「オーノー!! なんてこったぁ!!」

ホテルの一室に初老の男の悲鳴が響き渡る。
叫んだ男の名はジョセフ・ジョースター。
65歳という老齢ながら195cmもの上背とそれに見合った筋肉を持つ偉丈夫である。
彼が叫んだ理由。それは今、まさに彼の記憶が復活しからに他ならなかった。
娘のホリィにかけられた血統にまつわる呪縛を解放するため、エジプトへと旅をしていた筈のジョセフ。
元凶たるディオからのスタンド使いの刺客との死闘を繰り広げ、ついにカイロへとたどり着いた……筈だった。
しかしそこからの記憶がない。
気づけばこのホテルの一室に住みつき、エジプト旅行の計画を立てる日々を繰り返していたのだ。
そして記憶が戻った今全てがわかる。

聖杯戦争。

そんな大規模な魔術儀式に自分は巻き込まれてしまったのだ。

「他のマスターとサーヴァントを全て倒し、聖杯を手に入れろじゃと?
 ワシにはそんなことやっとる暇はないんじゃ! 娘は、ホリィは今も苦しんでおるのだ!!
 一刻も早く承太郎達と合流しなければ!」

「ならば聖杯に願えばいいのではないか? 娘を救えと」

「何じゃと!? 誰だ!!?」

ジョセフの背後から唐突に掛けられた声。
彼が振り向くとそこには自分と同じくらいの歳の男が立っていた。
白髪に髭、騎士の鎧を身にまといその上から貫頭衣を羽織っている。

「失礼した私はセイバー。貴殿が我がマスターとお見受けする、相違あるまいか?」

「む……うむ、そうじゃな。この令呪を通してパス?というのか繋がりのようなものを感じる。
 恐らくワシがお主のマスターで違いあるまい」

ジョセフは右手に刻まれた荊のような三角の紋様を見やる。
左手に現れなかったのは彼の左手が義手であった為だろう。

「しかしまた……老いぼれがやってきたのう。戦えるのか?」

「老いぼれなのはお互い様というところであろうよ。
 我が名は雷神の異名をとるシドルファス・オルランドゥ。
 世界広しといえど『剣聖』の称号を頂く騎士は私一人であった。
 老いたりと言えそこらのひよっ子に負けはせぬよ」

セイバー ――雷神シドは腰に吊り下げた騎士剣の柄に手をかけた、かと思うと
ちん、と剣を鍔鳴らせた。
その瞬間――ジョセフの髪と髭が1mmほど散髪される。

「ぬぅ!?」
「おわかりかな?」

空に舞う己の白毛を見て思わずジョセフは髭を庇うように手で押さえた。

(こ、これは? 剣を抜いて斬った……というのか? バカな!)

ジョセフの目には斬られたというのに全く彼の剣閃を捉えることができなかった。
それが事実だとするならば彼の仲間、ポルナレフのスタンド銀の戦車(シルバーチャリオッツ)に匹敵、
ややもすればそれを超える腕前である。

「オーマイゴッド……成程のう、どうやら見縊っておったようじゃ。すまなかったなセイバーよ」

「いや、納得してもらえたのならば重畳。それでどうするのだ?」

「どうする、とは?」

「私を使役して他のマスターを全て殺し、聖杯に願う。そういう道もある、ということだ」

「…………」

ジョセフは思う。
彼の祖父、ジョナサン・ジョースターは本物の紳士だったと祖母エリナから聞いている。
父ジョージ二世も、曽祖父ジョージ一世もまた正義を貫く黄金の精神の持ち主であったと。
娘のホリィは言うに及ばず悪ぶってはいるが孫の承太郎も正義の心の塊のような男であった。
ジョースター家の人間が代々受け継いできた黄金の精神。
それはこのような殺し合いを許容するものでは断じてない。
だがこれは聖杯戦争。
殺さなければ殺されるのがこの世界の唯一にしてシンプルなルール。
参加しているのは誰もが聖杯を望み、願いを叶えようとする者たち。
ジョセフのように事故のように巻き込まれたものは少数派なのだ。
相手は殺す覚悟をもってジョセフへと迫るだろう。殺される覚悟をも持って。

「祖父ならば……この戦いを止めようとしたのじゃろうな……」

「……では」

「うむ、ワシは娘の命を最優先に考える。この聖杯戦争に勝ち残り、ホリィを救うのじゃ。
 地獄でエリナばあちゃんやおじいちゃんに怒られることは……ま、後で考えることとするか」

「承知した、我がマスターよ」

セイバーはジョセフへと傅き、臣下の礼をとる。
それに頷き、ジョセフは尋ねた。

「セイバー、いやシドルファス・オルランドゥよ。お主の聖杯への願いとは何じゃ?」

「我が望みは更なる剣の高みへと近づくことのみ」

「ほう」

生前の彼は主君に裏切られた後はラムザに手を貸し、イヴァリースの為にその力を振るった。
己の為ではなく世界のためにこそ剣の腕を磨いた。
そして死都ミュロンドにおいてシドの記憶は途切れる。
その戦いでシドが知りえたこと、それは彼が彼の思っているよりも強い、ということだった。
ルカヴィという人知を超えた悪魔と戦い、彼は五分以上に戦い得た。
ラムザ達仲間の力もあったが聖天使アルテマを相手に一歩も引かず戦い抜いた。

「そして今、再びこの身を得て思ったのだ。己の限界を知りたい。もっと強くなりたい、とな」

ここは異界。イヴァリースではない。いや、そうであっても一度死したシドに生前のしがらみはない。
もう忠も誠も彼を縛ることはない。

「ならば、今からは私は己の為に剣を振るう。ただ、強さを極める為に」

「わかったセイバーよ。ワシの為でなく己の為にその剣を振るうがいい。
 それがワシの、娘の命を救うだろう」

「ありがとう、我がマスターよ。貴方の願い、必ずや我が剣にて成し遂げようぞ」

彼らは進む。その先に地獄が待っていようと望むところであった。
老兵は去らず、いまだ進むのみ。

【CLASS】セイバー

【真名】シドルファス・オルランドゥ

【パラメーター】
 筋力A 耐久B 敏捷B(A) 魔力C 幸運D 宝具B

【属性】
  秩序・善 

【クラススキル】
 対魔力:A
 A以下の魔術は無効化。事実上、現代の魔術で彼を傷つけることは不可能。

 騎乗:B
 大抵の動物を乗りこなしてしまう技能。幻想種(魔獣・聖獣)を乗りこなすことはできない。

【保有スキル】

 全剣技:A
 対象に状態異常を付加する「聖剣技」、対象の生命力、魔力を吸収する「暗黒剣」
 そして対象の装備を破壊することに特化した「剛剣」、三剣技全てを極めた雷神シドだけの技。

 二刀流:B
 忍者のジョブを経験し、習得した高等技術。

 無窮の武練:A
 ひとつの時代で無双を誇るまでに到達した武芸の手練。
 心技体の完全な合一により、いかなる精神的制約の影響下にあっても十全の戦闘能力を発揮できる。

 矢よけの加護:A
 飛び道具に対する防御。
 視界外の狙撃手からの攻撃であっても投擲武装であれば、対処できる。
 ただし超遠距離からの直接攻撃は該当せず、広範囲の全体攻撃にも該当しない。

 一騎当千:B
 一対多人数を想定した戦場における戦術的直感力。師団クラスの敵対勢力、または相手の
 対軍宝具・対城宝具に対処する場合に有利な補正が与えられる。

【宝具】

【我に勝利導く秩序の剣(エクスカリバー)】
ランク:C+ 種別:対魔宝具 レンジ:1 最大補足:1

オルランドゥが持つ伝説の聖なる騎士剣。王の中の王、真の王者の剣と言われる。
「ヘイスト」の魔力が込められており、永続的に使い手の敏捷値を1ランクアップする。
またこの剣自体は無属性だが聖属性を強化する能力を秘めており、自身の聖属性の技を強化し、
相手の攻撃が聖属性だった場合その力を吸収し無効化する。


【汝に敗北誘う混沌の剣(カオスブレイド)】
ランク:B 種別:対人宝具 レンジ:1 最大補足:1

深淵が広がる地下迷宮「ディープダンジョン」にて手に入れた最強の騎士剣。
神から授けられたと伝えられる神聖な騎士剣である。
「石化」の魔力が込められており、攻撃した相手を石化させてしまう凶悪な魔法剣。
また「リジェネ」の魔力も持ち、使い手の傷を永続的に癒し続ける。
回復量は大きくはないが永続効果であるため、持久戦に有利となる。

【闇の異形呼ぶ天秤の聖石(リーブラ)】
ランク:??? 種別:??? レンジ:??? 最大補足:???

オルランドゥの家に代々伝わっていた家宝の石。
聖石に選ばれた"相応しい肉体"を持つ人間が激しい絶望と悲憤をに反応してルカヴィが喚び出され、
"契約"をすることで人間の魂とルカヴィの肉体が融合し、ルカヴィは現世に現れることができる。
ルカヴィとは神が作り出した闇の異形者。リーブラに封印されているのは【審判の霊樹エクスデス】である。
オルランドゥ自身の意志でこの宝具を発動させることは出来ず、
聖石が誰を適合者として選ぶのかも全くの未知数。オルランドゥにとって完全にマイナス効果しかない宝具。

【weapon】騎士剣

【人物背景】
FFTに登場するシド。59歳。
固有ジョブ「剣聖」を持ち、「雷神」の二つ名を持つ、ゴルターナ公お抱えの南天騎士団団長。
伯爵の爵位をもつため、作中ではしばしば「オルランドゥ伯」とも呼ばれる。
ラムザの父である亡きバルバネス卿と並び、畏国最強の騎士と称された人物。
義理の息子としてオーラン・デュライがいる。
獅子戦争には批判的で、ゴルターナ公に和平工作を勧めていたが、ディリータの策略により
ゴルターナ公から疎んじられ、やがて謀反の嫌疑をかけられてベスラ要塞に投獄される。
後釜に開戦派のディリータを重用するゴルターナ公に失望したシドは、救出に来たラムザ達に同行する。


【サーヴァントとしての願い】
国と民のしがらみより解き放たれた彼はただ己を高める為だけに強者を求める。

【基本戦術、方針、運用法】
正々堂々と1対1で戦い勝利する。卑劣な罠や策略も正面から打ち破るつもりである。



【マスター】
 ジョセフ・ジョースター@ジョジョの奇妙な冒険第三部スターダストクルセイダーズ

【参加方法】
 ディオを倒すための旅の途中で偶然ゴフェルの木片に触れた。

【マスターとしての願い】
 ホリィを救う。そして元の世界へ戻り、承太郎と合流する。

【weapon】老いてなお衰えぬ頭脳


【能力・技能】
 スタンド能力「隠者の紫(ハーミット・パープル)」
精神エネルギーをもとに生み出されたパワーあるビジョン・スタンド。
ジョセフのそれは腕から絡みつく茨として現れる。その能力は念写能力。
カメラを壊すことで遠く離れた場所を写真として映し出す。
それ以外にもテレビを使って敵の情報を訊きだす念聴や、道端の灰などで地図を作り出したり
電線に入り込んだりするなどかなり多彩な能力バリエーションを持つ情報収集専門の能力である。
一応ロープ替わりにぶら下がったり、相手を縛るなどの使い方もできるが力はあまり強くはない。
茨を通じて波紋を流すこともできる。

 仙道「波紋法」
呼吸によって生み出される生命のエネルギー。吸血鬼やゾンビなどアンデッド生物にとって特効がある。
また攻撃だけでなく鎮痛効果や探知、補助などその応用性は高い。
血液を操ることで血液毒などはほぼ無効化できる。

【人物背景】
1920年9月27日誕生、イギリス出身。18歳の時にアメリカ合衆国に移住し、後に帰化している。
身長195cm、体重97kg。血液型B型。ジョナサン・ジョースター、エリナ・ペンドルトン夫妻の息子である
ジョージ・ジョースター2世と、母エリザベス(リサリサ)の間に生を受ける。
イギリス空軍のパイロットだった父は、ジョセフが生まれて間もない頃に殺害され、
母もある事情から死んだことにされていたため、幼少期・少年時代は祖母エリナの手で育てられた。
18歳の時にリサリサの召使だったスージーQと結婚し、一人娘・ホリィをもうけた。
空条承太郎は、ホリィと日本人ミュージシャン・空条貞夫の間に生まれた孫である。
ニューヨークにて「ジョースター不動産」を経営する不動産王となった。
過去の戦いで失った左腕には金属製の義手を装着し、その上に手袋を着けて隠している。
溺愛する愛娘ホリィに要請され、孫の承太郎の異変に対応すべく日本へ向かう。
ジョナサンの肉体の首から下を奪って100年の時を経て復活したDIOの影響により、
ジョースターの血統であるジョセフ、ホリィ、承太郎にスタンド能力が顕現するが、
ジョセフや承太郎と違って闘争心の希薄なホリィには、スタンド能力が心身に悪影響を与えてしまい、
危篤状態へと陥ってしまう。ホリィを救い祖父の代から続く因縁に決着をつけるため、
承太郎やモハメド・アヴドゥル、花京院典明やジャン=ピエール・ポルナレフら仲間たちと共に
DIOを倒すべく、エジプトを目指す。

【方針】
ハーミット・パープルで情報収集を行いながら、オルランドゥの力で堅実に1組ずつ数を減らしていく。