少女は自分が何者なのかを知りませんでした。物心ついた頃から両親はおらず、とある児童施設にて育ち暮らしていました。
少女はとある屋敷で働きました。学業を優先されてはいましたが、児童施設の習わしで小さいながらも使用人として奉公していました。
少女は魔女と出会いました。身の回りに起こる不可思議は魔女の仕業と思い、度々現れる魔女と勝負する内に、魔女とお友達になりました。
少女は魔女になりました。周囲の環境も変化し、魔法を使ったときの楽しさと興奮を覚えた彼女は、新たな自分に生まれ変わりました。

少女は恋を知りました。推理小説という同じ趣味を持つ少年と会える度に推理の議論をするうちに、密かな想いがいつしか芽生えていました。
少女は約束を交わしました。一年後にまた会えた時、少年が白馬に跨って迎えに来たならば、自分の人生を捧げようと決心していました。
少女は諦めませんでした。年を重ねど少年に再会できず心を痛めました。しかし、いつしか戻ってくるだろう、これは試練であると信じ、耐え続けました。
少女は失意の底にいました。少年が約束を覚えていない事を知り、より一層増していく苦痛に耐えきれず、想いを切り離しました。

少女は巡り合いました。弟分となる新しい使用人との出会いで心の平穏を取り戻し、新たな恋で過去の想いも上塗りした事で希望を抱きました。
少女は謎を解きました。屋敷に置かれた真新しい碑文に興味を持ち、そこに綴られた難題を苦労の末答えまで辿り着きました。
少女は真実を知りました。自分が不義の子である事、自身の出自が原因でどの恋も結ばれない事、破滅しかない未来に絶望しました。
少女は運命を呪いました。心の奥底で待ち望んでいた“少年の帰還”を知りましたが、それは苦悩に満ちた彼女に追い打ちをかける最悪のタイミングでした。

そして少女は、千年を生きた黄金の魔女は、終わりの見えない悲劇を繰り返しました。


~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~


俺は、いつものように学校に登校して、いつものように授業を聞き流して、いつものようにクラスメイトとの可笑しな雑談をして。変わらず日常を送っていた。
ただ、今日はいつもとは違うところがある。放課後、友達がいつものように遊びに行かないかと誘ってきたが、今日はそれをパスした。
友達からは色々とブー垂れられたが、すぐ気を直して「じゃ、また明日な」と言ってどこかに去って行った。
いつもなら馬鹿なことをする楽しい時間。でも今日はちょっと大切な用事があるから。俺はすぐに帰路についた。

疑いようのない、いつもの風景だ。

家に到着すると、すでに玄関は人で埋め尽くされていた。譲治の兄貴に朱志香、真里亜、そして縁寿。いとこ達と小さい妹が俺を出迎えるために待ち構えていたのだ。
そう、実は今日は親族一同が家に集まっている。本来であれば年一回の親族会議の時に集まるだけだが、その時はいつも重苦しい雰囲気になる。
今回は難しい話は抜きにして息抜きと交流のために、六軒島ではない場所で一同会することとなった。そしてそれが何故か俺ん家だったわけだ。
いとこ達から色々と言葉を交わしながら、奥の部屋にいる親たちに挨拶しにいくと、楽しそうに雑談し笑っている光景が目に入った。

ん、いまなんか…気のせいか?

ちょっとだけの挨拶のつもりが親たちに捕まり、あーだのこーだのと色々と話し込むハメに。いやまぁ、色々と面白い話を聞くことができたが。(特に親父の赤裸々な話とか)
十数分後には解放され、いとこ達がいる二階の部屋へと移ると、早速魔女ごっこ中の真里亜と縁寿に標的にされてしまった。
まぁそこは大人な俺(と譲治の兄貴と朱志香)、小さな魔女達と面白可笑しく楽しく付き合ってやったさ。(しかし妙に凝った設定が多かったなぁ)
そんなこんなではしゃぎ終えたら、今度は眠り姫が二人、仲良く眠りについていましたとさ。夢の中でも魔法の世界が広がっているのだろうか。

幸せな光景を見ると、何故か安堵する。

そのあとは年の近い三人で近況を話し合った。家の事、学校の事、将来の事、色々な事で盛り上がり。そして、恋愛の話題でさらに加速する。
譲治の兄貴と紗音ちゃんの恋は順調のようだ。そして今度六軒島に訪れた時に結婚指輪を贈るらしい。うーん、もう将来を考えているなんて、やっぱり違うなぁ。
一方朱志香は相手が誰とも言わず言葉を濁していたが、そうかぁ、嘉音くんとは微妙に上手くいっているようだな。互いに押しが弱いのが難点かな。
当然俺も色々と聞かれて、沢山の女の子からモテモテだと言っといて煙に巻いといた。好きな人の話をすると、自分の赤裸々な話を出してしまいそうな気がしたから。

やっぱり、なんか引っかかるような…

時間もあっという間に経ってしまい、親たちの呼び出しでいとこの皆は帰って行った。妹は淋しい想いをしながらバイバイしていた。
その後、母さんに呼び出されて電話をとった。受話器からあの子の声が聞こえて、二三言葉を交わし、これから約束の場所で逢うことになった。
急いで身支度を整えた俺を親父が茶化し、母さんが親父に釘を刺し、妹が心配そうな顔をしていた。お兄ちゃんもどこかにいっちゃうの?っと。
俺はすぐに帰ってくると言って妹の頭を撫でながら宥めすかし、あの子のところに向かうため家を飛び出した。

既視感を覚えるのは、何故だろうか。

もう外は夜になり辺りは暗い。待ち合わせの公園は心細い街灯だけだろう。
最近は色々と物騒なことが多いし、急ぎ足で目的地に向かったが、着いた時にはまだ彼女はいなかった。
急ぎ過ぎたかな?ちょっと息を切らした俺は近くのベンチに座った後、突然手で目隠しされた。
ベタな演出にこそばゆい感じを覚えながら、彼女の言葉に受け答え、後ろに振り向いた。


彼女の顔を見て、俺の記憶が氷解した。






























あぁ、駄目だ、全然駄目だぜ!何をやっているんだ、右代宮戦人!!

確かに、NPCのこの娘は愛しの人に“似ている”。
容姿も仕草も同じで。もし別の人生を歩んでいたら、きっと彼女は目の前の女の子になっていたに違いない。
なんだよムーンセル。もしかして予選突破できなかった場合のために、理想の環境を整えてくれたのか?
ああ畜生、確かに心地よかったぜ、胸糞が悪いくらいに。いがみ合うことなく、誰もが幸せに暮らせる素晴らしい世界。誰もが夢見る日常だ。
だけど、駄目だ。俺には現実を逃避する訳にはいかない。いつまでも仮初の世界に入り浸っていては、彼女は、俺たちは救われない。
罪を背負わされてしまった因果から解放されるには、聖杯を手に入れるしかない。
もう日常には戻らない。血塗られても構わない。むしろ、惨劇を無限に続けた俺達にはちょうどいい。
だからありがとよ、ムーンセル。仮初だとしても、いい夢見れたぜ。後は俺達で続きを紡ぐぜ。
シーユーアゲイン、理想の世界。ちょっとの間、また血生臭い事をやってくるが、聖杯戦争を勝ち抜いたらすぐに戻ってくるぜ。
それじゃあ始めようか、魔女ベアトリーチェを救う物語を!


~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~


最愛の人を再現したNPCと少し雑談し別れた後。
戦人は一人公園に佇んでいた。
どこからか、蝶が彼の周囲を飛んでいた。
しかし、それはどこか異様な光景。この時間、蛾が闇夜の中を飛ぶのならよくわかる。だが、その蝶は黄金に輝きながら飛んでいた。
いつの間にか無数の黄金の蝶が公園を埋め尽くし、徐々に一か所に集まり始めた。

「よぉう、戦人ァ。随分と妾を待たせてくれたじゃねェか?
お前がぬるま湯に浸かっている間、あァんまりにも退屈すぎて死んでしまうところだったぜェエエ??」

黄金の蝶の群れはやがて人型になり、弾け飛んだ黄金の中から。
黄金に輝く髪に、赤く豪奢なドレスを身に纏った、気品ある魔女が現れた。
しかしその麗しい顔は不機嫌なものである。登場早々から品がない言葉が溢れていた。

「わりぃわりぃ、なんせ沢山の女の子にモテモテでなぁ、色々とイチャついているのに夢中になっていたぜ」
「ほぉぅ、妾の事を忘れてハーレムを満喫するとは、何度お前を殺せば妾の気は済むのだろうな?」

戦人は目の前の女性、否サーヴァントから発せられる攻撃的な感情に一瞬気圧される。
気付けば手の平に痛みを感じた。見れば令呪が三画刻まれていた。これで無事聖杯戦争に参戦できたことが確約された。
だがそれ以上に嬉しく感じていた。久々に罵られながらの再会に、また彼女とパートナーになれたことに。
…そう、彼、右代宮戦人が選んだサーヴァントは、同じ世界において魔女伝説として謳われた存在。その真名はベアトリーチェ。
千年を生きた“黄金の魔女”にして“無限の魔女”。とある殺人事件を魔法で起こしたと噂される犯人、もしくは世界のルールが擬人化した存在。
または、右代宮戦人の最愛の存在。もしくは、本当に誰も理解できない存在。

「だけどな。たとえ記憶を失おうとも、お前以外を選ぶことはない。だから安心してくれ、ベアトリーチェ」
「……ふんっ、何人もの女を何度も待たせるような男など、信用できるか。
まあよい、それより戦人、妾の事はキャスターと呼べ。聖杯戦争でサーヴァントの真名を知られることは致命的だからなァ」

聖杯戦争に参戦するサーヴァントの大半は神話や伝承、歴史に名を連ねる英傑達であり、大小の知名度の差があれど人々の間で伝えられてきた伝説の存在達である。
故に、後世の人達は、彼ら彼女らが織り成してきた物語を知っている。英傑達の数々の偉業を知っている。そして、弱点と結末を知っている。
故に、敵はサーヴァントの急所を突くために真名を暴こうとする。逆に、狙われるサーヴァントはリスクを減らすために、真名を隠す必要がある。
ちなみに偉業を具現化した宝具も、その偉業が強く伝わっているほど出自をバラしてしまう切っ掛けになってしまう。
強力であればあるほど切り出すのが難しい切り札。必勝かつ情報漏洩の心配がない限りでないと、真に必殺と呼べる宝具は封殺される。
その点、魔女・ベアトリーチェの伝説は日が浅く知名度も限定的である。宝具も特殊ではあるが強力ではなく特定しにくい。
しかし、それでも何が起こるかわからない。それが聖杯戦争。だからリスクを少しでも減らす必要がある。

「おう、わかったぜ、ベ、キャスター……すげぇー呼びづれぇ」
「何としても慣れろ。なに、敵前でなければ妾の名前を呼んでも良い。だが、妾や家具達以外の者には絶対に聞かれるなよ。大事な事だから二度言ったぞ」
「おぅ、善処するよ」
「そうそう、妾はお前を主人(マスター)とは呼ばないからな」
「……おい」
「だってぇ、“戦人”っと呼ぶのが気に入っているのもあるがァ、それよりお前を主人(マスター)と呼ぶのが気に食わんッ!
なにせお前は妾の尻に敷かれるのが似合うからなあ、くっくくくくくっ!!」

彼彼女はとても親しい間柄である。なにせ、元の世界で不可解な犯行について推理合戦を繰り広げ、時に殺し合い、けれども理解し合えた。
それは長い間続いていたが、当初から互いを「ベアトリーチェ」と「戦人」と呼び合っていた。
だから、今更別の名称を呼ぶのは難しい。でも、やらなければ聖杯戦争を勝ち抜けない。
……キャスターがそのまま相手の名前を呼んでいるのは、元からの性格・気性ゆえにやりたくないだけだが。

「はぁ、別にいいぜ、それくらいは。…ところでッ、キャスター、一つ確認したいことがある。」
「…いままた呼び間違えそうになっただろう。それでなんだ、確認したい事とは?もしかして、妾のスリーサイズでも知りたいのかぁ?」
「なんでそうなる。……今のお前が、何を願っているのかを、教えてくれないか」

戦人は真剣な顔でベアトリーチェを見据えた。それに反応し、ベアトリーチェの時は一瞬だけ止まった。

万物の願いを叶える聖杯。それを得るためには、他人を殺してでも勝ち残らなければならない。覚悟がなければならない。
非日常とは無縁な者は倫理に縛られるだろう。戦いに身を投じる者には絶好のチャンスであろう。奇跡を縋る者には全てを捨てる勢いをもつだろう。
その全てを下すのは容易ではない。しかし、それを為しえてこそ勝利の美酒が待っている。
その為には相手より強い覚悟を、明確な殺意でもっていなければならない。
その点、戦人は躊躇う心を持っていない。否、“捨てた”。
元の世界では繰り返される惨劇に何度も苦悩したが、現在の彼の持つ願いを叶える為なら、人を殺す覚悟なんてちっぽけなものであった。
愛する人のため、聖杯を勝ち取る。だから、彼は自分のパートナーがどう思っているか、聞いておきたかったのだ。

…人を嘲るような顔ばかりを見せていたベアトリーチェが、神妙でしかし少し暗い面持になった。そして、静かに告げ始めた。

「元の世界での願いは、黄金郷を復活させ、六軒島に居た皆が幸せに暮らせる世界を作ることだった」
「……しかし、所詮は幻想であった」
「妾と右代宮の一族は、どう抗おうとも、あの日あの時間あの場所で惨劇が起き朽ち果てる運命であった」
「唯一希望を託せると思えたカケラの世界も、やはり宿命から逃れられなかった。」
「だから、破滅するしかない妾と右代宮の一族が、最期の足掻きとして築き上げた、死後の世界という幻想に、妾は縋るしかなかった……」

少しの沈黙。

「………だからッ!!!!! 奇跡を呼ぶ聖杯を巡る戦争を知ったからにはッ!!!!! 妾は何としても勝ち残らなければならないと決意したッ!!!!!!!」
「妾は願うッ!!!!! 呪われた宿命とッ!!!!! 妾という存在の書き換えをッ!!!!!」
「もう惨劇を引き起こしたくはないッ!!!!! 誰もが死なずに幸せであってほしいッ!!!!!」
「妾と戦人ッ!! 紗音と譲治ッ!! 嘉音と朱志香ッ!! どの恋も結ばれる事が許されぬというのならばッ!!!!!」
「そんな世界なんざ変わってしまえッ!!!!! 妾も右代宮の血を引かない存在となり、絶対にどの恋も成就させるッ!!!!!」

絶望の中で希望を見つけた者の、感情が爆発した。

「……すまぬ、少しやり過ぎた」
「ただ、妾の意思は固いのはわかっただろう。聖杯でなければ、こんな願いなんて叶えられねぇからなぁ」
「だから、どんな犠牲を払おうとも、妾は突き進むつもりだ」
「……ただ、この我儘にお前を巻き込んでしまった事だけは、申し訳ないと思う」

キャスターは悲運な人生を送った。不幸であった。祝福されぬ宿命を呪い、狂気に落ちた。それでも、彼女は、ただ、愛されたかった。
それ程の強い願望があったからこそ、ムーンセルは彼女を選び招いた。そして聖杯から知識を得た彼女は狂喜乱舞した。
……正直いうと、キャスターは自分があまり強くないことを自覚している。もしかしたら途中で脱落するかもしれないだろう。
だが、聖杯を得る為なら、なんだってやるつもりだ。誰かを裏切ろうとも、卑怯といわれようとも、最後まで生き残ると心に決めた。
ただ、まさか最愛の人まで聖杯戦争に呼ばれていて、自分のパートナーになるとは思ってもいなかった。
確かに戦人と一緒に戦うのは心強い。それ以上に、今まで散々苦しめてしまった彼をこれ以上巻き込みたくはないと思ってはいたが……

「ああ、それは気にすんな」

そんな不安を、戦人は蹴り飛ばした。

「俺の願いも同じだ。黄金郷も良かったが、それだと未来に生きる縁寿が救われないからな……何より、惚れた女の願いすら叶えられずに救えないままの漢になんざぁなりたくねぇよ」

しばらくの間、仮初とはいえ家族と暮らし、NPCとはいえ幼い縁寿と一緒に生活した。
縁寿は泣き虫だ。ちょっと離れただけで涙ぐんでしまう。そんな妹が、十数年も家族に会えず孤独に過ごすなど、耐えられないだろう。
実際、EP8では未来の縁寿と敵対するはめになっちまった。俺たちが隠したかった、もっと耐えがたい真実を暴くために。
もう、そんな悲しい想いはさせない。縁寿を救うために、家族を守るために、皆を幸せにするために、そして、最愛の人を離さないために。

それは唐突であった。戦人はベアトリーチェを抱き締める。

「だから、聖杯を勝ち獲ろうぜ。そして永遠に一緒になろう、ベアトリーチェ」
「戦人……」

強く強く……二度と離さないように。寄り添う二人を、何人たりとも引き裂くことができぬように。

「……ははっ、やっぱ愛には勝てねぇなァ…」
「ああ、そうだな。……でも、そろそろ始めようか」
「ああ、そうだな。いつまでもこんな所にいたら危ないしな」

二人は歩き出し、公園から出ていった。

「まずは殺人事件にお誂え向きな屋敷を探そうか」
「おう、それなら心当たりがあるぜ」
「ほぉぅ、ならばまずそこで我が“神殿”を構え、他の参加者を誘い込むか」
「あぁ、そしたら極上の密室殺人をお見舞いしてやろうぜ。既に幾つかの案があるし」
「くっくくくくくっ、では到着後に精査してみるかァ」

そして推理小説について議論するかのように話し合いながら、二人は夜道の暗闇に溶け込んでいった。


~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~


【CLASS】キャスター
【真名】ベアトリーチェ
【出典】うみねこのなく頃に
【パラメータ】
筋力:E 耐久:E 敏捷:C 魔力:A++ 幸運:E 宝具:EX
【属性】混沌・中庸

【クラス別スキル】

陣地作成:A

魔女として自らに有利な陣地を作り上げる。
殺人現場や密室現場の構成に特化した“神殿”の形成が可能。
その他に魔女の部屋や薔薇庭園を再現することができる。

道具作成:B

魔力を帯びた道具を作成する。お菓子、紅茶、装飾、凶器など様々な物を魔術で編み出す。

【保有スキル】

魔女の家具:B

『使い魔』の一種。術者の召喚に応じ、魔女が生前所有していた家具を召喚する。(詳しくはweaponに記載)

使い魔(蝶):E

使い魔として蝶を使役する。しかし魔術で編み出した黄金の蝶であるため、すごく目立つ。

ゲームマスター:A

推理合戦の出題者。ランクAなら、他人が犯したロジックエラーを修復することが可能なレベル。


【宝具】

『神秘で満たされた世界』(クローズド・サークル)

ランク:C  種別:結界宝具  レンジ:1~20  最大補足:6人
ベアトリーチェが最も好む密室殺人を展開する結界宝具。“神殿”に侵入した対象者を密室に閉じ込める。
この結界宝具は“対象を閉じ込める”という概念により、サーヴァントによる内外からの攻撃・干渉すらも無効にし、完全な閉鎖空間を形成する。
ベアトリーチェや魔女の家具達は密室を自由に出入りすることができ、密室内ではパラメータがワンランクアップした状態になる。
ただし、密室に閉じ込められた敵対者と同数の魔女・家具しか入れない。山羊は例外で、一人分で複数体が入出可能。
この宝具から抜け出すには、魔女に屈服するか、密室内の戦闘で勝敗をつけるか、宝具『全ては魔女の仕業』に挑むか、
大量に魔力を消耗する強力な宝具で強引に破るか、魔女が密室の維持を放棄した時のいずれかしかない。


『全ては魔女の仕業』(アンチミステリー)

ランク:E  種別:対人宝具  レンジ:0  最大補足:2人
ベアトリーチェが得意としていた推理合戦を再現する宝具。
任意で選んだ対象者を別の空間に転移させ、再現された密室殺人の経緯と現場を観劇しながら、出題者と挑戦者で殺害方法と密室脱出の推理合戦をする。
魔女が出題する密室殺人はニンゲンには到底不可能な犯行であり、赤き真実を駆使して挑戦者を屈服させようとする。
挑戦者が屈服した場合、魔女陣営に手出しできなくなり、のちに宝具『黄金郷に至る碑文』の生贄にされるが、それ以外のペナルティはない。
逆に真相を解き明かした場合、一定時間魔女・家具のパラメーターがワンランクダウンする。
なお、再現される密室殺人は、何一つ神秘や異能を持たないただのニンゲン達によって引き起こされた事件である。
また、この空間では互いに殺傷を禁じられている。よくて多少の小競り合いができる程度。


『黄金郷に至る碑文』(プルガトリオ)

ランク:EX  種別:???  レンジ:????  最大補足:????
13人以上の生贄を捧げることで展開できる固有結界。
この生贄となる者は、ベアトリーチェ陣営に殺された主従、屈服した主従、服従した主従である。(NPCは不可、主従の片方のみを生贄にすることは可能)
生贄は何処にいようとも固有結界に呼び出され、六軒島の碑文の通りに生贄は次々と殺され、最後には魔女の宴にて参列した山羊の貴族たちに食い殺される。
やがて生贄となった者達は従者となりてベアトリーチェの心象風景である黄金郷に招かれ、全ての束縛から解放され願いが叶い幸福を得ることが約束されている。
生贄以外の者が聖杯戦争で優勝を得るには、固有結界内に踏み込んでベアトリーチェかマスターを討たなければならない。
しかし黄金郷の崩壊を恐れる従者・家具達は彼女らを守るために立ち塞がるため、単独で討ち果たすのはほぼ無理であるだろう。
そして侵入者が固有結界内で殺された・屈服した場合、彼らも黄金郷の一員として迎えられる。

なお、固有結界内では家具のステータスはワンランクアップする。
また侵入者に倒された従者・家具は固有結界内であればベアトリーチェの魔力が尽きるまではすぐに復活できる。
この固有結界は条件発動型なので維持する魔力は少量で済む。展開するときも生贄から魔力を徴収するため、術者は魔力の消耗を気にすることはない。

【weapon】
数々な“魔法”を使用する。
ここで記す“魔法”はベアトリーチェがいた世界での呼び名であり、TypeMoon世界での“魔術”に相当するものであるとする。
ちなみに、原作で使用していた“魔法”の大半は殺人事件の犯行を魔女の仕業にするための装飾であったが、神秘が普通に存在する聖杯戦争では実際に効力のある“魔術”として使用可能で

ある。
空間転移・障害物をすり抜ける術(ただし“神殿”内部に限る)、赤の真実、結界構築、などの直接の戦闘や攻撃には関わらないものが多い。
「無限の魔法」で何度でも修復・蘇生を行うことができたが、この聖杯戦争では使用できないものとする。
これ以外に幾つかの戦争用魔法も使用する。(EP3で描写された魔法バトル内で使用されたもの)
「双肩の戦塔」…巨大な塔を呼び出し、バリスタ弾を掃射する。実は「四つ子塔」として召喚することもできる。
「巨人兵」…「アイギスの盾」を装備し相手の攻撃を防ぐ。また「稲妻槍」を無数の雷撃に変えて絨毯爆撃する。

『魔女の家具』は倒されても魔力を消費することで何度も召喚できる。宝具『黄金郷に至る碑文』発動中は必要魔力量が半減する。


保有スキル『魔女の家具』で召喚可能な眷属一覧。

山羊

黒山羊の頭を持つ獣頭人身の怪物たち。Fate作品での竜牙兵にあたる存在にあたり、微々たる魔力で大量に召喚することが可能。
ある程度の力・防御・スピードを持ち、その剛腕で無力な相手を無残な姿に変える。
しかしサーヴァント相手だと無双されてしまい、強いマスターなら迎撃も可能。彼らが真値を発揮するのは数の暴力である。

煉獄の七姉妹

ベアトリーチェの持つ上級家具。7つの大罪をモチーフとした悪魔たちであり、依り代となる杭の姿や少女の姿で人間達に襲いかかり殺害する。
召喚に必要な魔力・力量は山羊より数段も上であり、彼女達を呼ぶ事は相手に死を与えるも同然。
故に敵対するマスターは苦戦を強いられる。サーヴァントとは数度打ち合うのが限度。(Fate/Apocryphaのゴールムに相当する)

ロノウェ

ソロモン72柱の大悪魔の一柱。ベアトリーチェに従える有能な執事であり、家事能力・戦闘能力は相当高い。
一度の召喚に煉獄の七姉妹以上の魔力が必要になるが、それ以上の働きをこなしてくれるのは間違いない。
彼と相対するマスターはまず勝ち目はないだろう。また、戦闘能力が低いサーヴァントなら打倒す可能性もある。(キャスター、アサシンなど)
戦闘向きなサーヴァント相手でも、防戦一方なら耐えきりつつ戦う事ができる。

ガプァ

ソロモン72柱の大悪魔の一柱。厳密には家具ではないが、ベアトリーチェの友人であるため召喚に応じる。
自分や他者を別の場所に転送する瞬間移動の能力を持つため、彼女にかかれば不可解な密室を簡単に構築できる。
彼女の召喚もロノウェ並の魔力を必要とするが、能力と力量の高さもあるため貴重な戦力となる。
敵対するマスターは彼女の能力に殺され、戦闘能力の高さもあってサーヴァントも翻弄されるだろう。


【人物背景】
六軒島に伝わる伝説に登場する黄金の魔女。
もしくは六軒島大量殺人事件に関与し、魔法で不可能犯罪を起こしたして後世に語り継がれる存在。
そして幻想世界のゲームマスターとして主人公・右代宮戦人と推理合戦を繰り広げた存在。
その正体は、愛がなければ視えない。

※※後々追記します。(ベアトリーチェは複数の姿・描写があり、それを上手く纏めきるのが困難なため)※※


【サーヴァントとしての願い】
自分の運命と存在を書き換え、皆が幸せに暮らせる世界を作る事。
右代宮の血を引く不義の子であり、幾つもの姿で複数の右代宮の者と恋してしまい、絶望して魔女となったベアトリーチェ。
ならば右代宮の血を引かない他人“達”となって、全員の想いを裏切らずに幸せを甘受したいと願う。
またどのような平行世界でも発生する「六軒島大量殺人事件」という宿命づけられた惨劇を無くすこと、
何より自分の存在で引き起こしてしまった事に対する贖罪として、右代宮の一族がいがみ合うことなく幸せに暮らせるようにとも願う。


【基本戦術、方針、運用法】
能力を見ての通り、待ちの戦法が主体となる。
殺人事件の舞台となりえる建物で“神殿”を形成し、家具や魔術、宝具で迎撃する。
しかし大抵の敵対者は“神殿”に入る事を警戒するので、黄金の蝶や家具などを使役して誘き寄せよう。
対象者が“神殿”内部に侵入したあとは、宝具『神秘で満たされた世界』で密室に閉じ込める。
後は戦闘するもよし、逃げるための時間稼ぎにするのもよし、宝具『全ては魔女の仕業』の舞台にするのもよし。
『全ては魔女の仕業』は原作の一部再現した宝具。本当は推理小説並の事件も出題できるが、一から物語を構築する必要があり凄く時間が掛かるため、
ベアトリーチェが最も好む密室殺人に限定してすぐに出題できるようにしている。
(書き手視点で考えると、さすがに限定してもSSの難易度が高まるので、この宝具は使われなくてもいいです。逆に推理モノが好きであれば活用してみてください。)
なんであれ魔術・家具・宝具を用いてロマン技『黄金郷に至る碑文』の発動を目指そう。黄金郷に至れれば優勝も間近である。


【マスター】右代宮戦人
【出典】うみねこのなく頃に
【参加方法】
不明。どこかの時間軸でゴフェルの木を手に取ったか。はたまたどこかの魔女の悪戯か。

【マスターとしての願い】
ベアトリーチェの願いを叶え、妹・縁寿を悲運から救う。

【weapon】なし。

【能力・技能】
後天的にだが魔術師になれたため、魔力量は一般人よりはある。しかし元々は魔法否定派であったため、他の魔術師よりは劣る。
魔力に対して耐性があり、極まると「エンドレスナイン」という神話級の攻撃すら防ぐ障壁を出せるが、それは彼が推理に本気になった時のみ。
戦人もスキル「ゲームマスター:B」を有しており、赤の真実・青の真実を使用できる「黄金の剣」、「黄金の真実」を使う。
勉強を疎かにしていた割には雑学に精通しており、ミステリー小説の知識も豊富である。

【人物背景】
うみねこのなく頃にシリーズの主人公。
右代宮家での序列は第8位。6年間右代宮から離れていたが久々に戻ってきたところで事件に巻き込まれる。
そして事件が終わった後、謎の空間にて魔女ベアトリーチェと邂逅し、事件の真相について彼女と論争するようになる。
様々な魔法や繰り返される惨劇に混乱・苦悩しながらベアトリーチェと闘う、打ち勝ち、そして彼女の真相を至る。
以後は彼女の正体を暴きゲームを滅茶苦茶にする存在達と闘い、一度は消えて復活したベアトリーチェと再会する。
そして彼女と共に過ごすため、六軒島にいた皆と一緒に黄金郷に至ろうとしたが…


【方針】
基本はキャスターのサポート、および家具達の指揮を執る。