ラピュタ王&ランサー ◆RVPB6Jwg7w




 順当な『優勝候補』だけ集めて競わせても、面白くもあるまい?





「……と、考えるはずなのだよ。これだけの参加者を集めるというのなら、な。
 力の及ばないもの、知恵の足りぬもの、戦意なきもの。
 必ず混じってくるはずだ」

「なるほど、なるほど……そこにつけこもう、って訳か。いい読みだな」


暗い部屋の中で、2人の男が互いの顔を見合わせてほくそ笑んでいた。

1人は線の細い、サングラスをかけた神経質そうな男。
1人は重厚な鎧に身を包んだ、見上げるほどの巨漢の男。

サングラスの男は、手の中の木片を弄ぶ。
その手の甲には、燦然と輝く令呪の文様。

「伝承の記録にもあった『ラピュタの至宝』の1つ、『ゴフェルの木片』。
 その探索は後回しだと思ってはいたが、まさかあのタイミングで私の手に収まるとはね。
 小僧どものせいで無駄に遠回りをさせられたが、まだまだ運は私に向いているようだ」

その男の前に跪いてみせる巨漢もまた、ニヤリと笑う。
傍らに置かれたのは彼のクラスをそのまま示す、長大な槍。

「『ラピュタ』とやらは知らないし興味もないが、そうして呼ばれたおれもまた、運が向いてるようだ。
 英霊とかいうモンになっちまった時にはどうなるものかと思ったが……
 ここで勝てば、また再び“偉大なる航路(グランドライン)”を目指せるというわけだ」


マスターの名は、ロムスカ・パロ・ウル・ラピュタ。
一般にはムスカ大佐、の名で知られる男。

それに仕えるランサーの名は、首領(ドン)・クリーク。
海賊艦隊提督、東の海で最強の覇者。またの名を「だまし討ちのクリーク」。

どちらもこの聖杯戦争に再起の願いを賭ける敗北者であり、また同時に、飽くなき勝利の追及者だった。


「私の知略と君の武力があれば、そう易々と不覚はとるまいが……この戦い、長期戦が予想される。
 他の連中についての情報もほしいところだ。
 まずは序盤は、慎重に搦め手と行こう」

「情報。搦め手。
 確かにそうだな。その大事さはおれも身に染みている。
 必要とあらば泣きながら土下座だってなんだってやってやるぜ?」

「そうだな、必要とあらばそれもアリだな。
 偉大なるラピュタ王も、今はその力も振るえない訳だしね。
 なんにせよ、他の連中をうまく利用していきたいところだ。
 軍の特務部隊に身を潜めていた頃のように、強者をおだて、紳士の仮面を被り、善意を説き……
 謙虚に慎重にやるとしよう」


2人の男はにんまりと笑う。
どういう運命の悪戯か、似通った思考の持ち主同士。
どんな手段でも使う。
良心の呵責なんてものには囚われない。
最後の最後に笑うのは自分たちだ。
性格も外見も大きく異なる2人ではあったが、この主従の認識は綺麗に一致していた。




 そんな彼ら自身は、自分たちのことを『順当な優勝候補』の一角だと信じて疑ってはいなかった。


.

【マスター】ムスカ(ロムスカ・パロ・ウル・ラピュタ)
【出典】天空の城ラピュタ

【参加方法】
崩壊していくラピュタの中を手探りで彷徨っている中、偶然触れた木片が『ゴフェルの木片』だった。
パッと見にはただの木片に見えるそれこそが、金銀財宝にも勝る『ラピュタの至宝』の1つであったらしい。

【マスターとしての願い】
ラピュタ(および制御用の飛行石)を再びこの手に。

【weapon】
中折れ式の回転拳銃(エンフィールド・リボルバー)。および予備弾多数。
金貨少々。無理なく携行できる程度の量に留まるが、いうまでもなく『金』は世界と時代を超えた価値を持つ。

【能力・技能】
話術や交渉を通じて人を動かす技術に長けている。軍を動かした彼の陰謀はあと僅かで完遂されるところだった。
また実は射撃の腕は非常に高い。
作中でも拳銃の片手撃ちで少女の編んだ髪「だけ」を吹き飛ばす、という精密射撃を2連続で成功させている。
暗号解析にも長け、一瞬で初見の暗号を解析して理解するほどの能力を持つ。
さらに旧約聖書やラーマヤーナにも通じ、オカルト関係の知識は幅広く豊富な模様。

【人物背景】
ラピュタ王家の末裔。ラピュタに関する秘められた知識を伝承し続けていた一族の出身。
軍の特務部隊に所属し、政府の密命として天空城ラピュタの調査に当たっていた。
紆余曲折の末にラピュタに到着しその起動に成功すると、尊大な本性を現して軍の兵士たちを抹殺。
しかしシータ、および少年パズーの反撃を受け、飛行石を奪われ「滅びの言葉」の発動を許してしまう。
強烈な光に目を焼かれ、崩壊していくラピュタと共に消息を絶った……

【方針】
優勝し、願いを叶える。
当面は他の参加者を欺きつつ情報収集。臨機応変に「なんでもやる」。


【CLASS】ランサー
【真名】クリーク@ONE PIECE
【パラメーター】
筋力:B 耐久:D 敏捷:D 魔力:E 幸運:E 宝具:D
【属性】
中立・悪
【クラススキル】
対魔力:E
ランサーのクラススキルのはずだが、ランサーとしてはきわめて低いランクに留まる。

【保有スキル】
軍略:D
軍団の長として戦略を練り実行する能力がある。
……が、その実力と実績を反映し、ランクは比較的低い。
「最弱の海」の異名を持つイーストブルーであればこれでも十分にやっていけたのだろう。

だまし討ち:C
あらゆる手段を尽くして敵の不意を突くスキル。ドン・クリーク最大の武器。
より上位ランクの心眼(真/偽)などの対抗手段を持つ者には無効化されてしまう。

武力への信奉:D
飽くなき武力への信奉により、どんな武器・兵器でも一通り扱うことができる。
ただしそれが宝具であれば同ランク以下のものに限られ、また武器としての使用に限定される。

【宝具】
大戦槍
ランク:E 種別:対人宝具 レンジ:1~4 最大補足:1人
物体にあたると爆発する、重量1トンを超える大槍。打ち込む力が強いほど強力な武器となる。
彼が誇る『武力』のうち、かろうじて宝具の域に届いているのはこの大戦槍と次項の毒ガス弾だけである。

MH5(エム・エイチ・ファイブ)
ランク:D 種別:対軍宝具 レンジ:1~100 最大補足:1人~500人
一息吸えば全身の自由を奪う猛毒ガス弾。小さな村なら一発で壊滅せしめる。
対抗手段は「吸わないこと」のただ1つしかなく、使い勝手の悪さの代償に、宝具の格の割には殺傷力は高い。

【weapon】
『ウーツ鋼の鎧』
その身を包む超硬度の鎧。
随所に様々な隠し武器が収納されており、多彩な攻撃やトリッキーな反撃を可能とする。
ダイヤモンドの拳、剣山マント、ニードルマシンガン、炸裂手裏剣、鉄球、火炎放射器、などなど。
ただしいずれも宝具と呼ぶに値するようなものではない。
硬度・防御力の面でも「普通の意味で硬い」というに留まる。

【人物背景】
クリーク海賊艦隊提督。通称「首領・クリーク」。
勝つためなら手段を選ばない性格で、東の海で最強とも称された。
しかし50隻の艦隊と5000人の部下を束ねて挑んだ偉大なる航路にて、早々に敗北。
わずか100人ほどの部下と餓死寸前になりつつ逃げ帰ることになった。
そして再起を賭けてだまし討ちを仕掛けたレストラン船バラティエでの戦いで、居合わせたルフィに敗北。
その後の行方・生死は不明となっている。

【サーヴァントとしての願い】
力を手にして、再びグランドラインに挑む。

【基本戦術、方針、運用法】
当面は相手を欺きつつ、行動を起こすとなったらだまし討ちで一撃で仕留める。
本人たちの認識とは裏腹に、サーヴァントとしては最低クラスの性能。かろうじて通用するのは筋力くらい。
副次的に唯一優れているのはその燃費の良さであり、上手く粘ることができれば敵が勝手に干上がってくれる……
……かもしれない。
また、なんにせよ毒ガス弾MH5は強力。使いこなせるかどうかは別として。