ギルガメッシュ&ライダー ◆zOP8kJd6Ys


「アハハッ、これは傑作だね!」

少年は笑う。
煌びやかなプラチナブロンドの髪に真紅の双眸。
素肌に絹と思わしきベスト、半ズボン。首元には日食を象った首飾りが揺れていた。
幼いながら高貴なるオーラを身にまとい、何がおかしいのか少年は高らかに笑っている。

「記憶を奪われていたというのは度し難いけれども、これほど愉快な経験をさせてもらえるなら
 許してもいいかな――大人の僕ほど我はそんなに強くないつもりだしね」

少年――ギルガメッシュは愉悦に身を震わせていた。
かつてエインズワースにサーヴァントとして召喚されカードに封印された。
その自分が、数奇な道のりの果てにまさかマスターとなる日が来るとは思わなかった。
召喚された世界の平行世界。そこで出会った少女たち。
彼女たちと聖杯を賭けて戦い、その果てに自分は敗れたが理性だけが少年の形を取り受肉した。
そして紆余曲折を経て再びエインズワースのいる世界へ転移した……筈だった。
だが自分に残された僅かな財の中にゴフェルの木片が入っていたとは。
辿りついたのは元の世界ではなく、異界の戦場。

異世界の聖杯戦争に関わり、しかも受肉したこの身を持ってマスターとなって令呪を刻まれるとは。

「これが僕の運命(フェイト)か、まさに笑劇(ファルス)だね」

ギルガメッシュは振り返る。
その視線の先には一人の少女がいた。
白い帽子に栗色の髪。水色のシャツ、赤いスカートの少女が。

「そうは思わないかい?」
「………」

ギルの問いに少女は沈黙を返す。

「あれ、無口な娘だね。やりにくいな、もしかしてバーサーカー?」

「――違うわ」

「喋れはするんだね」

安心した、とギルは肩をすくめる。
そしてその瞳から稚気が消え、まっすぐに少女を見据えた。

「ならば問おう、君が僕のサーヴァントか?」

少女はコクリ、と頷く。

「マスターとして僕は君の真名を求めるよ」

「レッド。クラスはライダー」

少女――レッドはただ簡潔に、必要最小限の文言だけを口にする。

「君はなぜ聖杯を求めるんだい?」

「私は強い人と戦いたい」

「おや意外と脳筋な理由。詳しく訪ねてもいいかい?」

ライダーは少し逡巡したようだが、やがてポツリ、ポツリと語り始めた。


◆ ◆ ◆

その世界は人とポケモンが共に生き、歴史を紡ぐ世界。
ポケモンとはその世界に存在する人の敵であり、パートナーであり、神であり、魔であった。
彼女の歩みはカントー地方の片田舎であるマサラタウンにて始まった。
各地のジムリーダーを倒し、悪の組織ロケット団を倒し、遂にはポケモンリーグを制覇しチャンピオンとなった。
しかしそれで彼女の目的が達成されたわけではない。
旅の目的はオーキド博士から託されたポケモン図鑑を完成させること。
151匹いるというポケモンを全て登録するまでは彼女の旅に終わりはない。
彼女はチャンピオンの座を返上し、再び旅に出る。
旅の果てに伝説のポケモンと呼ばれる三匹の神鳥、人の手により生み出された人造ポケモン、
そして何処からか現れた幻のポケモン。そのすべてを手に入れ、彼女は生ける伝説となった。

そこまでは、良かった。

彼女はポケモンバトルを楽しんできた。強い敵と戦い、相棒が強くなっていくのが至上の喜びであった。
だが頂点に立ち、ふと周りを見渡すとそこには誰もいなかった。
上には誰もいない。隣にも、足元にすら人がいない。
彼女の手にした強さについてこれるトレーナーは誰一人として存在しなかったのだ。
かつてのライバルだったグリーンも、四天王の筆頭であるワタルも、彼女にとってもはや相手にはならなかった。
悲しかった。
せっかく自分の相棒になってくれた伝説のポケモンたちが実力を発揮できないのが。
どんな相手も本気を出すまでもなく一蹴してしまい、全力を出すことができない。
いや伝説のポケモンだけではない、彼女の最初からの相棒リザードンや
殿堂入りした時の他のポケモン達も全力を出せなくなって久しいのだ。
強くなりすぎてしまったゆえの悲哀。

強い相手を求めた。彼女の大切な相棒たちが満足できる、全力を出し切れる相手を求めた。
高く険しく、強いポケモンが出るというシロガネ山の頂上へ登り、彼女は待つことにした。
自分を倒せる存在を。

――本当の彼女の敵を。


◆ ◆ ◆


「でも現れなかった。よく覚えてないけどたぶん私はそこで朽ち果てたの……」

「なるほど、友達の為……ね」

ライダーがたどたどしく語った半生は壮絶であったが、ギルは特に気にした様子もなく頷いていた。

「さもありなん、良いよ、君の望みはこの聖杯戦争で叶えられるだろう。
 叶えられなかったら楽勝だったってことで僕ウマなんだけどそうもいかないよね」

そこで初めてライダーはギルを気にしたように視線を上げた。

「あなたの望みは……何?」

「僕? 僕は聖杯に望みなんて特にないなぁ、だってアレ元々僕の持ち物だからね。
 勝手に景品扱いされるのは困るんだよね。僕を通してくれないと」

「?」

「まぁ決着がつけば元の世界に戻れるだろうし、
 強いていうならとっとと終わらせたいってのが僕の望みかな」

ギルは肩をすくめ苦笑した。
そしてライダーの手を取る。
ドキリ、と少女の鼓動が不規則な音を奏でその頬を僅かに朱に染める。

「あ――」






「さぁ、行こうか。これも――Fate――だと思って」




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【クラス】ライダー

【真名】レッド(女の子)@ポケットモンスターシリーズ

【パラメーター】
筋力E 耐久E 敏捷D 魔力E 幸運A 宝具A+

【属性】
 中立・中庸

【クラススキル】
『対魔力:C』
 魔術詠唱が二節以下のものを無効化する。大魔術・儀礼呪法など、大掛かりな魔術は防げない。

『騎乗:A』
 騎乗の才能。獣であれば幻想種(聖獣・神獣)すら乗りこなせる。ポケモンに限り竜種も該当する。

【保有スキル】
『クイックドロウ:B』
 敵のスキルを用いない不意討ちを無効化し先制でモンスターボールを開放する。

『直感:A』
 戦闘時、つねに自身にとって最適な展開を「感じ取る」能力。Aランクの第六感はもはや未来予知に近い。
 また、視覚・聴覚への妨害を半減させる効果を持つ。

『心眼(真):A』
 修行・鍛錬によって培った洞察力。
 窮地において自身の状況と敵の能力を冷静に把握し、その場で残された活路を導き出す戦闘論理。 

『陣地作成:E』
 パソコンを媒介にWEB上にポケモンボックスを作成する。

【宝具】

『大いなる十八の理(ポケモンバトル)』
 ランク:??? 種別:??? レンジ:??? 最大補足:???

 ポケモンの象徴的なシステムであるタイプ相性を強制的に適用させる固有結界。
 固有結界に囚われたマスター及びサーヴァントは強制的に1ないし2タイプがポケモンの18タイプから適用される。
 適用されるタイプは使用者であるレッド(つまり書き手)の主観に因る。
 例:セイバー(アルトリア):かくとう/ドラゴン
   アーチャー(エミヤ):はがね
   キャスター(メディア):エスパー/あく 等
   特徴に乏しいものは大体ノーマルタイプが適用される。

『絶対なる捕獲の真球(マスターボール)』
 ランク:A+ 種別:対神宝具 レンジ:1~2 最大補足:1体

 上述の固有結界にて効果を発揮する宝具。
 サーヴァント相手に投げつけると相手の幸運がよほど高くない限り
 例え神霊クラスのサーヴァントであっても抵抗を無視して捕獲し支配できる。
 ただし対象となるサーヴァントがマスターと一緒に固有結界に入っていた場合は泥棒扱いとなり失敗する。
 保有数は1個のみであり、どう魔力を注ぎ込もうと追加分を作成することは不可能。

『151匹のポケットモンスター(トモダチ)』
 ランク:E~A+ 種別:対人宝具 レンジ:1~2 最大補足:6体

 レッドが保有する全国図鑑№1~151の151匹のポケモンたち。1体1体がサーヴァント扱いであるが一度に6体しか持ち歩けない。
 手持ちの入れ替えにはパソコンを媒介にポケモンボックスにアクセスする必要がある。
 その強さはポケモンにより様々であるが全てがレッドによって限界まで鍛え上げられており、その忠誠度も高い。
 相手が1体の場合は1体しか繰り出せないが、対象が増えるほどその数だけ同時に使役でき、
 最大6体までなら同時に戦闘可能である。
 『メガシンカ』
  彼女の最初で最高の相棒であるリザードンが戦闘時にのみ更なる進化を果たすことができる。
  フジ老人から譲り受けたメガリングとメガストーンが鍵となり発動する。
  その形態にはXタイプとYタイプが存在するが、本来の彼女がどちらのメガストーンを持っていたかは失伝しており
  どちらの形態になるかは未知数である。

【weapon】モンスターボール:ポケモンが入っている拳大のボール。それを投げることでポケモンを召喚し使役する。

【人物背景】
 ポケットモンスターファイアレッドの主人公(女の子)。
 カントー地方の田舎から彗星のように現れ、カント―地方のバッジを総なめしていった。
 悪の組織ロケット団も単独で壊滅させ、カントーポケモンリーグのチャンピオンに上り詰めた後、あっさりとその地位を返上。
 伝説と呼ばれたポケモンの捕獲に成功した第一人者となり、その後何処からか現れた幻のポケモンミュウを捕獲したことで
 生ける伝説となった。
 既にカントー四天王、元チャンプのライバル・グリーンも相手にならず強い相手を求めてシロガネ山に引きこもる。

【サーヴァントとしての願い】
 三鳥やミュウツー、ミュウの力を限界まで引き出すほどの強い相手と戦いたい。

【基本戦術、方針、運用法】
 基本は移動用の秘伝技を覚えさせたポケモン2匹+戦闘用のポケモン4匹の構成を手持ちにしている。
 しかし決選の時はガチ育成のポケモン6体で挑む。手持ちのタイプ被りをあまり好まない。

【マスター】ギルガメッシュ@Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ

【参加方法】
 2wei!のラストで平行世界へ転移した時、自分の持つ残った財の中にゴフェルの木片があった。

【マスターとしての願い】
 エインズワースに召喚された元の世界へと戻って己の力を取り戻す

【weapon】
『矢避けのお守り』
 日食を象った首飾り。
 装備者の回避率を大きく上昇させ、Dランク以下の飛び道具を無効化する。
 無効化するごとに日が欠けていき、やがて消失する。
 また敵に投げつければ閃光と熱を発する。その威力は日の大きさに比例する。

『身隠しの布』
 この布を被ったり、括ったりしたものは魔術的、光学的に観測できなくなる。
 観測を魔術に頼っている相手には非常に有効。
 ただし音や匂い、体温や気配はダダ漏れであるため完璧な隠形は不可能である。

【能力・技能】
『王の財宝(ゲートオブバビロン)』
 黄金の都バビロンへとゲートを繋げてその宝物庫からあらゆる宝具を取り出すことができる……のだが
 その所有権のほとんどをある人物に奪われている為、使用できるのは全体の1%未満。
 しかも戦闘用のものはほぼ存在せずランクもD以下のものばかりである。ただし収納に関してはほぼ無限大。

【人物背景】
 英霊ギルガメッシュ。存在するはずのない8枚目のカード、2枚目のアーチャー。
 大聖杯の術式を起動させて受肉しようとするが、イリヤの妨害によって理性だけが少年形態の形分離してしまう。
 その後カードと分離し理性だけは子供の姿で受肉した。
 その半身であるカードは平行世界の人物が用いており、ギルガメッシュはその奪還を目論んでいる。
 少年形態のギルガメッシュの愛称はギル。性格は人懐っこい子供そのもので温厚。
 しかし目的のためならば冷徹になることもあり、悪意はないが敵意によって行動することもできる中立の王。

【方針】
 聖杯を回収し、元々召喚されていた世界へと帰還する。