アーシア&キャスター ◆FbzPVNOXDo


学校で、イッセーさんやクラスメイトの方達と過ごす。
最初は異国の学校で緊張したけれど、皆さんとても優しい方で私に良くしてくれた。
そして、放課後はリアス先輩が部長を勤めるオカルト研究部の皆さんと悪魔のお仕事をする。
今では、私のかけがえのない日常の一つ。とても、大切なものだった。
でもそれは、偽り。正確には、ここにあるイッセーさんもリアス先輩も本物じゃない。
本人を再現したNPC、本物に限りなく近い何かだということに気付いてしまった。

「帰、らなきゃ……」

私は全ての記憶を思い出した。
そうだ。ここは聖杯戦争の予選、私は図らずもこの戦いへと巻き込まれてしまった。
夜中、居候させて貰っているイッセーさんの家から抜け出す。例えNPCだとしても、イッセーさんを皆さんを巻き込みたくなかった。
私が記憶を思い出したということは、私に仕えるサーヴァントも現界するはず。
もし、そこでイッセーさん達が聖杯戦争の事を知ったら、きっと関わってきてしまうから―――。

暗い。
一人で歩く夜道というものが、こんなにも不気味だという事を久しぶりに実感した。
以前は、イッセーさんの自転車の後ろに乗せてもらったり、一人で出歩くことなんてあまりなかったから。
悪魔なのに夜道に怯えるなんて、少しおかしくなった。

「おーんやぁ? これはこれは、見覚えのある顔じゃ、あ~りませんかぁ~」

私の耳を鳴らす男の声。
サーヴァント? 違う。これはもっと別の―――。

「感動の再会だねぇ、アーシアちゅあん?」

フリード・セルゼン……。
かつて堕天使レイナーレの一味に居た少年神父。

「何故、ここに……?」
「何故って? 何でかなぁ?」

まさか私のサーヴァント? いや違うこの人はサーヴァントじゃない。

「それはそれとして。いけませんなぁアーシアちゃん?
 クソ悪魔とクソに魅入られたクソムシを退治するのがぁ、俺のお仕事なんだからぁ~。
 シスターの癖して悪魔になんかになったイケナイ子は、月に変わっておしおきよ?」

多分この人もNPC、イッセーさん達と同じように限りなく本物に近い。
だからこそ分かる。このままじゃ―――殺されると。

「バキュン!」

逃げようとして足を動かそうとした時、鋭い痛みが太股を襲った。
痛みと熱さが一緒なったような感触、そこから血があふれ出てきてる事に気付いた時には、私は溜まらず地面に顔をつけていた。


「うーん。これが悪魔に撃ち込んでる銃弾なんだけど~お味はどうかなぁ?」

足が、動かない。
逃げなきゃいけないのも痛みが邪魔をしていう事を効かない。
早く聖母の微笑(トワイライト・ヒーリング)で治して逃げないと―――。

「おっと、忘れてました~。アーシアちゃんにはそれがありましたなぁ?」
「ッ!?」

傷を癒そうとして、かざした手を剣で貫かれ地面に磔にされる。
血が止まらない。手の傷を幾ら癒しても、手に刺さった剣が邪魔で動かせない。

「あーこれじゃあ剣が使えねえな~。しょうがないから、俺の股間の聖剣でも使いましょうかねぇ!」
「や、め……」

私の服を掴み、引き千切り始める。
そこには思いやりの欠片もなく、ただ欲望を私にぶつけてくる。

「さ~てぇこれからぁ。アーシアちゃんの穢れた純潔にぃ、俺のエクスカリバー突き立てて、俺の弾丸で必殺必中☆フォーリンラブ☆しちゃ~います!
 ていうかさ。堕落したシスターが、神父に清められるってシチュも結構よくね?」

―――嫌だ。助けて、イッセーさん!!

「おい」
「あ? 何だ? タダ見はご遠慮……ぐわばっ!? イターイ!!」

な、に? 誰かに、殴り飛ばされた……?

「聖杯戦争が始まる前に、オレのマスターに手ぇ出されちゃ困るんだよ」

白髪の……誰? 
意識が朦朧として、その姿をちゃんと見る前に私は―――。




――――




「面白いねぇ……何処の誰だか知らないけど、俺と戦うと苦しんで死んじゃうよ!?」
「ケッ、NPC風情が。貴様はオレ様が、直々に闇に葬ってやるぜ」
「良いねぇ。どこまで肉を細切れに出来るか、世界記録に挑戦しましょうかァ!!」

フリードがアーシアに刺した剣を引き抜く。
対する白髪の男は自身の首にぶらさげた金色のリングを撫でると、ポケットから二枚のカードを取り出した。

「ここに二枚のカードがある。一枚は当たりでもう一枚は外れ。
 当たりを引けば貴様の勝ち、外れを引けば貴様の負けだ」
「……あのさ」

呆れた声を出しフリードが溜息を吐く。

「カード遊びは小学生で卒業しろって!!!」
「言い忘れたが、これは闇のゲームだ。敗者には、世にも恐ろしい罰ゲームが待っている」
「歯医者? 歯でも削られるざんすか!?」

フリードが駆け出し、剣を振り上げる。
流石は悪魔狩りを生業としていただけはあり、白髪の男へと刃を突き立てるのに一秒とは掛からなかった。

「ほぉ~以外に動けるじゃねえか」

間一髪、白髪の男は体を横に傾け剣を避ける。
フリードは、返す刃で更に白髪の男を切り刻もうと攻める。
対する白髪の男は、今度は避けるどころかまるでフリードを見ずに笑みを浮かべていた。

「大人しく、諦めたか? お利口だな!」

「―――いや、どうやら貴様。もう、終わってるようだぜ?」

ふと、手にあった二枚のカードの内、一枚が真っ二つに切れ地面に落ちてるのがフリードの目に止まった。

「当たりは、魔法カード死者蘇生。外れは……」

真っ二つになったカードから怨念の声が聞こえる。
声はやがて実体を伴い、死霊となりてその身を晒す。

「罠カード死霊ゾーマ! 死霊ゾーマは破壊された時、その攻撃を倍にして相手に返す。
 ―――貴様は、とっとと死んでな!」

白髪の男の声が耳を鳴らしたのと同時に、フリードがゾーマを見た時、視界がぶれた。

「―――――――――マジデスカ」

あのカードのように自身の体が真っ二つになったと気付いた時には、既にゾーマがその口を大きく開け視界を闇に染めた。




「全く世話の掛かるマスター様だぜ」

バクラは気絶したアーシアを担ぎながら愚痴を吐く。
以前の宿主といい今回のマスターといい、どうにもバクラはは善人と縁があるのかもしれない。

「おい、起きな。あのチンピラは追い払っといてやった」
「……っん」

落ちつける場所まで来ると、バクラはアーシアを揺らし起きるよう促す。
ワンテンポ遅れ、アーシアは再び意識を取り戻した。

「あれ……貴方は?」
「名乗り遅れたが、あんたのサーヴァント、キャスターだ」

キャスター。
魔術師のクラスだったかと、アーシアは頭の中の知識を思い返す。

「あ、ありがとうございます。助けていただいて……」
「一応、マスターなんでね。
 それよりも、さっさと契約しちまおうぜ」
「その、実は……」
「なんだ?」

アーシアがバクラから目を逸らす。
内気な性格なのか、思った事を人に話すことが苦手なのだろうと、バクラは勝手に推測しつつアーシアが話すのを待つ。

「私、どうすれば良いのかまだ分からなくて……」
「じゃあ、ゆっくり決めろ」
「え?」
「聞こえなかったのか? どんな方針になろうと、オレ様はその方針で構わない。
 元々、オレ様は聖杯に託した願いなんてないのさ」

意外な返事だった。
アーシアの中の知識では、英霊とは聖杯に託す願いを持ち、それを叶える為に聖杯戦争に望んでいるとばかり思っていた。

「……そうなんですか」
「ともかく、契約だけは先に結んじまおうぜ。また、さっきのクソ神父みたいなのが来たら困るだろ?」

こうしてアーシアとの契約を終え、晴れてキャスターのサーヴァントとして聖杯戦争にバクラは参加した。



(クク…なんとか、参加者には入れたみたいだな)

勿論、願いなどないというのは嘘であり、その実バクラは野心に満ちていた。

(この女は間違いなく、聖杯戦争を止めるという考えにいたる筈だ。この手の善人馬鹿にはありがちよ。
 仮に別の解を見出しても、上手く誘導してやれば良い。この手のタイプは操りやすい。あとは手を貸すフリをして、オレ様が聖杯を手に入れてやるぜ)

何物にも悟られぬよう悪はほくそ笑む。
その身に闇を宿した盗賊王、そして大邪神の魂は始動した。


【クラス】
キャスター
【真名】
獏良了@遊戯王デュエルモンスターズ
【パラメーター】
筋力D 耐久D 敏捷D 魔力B 幸運E 宝具B
【属性】
混沌・悪

【クラススキル】

『陣地作成:D』
魔術師として、自らに有利な陣地を作り上げる。
結界”の形成が可能。

『道具作成:E』
魔術的な道具を作成する技能。

【保有スキル】

『パラサイトマインド:B』
後述の千年リングの恩恵。
無機物に魂を封じ込める事が出来る。
これは自分にも他人にも使用でき、使い方によっては魂の一部だけを込めるといったような加減もできる。

『ダウジング:C』
後述の千年リングの恩恵。
色々な物を探したり、当てられる。

『対魔力:B』
後述の千年リングの恩恵。
魔術発動における詠唱が三節以下のものを無効化する。
大魔術、儀礼呪法等を以ってしても、傷つけるのは難しい。

【宝具】

『決闘盤(デュエルディスク)』
ランク:??? 種別:??? レンジ:??? 最大補足:???
DMカードを収め、カードを実体化させることの出来る宝具。
しかし実体化するカードもEランクからEXとピンからキリであり、この宝具のステータスは安定しない。

『千年リング』
ランク:B 種別:対人宝具 レンジ:1~100 最大補足:10
闇のゲームを仕掛ける事が出来る。敗者には罰ゲーム。
その他にも、対魔力やダウジングも出来る。

【weapon】

『DMカード』
「ウィジャ盤」や、超おっそろしいカード「ダーク・ネクロフィア」で有名なオカルトデッキ。
カード単体では実体化出来ず、決闘盤か千年リングを通さなければならない。
ゾーマが実体化したのは、千年リングで闇のゲームを仕掛けた為。

【人物背景】
古代エジプトの盗賊王バクラの魂の宿主。
多分、バトルシティ決勝トーナメントに出場した結果、そこそこ有名になり英霊になれたのだろう。(GX以降のバトルシティはかなり知名度が高いと思われるので)
千年リングによる二重人格であり、ここに現界したキャスターは獏良了というよりはバクラといった方が正確である。

【サーヴァントとしての願い】
聖杯を手に入れ闇の力を得る。

【基本戦術、方針、運用法】
ぶっちゃけサーヴァントとしては弱いので、裏から工作したりなど策を巡らし直接対決は避けるスタンス。
利用できるものはマスターだろうと何だろうと使う。
現在は聖杯に無頓着のフリをするつもり。
DMカードにより決闘盤のランクも変わるので、デッキ強化も考えている。


【マスター】
アーシア・アルジェント@ハイスクールD×D
【参加方法】
教会に居た時に木片を入手してしまった。
【マスターとしての願い】
未定。強いて言うなら無事元の世界に帰りたい。
【weapon】
『聖母の微笑(トワイライト・ヒーリング)』

【能力・技能】
上記にある『聖母の微笑』により、対象がどんな種族でも回復させることが可能な神器。
どんな傷でも完治させるが体力までは回復できない、失った部位の再生もできない。
このような能力の為、戦闘では主に回復による後方支援に回っている。
原作では、自分の身を守る程度の力を身につけてきているが、アニメ版でいう二期終了後からの参戦なので戦闘力は全くない。
心優しい性格であり、敵味方問わず回復行動に移れないという欠点がある。

【人物背景】
かつては教会のシスターであり、とても深い信仰心を持っていたが『聖母の微笑』関係により教会から追放。
堕天使とか色々あって悪魔に転生した。

【方針】
出来るなら戦闘は避けたい。