トモダチヒャクニンデキルカナ ◆A23CJmo9LE


朝日が照らす中、一人の男が墓標の前にたたずんでいる。墓に刻まれた名は、【トム・リドル】。男は天を仰ぎ、墓石に手をかざすと……

「コンフリンゴ〈爆発せよ〉」

杖が現れ、周囲の墓もろとも墓石を木端微塵に吹き飛ばした!そして砕けた墓石の欠片は……

「エバネスコ〈消えよ〉」

一切の痕跡も残さずに、全て世界から消失した。

(まさか、俺様のルーツがこんな形で方舟に再現されているとは。真名秘匿と生き残りに長けたこの身の弱点を突く可能性、というわけか?ルーラーめ)

通常の捜査では我が正体に気づくのは極めて難しいはずだが。キャスターのサーヴァント、ヴォルデモートは心中毒づくも

(だが、もしそうなら俺様ばかりが不利になることは調停者のサーヴァントとして行わんはず。墓だけでなく中身まで再現されているならば俺様にとっても武器になり得るものが眠っているかもしれん)

再び杖を構えるキャスター。先人への敬意?死者への冒涜?魔術師という人種が、そのなかでもとびっきり邪悪な男がそんなものに囚われることがあるだろうか。

「ディフォデ――〈堀おこ――〉」
『我が君、出立の支度が整いましてございます。……我が君?』

その瞬間に割り込んでくるマスターの念話。動かねばならん時間のようだ。
思えば時間をとられ過ぎた。
霊地を求め、放った使い魔が妙に惹かれた地点……今思えば血のつながりゆえか……再現された憎きわが父の館と、その裏手にある墓地。決して優れた霊地ではなかったが、俺様のことが他者に知られるのは何としても避けねばならんゆえ、真っ先に向かった。
町はずれの丘の上にあったため辿りつくのにも手間取った。管理していた老人を片付け、後始末をし、最低限の防備を巡らせ、俺様に辿りつく可能性を排除する。魔術的なものならば即座に探し出せるが、マグルの家系図だの名の刻まれた食器だの探知にかからぬ物ばかり。おかげで収穫など何もないに等しい。魔力供給のことを考えケイネスはさっさと寝かせたため、眠らぬサーヴァントの身でなければとても手が回らなかった。

『今いく。しばし待て』
『イエス、マイロード』

霊体化し、丘の上の館に舞い戻るキャスター。玄関前でマスター、ケイネスと合流すると

「おはようございます、我が君。朝早くからご苦労様です」
「ああ、きさまは休めたか?俺様に供給する魔力が不十分ではこの先の活動に支障をきたす」
「お心遣い感謝いたします」

実態はどうあれ、互いを気遣う言葉を交わす主従。

「出立だが少し待て」

たかだか一晩で守りが緩むわけもないが、昨晩は館中で様々な術を行使した。しばし戻らぬ可能性もある以上重ねて用心するに越したことはない。

「プロテゴ・トタラム〈万全の守り〉、カーベ・イニミカム〈敵を警戒せよ〉、レペロ・マグルタム〈マグルを避けよ〉、レペロ・イニミカム〈敵を避けよ〉、サルビオ・ヘクシア〈呪いを避けよ〉、マフリアート〈耳塞ぎ〉、インパ―ビアス〈防火、防水せよ〉」

こんなものか。機械への対策呪文は影響するようなことをしていないから重ね掛けする必要はあるまい。最後にもう一つ……
杖を扉にあて、ぶつぶつと文言を唱える。離すと、そこから銀色の糸のようなものが伸び、その糸はキャスターの胸に吸い込まれていった。

「今のは一体……?」
「〈忠誠の術〉というものだ。秘密を守人の中に封じ込め、守人から教えられたもの以外には決してそれを知ることはできない。今この館の中にいるきさまを除くすべての者は俺様からこの館の所在を聞かない限りは、たとえ窓ガラスに鼻先を押し付けたとてこの館を認識することはできん」
「さすがです、我が君!」

賞賛の声を上げるケイネスだが、キャスターは満足、とはいかない。

(現状、確かにこの館の感知は難しいが、それだけだ。見つけてしまえば上位のサーヴァントなら容易く侵入、破壊できる。迎撃の仕掛けも何か考えねばならんな)

情報。そこに重きを置き、またこれからもそうするつもりである以上、攻勢が甘くなるのは仕方のないことだ。そのために霊地としての利便性より秘匿性を重視し、今も急いで出立しようとしているのではないか。

「それとこれをつけろ、ケイネス」

言葉と共に銀の指輪を投げて渡す。

「〈盾の指輪〉だ。昨晩作っておいた防御礼装よ」

感激に打ち震えるケイネスだが、それを無視して

「いくぞ。腕をとれ」
「はっ、失礼します」

言葉を受け左腕をとるケイネス。キャスターが杖を構え、身をひるがえすとバシッ、という音を立て二人は館から〈姿くらまし〉した。





ところ変わって、月海原学園そばの民家。そのリビングに魔術師の主従は〈姿現し〉した。

「ワームテール、食事の支度は整っているだろうな?」
「も――もちろんです、ご主人様」

ここはケイネスが方舟に与えられた仮初の家。何の変哲もない一軒家だ。霊地としても戦術的拠点としても優れているとは言えないため、別拠点の確保は必至であった。しいて利点を挙げるなら勤務地である学園に近い事か。
その台所で、頭頂部の禿げた小男――昨日、移動のついでに〈服従〉させ、召使いとしておいた――が食事の支度をしていた。卓に付き、用意された料理を眺めるケイネス。

「我が君は召し上がらないので?」
「サーヴァントに食事は不要なのは知っていよう。お前が食べた方が効率がいい」
「では、いただきます」

食事をするケイネスをよそに小男と話し始めるキャスター。

「ワームテール、何かそれらしい報は入っているか?」
「さ、昨晩港近くの商店から大量の食糧が盗まれたそうです。その近くで倉庫が火災とか。ガ、ガス爆発とかネット上では言われていますけど……」

ふむ。

「それだけか?」
「わたくしめの知る限りでは……」

序盤から積極的に動いていくのはそう多くないだろうし、この男程度ではそんなものか。昨晩聞いたら地図も持っていないというし使えん男だ。

(NPCが犯罪を働くとは考えにくい。となると、マスターか?地図を確保しだい、使い魔を放つか。建物を壊し得る敵となると工房が粉微塵にされかねん)

思索にふけるうちにケイネスが食事を終え、立ち上がる。

「我が君、そろそろ時間になります」
「うむ、いくぞ。片付けておけ、ワームテール」

歩き出すとともに自身に無言で〈目くらまし術〉をかけ、さらに霊体化して家を出るケイネスに続く。

『しかし、このようなこと必要でしょうか?聖杯戦争に集中した方がよいのでは……』

道中、問いを投げかけるケイネス。〈服従の呪文〉にかかっているにもかかわらず意見を述べるのは優れた魔術師であるゆえか、プライドの高い気性ゆえか。

『騎士ならばそれもよかろう。だが俺様は魔術師だ。戦いに準備が必要である以上先手を取られるのは何としても避けねばならん。敵が我らの情報を掴む前に、こちらが敵の情報を得ねば。そのためにも役に立たぬあの家で生活を続けているようにみせるのだ。感知されないよう一切の守りも家に施さずに』

先日の決定に反する意見であるが、丁寧に意図を述べるキャスター。

『教師はいい。俺様もかつて教師を志したが、生徒に対する影響力と権力、学校という場所とそこに集まる人から得る情報は大きな武器となる。我が軍団を組織するのにも役立つだろう』

不満げではあるが、ケイネスからそれ以上の反論はなかった。

『もう学園につきますが、我が君はどうされます?』
『基本は霊体化してお前の側にいる。襲撃がないとも限らんからな。そして隙のある者に〈開心術〉をかけ、マスターを探すことにする。だがその前に……』

霊体化を解くキャスター。それでも〈目くらまし術〉により姿は見えず、宝具により得た気配遮断スキルで気配もない。

「ホメナム・レベリオ〈人、現れよ〉」

周囲を探知する呪文を唱えると

『誰か登校してきたな、魔力は感じんが職員か?』
『確認しておきましょう』

朝早いこの時間に来ているのは一体何者か。確認のためケイネスが向かい、念のため後ろに姿を消したキャスターも続く。
見えたのは制服を着た坊主頭の男子生徒だった。

「おはよう、朝早くから感心だね?」
「ゲ、ケイネス先生……おはようございます」

相手が魔術師でないからか、どこか軽蔑を込めた言葉で話すケイネス。高飛車な教師とそれを嫌悪する生徒……ときおり見られる光景だろう。

「こんな時間から来るとはどうしたのかな?」

まだ授業開始まではかなりあるというのに、登校してきている生徒に疑念を込めた視線を送る。もしや我らのように情報を求め、人の少ない隙に学園を監視しようとしたマスターではないか。

「部活ですよ、弓道部の朝練です」

話すのも嫌だ、というように投げやりな対応をする生徒。なぜそんな目で見られているのかもわからないようだ。

「ほう、部活動。弓道部というのは盛んなのかな?」
「ええ、それなりに部員もいますし、大きい方だと……」

「インぺリオ〈服従せよ〉」

瞬間、割り込む残虐なる文言……意思を捻じ曲げ、思うままにする〈許されざる呪文〉。
周りに他に誰もいない今、蛇の如き魔術師が獲物を逃すはずはない。

「真摯に尽くす必要は無い。お前はいつも通りの生活を送っていればいいのだ。ただ周りにいつも通りになっていない人や事件はないか?それがいたらケイネス教授に相談するのだぞ」

命令を下すキャスター。それを聞いた生徒は一瞬呆けたような表情をしたが、携帯を取り出すと確認し

「TLで流れて来たんで詳細は解らないですけど、どっかの廃ビルがぶっ壊れたらしいです。あとうちの兄貴の様子がこの前大学行ってから変なんです。人の手とか露出しているところの写真送れとか変なこと言ってくるし」

他者の体の確認……おそらくは令呪の確認だろうと当たりをつけその相手への警戒心を増す。さらに、ビルの倒壊……工房が破壊されるのを恐れたか顔をしかめるケイネス。

「君の兄というのは?」

マスターの可能性のある情報をまずは聞き出そうとするが

「あれ、先生覚えてません?一昨年先生が担当した中で錯刃大学行ったのって兄貴だけですよ?」
「あ、ああ彼か」

分かるはずもない情報を提示され、不自然な、NPCでないと思われないよう頷くしかない。しかたなくもう一つの方を問う。

「ビルの倒壊というのは?」
「いや、そっちはさっきも言いましたがよく分かんないです。見てみます?」

と、手にしたスマホを渡そうとするが

「私はそういう俗なものは好かなくてね」

不機嫌にあしらう。誇り高き魔術師である身で凡百の者が扱う機器など使うつもりはないと。
親切を無碍にされた生徒もやはり不機嫌に

「ちぇっ、便利なんですよこれ。こいつがいなけりゃ俺は受験会場に辿りつけずに終わった、いわば青春の恩人ですよ」
「まて、ひょっとして地図が見れるのか?」

と、態度を180度変え、引っ手繰って見てみるも

「…む、むぅ」

彼の生きる時代の機械ですらほとんど分からないのに、未来の機械である最新のスマートフォンなど扱えるはずがない。さっぱり使い方がわからず、いつの間にやら霊体化している己がサーヴァントにちらりと視線を送るも彼もまた首を横に振る。

「あーもー、どこの地図見たいんですか?廃ビルの件じゃなくて?」

呆れながらも取り返して操作を始める生徒。対してケイネスは恐縮してみせることすらなく注文してのける。

「この町のだ。そしてその廃ビルの位置は、何となくでもいいから示せんのか?」
「だから分かりませんって……はい、この街の地図ですよ」

画質は悪いが、確かに地図を表示してみせる。ビルについて詳細が分からないと聞き、失望を露わにするが別のソースから得た情報を深化しようと試みる。

「そういえば昨晩港近くで盗みや火災があったそうだが、その場所はどこか分からんか?」
「え、なんですそれ。そんなニュース知りませんけど……港なら海辺のどっかじゃないすか?この辺?」

アバウトに海岸地帯を指し示すが、地名など分かりにくいためどこに港があるかなどは分からない。
情報の伝達に差異があるのに疑念を抱くが、監督役の規制、その隙間をつくウワサという媒体を考え思考を保留する。

「ふむ、ちなみにこの月海原学園と君の兄が通う大学はどこだ?画面が小さくて見にくい」

最後に、おそらくもっとも重要な情報を求める。

「こっちが学園で、こっちが錯刃大学っすね。あの、そろそろ部活行っていいっすか?俺、〈いつも通りの生活しなきゃいけない〉気がするんで」
「ああ、行ってよし」

情報さえ手に入れれば凡愚に用はないとばかりにおざなりな応答。
スマホをいじりながら歩き去っていく生徒「オ、アニキカラメール」が見えなくなったのを確かめると霊体化を解くキャスター。そして

「サーペンソーティア〈蛇よ、出でよ〉」

呪文を唱え蛇を杖から召還する。そしてそれに向かって奇妙なシューシューという音のような声を放つと、蛇は校外に這いずっていった。

「ひとまず我が使い魔を向かわせる」
「警戒しておくと?」
「まだわからん。マスターかもしれんし、我らのように誰かの命で動かされているかもしれんし、ただの変質者かもしれん」

確信の置けない情報にわざわざチカラの一部を割く……それを聞くと主君を気遣うように

「でしたら向かわせるまでもないのでは?すでに何体か使い魔を放たれています。余計な消耗は……」
「ケイネス、きさまこの程度の術で俺様がへばるとでも思ったか?」
「滅相もありません!」

慌てて前言を撤回する。万に一つも己が主君を疑うなどありえない、私は忠実なしもべだと示す。

「ならいい。いくぞ、遅れては話にならん」
「はっ」

校内に入り教職員室に入ると、疲れの目立つ壮年の男性教師が先に来ていた。他には……誰もいないようだ。

「おや、おはようございます、ケイネス先せ――」
「インぺリオ〈服従せよ〉」

すかさず術を掛けるキャスター。

「かわらぬ日常を送れ。ただしケイネスの協力を拒むな」

命令を受けた男がはっきりと自意識を取り戻したのを確認すると、続けて〈協力〉を求める。

「ここ数日遅刻、早退及び欠席した生徒、教職員の情報がほしい。あとこの街の地図を用意してもらいたい」

それを聞いて、朗らかに答える男。

「地図なら資料室の棚に避難訓練などのための物があるはずですよ。欠席者などは……わかりました。放課後には伝えられるでしょう」

では、と出席簿などの確認に向かう。
ケイネス達は言を受けたとおりに資料室に向かい、地図を確保。持ち帰っていいものでもないのだろうが……

「ジェミニオ〈そっくり〉」

双子の呪文でコピーを用意し置いておけばごまかせる。
そして教職員室に戻って授業の準備を整え、あとは教師として待機するのみ。
もうすぐHRの時間だ。

【C-3/月海原学園の教職員室/1日目 早朝】

【ケイネス・エルメロイ・アーチボルト@Fate/Zero】
[状態]健康、ただし〈服従の呪文〉にかかっている、魔力消費(微小)
[令呪]残り3画
[装備] 月霊髄液(ヴォールメン・ハイドラグラム)、盾の指輪
[道具]地図
[所持金]教師としての収入、クラス担任のため他の教師よりは気持ち多め?
[思考・状況]
基本行動方針:我が君の御心のままに
1.他のマスターに疑われるのを防ぐため、引き続き教師として振る舞う
2.教師としての立場を利用し、多くの生徒や教師と接触、情報収集や〈服従の呪文〉による支配を行う
[備考]
〈服従の呪文〉による洗脳が解ける様子はまだありません。
C-3、月海原学園歩いて5分ほどの一軒家に住んでいることになっていますが、拠点はD-3の館にするつもりです。変化がないように見せるため登下校先はこの家にするつもりです。
担当する科目や学年、クラスについては後続の方にお任せします。

【キャスター(ヴォルデモート)@ハリーポッターシリーズ】
[状態]健康、魔力消費(小)
[装備] イチイの木に不死鳥の尾羽の芯の杖
[道具]盾の指輪
[所持金]ケイネスの所持金に準拠
[思考・状況]
基本行動方針:聖杯をとる
1. 〈服従の呪文〉により手駒を増やし勝利を狙う
2. ケイネスの近くにつき、状況に応じて〈服従の呪文〉や〈開心術〉を行使する
3. ただし積極的な戦闘をするつもりはなくいざとなったら〈姿くらまし〉で主従共々館に逃げ込む
4.戦況が進んできたら工房に手を加え、もっと排他的なものにしたい

[備考]
D-3にリドルの館@ハリーポッターシリーズがあり、そこを工房(未完成)にしました。一晩かけて捜査した結果魔術的なアイテムは一切ないことが分かっています。
錯刃大学、教会、図書館、学園の周囲に使い魔の蛇を向かわせました。他にもいるかもしれません

[服従の呪文リスト]
① ケイネス
キャスターに忠誠を誓っている。上記。
② ワームテール
ケイネス及びキャスターの生活の補助、情報収集を命じている。ケイネスの近所に住んでいたNPCで、ワームテール本人ではない。肝っ玉と図体の小ささなどが似ていたためワームテールと呼んでいるだけ。洗脳して生活の補助をさせても騒ぎにならなそうなら誰でもよかった。
③ 男子生徒
いつも通りの生活を送り、何か変わったことがあったらケイネスに相談するよう命じている。弓道部所属の坊主頭の生徒。錯刃大学に通う兄の様子がおかしいことを気にかけている。
④ 壮年の教師
変わらぬ日常を送り、ケイネスの協力を拒まないことを命じている。1日目の放課後にここ数日遅刻、早退、欠席した生徒や職員についてケイネスに報告することになっている。

他にもいるかもしれません。

[使用した呪文など一部解説]

『盾の指輪』
原作においては双子のウィーズリーが盾の帽子やマントを作っていた。
軽い呪詛や銃弾くらいなら弾き返せる結界が装備者の周りに張られるが、フィンの一撃やライフル弾クラスになると破られる。サーヴァントに対しては気休めにもならない。一度破られた場合ただの指輪に戻る。
リドルの館にあった銀の食器を加工して作った。

『プロテゴ・トタラム〈万全の守り〉』
強力な結界を張る。並の魔術師が十数人集まっても破ることはできないが、逆を言えば卓越した魔術師や強力な戦術兵器ならば突破は容易。サーヴァントなら言わずもがな。

『カーベ・イニミカム〈敵を警戒せよ〉』
敵意を持つ者が接近した場合、術者にそれを知らせる。ただし具体的な戦力、人数、位置などは分からない。

『レペロ・マグルタム〈マグルを避けよ〉』
魔力を持たない者がこの呪文をかけた物に近づくと、急用を思い出し、対象物から遠ざかるようになる。魔力以外の力をもつマスターや、なんの力もないマスターに作用するかは不明。

『レペロ・イニミカム〈敵を避けよ〉』
敵意を持つ者の侵入を防ぐ結界。また他の防衛呪文の効果を僅かながら向上させる。
侵入を防ぐものであり、攻撃を防ぐものではない。やはり強力な魔術師やサーヴァントなら侵入は可能。

『サルビオ・ヘクシア〈呪いを避けよ〉』
呪詛による攻撃を防ぐ結界。物理攻撃には一切効果はなく、また強力な呪詛ならば突破は可能。

『マフリアート〈耳塞ぎ〉』
接近すると雑音が聞こえ、中の様子を聞き取ることが出来なくなる。伸び耳や盗聴器でも同様。

『インパ―ビアス〈防火、防水せよ〉』
火、および水に耐性を得る。あくまで耐性であり無力化はできない。

『機械封じの術』
原作において呪文不明。この呪文を掛けたものはあらゆる機械に感知されなくなり、また内部で機械の使用が出来なくなる。
原作においては衛星写真やレーダーによる感知も出来なくなり、また魔術をかけたカメラでなければ範囲内では故障した。恐らく電気機器の使用が完全にできなくなるものと思われる。

『忠誠の術』
原作において呪文不明。詳細は作中のキャスターのセリフ参照。
秘密を伝えるのは直接でなくとも手紙でも可能。電子機器などを通じた伝聞で可能かは不明。
邸宅の所在地を「秘密」にする場合のみその家の住人自身が守人になることも可能。また内部の人間は、外部との境界内では〈姿くらまし〉することはできない。
守人が死亡した場合、忠誠の術は解けないが、秘密を明かされた人が全員「秘密の守人」になり、秘密漏洩の危険性が増す。

『目くらまし術』
原作において呪文不明。対象を周囲の質感・色彩に同化させ、保護色と同様の効果が得られる呪文。自身はもちろん他者や物にかけることも可能。

『サーペンソーティア〈蛇よ、出でよ〉』
蛇を召喚する呪文。視覚及び聴覚の共有ができる使い魔としての利用はもちろん、キャスターは蛇語使いのため意思疎通も可能。






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