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スカイ・イクリプス Sky Eclipse ◆Ee.E0P6Y2U



かつーん、かつーん、と靴音が響き渡る。
定時制校舎と中央校舎を繋いでいる、長く、そして誰も居ない廊下を一人の少女が行く。
赤みかかった色素の薄い髪が一まとめに結われている。またその手で少女はぽりぽりとチョコレート菓子を頬張っていた。
教師にでも見つかればあるいは注意されるか――いやそれはないか。
校舎の外の騒然とした様相を窓より見下ろしながら、寒河江春紀は色々と頭を働かせる。
窓の向こうでは人が走り回っている。外は静かな校舎内とは遠いどこかの、別世界のように感じられた

――大変そうだね、本当。

眼下で走り回る教師たちを見て、どこか他人事のように考えてしまった。。
ランサーの言葉からすると学園に根を張ったマスターがいたのだろう。結果、ここでひと騒動遭ったという訳だ。
そして何も知らない教師が後処理に奔走している。どこかで見たような光景だった。
我学び舎である定時制校舎にその余波は来ていないようだったが、どこかで誰かが行動に出た。

――そして、死んだのか。

ランサーは厚情混じる寂しげな笑みを浮かべていた。
しまったな……とでも言うように眉を吊り上げた、あの顔が意味するところは。
垣間見た夢。ほんの少しだけ聞けた過去の話。毅然とした彼女にだってそういうものはあるのだ。

ちら、と後ろを窺う。そこには誰も立ってはいない。
長く伸びた廊下があるだけだ。よく掃除されたリノリウムの床は、窓から差し込む夕陽を受け赤々と光っている。
床に垂れた夕陽の赤は壁に貼られた書類の類まで伸び、校舎全てを赤く染めていた。
そこに自分の相棒たる紅い少女はいない。ランサーには霊体化してもらっている。まあ当然のことだ。

とはいえ必要ならばすぐにでも姿を現すだろう。
学園は魔界だと彼女は言った。そこに敢えて足を運んだ以上、何時襲われてもおかしくない。
故に春紀もランサーも警戒を怠ることはない。学園とは安息の場所ではなく、戦いの場所なのだ。
春紀にとって学園とは、そういうものだ。

――さて。

定時制後者の静けさを抜け、事態が錯綜している中央校舎へと足を踏み入れる。
この校舎は小等部、中等部、高等部、定時制と四つの校舎を繋いでる。
当然人通りも多くなる。静まりかえっていた定時制校舎と違い、ちらほらと人を見かけた。
教師は大抵頭を抱え走り去り、一方生徒たちは半笑いを浮かべながら「これからどうしようか」だなんて語っている。
すれ違う人々を横目に、春紀はふと思った。

――案外、普通だな。

生徒もだが、教師だってそうだ。予定外のことでてんやわんやという感じであるが、それも常識の範囲内でのことのように見える。
以前の時も――ミョウジョウ学園でもそれはそうだった。一部の生徒以外は、教師でさえも黒組で何が行われているのか知らなかった。
とはいえあれは一応は暗殺者同士のものだ。夜、静かに繰り広げられる戦い。

――しかし、サーヴァント同士の、英霊の戦いは。

違う。
彼女にとって間近で見たサーヴァント戦といえば昨日の夜、港で遭遇したロボットとの戦いが記憶に新しい。
人類史より呼び起された英霊たちが雌雄を決する。その名に恥じぬ熾烈かつ豪勢な戦い。
流石に戦闘の規模が根本から違った。

あんなものが日中、たとえば学園で起きたのならば、こんなぬるま湯のような空気はすぐにでも吹き飛びそうなものだった。
しかし、戦いがあったというのに、学園は学園の体裁を保ったままだ。

かこん、かこん、と静かに春紀は階段を上っていく。
図書室があるのは中央校舎最上階。当然避難する生徒の流れとは正反対の方にある。
再び人気がなくなってきた。生徒も教師も今はこんなところに用はない。
学園の中心は穏やかであった。

――台風の目ってか。

そこで彼女は『なぁ』と己の相棒に呼びかけた。
『なんだい』とすぐさま答えが返ってくる。声の調子が変っているのが分かった。

――警戒中って訳だ。

別に目立った変化がある訳ではない。
ただ声から“遊び”がなくなっている。
何時もより少しだけ硬質で鋭い印象を与える声だ。

虎穴に入れずんば、という訳で突っ込んできた以上、それは当然のことだった。
もしかすると階段を上った瞬間に攻撃されるかもしれない。少なくともそのくらいの心構えでいた方がいい。
春紀もそのことを理解した上で、自身も最大限の警戒をしつつも、気になったことを聞いてみた。

『え? ああ、そりゃ』

意外と普通なんだな。
英霊の戦いがあった割には、そこにいる人々はあまりに普通である。
そのことを尋ねてみたところ、彼女は

『戦う側も馬鹿じゃないからな。
 まぁ昨晩のロボットみたいな隠しようのないだろう奴はちょっと例外としても、こう、事を可能な限り荒立てない戦い方ってのはある』
『手加減するって意味か?』

話しながら、春紀は階段を上る。
かこーん、かこーん、と音がする。すれ違う生徒の姿はない。
こんな状況で残っている生徒などまずいない。いるとすれば、それは――

『ん……まぁ手加減せざるを得ないって奴も多いだろうし、それか何かしら特殊な方法を使う奴もいるだろう。アサシンとかはそういうのが大得意だ。
 ただまぁ一番手っ取り早いのは――』

ランサーは端的に答えた。

『――速さじゃないか。誰にも気づかれたくないなら、誰かが気付くより速くケリを付ければいい』

と。
春紀は思わず苦笑した。
その答えは馬鹿みたいに単純で、だからこそ英霊らしい……







考えたのはたぶん一瞬だった。
戦場で逡巡は死を招く。
交渉も撤退も状況にはそぐわない。
だから――





銀色の髪が舞った。

青く白い槍が見えた。
ヴァルキュリアのランサー。
セルべリア。
顕現した彼女は扉を蹴破る。
それに追随するように、ミカサは跳び上がった。

「――往く」

本棚が見えた。
幾重にも重なる様はまるで森のよう。
落ち着いた色彩のカーペットが敷かれている。
ここに来てから何度も通った場所だった。
そこにセルべリアは降り立った。
ミカサはその背中を追う。
どん、と音がした。
後ろだ。
何の音だろう。
考えるまでもなかった。
セルべリアが扉を蹴破った音だ。
あの音が――今になって追いついてきた。
それが始まりの音だ。
セルべリアは駆ける。
一歩だ。
かの英霊はとん、と一歩で戦地へと駆け抜ける。
彼女が切った風が幾つかの棚を倒していった。
まず彼女が道を切り開く。
数で劣る可能性があるのならば、電撃戦/BLITZをしかけるだけだ。
外からの砲撃は余計な破壊を生む
なら内側から仕掛けるだけ。
すっ、と息を吸う。
それでミカサも追いついた。
本の森の向こうに開けた場所がある。
本棚を掻き分けた先、図書室の最奥。
そこにひっそりとあの機械は置いてある。
赤い光が見えた。
窓から赤が差し込んでいる。
知っていた。
午後この時間、この角度。
最短経路を経て襲撃すれば、ここで逆光が差し込んでくることくらい。
だから予想も付いた。
そこに敵が陣取っているであろことも。

「――――」

敵は二人だった。
紫髪の少女と特徴的な戦闘服を包んだ青年。
シオン・エルトナム・アトラシア。
彼女がマスターであり、敵だ。
それ以外には、いない。
これで最悪の事態は避けられた。
最悪のケースは二対一で待ち伏せされていること。
見る限りそれはない
挟撃の気配もない。
しかし決して喜ばしい事態ではない。
何故ならば――笑っているからだ。
シオンのサーヴァント。
アーチャーは笑っている。
得意気に、軽薄に。
その笑みが意味することは。
敵はこちらの襲撃を読んでいた、ということ。
奇襲は失敗だ。
どころか――待ち伏せされていた。
先制攻撃の利は失われた。
……最悪ではないが。
戦況はこちらに不利だ。
拙攻だったか。

ミカサは一瞬でそう戦況を分析した。
天性の、そして巨人との戦いの最中で磨かれたセンスが彼女の時を縮めている。
だが、それくらい――

「中国の兵法家――」

――敵の英霊も当然持ち合わせている。
敵はセルべリアの姿を見るなり、口を開いていた。
セルべリアがとん、と音を立てる。
敵を前にしての方向転換。
それが意味することは。
彼女が見つけたものは。

「孫子曰く――」

罠だ。
本の森の向こう。
夕陽に染まる図書室の一角。
そこに敵は罠を張っていた。
ミカサはセルべリアの視線を追った。
下だ。
床で何かが煌めいている。
ともすれば見逃してしまうほど細い、糸だ。
糸が検索施設を中心にして走らされている。
それが如何なるものかは分からない。
だが触れてはいけない。
ならば。

「勝利というのは――」

触れなければいい。
単純にして唯一の帰結。
その解を得たのは、ミカサもセルべリアも同じ。
違ったのは、その方法だ。
セルべリアは前で出た。
地面を蹴り、糸を乗り越え一歩で敵との距離を詰めている。
赤い世界を青い閃光が切り裂いていく。
―― 一撃で決める気だ。
一方でミカサは更に上に逃げた。
とん、と本棚を蹴り上げる。。
本棚を足場に、彼女は糸の届かない場所へ。
空へ。
天井へと逃げた。
一瞬の浮遊感。
下でセルべリアとアーチャーの相対がしている。
そこまで視えた。
だが恐らく彼らは自分以上に速い。
ミカサの判断を超えた次元でのやり取りが起こっている。
だがら邪魔をしない。
自分の敵はその向こうにいる。

「戦う前から――」

ミカサは天井を蹴った。
手にはナイフ。
狙うはシオン・エルトナム・アトラシア。
検索施設の前にて立つ彼女を、空より強襲する。
――目が、合った。
敵は待っていた。
シオンの手には鞭がある。
あれが彼女の獲物か。
勝てる。
振るう時は与えない。
獲物の差だ。
速度ではこちらに分がある
が、一瞬で敵もそれを悟った。
シオンは鞭でなく、膝蹴りを放ってきた。
共に空に上がり、ミカサを撃退することを選んだのだ。
――正解だ。
そちらの方が、ほんの少しだけ、速い。
その僅かな差が戦闘を決定づける。
これで分からなくなった。
でも、敗ける訳にはいかない。
どちらが速い?
勝負だ。

「決まっている――」

肉を斬る手ごたえがあった。
鮮血が舞う。
ナイフがシオンの手首を切り裂いていた。
同時に腹部に衝撃が走っていた。
こちらも蹴られたか。
相当な威力だ。
ずん、と衝撃が内臓に響き渡る。
華奢な外見からはあり得ないほどの威力がある。
そう鍛えているのか。
それとも別の何かか。
分析しつつ、ミカサは敢えてその勢いのまま吹き飛ばされた。
――落ちる訳にはいかない。
痛みなどこらえればいい。
身体の上げる悲鳴など、無視してしまえ。
とん、と壁で態勢を整える。
窓の方でなくよかった。
それともあるいはそちらの方がよかったか。
その方が撤退は楽だった。
考えつつ、ミカサは壁を蹴り、本棚の森へと帰っていく。
糸の勢力圏外まで。

そこまで退くとミカサは、はっ、と息を吐いた。
全て一呼吸の内に起きた戦闘だった。

「――ってアブね! この女、マジおっかねぇぜ」

軽薄な声がした。
そこには槍を向けるセルべリアと、身を捩り間一髪のところで避けている敵の姿があった。
夕陽の中、二人の英霊は交錯している。
一見して、セルべリアが敵を追い詰めているようにも見えるが、

「くっ……」

セルべリアが屈辱に震える声を漏らす。
彼女は槍を敵に向けたまま、動いていない。動けないのだ。
敵の手に絡まるように糸が見えた。
その糸は張り巡らされた罠に繋がっていた。糸には時節びりびりと火花のようなものが走っている。
セルべリアが一歩でも動けば糸に接触するかもしれない。
ミカサは下唇を噛む。初撃で決めることには失敗したか。

「トラップ張っておいて正解だったな、マスター。この女、相当なレベルの戦士だぜ」
「ええ、それにマスターの方も驚異的です……!」

シオンが切られた手首を抑えながら言った。
その視線は後方へ下がったミカサへと向けられる。
彼女は戦い慣れている。警戒を外すなどということはしないだろう。
単純な技量は――ほぼ互角か。
一瞬とはいえやり合えば自ずと相手の力量は分かる。
彼女は戦士だ。戦い慣れている。
結果としては痛み訳だ。

「結構な強敵って訳だな」
「ええ、しかし――現状はこちらが有利」

シオンの声が図書室に響き渡る。
技量は互角。体術でやり合えば互いにどうなるか分からない。
敵も向こうもそれは理解した筈だ。
故に――もうミカサを近づけはしないだろう。
シオンの手が腰元へと下がる。
そこに銃口が見えた。
――あれを使ってくるか。
クロスレンジならば互角でも、それ以外からならば。
敵はこちらの動きを読んでくる。
何故ならば彼女は――人間だから。
人間は対策を立てることができる。正面では敵わない相手にも、分析と研究を重ね打倒する。
その立ち回りこそが人間の最大の武器だ。

「…………」

さて、どうする。
初撃に失敗した時点で撤退するべきだ。
だが果たしてそれが許される相手か。セルべリアは現状抑えられている。
あそこから抜け出すと宝具の更なる解放――それには様々な面でリスクが伴う。

ここからの交渉は――無理だろう。
そもそも自分は話し合うという選択肢を捨てて、奇襲を選んだのだ。
その手のことが向かない自覚はある。また好機であるかもしれない場で退くべきではないとも考えた。
故にこうして奇襲を仕掛けた訳だが、敵はそれを読んでいた。

「…………」

そして束の間の静寂が図書室に舞い降りた。
シオンとミカサの、アーチャーとセルべリアの視線が絡む。
最初の打ち合いが終わり、次なる一手に向けて“待ち”の時が来た。
誰かが少しでも動き出せば、状況は瞬く間に変わるだろう。

十秒にも満たぬ戦いの結果、本棚が幾つか倒れ書籍が散乱している。
そこにどこか遠くから生徒や教師の声――学園の音が響いてきた。
緊張の走る図書室において、それは別世界から聞こえてくるようだった。

……その静寂を破ったのはミカサではなかった。
セルべリアでも、シオンでも、アーチャーでもない。

誰かがはっ、と息を呑んだ。
最初に気づいたのが誰だったか、きっとそれは一秒にも満たない差だった。
誰かが気付いた時、三番目の少女たちはやってきていた。

「――さて、アタシも混ぜてくれよ」

沈みゆく夕陽の赤をまき散らす。
赤に沈む静寂を――紅の少女が切り裂く。








三番目の少女――ランサー、佐倉杏子はその時最も有利な立ち位置にいた。
二騎のサーヴァントが交錯する最中に躍り出た彼女は、この中で唯一自由に動くことができるのだ。
敵は互いの敵から注意を逸らすことができないであろう。
そこに後ろから攻撃を叩きこめるのは紛れもないアドヴァンテージだ。

絶好の好機を逃す手はなかった。
図書室に向こう最中、魔力を感知した杏子はそこで春紀を制し、一度足を停めた。
そこに敵がいる。それも二騎。まずそのことを知った。
気配感知系のスキルを持っていない為、詳しい状況までは分からなかった。
それでも発生したパターンから、彼らが敵対し、いざ戦闘するというタイミングであることは予想は付く。

故に――待った。
好機を、拮抗した戦闘ならば必ずある筈の、膠着のターンを。

――幸運だったね。

あと少したどり着くのが早ければ同じ土俵で戦闘に乗っていただろう。
逆に遅ければ、この好機はなかった。

学園から撤退でなく突入を選んだことで受けた恩恵だった。
物事は安全策だけでは進まない。こと戦闘という奴は、どこかで逆張りを押し通す必要が出て来るのだ。
そして、図書室に訪れた一瞬の凪を突く。

「――さて」

アタシも混ぜてくれよ。
言葉よりも速く
なぎ倒された本棚を越える。
そこには敵がいる。
敵と、敵の敵がいる。
糸を使う曲者か。
銀髪舞う乙女か。
どちらを狙うか。
即断する。
状況の把握など一の十分の一秒も要らない。
考える必要などない。
呼吸するよりも容易い。
戦いの風に身を置けば、自ずと分かる。
――バトルロワイアルの基本は。
最も不利な者を狙うことだ。
糸のトラップは既に確認している。
あれに捉われたものも。
糸と乙女。
狙うは――乙女だ。

「はっ――」

上空より槍を解放する。
ぱし、ぱし、ぱし、と槍の関節が音を立てる。
多節槍、と呼ばれるその特殊な槍は、
そうやって“しなる”。
あたかも生き物のように。
罪の象徴たる蛇のように。
バラバラな力が一つへ収束していく変幻自在の刃。
それこそが少女の槍。
槍が嵐となり英霊たちに振りかかる。

「これはまた」

糸使いはさっと身を引いた。
一撃を難なく躱す。
流石の反応速度。
英霊である以上、当然か。
ご挨拶だこと
そう軽薄な声が漏れた。
できることなら纏めて倒す。
そんな目論みは甘すぎたか。
だが、本命は。
糸に囚われていた銀の乙女は。
逃がさない。

「それで」

多節槍が襲いかかる。
逃げ道はない。
故に。
乙女は――退かなかった。
青い光が炸裂する。
杏子は思わず目を見開く。
その青の閃光は、
あまりにも神々しかった。
ヴァルキュリア。
その名を杏子は知らない。
しかしその様はまさしく――
戦乙女だ。
光が糸を引き裂いていく。
ぶち、ぶち、と音がした。
一角の英霊が使うものだ。
きっとあれもただの糸ではないだろう。
それを容易く切り裂いていく。
青の解放が戦乙女を自由にする。
銀髪を覆う青き光。
灯した力を槍へと収束させ、

「追い詰めたつもりか」

戦乙女は多節槍を受け止める。
腕力と上を取ったことによる相乗の重み。
それを戦乙女は抑える気だ。
光を以てして。
力と力。
槍と槍。
英霊の力がぶつかり合う。
多節槍ごしに伝わる光の波を感じ、
――勝負って訳かい。
杏子は思わず目を細めた。
嬉しいのか。
まさか。
戦いを愉しむなんて、そんな趣味はない。
でも、じゃあ。
――何でこんなにも心躍るのだろうか。
時の流れから外れたからか。
英霊とは記録だ
記録は瞬間でしか語られない。
偉業を成し遂げた、その瞬間でしか。
それ以外の部分は全て余談に過ぎない。
時という概念は既に引っこ抜かれた。
だからか。
槍と槍がぶつかり合う。
この一瞬が、一瞬である筈のこれが。
どこまでも濃密で。
他の何よりも尊い。
そんな錯覚さえしてしまうのは。

「――はっ」

声がした。
力強く、雄々しい声だ。
発したのは自分じゃない。
だって自分は今、
吹き飛ばされている。
青い光に弾かれて。
杏子は自身が打ち負けたことを知った。
――悔しい。
それは決してアドヴァンテージを生かせなかったとか、
そういう戦略的な理由じゃない。
強襲を正面から押し切られた。
その事実が、
とにかく悔しいのだ。
英霊には一瞬しかない。
ここに坐する英霊はみな一瞬より呼び出される。
英霊が英霊たる一瞬を
器に落とし込む。
それが、サーヴァント。
――同じ槍で敗けたってことは。
槍兵としての格で劣ったということか。
まぁ所詮は魔法少女。
別に歴史に名を残した訳ではない。
魔法少女にはそういうのも多いらしいが
少なくとも自分は違う。
だからか。
一合の威力では、あの戦乙女に分があった。
恐らく敵はどこぞの歴史に名を残した女傑だろう。
その佇まい、服装から推し量れる。
英霊としては向こうの方が真っ当だ。

「――まぁ」

だからといって敗ける気はしないが。
倒れた本棚の上にさっ、と着地する。
その視線は青き光纏う乙女から外れていない。
何と気高い。
あの戦乙女に正面から槍で挑もうと打ち負ける
それは分かった。
だが、
魔法少女を舐めて貰っては困る。
筋力で劣っても。
戦いはそれだけではない。
“戦争”ならばなるほど戦乙女が上だ。
こと“願い”を掛けた戦いで、魔法少女が敗ける訳にはいかない。
たとえそれが自分でなくマスターのものであっても。
――多節槍を構えた。
さて、次はどう打って出るか。

「――――」

その一瞬、
英霊たちの視線が絡んだ。

糸使いは紫髪のマスターを守るように一歩下がる。
トラップは破壊されたとはいえ現状彼が最も手札を見せていない。

一方、戦渦の中心に座するは戦乙女だった。
立ち上る青く白いが夕陽の赤を弾き飛ばしている。瞬く光はまるで戦場を支配しているかのようだった。
そして杏子から数歩離れたところに黒髪の少女がいる。様子からして彼女が戦乙女のサーヴァントだろう。
その佇まいは少女ながら戦士としての力量を感じさせた。

春紀は――はいない。
正解だ、と杏子は内心で己がマスターを褒める。
彼女は今、図書室の外で様子を窺っている筈だ。
彼女もまた戦力である。状況次第で入れとは言った。
が、この面子では流石に春紀は一枚劣るだろう。

そこまで分析した上で、杏子は考える。
一応の目標は検索施設の使用だった。
もはやそんなことは二の次の状況だ。

「――――」

この状況をどう切り抜けるか。
仕掛けるか。待つか。“仕切り直し”か。“戦闘続行”か。
選択肢一つで死にかねない、ハードな舞台だった。

「はっ……!」

一秒ほどの長い静寂を経て、
次なるターンがやってきた。
動いたのは――戦乙女。
こっちに来る。
槍の輝きが視界を覆い尽した。
青き光を纏い、再度彼女は襲ってくる。
杏子は笑う。
さあてどうする。
単純に打ち合う訳にはいかない。
そこまで考えた――その時、

「へっへーん」

軽薄な声が響いた。
糸使いの男だ。
はっ、として振り返る。
戦乙女もまた視線を向けていた。
そこには得意気な顔を浮かべる。
その手は床にある。
――しまった。
一瞬だけ彼のことが頭から飛んだ。
槍兵が共に戦いに集中する、その間隙。
槍兵たちの意識に、
ほんの一瞬だけ、
瞬くときさえないほどの小さな穴が空いた。
糸使いは見逃さなかった。
糸が。
光を受け千切れたそれが、
再度火花を散らしていた。
千切れ、散乱した糸同士が見えない力で引き合っている。
どくん、どくん、と波打つイメージが垣間見えた。
それが足下から二人の槍兵を捉えていた。
千切れた糸を再び纏め上げる。
この男の力か。
――触れる訳にはいかない。
槍兵は共に後ろへと跳躍する。
そして今度こそ彼女たちの意識が逸れた。

「マスター、じゃあ」
「――分かっています」

それが、狙いだった。
糸使いの男は紫髪の少女を抱え――逃げた。

「“仕切り直し”って奴だぜ」

そう言い放ち、彼らは去っていく。
――全てはこの為か。
杏子はこの敵の強かさを知る。
この膠着した戦況で破れたトラップの再利用という奇策を決めながらも
取った行動は“仕切り直し”。
全ては安全に撤退する為、状況を利用した。
その鮮やかな引き際に、杏子は舌を巻いた。
事実、自分も戦乙女も彼らの撤退を何もできずに見ることしかできない。

「――くっ」

唯一離れたところにいた黒髪のマスターはそれを妨害する。
撤退する男にナイフを投げつける――が弾かれた。
マスターの少女はそれ以上は何もできない。
追う訳にはいかないのだ。
何故なら――まだ敵がいる。
杏子だ。
彼女がここにいる限り、追撃する訳にはいかないのだ。
そうしてあの陣営は――まんまと逃げ遂せた。

「…………」

これで図書室で相対するは二騎となった。
状況が単純化したことは、単純に喜ばしいことではない。
打ち合えば敗けるのはこちらだ。
幾らでもやりようはあるとはいえ、一対一よりかは乱戦の方が杏子にとっては好ましい。

――これはこっちも“仕切り直し”かな。

そう考えた矢先、

「ランサー」

黒髪のマスターの声が響いた。
警戒しつつもそちらを窺うと、彼女は何やらサーヴァントに目配せをしていた。
何をする。
身を引き締めた、その矢先、

「了解した」

戦乙女が――力を解放した。
杏子へではない。
窓へ、だ。
大きな音を立てて、ガラスが割れていく。
欠片がきらきら、と光った。
そうして空けた穴に、少女と戦乙女は飛び込んでいく。
それは“仕切り直し”というにはいささか乱暴な撤退方法だった。

「――――」

最後に少女が杏子を見た。
その射抜くような視線には強い意志が感じられた。
――次はない。
とでも言うような、決して折れることはないであろう、強き意志が。
同時にその切なる“願い”も

「――――」

上等だ。
その想いを滲ませ、杏子は口元を釣り上げた。
他の奴らにだって“願い”くらいあるさ。
“願い”を叶えることの残酷さくらい、当の昔に飲み下した。
向こうが自分の為に戦うのなら、こっちもそうするまでだ。

そうして少女たちの視線が絡み、そして見えなくなった。

誰もいなくなった。
図書室には今、杏子以外誰も居ない。
棚は倒れ、ガラスが散乱している。
窓からはひゅううううと風が吹き、散らばった書籍のページがぱらぱらとめくられた。
がらん、とした図書室を夕陽は変らず赤く染める。

「……ふう」

そこで杏子は図書室に入って初めて息を吐いた。
そして思う。
一分もなかったな、と。







隠れていた春紀が出てきたのは、それから五分ほどしてからだった。
「ええと……」と困惑するように頬をかいている。
散らかった図書室を見下ろしながら、彼女は杏子に揺れる瞳を向けた。

そこで彼女はすっと虚空より何かを掴んだ。
チョコビだった。

「いるかい?」
「え?」
「こういう時は甘いもんだ」

春紀を目を瞬いた。
その視線はデフォルメされた恐竜がでかでかと描かれたパッケージにあった。

「魔力を使ったってことかい?」
「いんや、全然」
「は?」
「あんな短い戦闘じゃ使えるもんも使えねえって」

ただまぁその分濃い戦いだった。
一瞬の三つ巴。互いが互いが牽制するあの戦闘の緊張がまだ身体には残っている。
ぱくぱくとチョコレート菓子を頬張りながら、ボルテージを下げていく。
最も今気を弛緩させる訳にはいかないが。何せまだ“魔界”の中心なのだから。

「……聖杯戦争ってのはやっぱり、何つうか」

春紀は辺りを見渡しながらぼそりと呟く。
風に吹かれ、彼女の前髪がそっと揺れ、その瞳を隠した。

「マジで戦争なんだな。昨晩もそう思ったけど、正直あたしは何もできなかった」
「だから言っただろう。そもそも何かをやろうとする方がおかしいんだって」

言いながらも、先にこの場に集っていた異国の少女たちを思い返していた。
彼女らは戦場に着いて行っていた。英霊たちの戦いに呑まれることなく、それぞれの戦いを見せていた。
強敵だな、と思いつつ、しかし敗けるとも思わない。
事実自分たちは当初の目標を果たした。

「とにかくさ、アンタにはアンタのやることがあるだろ?」

言って、杏子は肩でそれを示す。
図書室の最奥――そこに鈍い光を灯すディスプレイがある。
図書室に備え付けられたコンピュータ。知識に依ればあれこそが検索施設だろう。
元々自分たちはそれを使う為に来たのだ。
飛び散ったガラス片を被ってはいるが、しかし使用に支障はない筈だ。

「……そうだな」
「あそこで変に出てこなかっただけ正解さ。馬鹿正直に戦ったって……別に報われる訳じゃないしね」

春紀は笑って、コンピュータへと向かっていった。
途中、杏子が手に持っていたチョコビをすれ違いざまに一つかすめ取った。
その横顔を、杏子はじっと見ていた。

「あたしは何もかもできる訳じゃない。だから……」

そんなことを漏らしながら、春紀はガラス片を振り払い、コンピュータの前に座った。
それに何か言葉を返すないだろう。彼女は言葉よりも雄弁なものを見た。
人にはできることとできないことがある。それを越える無理を押し通すには、それこそ魔法がいる。
そしてその代償も。

「急がないと誰かが来るぜ」
「分かってるよ。ちゃっちゃと終わらせる」

言いながら、彼女はキーボードを叩き始めた。
調べたいことは幾つもある。あのロボットに、戦乙女、糸使い……どれも今のうちに情報を手に入れておきたい。
だが、まず知るべきことは。

「“かっちゃん”か」

宮内れんげという名の年端のいかない子ども。
ここにいる筈のない、聖杯戦争のイレギュラー。
彼女にまつわる一人の影を、調べなくてはない。
それから決めよう。これからどうするか。何の為に戦い、何を選び取り、何を切り捨てるか。

不意に、夕陽に沈む図書室を一際大きな風が吹き抜けた。
ガラスや埃が舞う。残された二人の少女たちは思わず眉をひそめた。
彼女らの髪を揺らした風は、そのまま散乱する本たちも通り抜けていく。
ぱらぱらとページがめくれる……
風が収まった時、ある本が開いていたページにはこんな文言が載っていた。

“……不信実と偽りとを私から遠ざけてください。貧しさも富も私に与えず、ただ、私に定められた分の食物で私を養ってください。
 私が食べ飽きて、あなたを否み、『主とはだれだ』と言わないために……”







窓から飛び降りたミカサはセルべリアと共に、とん、と着地する。
彼女にしてみれば大した高さではない。セルべリアの助けがあれば簡単なことだった。
そうして降り立ったミカサは、学園からの早急な離脱を目指す。
ちら、と上を伺う。そこには窓ガラスの割れた校舎――今しがた自分が出てきたところだ。
中等部校舎のそれと比べれば些細なものではある。
そちらに注目が行っている今、そこまで目立つということはないだろう。

「え……その」

誰かの声がした。
鋭い視線を向けると、そこにはおどおどと目を泳がせる男子生徒がいた。
彼はガラスの割れた上階とミカサの姿を困惑したように見ている。

流石に中央校舎では人に見られることを避けられなかったか。
ミカサはその事実を苦く思いつつも、即座に逃げることを選ぶ。

とっ、と地面を蹴る。声をかけられるよりも早く姿をくらますのだ。
奇襲。敵勢力の撃破。戦力の温存。
そのどれにも失敗したが、しかしあそこが引き際だった。
初撃に失敗した時点で撤退は決めていた。第三勢力の介入があったとはいえ、そのもくろみは成功したといえる。
仮にあの場に残り、少女のランサーを撃破したところで、まだ他にも敵は居るのだ。
あの東洋人やケイネス・エルメロイ・アーチボルトのような、学園に根を張るマスターが。
彼らに隙を晒す訳にはいかない。
一瞬で決着がつかないのならば、離脱を選ぶべきだ。

『ランサー』

制服姿もあって溶け込むことは容易だ。
生徒の流れを掻き分け、ミカサは霊体化したセルべリアに魔力多寡の問うた。
答えはそこまで減っていない、とのことだった。

『宝具を解放したとはいえ―― 一瞬のことだったからな』

それは僥倖。
まだ戦える、という訳か。
とはいえこちらも連戦だ。
セルべリアもだが、自分のことも考えなくてはならない。
無論戦い続けることは可能だが、英霊を相手取るのに無理はできない。

一度休息を。そう考えつつ、ミカサは学園を出た。
教師が制止する声もあった気がしたが、無視した。
中央校舎の一件と併せて噂になるかもしれない。とはいえもはや関係がない。
方法は多少強引でもいい。何故なら――

ミカサはちら、と背後を窺った。
そこには巨大な校舎がある。短い間とはいえ日常を過ごした、自分の居場所が。

――ここに来ることはもう無いだろう。

少なくとも生徒としては。
また来るとしても、その時は戦う為でしかない。
感傷染みた想いが胸に走るが、殺した。
同時に家に戻り今後の算段をつける。日常を喪った以上、どこか新しい拠点を見つけなくてはならない。
装備を取り、そして――

――あの人たちとももう会うことはない。

与えられた仮初の親子関係。
あの人たちをも、切り捨てるのだ。
あのクラスメイトも、あの母親も、あの父親も、全て幻。
本当は自分の物ではない。
そうやって切り捨てて、それで戦うのだ。
だからこそ今日は無理をできた。
日常を切り捨てれば、何と身軽なことだろう。

夕陽の赤もようやく弱まってきた。
街には夜が気配が徐々に顔を出してくる。
昼と夜の真ん中で、彼女は駆けていた。
身体が軽い。教科書やら何やらが詰まった鞄を捨てたからか。

「…………」

とにかく魔力はまだ残っているし、戦うことは十分可能だ。
ただ今の自分に必要なことは拠点を見つけることだ。
どこかで適当な算段を付けなくてはならない。
蟲のキャスターは夜また学園に来ると言った。
もしかするとそこで何か渡りを付けられるか。

そうやって冷静な思考をしつつ、ふと彼女は気付いた。
巨人がいた。
街に立つ、巨大な鬼眼の王を。

「――――」

言葉は出なかった。
ただ戦う意志だけは不思議と衰えなかった。






“仕切り直し”したシオンは生徒の流れに逆らうことなく、穏便に学園を離れた。
途中あの教師やケイネスの姿は見えなかった。偶然か、あるいは何か意図があったのか。
警戒は怠ることなく、さりとて何かアクションを起こす訳でもなく、あくまで自然体を意識する。
規則通りに、学園に示される通りに彼女は下校に成功していた。

バスに揺られながら、シオンは考える。
窓から見える街の様子はまだ変っていない。しかしこの仮初の日常も何時まで続くか。
手首の傷の処置はしてある。さほど目立ちはすまい。

向こうが何もしてこなかったのは、やはり日常を笠に着ているからか。
この学園での立場を利用し、内側から勢力を広げる。あの敵がやっているのはそういうことだ。
厄介な手ではあるが、同時にそれは縛りでもある筈だ。こちらが規則通りに動いている間は、向こうも表だって行動に移すことはできない。
少なくとも、今は。

その立場を利用し、明日以降も敢えて学園に赴くべきか。
ここで逃げることは悪手だ。先の“仕切り直し”とは意味が違う。
この敵は後に回せば回す程力を付けてくる。ならばこそ今のうちに立ち向かう必要がある。

『なんか今日一日色々あったな。色んなニュースがあるみたいだぜ』

ジョセフの声が聞こえる。
シオンが操作している携帯端末の画面を見ているのだろう。そこにはこの街での多くの事件の情報があった。
今後の方針を模索すると並列してシオンは情報を洗っていた。
マンションの倒壊を始めとする多くの情報がある。だがどれも錯綜していて、真相は掴めない。
だがどれも聖杯戦争が関わっているであろうことは想像に難くない。

考えることは多くある。
検索施設は結局使うことができなかった。それは戦況の都合上仕方がなかったとはいえこれは痛い。今後どこかで情報を洗う機会を用意したいところだ。
また明日のこともだが、これから夜がやってくるのだ。
街が眠りに付き、闇があふれ出る夜が。

「……とにかく」

やることは沢山ある。だが、まず気がかりなことが一つ。

「拠点が必要ですね。住所が握られてしまった以上、あそこに戻る訳にはいきません」

端的に言えば、家がない。
悲しいことにこういう状況には割と慣れている。



[C-3 /月海原学園中央校舎、図書室/一日目 夕方]

【寒河江春紀@悪魔のリドル】
[状態]健康、満腹
[令呪]残り3画
[装備]ガントレット&ナックルガード、仕込みワイヤー付きシュシュ
[道具]携帯電話(木片ストラップ付き)、マニキュア、Rocky、うんまい棒、ケーキ、ペットボトル(水道水)
   筆記用具、れんちょん作の絵(春紀の似顔絵、カッツェ・アーカード・ジョンスの人物画)
[所持金]貧困レベル
[思考・状況]
基本行動方針:聖杯戦争を勝ち抜く。一人ずつ着実に落としていく。
1.検索施設を利用する。れんげのサーヴァント、他のサーヴァントの優先順で調査する。
2.武智乙哉への警戒。
3.時機を見てホシノ・ルリ、宮内れんげと連絡を取り合流する。
4.学校脱出時は杏子の力を借りて夜陰に紛れる。
5.杏子の過去を知りたい。
6.食料調達をする。
7.れんげのサーヴァントへの疑念。
8.聖書、か。
[備考]
※ライダー(キリコ・キュービィー)のパラメーター及び宝具『棺たる鉄騎兵(スコープドッグ)』を確認済。ホシノ・ルリをマスターだと認識しました。
※テンカワ・アキトとはNPC時代から会ったら軽く雑談する程度の仲でした。
※春紀の住むアパートは天河食堂の横です。
※定時制の高校(月海原学園定時制校舎)に通っています。
※昼はB-10のケーキ屋でバイトをしています。アサシン(カッツェ)の襲撃により当分の開業はありません。
※ジナコ(カッツェ)が起こした事件を把握しました。事件は罠と判断し、無視するつもりです。
※ジョンスとアーチャー(アーカード)の情報を入手しました。
 ただし本名は把握していません。二人に戦意がないと判断しています。
 ジョンス・アーカードの外見を宮内れんげの絵によって確認しています。
※アサシン(カッツェ)の情報を入手しました。
 尻尾や変身能力などれんげの知る限りの能力を把握しています。
 変身前のカッツェの外見を宮内れんげの絵によって確認しています。
※ホシノ・ルリ・ライダー組と共闘関係を結び、携帯電話番号を交換しました。
※武智乙哉をマスターと認識しました。

【ランサー(佐倉杏子)@魔法少女まどか☆マギカ】
[状態]健康、魔力貯蓄(中)
[装備]ソウルジェムの指輪
[道具]Rocky、ポテチ、チョコビ、ペットボトル(中身は水、半分ほど消費)、ケーキ、れんちょん作の絵(杏子の似顔絵)
[思考・状況]
基本行動方針:寒河江春紀を守りつつ、色々たべものを食う。
1.春紀の護衛。まあ、勝たせてやりたい。
2.図書館での調査。
3.ライダー(キリコ)と共闘しつつ、弱点を探る。
4.食料調達をする。
5.妹、か……。
6.れんげのサーヴァントへの疑念。
7.ほむらは逝ったか……。
[備考]
※ジナコ(カッツェ)が起こした事件を把握しました。
※ジョンスとアーチャー(アーカード)の情報を入手しました。
 ただし本名は把握していません。二人に戦意がないと判断しています。
 ジョンス・アーカードの外見を宮内れんげの絵によって確認しています。
※アサシン(カッツェ)の情報を入手しました。
 尻尾や変身能力などれんげの知る限りの能力を把握しています。
 変身前のカッツェの外見を宮内れんげの絵によって確認しています。
※れんげの証言から彼女とそのサーヴァントの存在に違和感を覚えています。
 れんげをルーラーがどのように判断しているかは後の書き手様に任せます。
※れんげやNPCの存在、ルーラーの対応から聖杯戦争は本来起こるはずのないものだったのではないかと仮説を立てました。
 ただし本人も半信半疑であり、あまり本気でそう主張するつもりはありません。
※武智乙哉をマスターと認識しました。


[C-3 /月海原学園周辺/一日目 夕方]

【ミカサ・アッカーマン@進撃の巨人】
[状態]:吐血、片腕に銃痕(応急処置済み)
[令呪]:残り三画
[装備]:無し
[道具]:シャアのハンカチ 身体に仕込んだナイフ
    (以降自宅)立体起動装置、スナップブレード、予備のガスボンベ(複数)
[所持金]:普通の学生程度
[思考・状況]
基本行動方針:いかなる方法を使っても願いを叶える。
1.日常は切り捨てた。
2.家に帰り装備を取り、新たな拠点を用意する。
3.額の広い教師(ケイネス)にも接触する。
4.シャアに対する動揺。調査をしたい。
5.蟲のキャスターと組みつつも警戒。
[備考]
※シャア・アズナブルをマスターであると認識しました。
※中等部に在籍しています。
※校門の蟲の一方に気付きました。
※キャスター(シアン)のパラメーターを確認済み。
※蟲のキャスター(シアン)と同盟を結びました。今夜十二時に、学園の校舎裏に来るという情報を得ました。
※シオンの姿、およびジョセフの姿とパラメータを確認。
※杏子の姿とパラメータを確認。
※黒髪の若い教師(NPC、ヴォルデモートが洗脳済み)を確認。現時点ではマスターだと考えています。

【ランサー(セルベリア・ブレス)@戦場のヴァルキュリア】
[状態]:魔力充填(微消費)
[装備]:Ruhm
[道具]:ヴァルキュリアの盾、ヴァルキュリアの槍
[思考・状況]
基本行動方針:『物』としてマスターに扱われる。
1.ミカサ・アッカーマンの護衛。
[備考]
※暁美ほむらを魂喰いしました。短時間ならば問題なくヴァルキュリア人として覚醒できます。
※黒髪の若い教師(NPC、ヴォルデモートが洗脳済み)を確認。現時点ではマスターだと考えています。

【シオン・エルトナム・アトラシア@MELTY BLOOD】
[状態]手首に切り傷(治療済み)、アーチャーとエーテライトで接続。色替えエーテライトで令呪を隠蔽。
[令呪]残り三画
[装備] エーテライト、バレルレプリカ
[道具]
[所持金]豊富(ただし研究費で大分浪費中)
[思考・状況]
基本行動方針:方舟の調査。その可能性/危険性を見極める。並行して吸血鬼化の治療法を模索する。
1.これからの拠点を探す。
2.明日以降も登校する……?
3.学園内でのマスターの割り出し、及び警戒。こちらから動くか、隠れ潜むか。来るだろう接触に備える。
4.情報の整理。コードキャストを完成させる。
5.方舟の内部調査。中枢系との接触手段を探す。
6.学園に潜むサーヴァントたちを警戒。
7.展開次第では接触してきた教師と連絡を取ることも考える。
[備考]
※月見原学園ではエジプトからの留学生という設定。
※アーチャーの単独行動スキルを使用中でも、エーテライトで繋がっていれば情報のやり取りは可能です。
※マップ外は「無限の距離」による概念防壁(404光年)が敷かれています。通常の手段での脱出はまず不可能でしょう。
 シオンは優勝者にのみ許される中枢に通じる通路があると予測しています。
※「サティポロジァビートルの腸三万匹分」を仕入れました。研究目的ということで一応は怪しまれてないようです。
※セイバー(オルステッド)及びキャスター(シアン)、ランサー(セルべリア)、ランサー(杏子)のステータスを確認しました。
※キャスター(シアン)に差し込んだエーテライトが気付かれていないことを知りました。
※「サティポロジァビートルの腸」に至り得る情報を可能な限り抹消しました。
※黒髪の若い教師(NPC、ヴォルデモートが洗脳済み)の連絡先を入手しました。現時点ではマスターだと考えています。
 これに伴いケイネスへの疑心が僅かながら低下しています。


【アーチャー(ジョセフ・ジョースター )@ジョジョの奇妙な冒険】
[状態]健康、シオンとエーテライトに接続
[装備]現代風の服、シオンからのお小遣い
[道具]
[思考・状況]
基本行動方針:「シオンは守る」「方舟を調査する」、「両方」やらなくっちゃあならないってのが「サーヴァント」のつらいところだぜ。
1.おっかねえネエちゃんだった。
2.学校にいるであろう他のマスターに警戒。候補はケイネスとおさげの女の子、あと蟲使い。来るだろう接触に備える。
3.夜の新都で情報収集。でもちょっとぐらいハメ外しちゃってもイイよね?
4.エーテライトはもう勘弁しちくり~!
[備考]
※予選日から街中を遊び歩いています。NPC達とも直に交流し情報を得ているようです。
※暁美ほむら(名前は知らない)が校門をくぐる際の不審な動きを目撃しました。
※黒髪の若い教師(NPC、ヴォルデモートが洗脳済み)を確認。現時点ではマスターだと考えています。


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135:このそうびは のろわれていて はずせない! ▽ 投下順 137:Q【くえすちょん】
133:クラスメイト 時系列順 121:selector infected N.A.R.A.K.U

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133:クラスメイト 寒河江春紀&ランサー(佐倉杏子 141-b:そう鳥のように
130:失楽園-Paradise Lost- ミカサ・アッカーマン&ランサー(セルベリア・ブレス 145:カイロスの前髪は掴むべきか?
シオン・エルトナム・アトラシア&アーチャー(ジョセフ・ジョースター 151:アトラスの子ら(A)