第一回定時通達 ◆IbPU6nWySo


教会に正午の鐘が鳴り響いた。
同時に『方舟』の中にいる全てのマスターとサーヴァントに念話が聞こえる。
しかし、ただの念話ではなく聖杯戦争の裁定者・ルーラーによる念話である。
彼女の清らかな声が聞こえた。

『改めて自己紹介いたします。
 私はルーラーのサーヴァントです。ただいまより、定時通達を行います。
 一度のみとなりますのでご静粛にお聞きください。
 この念話は現在限界しているサーヴァント及びマスターに対して発信されています』

『さて、現在限界しておりますサーヴァントについての報告です。
 セイバー 3騎
 アーチャー 5騎
 ランサー 5騎
 ライダー 3騎
 キャスター 4騎
 アサシン 5騎
 バーサーカー 3騎
 以上、合計28騎となります』

『再度、ご説明いたします。
 NPCの殺害及び魂喰いは程度のものでなければ違反にはなりません。
 建造物の破壊、NPCが戦闘に巻き込まれた場合などは故意でなければ違反と見なしません。
 広範囲にNPCの影響を及ぼすものに関しては警告がなされます。十分注意をして下さい』

『質問や違反の発見報告など裁定者に用件がある方は
 A-1地区にある教会へお越し下さい。
 また、教会内と教会周辺での戦闘は禁止とさせていただきます。
 もしそれらが発覚した場合、ペナルティがかせられます』

『以上で通達を終了します。聖杯戦争の武運を祈ります』



放送を終えた後でルーラーはすぐにB-4地区へと移動した。
キャスター……大魔王バーンが違反を起こした可能性があるとはいえ
まだ断定はできない。
それに、アサシンことニンジャスレイヤーが違反を起こした可能性も十分ある。
岸波白野の考察も、考察の一端であるに過ぎない。
ルーラーとして中立に。
あらゆる可能性を考慮して――

ルーラーの中では新都の事件も頭の隅に置いているが
カレンは、それに関してはあまり気乗りではない様子ではなく
とにかくB-4地区での違反を優先させろとの指示だった。

何故なら
カレンの言葉をそのまま借りるならば

「それはあなたの『啓示』に従うものですか?」


新都に関しては『啓示』がない。
カレンもある程度事件を把握していた。
多少の器物損壊は発生しているが、NPCの死者は一切発生していないとのこと。
つまり、ギリギリ違反には達成していないのだ。
反論は出来ない。その通りである。

優先するべきはB-4地区の違反、新都の事件など小さな事件でしかない。
規模の差など知った事ではない。ルーラーの本心はそうであったが、彼女はあくまで『中立』
『中立』ということは何事に対しても平等でなくてはらない。
違反と『啓示』されたものではなく、違反ではないかもしれない事件に目を奪われるのは
ルーラーの本分ではないのだ。

(私は…………)

危うく、『中立』ではなくなりかけたのかもしれない。
しかし――もし自身の手に及べないほどの事態へ発展したその時は
岸波白野たちの要請を受けることは良いのではないだろうか?
彼女の中では迷いが生じ続けていた。




【A-1/教会/1日目 正午】

【ルーラー(ジャンヌ・ダルク)@Fate/Apocrypha】
[状態]:健康
[装備]:聖旗
[道具]:???
[思考・状況]
基本行動方針:聖杯戦争の恙ない進行。
1.B-4地区で発生した違反調査を優先させる。
2.遠坂凛の要請をどうするか決める。
3.啓示で探知した地域の調査。
4.新都の事件は一先ず放置。気にならない訳ではない。
5.……………………私は
[備考]
※カレンと同様にリターンクリスタルを持っているかは不明。
※Apocryphaと違い誰かの身体に憑依しているわけではないため、霊体化などに関する制約はありません。

【カレン・オルテンシア@Fate/hollow ataraxia】
[状態]:健康
[装備]:マグダラの聖骸布
[道具]:リターンクリスタル(無駄遣いしても問題ない程度の個数、もしくは使用回数)、???
[思考・状況]
基本行動方針:聖杯戦争の恙ない進行時々趣味
1.???
2.教会へ来る者への対応
[備考]
※聖杯が望むのは偽りの聖杯戦争、繰り返す四日間ではないようです。
※そのため、時間遡行に関する能力には制限がかかり、万一に備えてその状況を解決しうるカレンが監督役に選ばれたようです。
 他に理由があるのかは不明。


[地域情報]
A-1地区に教会があります。
教会周辺での戦闘は原則禁止とされ、戦闘が発生した場合
マスターとサーヴァントに対しペナルティがかせられます。