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富竹ジロウ&キャスター ◆oLzajvgbX6


(何だろう……この違和感は……)
夜の道路を歩きながら、フリーのカメラマン富竹ジロウは思索に耽っていた。
彼はカメラマンとしてある程度の成功を収めている。
主な被写体は野鳥の観察だが、依頼があれば月見原学園の生徒たちの集合写真を撮ることもある。
そこには、何人か仲のいい生徒や先生もいる。
彼はその生活に満足していたが、しかし、何か強烈な違和感を感じるのだ。
裸になるたびに考える。なぜ自分の体はこんなに逞しいのだろう、と。
フリーのカメラマンにこんな徹甲弾を弾き返そうな筋肉がいるのだろうか?
そして、稀に頭に浮かび上がる3人の男たち。
中学生くらいの少年、体の細い眼鏡の男、白髪の恰幅のある男。
彼らとは会ったこともないが、熱い絆で結ばれていたような気がする。

そして、金髪の美しい人。
名前は思い出せない。けれど、彼女は自分の大切な人だった。
絶対に守りたいと思った。
彼女が外道の道に走るなら、止めたいと思っっていた。
でも、現実は残酷で、僕は首●●注●を打たれ●、●を掻●毟……!

「ぐあああああっ!」
富竹は思わず蹲る。
「僕は、僕はきっと何か大切なことを忘れているんだ!何なのかはまだ、思い出せないが、大切な何かを!」
「ほう、ならば俺がその体に思い出させてやろうか?」

その声に富竹は驚き、声の方向を見た。
自分と同等くらいの筋骨隆々の男がこっちに向かって歩いてきている。
が、体格はともかく威圧感は自分では足元にも及ばない。
「東京」にもこれほどのレベルの男はいなかった。

(いや、『東京』って何だ!?なぜここで日本の首都が頭に浮かび上がるんだ?)

そのことを疑問に思いながら、殺気を放ちながら近づく男に富竹は恐怖した。
自分が彼と戦えば、おそらく秒殺の未来しか待っていない。
が、逃げきれるのか?
「うぐ……!」
どっかのたい焼き好きな少女みたいなことを言いながら、富竹は顔をしかめた。
彼の首に熱い痛みが走ったのだ。
首に痛みが走る、たったこのことなのに、自分の心臓が早鐘を打った。

「ほほう、令呪が発現したか。時期に記憶も戻るだろう」
「君は……何を言ってるんだ?君はいったい何を知っている?」
「だから言っただろう?それを貴様の体に教えてやると!」

もはや戦いは避けられない。
二人の距離はみるみる近づき、やがて互いの間合いへと入った。

そして、謎の男は地面を蹴って空中に飛び上がり富竹にスローな蹴りを放つ。
(なんだこの欠伸が出るような蹴りは……彼は実はたいしたことはないのか?)

冷静に蹴りを両腕で防ぐ富竹。
次の瞬間、空中に飛び上がっていた男は大きく股をおっぴろげた!
男の両足は、富竹の腕をそれぞれ捉える。
「し、しまった!」
富竹ジロウは、今完全に無防備になった!
「必殺!稲妻空烈刃(サンダースプリットアタック)!」
振り下ろされる手刀!
富竹、絶対絶命!もはや避けることは不可能!
だが、彼はっ!
「うおおおおおおお!」
「何ぃ!」
意外っ!それは頭突き!
男の額と富竹の額が激しくぶつかり!
「か、硬い!」
富竹の意識は一瞬で闇に落ちていった。
「な、なんてやつだ!普通なら後方に頭をそらして逃げるのを逆に負傷覚悟の頭つきで攻撃してくるとは!こんな対処法はジョナサンしか使わないとは思っていたのだが……」
そう言って、男は富竹の体をひょいと持ち上げると、肩に担ぎ歩き出した。
「ふふふ……なかなか見所がある男よ。もし私がサーヴァントでなかったならば、今のは中々のダメージになっていただろう」
そう言って笑う彼の額には、傷一つ無かった。
◆ ◆

富竹ジロウの目が覚めると、さっきの男が心配そうに見下ろしていた。
場所は、どこかのアパートの一室。
「目が覚めたか、マスターよ」
「ああ、色んな意味で目が覚めたよ、ありがとう」
ゆっくりと起き上がる富竹ジロウ。
すでにその眼光は、野鳥を写真に収めるカメラマンではなく。
元自衛隊不正規戦部隊射撃教官、現組織「東京」の連絡員。
様々な修羅場を経験した漢の顔へと変わっていた。
「その様子だと、思い出したのだな。現実世界のことを」
「ああ、全部思い出したよ。ソウルブラザーズのことも、自分の本名も、――三四さんのことも」
凶行に走る自分の恋人を止めようとして、「山犬」に捕らえられ、「H173」を射たれた。
それが、富竹の現実世界の最後の記憶である。
「どうやら、君が僕のサーヴァントみたいだね」
「そうだ、私はキャスターのサーヴァント。真名はダイアー。波紋戦士だ」
「ずいぶんと待たせてしまってすまない、ダイアー」
「ふん、これからの戦いで挽回してもらうさ」
富竹はゆっくりと立ち上がり、異変に気がついた。
普通意識を失った人間は取り戻した後も、目眩などの体調不良に悩まされる。
しかし、現在彼の体は驚く程健康だったのだ。
「ダイアー?僕は何時間寝てたんだい?」
「二時間ちょっとだ。……マスター、君は驚いているのだろう。自分の体がハッスルしていることに」
「ああ、正解だ。僕の経験上、頭を強く打った後の覚醒がこんなに健やかなはずがない」
「その疑問を解決してやろう……これが、『波紋』だ」
バチバチと彼の右腕が黄金に輝く。
「俺のスキル『波紋』だ。特別な呼吸法を使って、エネルギーを生み出す技術。マスターが寝ている間にこれを使って、マスターの生命力を高めたのだ」
「なるほど。通りで額の傷も治っているんだね」
額を撫でながら、富竹は言った。
「マスターよ。お前はなぜ聖杯戦争に参加した?そこまで我が強い人間に見えないが」
「僕が『ゴフェルの木片』を手にしたのは、『東京』に依頼されたからだよ」
秘密組織『東京』の連絡係である富竹だが、それと掛け持ちしてこなしていた任務が、聖杯戦争への参加だった。

「『東京』も与太話だと思っているんです。ですので、富竹さんもあくまで優先順位は連絡係でお願いします。ただ、万が一、聖杯戦争に呼ばれたなら、何としても聖杯を持って帰ってきてくださいね」

『ゴフェルの木片』を雲雀に渡された時を思いだし、富竹は苦い顔をした。
もちろん自分も、まさか本当に聖杯戦争があるなんて思いもしなかった。
本当だと知っていたら、絶対に木片を受け取らなかっただろう。
いや、雲雀が美人だということも、自分が『木片』を受け取った理由の一つでもあるのだが。
「うん、ダイアー。実は僕自身は聖杯が欲しいわけじゃない。ただ、仕事として依頼されていてね」
「ならば、どうする。言っておくが、適当なモチベーションで勝ち抜けるほど聖杯戦争は甘くないぞ」
「分かってるよ。僕だって、人を殺したことがないわけじゃない。けど、それとこれは話が別だ」
「ならば、どうする?」
きっとこのサーヴァントは自分のことを試しているのだろう。富竹は直感でそう感じた。
「僕は、誰も殺さずにこの聖杯戦争を脱出する」
「できると思うのか?」
「できなきゃ、三四さんを止められない」
ふむ、とダイアーは腕を組んで目を閉じる。
「頼む、協力してくれダイアー。君の力が必要なんだ」
富竹はその筋肉質な体を折り曲げ、頭を下げた。ダイアーはゆっくりと目を開けた。
「私はお前によく似た男を知っている」

ダイアーの脳裏に浮かんだ人物は、ジョナサン・ジョースター。
あまりにも短い付き合いだったが、ダイアーの中では強烈な印象になっている。

「私の古い友人は、その男を高く評価していた。……なるほど、ツェペリさんもこんな気持ちだったのだろう」
ダイアーは富竹のことをよくは知らない。しかし、富竹に黄金の精神を感じていたダイアーは、富竹のことをほとんど信用していた。
「いいだろう、私はお前が気に入った。その話、乗らせてもらう」
「ありがとうダイアー!でもいいのかい、君だって願いがあるからサーヴァントになったんだろう?」
「いや、私には願いがない。もし、悪しき者が私を召喚していたならば、私はそのマスターを殺して消えるつもりだった」
「ははは、こりゃあ聖杯にいやらしいこと願おうとしていたら、危なかったかな」
「ふふふ、その時は貴様に協力してやるさ。わたしだって、男のロマンは心得ている」
この後、ダイアーは新しいソウルブラザーズのメンバーにならないかと富竹に誘われたが、それはさすがに断った。

【クラス】
キャスター

【真名】
ダイアー

【パラメーター】
筋力B 耐久D 敏捷B 魔力B 幸運E 宝具B

【属性】
秩序・善

【クラススキル】

陣地作成:D
 魔術師として、自らに有利な陣地を作り上げる。
 ”結界”の形成が可能。が、むしろ相手の陣地に突入するタイプなので、このスキルを聖杯戦争で使う機会はないだろう。
道具作成:E
魔術的な道具を作成する技能。が、キャスターは自らの肉体で戦うタイプなので、このスキルを聖杯戦争で使う機会はないだろう。
【保有スキル】
波紋法:A
 特別な呼吸法によってエネルギーを生み出す技術。
 仙術スキルと同義にある肉体鍛練法。
 身体能力、治癒力の活性化、生命感知、物質への伝導等、その用途は多岐に渡る。
 その本質は太陽光のエネルギーであり、吸血鬼とそれを生み出した「柱の男」への対抗手段である。
 Aランクともなれば、それは一流の波紋戦士の証。

戦闘続行:A+
 往生際が悪い。
 霊核が破壊された後でも、最大5ターンは戦闘行為を可能とする。


【宝具】
『稲妻十字空烈刃(サンダークロススプリットアタック)』
ランク:C 種別:対人宝具 レンジ:2 最大補足:一人
「稲妻空烈刃」とほぼ同じだが両脚開脚でガードを外した後、「かかったなアホが!」の詠唱と同時に、両手を交差した形で手刀が繰り出す。正面からのカウンターにも対策した完璧な技。これを破った格闘家は一人としていないという逸話があるため、宝具として昇華された。

『波紋入りの薔薇の棘は、い、痛か・・・・・・ ろう(ゲイ・フォイル)』
ランク:C 種別:対人宝具 レンジ:5 最大補足:一人
霊核を破壊された時に初めて使える宝具。波紋エネルギーが込められた薔薇を召喚し、相手の目へと射出する。真名開放と同時に「目に波紋入りの薔薇が刺さった」という結果を作ってから薔薇が放たれるため、回避ができない必中の宝具。これによってつけられた傷は、数ターンの間、いかなる神秘でも回復できない。

『奴への恨みならこのダイアーが先にはらす権利がある!』
ランク:E 種別:対人宝具 レンジ:10 最大補足:二人
他のサーヴァント同士の戦いの前に発動することで、一方を無理やり自分と戦わせることができる。対魔力で回避できる。
【weapon】
なし。
【人物背景】
「ジョジョの奇妙な冒険」に登場する波紋戦士。声優は最近放送されたアニメでは武虎氏が演じた。
初登場は単行本第4巻。 ツェペリの要請で師匠のトンペティ、同門のストレイツォと共に援軍にかけつける。
主人公のジョナサン・ジョースターの実力を試すために稲妻空烈刃(サンダースプリットアタック)を仕掛けるジョナサンの冷静な判断力により意外にも破られる。
この際、ジョナサンと行動を共にしていたスピードワゴンにはあまりの威圧感から屍生人と間違えられている。

その後、今まさにディオと戦おうとするするジョナサンを冷静に制止し、単身ディオに挑みかかり、稲妻空烈刃の改良技である稲妻十字空烈刃で攻撃を仕掛けたが、ディオの気化冷凍法で首から下を凍らされて波紋を封じられたあげく、凍った体をバラバラに粉砕されてしまった。

その後、残った頭が粉砕される前に波紋入りのバラを口から飛ばし、バラの茎をディオの右目に突き立てて一矢を報い、ジョナサンの勝利に多大な貢献をした。英霊として召喚されるのに相応しい生き様である。
【サーヴァントとしての願い】
聖杯を悪しき者に使わせない。富竹を気に入ったので、協力してやる
【基本戦術、方針、運用法】
肉体派キャスター。吸血鬼の属性を持つサーヴァントには非常に有利に戦える。また、スキル「波紋」は応用性が強いため、どんなタイプのサーヴァントでも割と戦える。おそらく、この聖杯戦争でもいぶし銀な活躍をしてくれるだろう。

【マスターデータ】

【出展】ひぐらしのなく頃に

【マスター名】富竹ジロウ

【参加方法】
「東京」の任務で参加。が、本人も「東京」も、まさか本当に聖杯戦争するとは思っていなかった。
【マスターとしての願い】
現実世界への帰還。他のマスターを襲うつもりはないが、いざという時、殺す覚悟はある。
【weapon】
「カメラ」
普段から愛用しているカメラ。特に魔術的な何かがあるわけではない。
【能力・技能】
鍛え上げた肉体は暴走機関車に例えられるほど。ギャグパートでは、胸板で徹甲弾を弾いていた。また、自衛隊の射撃教官をしたりと、実力者であることを窺わせる設定がる。
実際、作中の描写でも大の男数人がかりでようやく押さえ込める程だった。
【人物背景】
「ひぐらしのなく頃に」の登場人物。
富竹ジロウはペンネームで、本名は不明。
普段はフリーのカメラマンを名乗っている。
物腰はやわらかく、真面目で温厚な性格。
村人とは面識があり、爽やかな性格ゆえ評判も悪くない。
部活メンバーにとっては有名人。ただし「メジャーデビューはしていない」と認識されているようだ。
鷹野三四と交際中で彼女の数少ない理解者。が、普段は尻に敷かれている。
【方針】
現実世界に帰還したいが、聖杯戦争に参加するつもりはない。
あくまで専守防衛で、情報を集める。

【備考】
※富竹の令呪は首にあります。たまたまです
※「稲妻空烈刃」は宝具でななく、ダイアーさんの持つ技術としました。『稲妻十字空烈刃』まで発展させて、初めて宝具として昇華されます。