっとりとした声で念押しするピエロ。
しつこい誘惑に少年もおずおずと手を伸ばす。少なくともヨットは取り戻したい。


「金枠詐欺の屑十連引くよりも何倍もお得だ。だから―――」


もうすぐ手がヨットに触れようとする直前、


「お前もユキオ沼に沈め!」



代わりにピエロの白い手が掴む。
最後に見たのは、大きく開けた口から覗く、牙が。





―――





ジョージは死んだ。ユキオちゃんの出番が少なすぎたのだ。
でもネガソニックちゃんと常に一緒ながらもベタベタくっつき過ぎない距離感は素晴らしかったと思います。
同性にせよ異性にせよカップルとはこうあるべきものだ。ワイトもそう思います。
どうかお幸せに。






   ▼  ▼  ▼





雨の中でしめやかに行われる葬式の場面に移ったところで、テレビの画面が切り替わった。
テレビショッピングらしき番組では、深夜帯であるのを感じさせないテンションで商品を置いてけぼりに司会が笑顔を振り撒いてる。

「この時間ろくな番組やってねーな。深夜アニメは日本のオハコじゃなかったのかよ。クソアニメ炎上させてやろうと思ったのに。
 お、CCCチャンネルの司会変わってんじゃん。うわ今度は邪悪ロリかよ。この前はジャガーノートみてえなデカ女だったし節操ねーなー」

チャンネル連打して飽きたのか、スイッチを切って最後にリモコンを投げ飛ばす。
衝撃でリモコンは中の電池が外れてバラバラに散っていった。

「ふう、スッキリしたわ。手狭だしブラッドバスもないしで不満だらけだけど、これも庶民のワビサビってやつね。
 ホラ子ブタ、こっち座りなさいよ。話するんでしょ?」

リフレッシュにはなったのか、体を洗って心なしか気分も良さそうだなエリザが、ちょいちょいと隣の席を指差す。

「随分、時間がかかりましたね」
「そりゃあアタシ、アイドルだもの。身だしなみに手をかけるのは常識でしょ?いついかなる時にも見られる用意を忘れないのがプロの気構えよ。
 アナタもレディならちゃんと着飾ってみなさい?アタシほどじゃないけど、素材はいいんだから勿体無いわよ」
「これはちゃんと意味のある服装です。とやかく言われる筋合いはありません」

「そうだそうだ、言ってやれ!今でも十分エロい格好だが、もっとエロい服に着替えれば俺もまたセイバーの身体に興奮できるってな!」
「そうだぜねーちん、堕天使エロメイド霊衣解放のチャンスを待ってる読者(プレイヤー)のためにも今こそひと肌脱ぐ時だぜ。そして着る時だ」
「そしてなぜ意気投合してるんですか貴方達は………………いえ、わかってます。理由はわかってますけど……」

「そもそもお前ら、どうして僕の家に集まってるんだよ……」
「そりゃフラグ体質だからよ。あ、そうだウェイバーたんセーブ確認した?デスノボリ確認忘れんなよ?
 俺ちゃんみたいに死亡地点で復活(リスポーン)できるわけじゃねえんだから。幸運255全振りだから自動で成功してるだろうけど」

エリザとセイバーが話をしたり、孝一とバーサーカーは肩を並べてやんややんやと囃し立てたり。
その脇でウェイバーはげっそりとしていたり。
手狭な部屋は今は随分と賑やかだ。
三組のマスターとサーヴァントが一同に集まればこうもなるだろう。

「ちょっとデップー。アタシ喉乾いたわ。飲み物とってちょうだい」
「えーこのカルピス俺ちゃんが飲みたかったのに。代わりに新鮮なブラッド割りでどう?腕をスパッとすりゃ1リットルぐらい出るよ?」
「イヤよ。アタシ今は節約、もとい節血中なの。それにアナタの血、なんか魚の脂みたいにギトギトして美容に悪そうだし。どうせ飲むなら清らかな少女のが欲しいわ。
 そのーーー本当に必要な時は……気に入った人のなら、ちょっとぐらいはいいけどね?ね?」
「そんなあざといチラッ視線は全スルーですと。じゃあエリちゃん、つまりねーちんならOKってこと?白い花咲かせちゃう?
 いいよどんどんやってこうこの業界そういうの寛容だし。なにせトップのハゲが……これはいいか。
 あ、吸うのはおっぱいからが伝統だから忘れないでね」
【ネガソニ×ユキオいいよね】【おい誰だ今の】
「……んー、そうね。確かに血は美味しそうだけど、ちょっと好みからは外れてるわね」
「今とても失礼な誤解をされた気がするのですが。違いますから。そもそも英霊に年齢とか外見とかあまり関係ないのでは?」

他愛ないやり取りに、月の裏での生徒会活動を思い出す。
レオが普段とは想像もできない弾け方をして主に凛が被害に遭い、ラニが追い打ちをかけ、ガウェインは爽やかに流してユリウスがフォローに回っている。
隅っこではガトーが暑苦しくも回線越しにジナコにかまい、またにシンジも来たりする。
ムーンセルでは無かった出来事になり、憶えているのは自分だけになった記憶。
けれど過去がないこの体にとっては、抱きしめるように仕舞い込んだ楽しい思い出だった。


「さて……それでは始めても宜しいでしょうか」


気を取り直したセイバーは全員を見渡してから一息置いて、意を決したように話を切り出してきた。


D-6マンションのキャスター戦からの付き合いになる、ウェイバー・ベルベットと覆面のバーサーカー。
さっきコンビニで知り合った、真玉橋孝一とウェスタンルックのセイバー。
そして自分とエリザ。

3組で小さなテーブルを囲む。真ん中にはさっきコンビニで買ったサンドイッチに各種お菓子類。
戦いもせずここまでマスターとサーヴァントが集うのは、ここでの本来の聖杯戦争では珍しいだろう。
それというのも目的は戦闘ではなく話し合い、情報の共有だ。



「前置きを抜きにして伝えます。我々の目的は、聖杯戦争を変えることです」



「は、はぁ?」
「聖杯戦争を変える?どういう意味、それ?」

ウェイバーとエリザの困惑ももっともだ。かくいう自分も最初聞いた時は似たような反応だった。

「簡単だ。俺は聖杯が欲しい。それを使ってどうしても叶えたい願いがある。みんなのおっぱいを幸せにしてやりてえんだ」

疑問への答えは孝一が答えた。
「おっぱ…………は!?」と狼狽えるウェイバーを他所に孝一は続けて言葉を重ねる。

「けど、その為に誰かを殺して、殺して回って手に入れるなんてのは真っ平ごめんだ。
 おっぱいはな、やわらけえんだよ。恭子のおっぱいがなけりゃダイミダラーのコクピットもあんなに虚しいんだ!
 おっぱいの為に命が犠牲になるなんて、絶対にあっちゃならねえ!」

グッ、と拳を握って力説する。
節々の言葉のおかしさは置いといて、その言葉には偽りではない熱があった。
邪ではあるが邪悪ではないとでもいうのか、清々しくなるほどに真っ直ぐで、裏など見えない思いが気迫。

「だから俺はどっちも取る。おっぱいがふたつあるなら両腕で揉めばいい、それと同じだろ!
 ここの聖杯戦争で人が死ぬっていうなら、そこから変えさせる。無理なら脱出して別の場所でやりゃあいい。
 俺は何度も別の世界ってやつを見てきたし、行ったこともある。だったら可能性はゼロじゃねえ。ゼロじゃなけりゃあ、なんとかなるはずだ。
 無理とか無茶だとかは聞かねえ。俺は聖杯戦争でこうするって決めた。だからその為に動く。それだけだ!」

聖杯戦争に優勝する、というのではなく、ただ否定するだけじゃない、第三の選択肢。
聖杯戦争という枠組みを覆す、という方針を孝一とセイバーは掲げるのだ。
聞いただけでは突拍子もない計画だ。とても実現するとは思えない。
まるで水面に映った月を掴むような行為。
そんな無謀をしようとしていた存在を―――自分は知っていた。

「ああ―――そういうこと。BBがやろうとしていたのと、似たようなことをやるつもりなのね」

エリザもやはり、同じ相手と結びつけていた。
月の裏のサクラ迷宮。暴走した上級AI、BB。
彼女が冒した無謀な違法(チート)の数々による、ムーンセル中枢への侵食事変だ。

戦いを回避できるとしたらそれが一番理想的な結末だ。
だが自分達は既に知っている。ムーンセルのシステムを改変する事が、どれだけ重い代償を支払う羽目になるのか。
百数十体ものサーヴァントを取り込み、女神の権能を手に入れたBBですら致命的な故障(バグ)を負ってしまった。
■■■によって狂わされ、あらゆる制約を破ったBBは現実の地球人類を絶滅させるようムーンセルを運営した。
異星文明の遺物であるムーンセルの防壁を破るのはそれほど厳重なのだ。
それを侵食するとすればそれこそ同じ、異なる文明の飛来物のような特例でしかない。
アークセルとムーンセルは別の存在だ。けれど平行世界を渡り泳ぐ方舟、強大極まるのはどちらも変わらない。
あの出来事を知る身としては、慎重に考えざるを得ない。


「……何だよ、それ」

零れた声が、いっとき静まった部屋に小さく響いた。
ウェイバーのものだ。
表情は困惑を超えて、わけがかわらないといったように憔悴している。

「戦う気がないって……じゃあお前、なんで聖杯戦争に参加したんだよ!」
「なんでって……ペンギン帝王からこいつを貰って、とんでもなくエロいイベントがあるって聞いたからさ」
「ふざけるなよ!そんないい加減な理由で……」
「じゃあさウェイバー、お前は何の為に聖杯が欲しいんだ!?」
「え……」

なおも食ってかかろうとしたウェイバーだが、孝一の言葉に頭から水を浴びせられたように急に動きを止められた。

「お前の願いは、おっぱいを奪う事より大きいっていうのか!?巨乳好きかよお前チクショウ俺だって大好きだ!」
「お―――胸の事ばっかり言うなさっきから!」
「え、ウェイバーたん巨乳派だったの?事件簿でバディがグレイたんだったしロリショタ派だと思ったのに。
 それとも将来に向けてゲンジ・ヒカル計画でも立ててる?確かにスゲエもんな乳上」
「お前は黙ってろよ!あと誰だグレイって!」
「そうですね。まずはそこを知っていなければ我々の話も進まない。
 貴方方の、聖杯に託す願い。それを教えては貰えないでしょうか」

興奮する孝一(そしてバーサーカー)を制しながらセイバーは、全員に向けてそんなことを尋ねてきた。

「私は―――少しでも多くの人が幸せになれる未来を求めてサーヴァントとして現界しました。
 絵空事と笑われてもおかしくないとしても、私はそれを諦めきれない。この魔法名(な)の誓いを捨てる気はない。
 そういう意味では……あくまでそういう意味のみでしたら、マスターと共通した願いであるといえます。
 ですから――――――それが人と世を乱す邪悪でない限りは、皆の願いも叶えられるべきである。私とマスターはそう考えています」

つまり、セイバー達の望みを叶えることは、他の願いも聖杯に受け入れられる結果に繋がるかもしれない、ということだ。
みんなを幸せにする。曖昧で、明確な境界線が無い、魔法のような言葉。
心からそれを願いだと口にしたセイバー。あるいは奇蹟によって名を残した、聖人のような英霊なのかもしれない。

「子ブタ。コイツらのこと、信用するの?」

自分の中で最も冷え切った部分が、彼らと共にいる危険性を警告している。
現状、二人の目的は具体性に欠いたものだ。
聖杯戦争の改変、打破は方舟への反逆の方針だ。裁定者であるルーラーと対立する結果もあり得る。
目標が一致してるのは途中まで。最後にどうなるかまでは未知数だ。どこかで、道を分かつかもしれない。

鋼となった血肉。叩き上げられた精神。
表の聖杯戦争。戦いの王の後継者を育てるべく改竄された熾烈な生存競争の勝者としての感覚。
それらの全てが、他者の夢想に付き合い破滅する愚を訴える。


隣に座る少女を見やる。
魔性の角。染み付いて落ちない血臭。落ちに堕ちた半英雄。
けれど今は頼もしい味方である、自分のサーヴァント。

「な、なによ、そんなにまじまじと熱っぽい視線で見つめて……。
 ひょ、ひょっとしてどこか変なとこある?鏡チェックしたわよちゃんと?」

そう。駆け抜けてこれたのは、ただ勝つことを目指したからじゃなかった。
敵だった相手、戦う仕組みだけの相手に手を伸ばしたこともあった。結果としてエリザのように並び立つ関係になってもいる。
聖杯戦争のルールに則り勝ち上がりながらも、最後にはその頂きに立つ何者かを否定した。
そうしたのは単純な理由、命が失われるから。
先程まで話していた相手が、今は世界のどこにも存在しない。
その声も姿も意志も願いも、二度と還らない。
対戦者を倒す度覚えたあの喪失感と痛み。戦争を否定する理由なんてそれだけで足りている。
きっと理屈じゃない部分で、自分はそういう風に出来ている。

「――――――ま、そうよね。アナタがそうする男だから、アタシも少しだけ救われたんだし。
 先に言っとくけど、アタシの願いはこの子ブタに力を貸すコト。
 永遠に救われないアタシに許された、許されないはずの贖罪の機会。そのためなら田舎から金星まで今は地道に巡業中ってワケ」

溌剌としたエリザの言葉に心が軽くなる。
自分の願い、先程セイバーに伝えていた通りの答えを改めて告げる。
喪われた記憶を取り戻す。方舟の真相を、聖杯戦争の謎を解き明かす。そのためになら、協力関係を結びたい。

「―――ありがとうございます。助力に心から感謝します」

姿勢を正してセイバーが頭を下げる。
孝一は気持ちのいい笑顔を見せて親指を立てていた。

「ああ、よろしくな白野。しかし幸先がいいぜ。いきなりペンギン帝王に近いやつに会えるなんてな!」

ペン………………なんだって?
いま、とても不思議な響きの言葉を聞いた気がする。

「気持ちはわかります。すみません、後で説明をしますので」

こちらの主従も中々大変そうだ。主にサーヴァントの気苦労の面で。
ともかくこれで同盟成立だ。一日が経ってからようやくのそれらしい前進、結果何が待つかはまだ不明瞭だが、最初の一歩といえるだろう。


「じゃあ、次はウェイバーだな。お前、聖杯に何を願うんだ?」




   ▼  ▼  ▼



ウェイバー・ベルベットが聖杯戦争に挑む理由は明らかであった。
若輩ながら才ある己を歴史の浅さから顧みもしない魔術協会へ痛烈なカウンターを浴びせる。
権威も肩書も意味を成さない実力勝負、自らの力量を魔術世間に知らしめる一大好機と見て、偶然手にした聖遺物―――
師にあたるケイネス・エルメロイが聖杯戦争に参加するにあたって取り寄せていた触媒を用いて海を渡って舞台たる日本に向かっていた。
全ては自分が一流の魔術師であるのを証明するため。
魔術の歴史に不朽の名を残すべく、生を受けたこの身の不条理を覆すべく全てのチップを賭けたのだ。

「……」

いまウェイバーは問われてる。なんのために聖杯戦争に参加したのか。聖杯を手に入れ何を願うのか。
魔術師としての名声と誇りを手中に収める。あるいは欠けている魔術の力量を埋めるよう願うでもいい。
魔術師なら誰もが口を揃えてそう言う。なんら恥じ入るものではないはずだ。
なのにいつまで経っても、ウェイバーの理想は言葉にならず口ごもるばかりだった。

―――なんなんだろう、コイツらは……

目の前の二人のマスターは、正式な魔術師ではない。
白野は魔術戦では何らかの礼装に頼ってるらしく、本人の技量は大したものではない。
孝一に至っては煩悩まみれの単細胞だ。どうしてこんな奴がここまで残ったのが不思議でならない。
そんな二人は、聖杯戦争の改変を目指すとのだという。
方舟のシステムを探求し、誰も犠牲にすることのない場所で聖杯戦争を再開させるのだと。

現実の見えてない絵空事と一笑に付せばよかった。ここに来る前のウェイバーなら考えるまでもなくそうしただろう。
それがもうできないでいるのは、彼らが『戦う者』の目をしていると感じ取ったからだった。

岸波白野。見るべきものもない、どこにでもいそうな平凡な印象の少年。
彼はこことは違う『月の聖杯戦争』に参加し、そして最後まで勝ち抜いたのだという。
更には月の裏などという、得体の知れない体験もしているらしい。
それが虚偽や虚仮威しでないことは、これまで見た戦いで十分理解している。
ニンジャのアサシン戦で見せた肝の据わりようと、戦術の指示の冴え。幾度となく死線を超え、逆境を乗り越えたた戦士であると証明していた。

あの真玉橋も、いつもの巫山戯た調子は完全に鳴りを潜めさせて熱弁を振るっていた。
そこには希望的観測ではない確信が伴っており、世界を移動云々も信じさせてしまう謎の説得力がある。
あんな間抜けですら、本人なりに命を懸けて、掴んだ成果があるというのだろうか。
そしてそんな両者と比して―――今の自分の有様はどうか?

地上の冬木とは違う、月を望むアークセルの聖杯戦争に招聘される羽目になったのを皮切りに、ウェイバーの目論見はいとも容易く瓦解した。
召喚されたのはまるで制御の利かないバーサーカー。お喋りで意味不明な発言を吐き出す品性下劣な男。
勝手に行動して戦闘してたのを令呪を消費してまで呼び戻し、また勝手に行動してアサシンと戦闘し、マンションのキャスター討伐では魔力の過剰供給に嘔吐した。
ブレーキの壊れた車の如き無軌道ぶりにウェイバーは終始振り回されっぱなしだった。
一度としてこの暴れ馬を制御できた試しがない。常にやってくる問題に受け身になるしかなく、ウェイバー自身の意思で行動できた事は数えるほどもなかった。

「ぼ、僕の望みは……望みはな――――――」

自著の論文を講義にひけらかせてとわれれば堂々とやってのける自信があるのに、いまは胸がつかえたように言葉が出ない。
とどのつまり、ウェイバーはとてつもなく場違いなのだと感じ始めていた。
二人が方舟では異端の立場だとしても、自分の卑小さを散々見せつけられた形となった今となっては、沽券にこだわる自分がどうしようもなく無様に見えたのだ。
時間が経つごとに葛藤が胸を焦がす。
時計塔でケイネス講師に屈辱的に痛罵された時とも、戦場でバーサーカーに振り回された時とも違う未知の感情が熱となってウェイバーの内面を蝕んでいく。

「オイオイお前ら次作書くのに前作見直してないのかよ。映画のあらすじ見ないで視聴しちゃうタイプ?【スキップしますか?】のアイコン見えてないの?
 俺ちゃんはFate作品にデビューお願いしたいから事件簿で主人公やったり他作品出ずっぱりのウェイバーたんをマスターに選んだって言ってたじゃん。
 外部コラボ頑なに拒んでるけど俺ちゃん映画もあるし金チラつかせればいけるって」
【つまり実写映画化か】【やめろ『グリーンランタン』の比じゃねえぞ】

そして悩みの種である当のバーサーカー、デッドプールは空気を読まず、お喋りな口を割り込んできたのだった。


「デップー、うるさいわよ。口を糸で縫い付けられたいの?今はアナタのマスターに聞いてたんじゃないの」
「喋らない俺ちゃんとかエリちゃん拷問えげつねえな。糸の出せなくなったスパイディかよ。
 そんなんされたらタイムマシン使って過去の自分撃ち殺すわ」

……信じがたいことだが、さっきから白野のランサーだけはバーサーカーとある程度会話が成立しているようだった。
「類友……」と白野が誰にも聞こえない声量でぼそりと呟いたのをウェイバーは聞いた気がした。

「スパイディ(蜘蛛男)?なに、アナタNY出身の英霊?やだ、アタシの名前ってそっちにも知れ渡ってるの?
 流石アタシ、気づかない内に英霊界のハリウッド進出を果たしてたなんて……!」
「ああバリエーションの多さは人気キャラの証だ。ハロウィンにもビキニ勇者にもメカにもなってるし量産もされてる。
 しかし魔○村からメカゴ○ラとか作者何考えてんだろうな。ヤバイ吹き出しでも見えてる?
 多分次のハロウィンはゾンビとかだぜ。定番だよなズンビーヒーロー」
「メカってなによーーーーーーーーー!?ゾンビになんか死んでもならないわよ!?
 それじゃあ、イロモノのヨゴレ芸人みたいじゃない!」
「えっあっうん」
「否定しなさいよーーーーーーーーーーーーーー!!」
「ッッ!ああもううるさいうるさい!!」

ランサーの壊れたラジオじみた叫び声とバーサーカーの異界の言語じみたスラングの嵐。
悪夢のコラボにキンキンと痛む耳鳴りに晒される内に、とうとうウェイバーの苛立ちは頂点に達した。

「なんで勝手に僕がおまえらに協力する話で進んでるんだよ!
 方舟がなんだとか、聖杯戦争を変えるとか人助けとかッ、僕はな、そんなのはまったく、これっぽっちも興味はないんだ!」

自分でも説明のできない巨大な感情を吐き出す。癇癪といわれようと構わない。
自分の首を絞めると思考で分かっていながらも、言わずにはいられなかった。

「お、おいどうしたウェイバー。欲求不満か?」
「いいから出てけよ……僕はお前たちに協力なんかしないからな!絶対だ!」

席を立って拒絶を示すように踵を返す。自分から逃げてるようだ、とは努めて考えなかった。



「ウェイバーたん……それってテンプレーション?」
「絶対だからな!」


返事を待たずに扉を締める。
白野も、孝一も、何よりも目障りなバーサーカーをとにかく視界から遠ざけたかった。
流されるまま流されて波に飲まれて消える自分の惨めさだけが、ジグジグと鈍痛になって残っていた。




  ▼  ▼  ▼



「くそぅ、ウェイバーのやろう何が悪かったっていうんだ……もうエロ本や覗きじゃ物足りないっていうのかよ……!」

仕方なく取り付く島もないウェイバーを置いて外に出る。
夜はまだ更けているが、そう遠からず日の出が見えてくる頃合いだ。

「少し、話を急かしすぎたようですね……」

ウェイバーに拒絶された理由は、彼の動機に不用意に触れてしまったからだ。
誰にだって触れられたくない心の部分がある。それが願いとなるほど真摯に思うものならなおさらのこと。
聖杯戦争に挑む者とは誰もがその決意を抱えた者達だ。自分や孝一はいわば異端の立場のほうだろう。

「まったくだわ。礼儀もなってない上、ちっちゃいプライドに拘っちゃってみっともないネズミよね」
「ツン期の到来だな。ジンクスがあるんだよ、ツンデレは早死にしやすいって」
「そしてなぜ、貴方も外に出ているのです?」

バーサーカーも、ドアに寄りかかって孝一が置いてった雑誌を読んでいた。

「しばらく顔を見せるなってさ。まだマスクの中も見せたことないのに失礼だよな。
 けどこの贈り物もよくないぜ。3Dのおっぱいが目と鼻の先に届くのにエロ本に″頼る″とか虚しくならない?」

パラパラと扇情的な表紙の雑誌をめくって、袋とじを指で乱雑に裂いて中身を見ている。
どうやら彼もウェイバーに追い出されたらしい。自分のサーヴァントも締め出すとは、思ったより根が深そうだ。

「なんでしばらくブラブラしてるわ。流石に今回は空気読んで他の予約に割り込んだりもしない。賢者タイムってやつ。
 けどもしウェイバーたんがツンデレ拗らせて優勝ルートに舵切ったらまずタイトルを『デッドプールキルズ・タイプムーン』に変更させる。
 はくのん切嗣マン赤アーチャーBANして、そっから1ページにつき1組殺していってコミック一巻分で完結って寸法なんで、そんときゃヨロシクね」
【吹き出しの色が赤くなったら開始のサインだな】【ウィキじゃなきゃ色出ないだろ】

「あーあー、やっぱ征服王みたくはいかねえなー」と去り際に零しながらバーサーカーは階段を降りていった。
その背中からは、いつもの調子の良さが少しだけ抜け、別の感情が見え隠れしていた。
他者から理解できなくても、狂人には狂人の理念がある。
彼なりにもこのまま孤立するウェイバーの身を案じてるのかもしれない。


「それより追い出されちゃったわよ、部屋どうするの?子ブタの家まで戻るの?」

C-8にある自宅のアパートまではそう遠くないが、エリザの言う通り少しでも休息は取りたいところだ。
帰路の途中で敵に襲われでもしたら目も当てられない。

「それなら俺の家に来いよ。丁度聞きたいこともあるしよ。ウェイバーだって気が変わってエロ本を取りに来るかもしれねえしな」

ウェイバーの部屋の隣のドアを指さして、孝一からそんな提案をされた。
ついさっきまでそこに入っていたのだし、確かに抵抗もない。エリザの方を見ると構わないわ、と返事が来た。
厚意に甘えて厄介させてもらう。

「よし、じゃあ聞かせてもらおうじゃねえか白野。優勝者の武勇伝ってやつを。
 おまえが聖杯戦争で出会った中で―――一番揉みたいおっぱいについてな!
 へへ、覚悟しろよ。今夜は寝かさねえぜ……!」」

と思っていたところにまさかの徹夜突入宣言。
生徒会での記憶が蘇る。これはレオとガウェイン、ユリウスの四人で囲んだこともある、同性のみに許された男子トークタイム……!

「なんとなくだが、初めて会った時からおまえからはエロい逸話を持ってる気がしてならないんだ。妹もエロい格好してたしよ」

だから妹については誤解なのだが……………………
しかし孝一の嗅覚は侮れない。サクラ迷宮攻略の過程で生じたセンチネルの攻略において、不本意ながらも女性の嗜好問題について触れる機会は多くあった。
赤裸々に語っていいものでもない―――そもそもそのうちの一人がここにいるエリザだ。
なので話題に出さなかったのだが、それを察知したのだとしたら彼のエロの探求力は本物と言わざるを得まい。
どうする。このまま夜通し彼女たちのSG(シークレットガーデン)を開示するしかないのか。

「いえ、マスター。今夜はもう遅いですし明日に備えて眠ったほうがいいでしょう。彼も疲労してるようですし、さらなる負荷をかけるものではありません」

止めに入ったセイバーの心遣いが身に染みる。
孝一を抑えられる彼女がある意味、このチームの防波堤なのかもしれない。
ひとまず今夜は体を休めて、朝になったらもう一度ウェイバーを尋ねて話をしてみよう……。







「あ、ちょっと待った。いま閃いたんで最後に聞いてくれ」

そこに、戻ってきたバーサーカーがにゅっと顔だけを出してきた。

「ねーちんの新霊衣、上半身マッパでおっぱいのさきっちょにピエロの鼻みてえに真っ赤なイチゴ乗せて隠すってのはどうよ?」
「そ――――――――――それだぁ!」
「寝ろ!!」

セイバーの豪速のハイキック二連が、鮮やかな角度で二人の頭部へと決まった。











……ちなみにこの後、質問攻めに耐えかね
『96が階段上から顔にダイブ』『160の谷間をまさぐる』等の事例を白状する羽目になり
孝一からは揺るぎない信頼と敬意を得られたが、女性陣からはナイフより冷たくえぐる視線を送られる夜を過ごした、とオチがつくのだった。






【C-5/賃貸マンション・ウェイバーの自室/未明】


【真玉橋孝一@健全ロボ ダイミダラー】
[状態]瘤と痣、魔力消費(小) 、白野への揺るぎない敬意(エロ方面)
[令呪]残り1画
[装備]学生服、コードキャスト[Hi-Ero Particle Full Burst]
[道具]ゴフェルの杭
[所持金]通学に困らない程度(仕送りによる生計)
[思考・状況]
基本行動方針:いいぜ……願いのために参加者が死ぬってんなら、まずはそのふざけた爆乳を揉みしだく!
0.他のマスターを殺さずに聖杯を手に入れる方法を探す。
1.白野陣営と協力する。ウェイバーとはもっかい話したい。
2.ペンギン帝王のような人物(世界の運命を変えられる人物)を探す。
3.好戦性の高い人物と出会った場合、戦いはやむを得ない。全力で戦う。
π.救われぬ乳に救いの手を―――!
4.アサシン(カッツェ)の性別を明らかにさせる。
5.お、おっぱいのスケールで………………………ま……………………………………まけた。
[備考]
※バーサーカー(デッドプール)とそのマスター・ウェイバーを把握しました。正純がマスターだとは気づいていません。
※アサシン(カッツェ)、アサシン(ゴルゴ13)のステータスを把握しました。
※明日は学校をサボる気です。
※学校には参加者が居ないものと考えています。
※アサシン(ゴルゴ13)がNPCであるという誤解はセイバーが解きました
※白野陣営と同盟を結びました。『聖杯戦争の真相を究明する』という点で協力します。



【セイバー(神裂火織)@とある魔術の禁書目録】
[状態]健康、魔力消費(小)
[装備]なし
[道具]なし
[思考・状況]
基本行動方針:救われぬ者に救いの手を。『すべての人の幸福』のために聖杯を獲る。
0.他のマスターを殺さずに聖杯を手に入れる方法を探す。
1.マスター(考一)の指示に従い行動する。
2.白野陣営と一時的に協力。
3.バーサーカー(デッドプール)に関してはあまり信用しない。
4.アサシン(カッツェ)を止めるべく正体を模索する。
5.聖杯戦争に意図せず参加した者に協力を求めたい。
[備考]
※バーサーカー(デッドプール)とそのマスター・ウェイバーを把握しました。正純がマスターだとは気づいていません。
※真玉橋孝一に対して少しだけ好意的になりました。乳を揉むくらいなら必要に迫られればさせてくれます。
※アサシン(ゴルゴ13)、B-4戦闘跡地を確認しました。
※アサシン(カッツェ)の話したれんげたちの情報はあまり信用していません。
※アサシン(カッツェ)は『男でも女でもないもの』が正体ではないかと考察しています。
 同時に正体を看破される事はアサシン(カッツェ)にとって致命的だと推測しています。
※今回の聖杯戦争でなんらかの記憶障害が生じている参加者が存在する可能性に気づきました。


[共通備考]
※今回の聖杯戦争の『サーヴァントの消滅=マスターの死亡』というシステムに大きな反感を抱いています。
 そのため、方針としては『サーヴァントの消滅とマスターの死亡を切り離す』、『方舟のシステムを覆す』、『対方舟』です。
※共にマスター不殺を誓いました。余程の悪人や願いの内容が極悪でない限り、彼らを殺す道を選びません。
※孝一自身やペンギン帝王がやったように世界同士をつなげば世界間転移によって聖杯戦争から参加者を逃がすことが可能だと考えています。
 ですが、Hi-Ero粒子量や技術面での問題から実現はほぼ不可能であり、可能であっても自身の世界には帰れない可能性が高いということも考察済みです。



岸波白野@Fate/EXTRA CCC】
[状態]:ダメージ(微小/軽い打ち身、左手に噛み傷、火傷)、疲労(中)、魔力消費(大) 、女性陣の視線が痛い
[令呪]:残り三画
[装備]:アゾット剣、魔術刻印、破戒の警策、アトラスの悪魔
[道具]:携帯端末機、各種礼装
[所持金] 普通の学生程度
[思考・状況]
基本行動方針1:「 」(CCC本編での自分のサーヴァント)の記憶を取り戻したい。
基本行動方針2:遠坂凛との約束を果たすため、聖杯戦争に勝ち残る。
0.凛………………ありがとう。
1.今は孝一の自宅で休息する。
2.今日一日は休息と情報収集に当て、戦闘はなるべく避ける。
3.孝一陣営と一時的に協力。
4.朝になったらウェイバーともう一度話したい。
5.『NPCを操るアサシン』を探すかどうか……?
6.狙撃とライダー(鏡子)、『NPCを操るアサシン』を警戒。
7.アサシン(ニンジャスレイヤー)はまだ生きていて、そしてまた戦うことになりそうな気がする。
8.聖杯戦争を見極める。
9.自分は、あのアーチャーを知っている───?
[備考]
※“月の聖杯戦争”で入手した礼装を、データとして所有しています。
ただし、礼装は同時に二つまでしか装備できず、また強力なコードキャストは発動に時間を要します。
しかし、一部の礼装(想念礼装他)はデータが破損しており、使用できません(データが修復される可能性はあります)。
礼装一覧>h ttp://www49.atwiki.jp/fateextraccc/pages/17.html
※遠坂凛の魂を取り込み、魔術刻印を継承しました。
それにより、コードキャスト《call_gandor(32); 》が使用可能になりました。
《call_gandor(32); 》は一工程(シングルアクション)=(8); と同程度の速度で発動可能です。
※遠坂凛の記憶の一部と同調しました。遠坂凛の魂を取り込んだことで、さらに深く同調する可能性があります。
※エリザベートとある程度まで、遠坂凛と最後までいたしました。その事に罪悪感に似た感情を懐いています。
※ルーラー(ジャンヌ)、バーサーカー(デッドプール)、アサシン(ニンジャスレイヤー)のパラメーターを確認済み。
※アーチャー(エミヤ)の遠距離狙撃による攻撃を受けましたが、姿は確認できませんでした。
※アーチャー(エミヤ)が行った「剣を矢として放つ攻撃」、およびランサーから聞いたアーチャーの特徴に、どこか既視感を感じています。
しかしこれにより「 」がアーチャー(無銘)だと決まったわけではありません。
※『NPCを扇動し、暴徒化させる能力を持ったアサシン』(ベルク・カッツェ)についての情報を聞きました。
※孝一陣営と同盟を結びました。『聖杯戦争の真相を究明する』という点で協力します。

【ランサー(エリザベート・バートリー)@Fate/EXTRA CCC】
[状態]:ダメージ(大)、魔力消費(大)、疲労(中)
[装備]:監獄城チェイテ
[道具]:なし
[思考・状況]
基本行動方針:岸波白野に協力し、少しでも贖罪を。
1.とりあえず、今は孝一の自宅で休む。
2.白野とともに休息をとる。
3.アサシン(ニンジャスレイヤー/ナラク・ニンジャ)は許さない。
[備考]
※アーチャー(エミヤ)の遠距離狙撃による襲撃を受けましたが、姿は確認できませんでした。
※カフェテラスのサンドイッチを食したことにより、インスピレーションが湧きました。彼女の手料理に何か変化がある……かもしれません。
※なぜかバーサーカー(デッドプール)とはある程度意思疎通できるようです。


【ウェイバー・ベルベット@Fate/zero】
[状態]:魔力消費(極大)、疲労(小)、心労(大)、自分でも理解できない感情(大)、自己嫌悪
[令呪]:残り二画
[装備]:デッドプール手作りバット
[道具]:仕事道具
[所持金]:通勤に困らない程度
[思考・状況]
基本行動方針:現状把握を優先したい
1.今は何も考えたくない。
2.バーサーカーの対応を最優先でどうにかするが、これ以上令呪を使用するのは……。
3.バーサーカーはやっぱり理解できない。
4.岸波白野に負けた気がする。
[備考]
※勤務先の英会話教室は月海原学園の近くにあります。
※シャア・アズナブルの名前はTVか新聞のどちらかで知っていたようです。
※バーサーカー(デッドプール)の情報により、シャアがマスターだと聞かされましたが半信半疑です。
※一日目の授業を欠勤しました。他のNPCが代わりに授業を行いました。
※ランサー(エリザベート)、アサシン(ニンジャスレイヤー)の能力の一部(パラメータ、一部のスキル)について把握しています。
※アサシン(ベルク・カッツェ)の外見と能力をニンジャスレイヤーから聞きました。
※バーサーカーから『モンスターを倒せば魔力が回復する』と聞きましたが半信半疑です。
※放送を聞き逃しました。


【バーサーカー(デッドプール)@X-MEN】
[状態]:魔力消費(大)
[装備]:日本刀×2、銃火器数点、ライフゲージとスパコンゲージ、その他いろいろ
[道具]:???
[思考・状況]
基本行動方針:一応優勝狙いなんだけどウェイバーたんがなぁー。
0.ツンデレルート突入する?相思相愛じゃないと爆死しちゃうんだよな。この前読んだ。
1.一通り暴れられてとりあえず満足。次もっと派手に暴れるために、今は一応回復に努めるつもり。
2.アサシン(甲賀弦之介)のことは、スキル的に何となく秘密にしておく。
3.あれ? そういやなんか忘れてる気がするけどなんだっけ?
[備考]
※真玉橋孝一組、シャア・アズナブル組、野原しんのすけ組を把握しました。
※『機動戦士ガンダム』のファンらしいですが、真相は不明です。嘘の可能性も。
※作中特定の人物を示唆するような発言をしましたが実際に知っているかどうかは不明です。
※放送を聞き逃しました。
※情報末梢スキルにより、アサシン(甲賀弦之介)に関する情報が消失したことになりました。
これにより、バーサーカーはアサシンに関する記憶を覚えていません………たぶん。






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最終更新:2019年02月17日 18:28