レオナルド・ビスタリオ・ハーウェイ&ランサー◆HOMU.DM5Ns



不純の一切ない清廉として空間に、水滴が零れ落ちる音が響く。
白のポットから白のカップへ。澄み切った紅色の液体が湯気をはためかせながら静かに降り注いでいく。
やがて最後の一滴が落ち、水面に波紋を残して消える。色鮮やかな紅茶の香りが少年の鼻孔をくすぐった。

「ありがとう」

見事な給仕をこなしてくれた使用人に礼を送る。
自分に向けられた笑顔に少女はあどけない顔を紅潮させ、礼儀を崩さずも慌ただしく扉を開け出て行った。

「ランサー。紅茶が入りましたよ」

少年がそこに誰かがいるかのように声をかける。
使用人が出払い、部屋には少年以外の人影はない。身を潜める死角もなく、廊下以外に別室に繋がった扉もない。
しかし少年は何の疑いもなく、そこにいるらしい何者かに声をかけた。
必ず応えが返ってくると確信している、曇りなき音階。
やがて紅茶の湯気とは違う、より大きな陽炎が揺らめき立ち実像が浮かび上がる。

「ああ、わかった」

少年より一回り大きい精悍な顔立ち。
積み重ねた研鑽を実感させる硬い意志のこもった声。

レオナルド・ビスタリオ・ハーウェイトそのサーヴァント、ランサーの茶会は定例通りに行われた。



 ■          ■



「どうです。もう紅茶の味には慣れましたか?」

「最初の頃よりはな。だがまだどうにも馴染めん。
 配慮してもらってすまないが、どうやら俺には合わない味のようだ」

二人がいるのは、地上で暮らすレオの屋敷をアークセルが再現したものの内の一室だ。
一定の使用人なども残されており、生活するには不自由ない環境にある。
白の円卓に顔を向けて座り、レオとランサーは紅茶を酌み交わす。
円卓とは平等の意。主たるマスターと従者であるサーヴァントが共に座るのは一見そぐわない。
しかしレオは腰を下ろさずとも誰であろうと平等に接する人間だし、ランサーは宮廷の礼儀に払うほど格式ある身ではない。
一時は軍団長にまで取り立てられていた頃もあったが、あくまで実力主義による選出、
それも構成が亡者の軍団とあっては礼式を扱う機会もない。
ランサーにあるのは幼少に育ての親に教わった騎士の礼と、剣の師匠から施された教養だ。

「……ただ、前に飲んだ無糖のコーヒーは悪くなかった。
 今度飲む時は、そちらを頼む」

それがランサーなりの「配慮」であると察し、レオは僅かに微笑む。
冷静で高圧的に思えるが、このサーヴァントが「義」を通す人格であるのは理解している。
騎士というより戦士と呼ぶに値する、生粋の武人だった。

今のランサーは何一つ武具を身に着けていない。質素という他ない軽装だ。
当代風の衣装に着替えたというわけでもない。長旅用のマントを除けば、召喚された時から変わりない姿だ。
むろん武装の有無でサーヴァントの優劣がつくわけではない。現に今襲撃を受けたとしてもランサーはすぐさま戦闘体制には入れるだろう。
そして、ランサーの性能を知り尽くしたレオには、疑問も不安も挟む余地は皆無だった。

「わかりました、次はブラックのコーヒーにするよう頼んでおきましょう。
 ……高揚しているようですね、ランサー」

今の細かな会話で、どこまで細微な感情の動きを読み取ったのか。
唐突に話題を変えたレオに、ランサーは特に異議を申すことなく受け答えた。

「―――ああ。確かに、何かに急かされているような感覚はある。
 「戦わなければならない」「倒さなければならない」、
 無視すればなんでもないものだが、そんな使命感とでもいうべき衝動がここにきて増しつつある」

「聖杯がサーヴァントを召喚する際、その時代での基礎知識といった機能の他に、
 効率的にサーヴァント同士が対決する機能も付与されると聞きましたが、
 それはつまり」

「恐らく、今夜だな。
 全てのマスターのサーヴァントの選出が決定するだろう」

「聖杯戦争の開幕、ということですね」

我が意を得たりと頷くランサー。
記憶を取り戻し、サーヴァントを召喚するという予選は今夜で終了する。
ここから先が本来の戦い。本当の戦いだ。
西欧財閥の長となる少年王、レオは万端の準備の元ただ一人のみが許される戦いへ身を投じる。



「改めて聞いておこう。レオ、お前は何の為に聖杯を求める。
 何を願ってこの戦争に参加した?」

それは、召喚されて直後にランサーがレオに問うた言葉そのままだった。
今一度胸の意志を確かめるという儀礼。レオもまたまったく同様の言葉を返す。

「確かな安定と繁栄をもたらすため。完全な管理をもって人類の存続とする。
 人々が安心して暮らせる次代の千年紀を、聖杯によってもたらします。
 それが僕の役割であり、皆が望む理想の未来に至る標です」



レオは語る。
何かを間違えた、あるいは足りなかった時間軸。
地殻は崩れ、資源は枯れ、荒廃した大地と人心。
穏やかでありながら、いずれ訪れる終末を受け入れた世界を。


人類は停滞の時代を迎えている。
明確な悪はなく、憎み合ってるわけでもない。ただ足りないがために、他から奪う。
自らより弱い者を踏みにじっていかなければ生きていく術を見いだせない。


だから己がもたらす。悠久の平和を。
不条理な死も無慈悲な戦いも起こらない世界。それは全ての人民が待ち望む結末(ゆめ)なのだから。


たとえ―――人類の総意が夢観る事に疲れ、飽いていようとも。
地上すべて、この星を照らす太陽(ひかり)となろう。



数日前の情景を思い起こすように、瞼を閉じるランサー。
再び開いた瞳には、変わらぬ信念、闘志の火が宿っている。

「元より俺に政治はわからんし、既に死んだ過去の人間だ。
 今を生きているお前の時代に口を出すのもおこがましいだろう。始めから戦いしか知らない男だからな。
 それに、俺個人としてはお前という男を素晴らしい人間だと思っている。
 歩く道を悉く照らす太陽の如き生き様。俺のような男には眩しすぎるぐらいだ。
 お前の槍となり使えるのに、何一つ不満はない」

だが、と、ランサーは言葉を切る。

「それでも、言わせてほしい。負けを知らない常勝の王。お前にも必ず知る時がある。
 太陽のような永遠の輝きではない、だが一際だけ強く光る閃光のような命の力を」

俺の、大切な仲間のような。
最後の言葉だけは声にならず風に消え、槍兵は王へ告げた。

レオは知っている。このサーヴァントの略歴は、自分とは大きな隔たりのある道であるのを。
だが対岸の淵だからこそ見えてくる陰がある。全天を見回す視野を持つ者はいない。たとえ人を捨ててでも。
このサーヴァントが言わんとすることはそういうことだ。
レオに仕えつつ、しかし盲目視することなく見定める。
もし間違いがあると見れば、彼は拙くもその心を伝えるのだろう。
肯定しかされてこなかった、事実として肯定されるべき要素のみを備えるレオにとっては、全くの未知なる気持ちだった。

「―――ええ。心に留めておきましょう。
 この戦いで、あなたが示す答えが見えるのを期待します」

そう言いつつも、レオは己に間違いがあるとは思ってはいない。。
想ってはいないが、この自分と真逆の道を歩んだ英霊の言葉に興味を抱いたのも事実だ。
サーヴァントとしての強さ、人としての強さは文句の出ない域。
家臣の言葉を聞き届けるのは王たる者として当然の務めだ。



「ならば安心だ。――――鎧化(アムド)!」

いつの間にか、ランサーの手に収まっていた武具。
クラス名に相応しい、鍛え上げられた巨大な豪槍。
それがランサーの声に呼応し、にわかに蠢いた。
まるで生命のように躍り出た槍がランサーの体を包み上げ、その身に纏われていく。
変化は一瞬の後。槍は消え、そこには白銀の鎧の戦士が王の前に悠然と立っていた。


「サーヴァント・ランサー、ヒュンケル。
 その時が来るまで、お前の前に立ち塞がる敵を討ち倒すことを、友の槍に誓おう」


生まれつき光の下で生きた少年と、闇に堕ちながら光を求めもがいた男。
王と使徒の戦いが矢天の下、静かに幕を開いた。


















【出展】DRAGON QUEST -ダイの大冒険-


【CLASS】ランサー


【真名】ヒュンケル


【ステータス】

筋力A 耐久B+ 敏捷B 魔力E 幸運E 宝具A

【属性】

秩序・中庸

【クラス別スキル】

対魔力:E
 魔術に対する守り。
 無効化は出来ず、ダメージ数値を多少削減する。
 だが、宝具である鎧を装備してる間はその限りではない。

【保有スキル】

闘気放出:A
 魔力放出とは似て非なるスキル。
 生命エネルギーそのものを武器と化したものであり、肉体や武具に纏わせて攻撃に転じさせる。
 光の闘気と暗黒闘気の双方を合わせ持ったヒュンケルは、その反発作用により爆発的な闘気を保有する。
 その出力は生身でも半端な武器を受けつけず、逆に素手で鋼鉄の鎧を引き裂くほど。

戦闘続行:A
 不屈の闘志。
 瀕死の傷でも戦闘を可能とし、決定的な致命傷を受けない限り生き延びる。
 闘気放出スキルと重ね合わせれば、それこそ不死身としか言いようのない戦いぶりを見せる。

心眼(偽):B
 直感・第六感による危険回避。

【宝具】

『継承されし竜騎の鎧槍(アムドランス・ラーハルト)』
ランク:B 種別:対人宝具 レンジ:2~4 最大捕捉:1人
 所持者を覆う鎧に変化する槍。元々は敵対していた竜騎士から譲り受けたもの。宝具名はその騎士の名に由来する。
 構成する材質は物理的な防御力もさることながら、特筆すべきは対魔術の防御力。
 Aランク級の対魔力を備える他、それによらない高熱・冷気に対しても高い耐性を持つ。
 更には自己修復力もあり、要たる槍部分が消滅しない限り何度でも再生が可能。
 ただしこれらの効果は鎧自体のものであるため、鎧に覆われてない部分や傷ついて穴の空いた部分には適用されない。
 また金属という性質上、雷撃による魔術に対しても無効となる。
 各所に複数の隠し武器を持ち、左手甲の盾兼ブーメラン、右手甲の剣、胸鎧の小刀二本、両膝に刺突用の突起と、攻撃性を追求された鎧。
 主武装である槍は従来のランクのままだが、他の武器は一律Eランクの宝具に留まる。

『討魔十字閃(グランドクルス)』
ランク:A+ 種別:対城宝具 レンジ:1~50 最大捕捉:100人
 闘気放出スキルの最大展開。剣の柄、交差した武器等、『十字』状の物体を媒介として巨大な闘気エネルギーを放出する。
 本来は武器の使用できない状況での緊急用の技であり、制御の難しさから自爆技となりかねない危険性を孕んでいる。
 その為基本的に出力を最小限抑えるものだが、ヒュンケルは戦いの中で生死の境界を見極め、
 最大出力で放ちかつ自身も生き残るという神技へと昇華させた。

『闘志の使徒(スピリット・オブ・ナイト)』
ランク:B 種別:対人(自身)宝具 レンジ:0 最大捕捉:0
 人の身でありながら不死身と称され、命の危機を幾度も乗り越えてきた逸話の具現。
 ヒュンケルのHPは1から決して減らない=死なないという、概念的な不死能力である。
 攻撃をキャンセルしてるわけではなく、ダメージを受けているにも関わらずHPが0にならない。
 瀕死状態であっても「闘気放出」と「戦闘続行」により十全と変わりない戦闘を行える。
 追い詰められた状況になるほど守りはより強固なものとなり、耐久と幸運のランクに補正がかかる。
 武器も持たず、傷だらけで、多数の敵と戦闘になった時のこのサーヴァントを殺害する事は宝具の直撃、
 概念的な干渉を以てしても困難となる。
 ただしダメージそのものは蓄積されるため、場合によっては戦闘後に行動不能になってしまう。
 この効果は死の危険がつきまとう戦場においてのみ発揮される。

【weapon】

『アバンのしるし』
 勇者アバンが修行を終えた弟子に卒業証書代わりに贈っているペンダント。
 「輝聖石」と呼ばれる貴重な石をチェーンにかけてあり、対物理・魔術双方のダメージを微量ながら軽減させている。
 また所有者の精神を高めると心の性質に応じた色の光を発する性質がある。

『鎧の魔剣』
 所持者を覆う鎧に変化する剣。こちらがヒュンケルの本来の宝具である。
 魔槍と同等の素材、製法で出来ているが、こちらはくまなく全身を覆うフルプレート型。
 装着時に耐久をワンランクアップさせる、防御に特化した性質を有する。
 ランサークラスでは所持してないが、セイバーで召喚された際には魔槍でなくこちらを宝具としている。

【SKILL】

『アバン流殺法』
 勇者アバンが独自の発想と修練によって完成させた武器戦闘法。
 刀・槍斧・鎖(鞭)・牙・弓の六系統、地(力)・海(技)・空(心)の三種別に分けられてる。
 ヒュンケルは刀殺法と槍殺法をマスターし奥義の使用も可能だが、自らの戒めによって奥義を封印している。

『討魔鮮血槍(ブラッディースクライド)』
 ヒュンケルの代名詞とでも言える技。得物を高速回転させて敵を討ち貫く技。その威力と範囲は抉り貫くと呼ぶに相応しい。
 元は剣による技だが、刺突という性質上槍でも変わらず使用可能。闘気放出と重ねれば威力は更に向上する。
 宝具である魔槍にて放たれる為、実質Bランク相当の対人宝具にあたる。

『無刀陣』
 武器を手放して殺気を消し己を無の状態にし、敵の攻撃を受けながらも負荷を減らして必殺の一撃を叩き込むカウンター技。
 応用に、敵の攻撃を受ける寸前でカウンターを繰り出して、相手の攻撃の威力を利用し上乗せする方法もある。

【人物背景】

 かつての勇者アバンの一番弟子であり、人間でありながら魔王軍不死騎団団長に就いていた男。
 捨て子だった自分を拾い育ててくれた骸骨騎士バルトスを勇者との戦いで失ったことで正義への憎悪を抱いていた。
 しかしそれが誤解によるものと知り、弟弟子のダイに敗れ、マアムの慈愛に触れた事で改心、勇者パーティの長兄役として牽引していく。
 本来剣士であったが、敵として見えた陸戦騎ラーハルトの意思と魔槍を受け継ぎ、魔剣が消滅したのと代わりに槍兵にジョブチェンジする。
 そのため実は槍は素人。持ち前の戦闘センスで補ってるが。それでも剣を使ったほうが強いらしい。

 冷静沈着で高慢な人間だと思われがちだが、非常に繊細な心の持ち主。自分の気持ちに対して不器用なだけ。
 魔王軍として人々を苦しめてきた過去から「自分は人を幸せになどできない」と捉えており、幸福を共有することを放棄している。
 自分の人生の全てを、贖罪の戦いに費やす覚悟。

 「美形」「元敵」「闇の力で戦う」「主人公の兄貴分」「パーティ内で一歩抜きんでた実力者」「贖罪を求めている」「敵の大軍の足止めを買って出る」と、
 古今東西の死亡フラグを集めながら物語の最後まで生き残った、随一の死亡フラグクラッシャー。立てすぎてフラグの方が先に潰れた例の一つである。
 溶岩に落ちようが胸を貫かれようが無防備で必殺剣を食らおうがHPが残り1になろうが全身の骨にヒビが入ろうが死なない。なぜだ。
 そのせいかよく上半身裸になる。むしろ丸腰の方が強くなる。なぜだ。

【サーヴァントとしての願い】

 贖罪の戦いは死後も終わらない。この身を槍にして主に捧げる。
 死者である身で生者の望みに口出しする権利はないと考え、政治にも疎いので王としてのレオの方針も「正しいもの」と知るため口出す気はあまりない。
 だが、人としてのレオには不器用なりに言葉を伝えるかもしれない。不慣れであっても、彼は長兄役が様になる。

【基本戦術、方針、運用法】

 白兵戦は素の能力、物理が入らない敵には虚空閃や光の闘気、対魔術は鎧、火力勝負・遠距離攻撃はグランドクルス、
 その他カウンター、必殺技、不死身化など至れり尽くせりのサーヴァント。本人の武芸百般ぶりが分かる。
 ランサーらしくないステータスだがそれもそのはず、本来のクラスはセイバー。
 戦闘極振りのステータスなので積極的に攻めに行くのがベストな戦術。マスター共々正道を行くペア。
 だがレオの適性を以てしても幸運ランクは是正できなかった。無念。

 『闘志の使徒』は、分かりやすくいえば格ゲーでの根性値と同じ。HPが少なくなるほど減りが遅くなる。
 概念的な干渉にも有効で、極限まで追いつめられた際の防御力は、ゴッドハンドやカヴァーチャクンダーラーもかくやというほど。
 通常だと即死確定のゲイボルグだってこの時ばかりは防ぎきる。
 ただしあくまで『戦闘で死なない』までの能力。そんな状況になってはまず再起不能の重傷になる。令呪による治療は必須だろう。

 ヒュンケルにあり彼のマスターにないもの。それはこのサーヴァントの象徴たる「闘志」だ。
 泥をすすってでも生き抜こうとする意志。逆境において輝く閃光のような生命力。
 常勝の王にとって、それらは全く未知の領域にある強さ。
 レオを太陽になぞらえるなら、ヒュンケルはさしずめ太陽の光を照り返す月。
 自分とまったく真逆の生き方、力を持ったサーヴァントを従え、果たして少年王は何を思うか。



【出展】

Fate/EXTRA

【マスター】

レオナルド・ビスタリオ・ハーウェイ

【参加方法】

『ゴフェルの木』を入手し参戦。

【人物背景】

 地球規模のポールシフトにより環境が激変し衰退した人類を取り仕切る団体である西欧財閥の筆頭、ハーウェイ家の次期当主。
 実質的に世界の王といっても過言ではないが、その気質は穏やかで公明正大。人の理想者の体現。
 その王聖は「徹底した理想」。 世界の全ての富や資源を公平に分配、『これ以上の技術進化は不必要』とした技術凍結し、
 能力差のある人々が平穏に暮らす管理社会を実現し、人類を平和に導こうとする。
 王という自らの役割を「国のための装置」と定め、人間らしい感情を切り捨てながら人としての優しさに満ちた、矛盾性を克服した君主(ロード)。
 私利私欲を持たず全てに平等に接するが、それは翻せば何者も特別に扱わないということ。
 敗北を知らず、全てにおいて完璧であるが故に未完成の器でもある。

【マスターとしての願い】

 聖杯の確保。
 人類の繁栄と管理を最大目標としているが、それは聖杯に願うものではない。
 無用の混乱を避けるため、ハーウェイの後継者として正式に西欧財閥の管理下に置くことで確かな安定を求めている。
 人類が停滞しているのはハーウェイの都合のいい管理の結果だとレジスタンス側は主張するが、それはレオにとってとうに咀嚼済みの問題である。
 西欧財閥が社会を停滞させているのは、それ以外の選択肢が人類からまだ生まれていないからだ。
 無意味な消耗を繰り返さず、完全な停滞の前に新たな変化の道を模索するのが自分の課題だと、レオは捉えている。
 レオが優先するのは人類の存続であってハーウェイの統治ではない。求めるのは、人類が安心して暮らせる次代の千年紀である。

【能力・技能】

 マスターとしての適性、ウィザードとしての腕前、どれをとっても超一流。
 全ての数値が最高レベルのオールラウンダー。
 幼少期から過酷で細やかな英才教育を施されてきたが、これらの能力、王としての資質は生まれもってのもの。

【方針】

 王に姑息な手は必要ない。ただ堂々と進軍するのみ。
 状況によって同盟、共闘はあるだろうが、最終的には剣を向ける関係だと弁えている。