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福永ユウジ&ランサー ◆FFa.GfzI16


龍の頭を模した兜。
兜から流れる長い金髪。
群青色の軽装に包まれた豹のような細くも力強い身体。
そして、何よりも目に惹くのは禍々しくも神々しい槍。
今、英霊が歴史に誇る『宝具』が確かに現界しているのだ。
ランサーのサーヴァント――――カイン・ハイウインドは目の前のマスターを見つめた。

その視線に当てられ。
ゴクリ、と。
マッシュルーム・カットのランサーのマスター――――福永ユウジは息を呑んだ。
派手な柄のシャツと同じく派手なスカーフ。
少なくとも街中を歩いていれば、思わず振り向いていそうな個性的な姿だ。
常に人を喰ったような挙動のフクナガも、本物の英雄を前にしてわずかにたじろぐ。

「今回の聖杯戦争においてランサーのクラスで現界した。
 ともに聖杯を手に取ろう」

ランサーは気品すら感じる物腰でフクナガへと握手を求めた。
フクナガは上手く動くことが出来ず、握手を返さなかった。
しかし、ランサーは特に気にした風はない。

「バロンが誇る竜騎士は無敵だ、私は必ず聖杯をマスターへと渡してみせる。
 さあ、ひとまずはどこか別の場所へと移動しようか」

その挙動に飲まれていたフクナガは、しかし。

(こいつ本当、馬鹿すぎ……!)

眼鏡の奥の瞳に侮蔑の色を浮かべる。
そして、ふぅ、と息を強く吐き、フクナガは眼鏡をかけ直した。

その動作の間に様々なことを想い出す。

フクナガはライアーゲームという一攫千金を狙える夢のゲームに参加していた。
その夢のゲームは(夢は夢でも、同時に悪夢でもあるが)知略をもって勝ち上がるゲームだ。
フクナガはそのライアーゲームの主催者から『ゴフェルの木片』を渡された。
主催者は『ランダムに選んだ』としか言わなかった。
フクナガも追求はしなかった。
ただ、主催者はフクナガに別の一攫千金のチャンスを与えてくれた。
ならば、そのチャンスを掴んでみせる。
フクナガはそう考えただけだ。

「お前さぁ、なんで俺に命令してるわけ?」

フクナガの言葉にランサーは一瞬だけ虚を突かれたように顔を硬直させる。
しかし、フクナガは言葉を投げ続ける。
初めが肝心だ。
フクナガがどのような関係性を望んでいるのか。
それをランサーにわからせる必要がある。

「わかる!?」

「これ令呪!れーじゅ!」

「知ってるよねぇ、絶対命令権ってやつ!」

「こう、きのこみたいな形にしてて俺にピッタリってうっせーよ!」

「つまり、マスターは俺!」

「主導権を握ってるのは!」


「おー!れー!なー!のー!」


フクナガは令呪を見せつけながらランサーへと迫っていく。
ランサーは顔をしかめ、しかし、反論はしない。
ある程度の物分かりの良い英霊であるとフクナガは判断する。

「ならば、作戦を詰めるとしよう。
 案としては――――」

令呪を使われデモしたら溜まったものではないと考えたのだろう。
話を逸らすランサーに対して、フクナガは言葉を弱めなかった。

「駄目だ、お前の言葉は信用出来ない。
 俺が決めて、お前はその通りに動け」

そんな拒絶じみた言葉に、さすがのランサーも顔に不満の色を募らせた。

「いや、私は」

しかし、フクナガは言葉をまくし立てる。
大事なのは勢いだ。
見たところ、ランサーは知能は高いが正直なところがある。
それらしいことを言い続ければ、あるいはランサーに対して優位に立てるかもしれない。

「だから俺の言うとおりにだけ動け、作戦会議とか、そんなのマジでいらねえから」
「なぜだ。私は竜騎士、この槍に誓ってマスターの害になるようなことは――――」

ただ、頭によぎっただけの言葉をつらつらと滑らせていく。
そして、ランサーが反論する間にその滑らせた言葉から次の言葉を構成していく。

「お前さぁ! 自分を裏切るタイプだろ!」

「わかんだよ、そういう偉そうで、でもなんかこう清々しい奴はさぁ!」

「裏切らねえって決めてるくせに、その考えを自分で裏切っちゃうタイプ!」


「そんな奴を信じろとかー…………無理無理無理無理無理、無理ぃ!」


相手を馬鹿にするような言動。
しかし、ランサーの動きが止まった。

(図星かよ、わかりやすぅ!)

それがランサーのウイークポイントであると判断したフクナガ。
そこを徹底的に詰め寄る。

「裏切ろうとしてるやつなら使い道あるけどさぁ……そういう奴は本気でいらねえの!
 だからせめて銃弾になってろよ。
 わかる、ランサーちゃん?
 わかったら、返事。出来るでしょ、騎士様なら」

ランサーは、応えない。
怒りは覚えているだろう。
屈辱も感じているだろう。
しかし、まだ抑えられるレベルだ。

「ランサーちゃーん!?」
「……承諾した。ひとまず、私はマスターの作戦通りに動こう」
「クールな顔がちょーセクシィー!
 信じてるよ、ランサーちゃん」

ポンポンとランサーの肩を叩く。
ランサーの顔色は曇ったままだ。

(……くそっ、変なコトやり過ぎた。
 こいつの威圧感のせいだな……英霊ってのも、怖いぜ。正直)

フクナガは己の中に恐怖心に似たものがあったことを自覚する。
ランサーを侮蔑するような言葉を並べたのは、今後に行う『飴』の効果を高めるためだ。
+から+へと高めるのは難しい。
しかし、-から+へと高めるのはまだ楽だ。
しかも、ある程度の悪態で留めておけば、相手が勝手に良いように解釈してくれる。
ただ、それも度が過ぎた一面も否めない。

「大丈夫だって、絶対、悪いようにはしないからさぁ。
 そんな街なかで関係ない奴を襲えとか、そんなこと俺だって怖いしからさぁ」

フクナガは、理解を示すようにそう言った。
やらないとは、口にしなかった。
ランサーはただ、黙したままだった。



【クラス】
ランサー

【真名】
カイン・ハイウインド@FINAL FANTASY Ⅳ

【パラメーター】
筋力C 耐久C 敏捷A 魔力C 幸運E 宝具A

【属性】
秩序・中立 

【クラススキル】
対魔力:D
一工程(シングルアクション)による魔術行使を無効化する。
魔力避けのアミュレット程度の対魔力。

【保有スキル】
騎乗:B
騎乗の才能。大抵の乗り物なら人並み以上に乗りこなせるが、
魔獣・聖獣ランクの獣は乗りこなせないが、例外として竜種と心を通わせて騎乗することが出来る。

心眼(偽):C
第六感による危険回避。

精神混濁
精神干渉系魔術に対しての耐性が非常に薄い。
干渉してきた相手がサーヴァントでなく、優秀な魔術師であったとしても脅威となり得るほど。

【宝具】
『原初の裏切り(ランス・オブ・アベル)』
ランク:A 種別:対人宝具 レンジ:1 最大補足:1人
カインが自身の罪と向い合うことで月が生んだ星造兵器。
竜殺しの能力を持ち、また、運判定で瀕死の呪いを発生させる。
カインにとっては武器として以上の意味を持っている。

【weapon】
宝具であるランス・オブ・アベル。
真名を解放する前ではその威力と特性は発揮されず、優秀な槍として以上の意味を持たない。

【人物背景】
強大な軍事力を持つバロン王国の竜騎士団の隊長。
高い技量と誇りを持っており、自他共認める王国最強の竜騎士。
友人であるセシル・ハーヴィに対して嫉妬心を抱いており、その隙を利用されて洗脳された経緯を持っている。

【サーヴァントとしての願い】
正しく有りたい。

【基本戦術、方針、運用法】
平均値の高いサーヴァントであり、様々な手段を取ることが出来る。
ただし、精神に干渉する技に対して非常に弱いため注意が必要。


【マスター】
福永ユウジ@LIAR GAME(ドラマ版)

【参加方法】
『ゴフェルの木片』をライアーゲームを運営するLIAR GAME TOURNAMENT事務局より手渡される。

【マスターとしての願い】
大金を得る。

【weapon】
なし。

【能力・技能】
頭の回転が速く、また、過剰な演技によって相手のペースを崩すことが出来る。

【人物背景】
『ライアーゲーム』と呼ばれる知恵と交渉力を競って大金を得るゲームに参加している。
正確に言えば友人の代理参加である。
自分の利益のためならば平気で他者をだます自己中心的な人間だが、ところどころの詰めが甘い。
感情表現が豊かであり、また、人をおちょくるような言葉を非常に好んでいる。

【方針】
様々な手段を用いて聖杯戦争に勝利する。