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なんで聖杯戦争なんてする必要があるんですか(正論)




    ◆      ◆       ◆



冬木市下北沢に建つ一件の豪邸――
訪れた者が「はえ~すっごい大きい……」と感嘆しそうな広い屋敷の中で
少女……我那覇響は一人で泣いていた。

ソファーの上で体育座りして静かにすすり泣くその姿は、常日頃の元気で楽天的な彼女の姿からは想像できないものだった。
しかし現在の状況――聖杯戦争という悪夢のような儀式に巻き込まれたことを考えると、とても「なんくるないさー」で片付けることはできない。

悪夢――そう、現実に気がついた時から、ここはまさに響にとって悪夢の世界だった。
ここには誰もいない。ペットであるハムスターのハム蔵と、蛇のへび香、シマリスのシマ男、オウムのオウ助と、うさぎのうさ江、ねこのねこ吉、ワニのワニ子、豚のブタ太、犬のいぬ美、モモンガのモモ次郎も
共に夢を追う765プロの仲間たちも、信頼するプロデューサーも、この世界には誰もいない。
替わりにいるのは――

「お待たせ!アイスティーしかなかったけどいいかな?」
泣いている彼女の元に冷えた紅茶を運んできたクソ汚い男。
これが彼女のこの世界での仲間、「アサシン」のサーヴァントだった。


「……アイスティーなんていらないぞ」
「クゥーン……(仔犬)」
「……悪いけど、一人にしてほしいぞ」
「おう、考えてやるよ(一人にしてやるとは言っていない)」

顔を上げずに応じる響の前で、アサシンの姿が突然変わった。
まるで動画のコマ落しのように、それまで出現していたブサイクハゲステロイダーは
明らかにカタギとは思えない鋭い顔つきの男へと変貌していた。

「お前はこの聖杯戦争でどうすんだよ。あく決めろよ」
「そんなこと言われたって……自分は死にたくないけど、人を殺すなんて絶対嫌だぞ……」
「なんだお前根性無しだな(棒読み)」

再びアサシンの姿が変わる。
極道の姿から、今度はメジャーリーグで活躍する投手を思わせる色の黒い青年へと。

「黙って座って泣いてるだけなの? そんなんじゃ甘いよ(棒読み)」
「あのさぁ、もう他の参加者皆殺しにして終わりでいいんじゃない?(棒読み)」
「じゃあ俺、聖杯もらって帰るから(棒読み)」

言葉と共にアサシンの姿は次々に変わっていく。
色の黒いのから色の白いのへ、そして阪神タイガースの選手に似た男へと、アサシンの姿は目まぐるしく変わる。




こいつと初めて会った時もそうだった。我那覇響は回想する。
この世界での日常が偽りだと気付いた瞬間、令呪の痛みと共にアサシンは出現した。

「皆さんご無沙汰しております。 聖杯戦争専属調教師のタクヤと申します」

これマジ?
思わずそう叫んで逃げ出そうとした響を、突然出現した異様な姿のグラサン男は「つべこべ言わずに来いホイ!」と捕まえた。

「は、放せッ!」

身の危険を感じ、響が思わず本能的に令呪を使おうとしたその時
アサシンの姿が一瞬のうちに変わった。

「お前今令呪を消費しようとしたな?死にたいのか?」

マンガ家のような男の姿は掻き消え、男がいた場所に存在していたのは
半裸に黒マスクの髭の巨漢だった。
巨漢の熊のような巨体と眼光に竦められ、響は令呪の使用を止める。
その間に、男の姿はまた変化していた。

「……うん、この姿ならばマスターに警戒される心配はないでしょう」

次いで出現したのは、甘いマスクの人気男性声優に似た男だった。
状況が理解できず混乱したままの響に、男は甘い声で囁いた。

「ではマスターに御説明いたしましょう。私であり「私達」であるアサシンの能力について――」





「スゲエよ、カンタンだから。もう本当だから、カンタンカンタン」

今のアサシンは神々しいロン毛の男の姿をしている。
そう、この男もゴミクズブサイクハゲステロイダーも極道も野球選手も久保帯人も
全て同一のアサシンという存在なのだ。
アサシンの正体――それは「真夏の夜の淫夢」という概念そのもの。
元はただのホモビデオに過ぎなかった「真夏の夜の淫夢」が、出演していた一人の男から始まる
膨大な量の風評被害によって世界に影響を与えた。それ故に「彼」はサーヴァントとして召喚されたのだった。

「大丈夫だよな?もう殺ろうぜ、もうチャチャっと……。大丈夫だろもう?よしっ、キマリッ!」
「ちょ、ちょっと待て!自分は戦うなんて嫌だぞ!」
「は?(威圧)」

アサシンの姿がまた変わる。
変わり続ける。

「月に来たのに聖杯戦争しねえっておかしいだろお前よぉ!違うかオイ!」
「使えんわほんまつっかえ……やめたらもうマスター?こんなアホらし……」
「そうだよ(便乗)」
「駄目みたいですね(冷静)」
「情けないスタンス聡ずかしくないの?」
「こんな情けない格好……ルーラーが見たら泣きますよ」
「こんなんじゃ聖杯戦争にならないんだよ(棒読み)」
「そうだよ(便乗)」
「やめたくなりますよ~サーヴァント~」
「くっせえなお前……(侮蔑)」
「くさそう」
「くさい(確信)」
「くさい(断言)」
「くっさ」
「ヴォエ!(嘔吐)」

「うるさい!もうやめてくれ!」
耳を塞いでしゃがみ込んだ我那覇くんを見ると、アサシンはクソ汚い淫獣の姿に変わり
「ヴォー…」と鳴くとその姿を消した。


「もう嫌だ……765プロに帰りたいぞ……」
一人になった部屋の中で、我那覇くんは横たわったまま呟いた。

彼女は恐怖していた。
自分が偽りの世界にいることに。
聖杯戦争という殺し合いに巻き込まれたことに。
戦わなければ文字通り生き残れないということに。
そして自分のサーヴァントであるアサシンに。

何より―――
―――そのアサシンに取り込まれ始めている自分自身に。


「貴音……プロデューサー……みんな……
 自分は……もう駄目かもしれないぞ……」

【CLASS】
アサシン

【真名】
真夏の夜の淫夢

【パラメーター】
筋力:E-~A+++ 耐久:E-~A+++ 敏捷:E-~A+++ 魔力:E-~A+++ 幸運:E-~A+++ 宝具:EX

誰の状態で現界するかによってスキルは大きく変動する。

【属性】
混沌・中庸

【クラススキル】

気配遮断:E-~A+
 サーヴァントとしての気配を断つ。隠密行動に適している。
 誰が召喚されているかによってランクは変わる。

【保有スキル】

同性愛:A
 男の状態であれば男性を、女の状態であれば女性を恋愛対象として認識する。
 ただし現界するキャラクターによってはこのスキルを所持していない者もいる。お前ノンケかよぉ!?(失望)

【宝具】

『真夏の夜の淫夢(まなつのよのいんむ)』
ランク:EX 種別:対人宝具(自分自身) レンジ:- 最大補足:-

ホモビデオ「真夏の夜の淫夢」に関連する全ての存在(人間以外の生物・無機物も含む)の姿で現界することができる。一度に限界できるのは一名のみ。
その範囲は「淫夢」ほんへだけでなくCOAT、ACCEED、サムソンビデオ等が製作した他のホモビも含み
更には風評被害を受けた有名人一般人アニメ漫画ドラマゲーム映画小説音楽ヴォイスドラマ企画にまで到る。
現界しているキャラクターが行動不能に陥った場合は別のキャラクターとして現界できる。
一度行動不能と化したキャラクターは再現界不可能だが、元よりその数は膨大であり
野獣先輩だけでも無数に存在する(「淫夢四章の田所」「空手部鈴木」「インタビュー先輩」「サイクロップス先輩」「各BB劇場の先輩」「各新説シリーズの先輩」は別個扱い)
また現在進行形で現界できる風評被害の範囲は増え続けているために、実質アサシンを殺し尽すことは不可能である。
ただし、行動不能によるキャラクターの交代には魔力が消費されるので、殺されすぎるとマスターが魔力枯渇で死ぬ。
またパラメーターの高いキャラクター、「真夏の夜の淫夢」本編との関連性が遠いキャラクターであるほど現界する時に消費する魔力は大きくなる。

『増え続ける風評被害(元はホモビ)』
ランク:EX 種別:対人宝具 レンジ:1~99 最大補足:1000人

このサーヴァントの現界と共に常に発動し続ける呪い。
アサシンと関わった者はマスター・サーヴァント・NPCの区別なく徐々に風評被害に巻き込まれ、やがては淫夢に取り込まれる。
淫夢に取り込まれたものはアサシンと敵対する意志を失い、やがては自分もアサシンの一部となって消滅する。
侵蝕の度合いはアサシンとの係わり合いの深さ、アサシンと接する時間・距離に比例する。
マスターである我那覇くんがこの宝具に取り込まれて消滅していないのは、彼女が既に風評被害を受けたハゲみたいなもんやからである。

【weapon】
現界する姿によって「ヤクザから奪った拳銃」「竹刀」「睡眠薬」「空手」「鞭」「燭台」「ミニ八卦炉」等と異なる。

【人物背景】
その正体はホモビデオ「真夏の夜の淫夢」とそれが引き起こした風評被害の全てを含む
「真夏の夜の淫夢」という概念そのもの。
その理由なき悪意は際限なく広がり続ける。

【サーヴァントとしての願い】
聖杯を淫夢で汚染する。
聖杯なんて俺らの玩具でいいんだ上等だろ。

【基本戦術、方針、運用法】
KEN、どうにかしろ(無責任)

【マスター】
我那覇響@アイドルマスターシリーズ

【参加方法】
ペットのハム蔵がゴフェルの木片を拾ってきた。

【マスターとしての願い】
トップアイドルになるのが目標だが、その為に聖杯の力を使うつもりはない。
ましてや人を殺すつもりはない。

【weapon】
明るさと元気と笑顔。

【能力・技能】
運動神経がよくダンスと歌が得意。
また動物が好きで仲良くなれる。

【人物背景】
765プロ所属のアイドル。(元は別事務所にいた)
沖縄出身の16歳で、動物好きな元気娘。小麦色の肌と八重歯が特徴。

【方針】
死にたくない。が、他人も殺したくない。
アサシンに完全に取り込まれることは避けられているが、精神的に侵蝕されている。