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 白。世界も、思い出も、自分と大事な人も、何もかもが白一色に埋め尽くされていく。
 抱き締めている存在の温もりが消える間際、彼女の手に何か固いものが触れた。
 途端に彼女の意識は一転して闇に飲まれていった。

 黒。あるいは闇。それだけが待つ箱の中に帰る間際、彼女の耳はその音を捉えた。
 美しいけれど悲しいピアノの旋律。
 だから、気が付けば彼女は呼びかけに答えるかのように手を伸ばしていた。

 ■  ■  ■

「見つけた。貴方が今度のマネージャー?」

 ドアを開けて目にした少女に、ランサー――エリザベート・バートリーは訊ねた。
 彼女が召喚された場にマスターの姿はなかった。
 周囲を見回してみるが、そこは何の変哲もない無人の教室でしかない。
 ただ、音だけがスピーカーから流れていたので、確かに感じるマスターとのパスを辿ってこの放送室という場所へと着いたのだ。

「おやおや、英霊というからどんな鬼が出るか蛇が出るかと思っていたら」

 今まで弾いていた電子ピアノから手を放し、立ち上がった少女がこちらに目を向けた。
 黄色いリボンがアクセントになっている腰元まで届く艶やかな黒髪と、十分に美少女と形容できる美しい顔の作り。
 自分より一回り大きな身長と豊かな胸部を始めとしたすらりとした体型。
 その凜々しい佇まいはかつて彼女のマスターとなった遠坂凜を想起させた。

(なんて、美味しそう……)

 生前の自分なら迷わず血を抜いていただろう少女を前にして、エリザの喉がごくりと鳴る。
 しかし、直後に頭を軽く振ってその考えを掻き消す。
 仮にもマスター相手に思う考えではないのもあるが、もう自分は残虐な行為はしないと決めている。
 だから、気を取り直して彼女はもう一度先ほどの言葉を繰り返す。

「もう一度聞くわ。貴方が私の……?」

 改めて前を向いたときには少女の姿はなく、

「こんなにも可愛い子が来るとは思わなかったよ」

 いつの間にか背後まで移動していた彼女に抱き締められていた。
 サーヴァントである自分が気配すら感じなかった。
 ありえない事態への混乱と、いきなり抱き締められた恥ずかしさが全身を襲う。

「……ちょ、ちょっと!? 何してるのよ!」
「決まっているだろう。マスターとサーヴァントのスキンシップさ」

 そう言って少女はエリザの耳にふっ、と息を吹きかけてくる。
 心なしか声が艶やかなものになっている。

「はうっ! ス、スキンシップ!? ダメよ、まだ出会ったばかりで名前も知らないのに……」
「何だそんなことか。私の名前は来ヶ谷唯湖だ。君は?」
「ク、クラスはランサー。真名は……エリザベート・バートリー」

 その言葉を聞いた途端、唯湖の動きがピタリと止まった。
 どうやら自分の真名を知っているらしいと感じたエリザは、ならば無理もないと内心で嘆息した。
 何しろ自分は希代の悪女として歴史に刻まれている。
 知っているならば恐れられるのも仕方がない。

「エリザベート……ならばエリザくんだな。では、お互いの名も分かったところで続きをしようか」

 そう言うと再び彼女の全身を撫で回し始めた。
 その手つきからは遠慮も怯えも感じられない。
 そして明らかに慣れている。

「……ま、待って! 名前を知ったらしていいわけじゃないから! というか私のこと知ってるのよね!?」
「もちろん。エリザベート・バートリー。ハンガリー王国の貴族にして吸血鬼伝説のモデルともなった、血の伯爵夫人だろう?」
「そうよ! 知っているなら何で平気な顔をしてるだけでなくこんなことができるのよ!」
「確かに君の生前の行いは女ならば誰でも恐怖を覚えるものだろう。だが、今私の目の前に居るのは実際はどうであれ可愛い女の子だ。
 ならばお姉さんが怖がる理由はないさ。そう、この尻尾ですらね」

 つつつ、とエリザの尻尾に先端から指が這わされる。
 とてもくすぐったい。

「ひゃんっ! だ、ダメ、尻尾はダメ! いえ、全部ダメよ!」
「なーに、すぐに終わる。君は天井のシミでも数えていたまえ。ああ、この手触りは癖になりそうだよ」
「話を聞きなさーい!! あっ、やめて、逆鱗の近くは敏感なのようっ!」
「逆鱗! そういうのもあるのか。是非確かめてみよう……おや、パンツは縞々なのだね」
「いやーーーーーー!! 助けてお父様ーーーーーーー!!」

 今度は尻尾をしっかりと握りしめられた彼女の叫び声が響き渡るが、それが防音の放送室の外にまで漏れることはなかった。

 ■  ■  ■
「ふう」
「うっ……ううっ……」

 数分後、そこには満足げな笑みを浮かべる唯湖と、涙目で床にへたり込むエリザの姿があった。

「へ、ヘンタイよ。いきなりあそこまでするなんて、ヘンタイ以外の何ものでもないわ……」
「失礼な。可愛い女の子にするなら当然の行為をしたまでだ」
「そんな常識聞いたこともないわよ!」

 キッと睨み付けるが彼女は意に返した様子もなく、余裕たっぷりな笑みを口元に絶やさない。

「まあ、冗談はこれくらいにしておこうか」
「冗談だったの!?」
「安心したまえ、私は冗談でも本気でやるから」
「そういう問題じゃないわよ!」

 しばらく怒りと羞恥のままに喚き散らすが、唯湖は微笑んだまま柳に風とばかりに受け流していく。
 いくらサーヴァントとはいえ疲れないわけではない。
 ようやくエリザの息が切れてきたところで頃合いと見たのか、彼女は口を開いた。

「ふむ、ではお望みどおり真面目な話をしようか。ランサーくん」
「ハア、ハア、何よ、今更取り繕ったって……」
「マスターとして聞こう、君の願いは何だ?」
「……それが貴方の本性?」
「さて、どうだろうね」

 そこに今までおちゃらけた雰囲気と口調はない。
 一気に鋭くなった目の奥には、日本刀のように怜悧な輝きが偽りは許さないばかりに光っている。
 先ほどの発言は本当だったようで自分を恐れてはいないようだが、警戒心はあるようだ。
 差し詰め、自分の願いを伝承どおり少女たちの血を好きなだけ浴びることだとでも思っているのだろう。
 不思議と不快感を感じなかったのは、自分を恐れていない彼女の胆力に感心したからか、それとも見当違いの考えを抱いているからか。

「言っておくけれど、私はもう誰かの血を抜くつもりはないわ。他に願いもないの」
「それはおかしいな。私の脳内にインプットされた情報に拠れば、サーヴァントとは聖杯に願いがあるからこそマスターに従うのだろう?」
「普通はそうね。でも、私の願いはもうここに来る前に叶っちゃったのよ。無念はあるけどね」
「詳しく聞かせてもらえるか」
「これ以上言うつもりはないわ。聞きたかったら令呪でも使えば」
「ふむ……まあいい、嘘を言っている様子もないしな」
「ご満足いただけたならこっちからも聞かせてもらうわ。マスター、貴方の願いは何?」
「私の願い、か」

 エリザの問い掛けを聞いた唯湖は、腕を組んで思案顔となる。
 その顔からは出会って初めての迷いが窺えた。
 果して言っていいものかどうか深く考えているようだ。

「なに、口にするのもはばかれるような願いなの?」
「そうじゃない。ちょっと長くなりそうだから纏めていただけだよ」

 そう言って唯湖の語り出した話は、サーヴァントであるエリザでも驚きを隠せないものだった。
 いわく、ここに来る前に彼女はクラスメートを含めた大事故に遭い、今にも死にそうになっている。
 しかし、彼女の仲間である一組の男女だけは助かりそうらしい。
 だが、その二人は自分たちだけが生き残ったことに耐えられるほど強くはない。
 だから、彼女を含めた仲間たちは力を合わせて同じ時間を繰り返す虚構の世界を作り、二人を鍛えることにしたのだという。
 その途中で木片を拾い、唯湖はここに呼ばれたらしい。

「なにそれ、殆ど魔法じゃない」
「そうだな。奇跡そのものだよ。だが、幸か不幸か今度はこのような状況に巻き込まれた。
 だから私は、仲間を含めた事故の犠牲者全員を救うために戦いたいのだよ」

 唯湖の願いはランサーにも理解できる筋の通ったものだ。
 だが、

「……それだけ?」
「なに?」
「それだけなの?」
「どういうことだね」
「これでも、音楽には自信があるの。
 私をここに誘ったさっきの曲には、何というか、誰か個人への想いが込められているように感じられたのよ」

 その言葉に、傍目にも分かるほど唯湖は驚きを露わにし、息を飲んだ。
 どうやら図星をついたらしい。

「驚いたな。さすが英霊といったところか」
「それは関係ないわ。ただの女の勘よ」
「それなら、仕方がないか」

 どこか諦めたかのように唯湖は呟いた。

「君の言うとおり、私には他にも願いはある。それはね、好きな男の子にもう一度会うことだよ」
「……」
「どうした、あまりに小さい願いに呆れ果てたかい?」
「その男の子って、恋人?」
「そうだと言ったら?」
「どうしてそれを早く言わないのよ!!」

 思わず大声で叫んでいた。
 頭に血が上っているのが自覚できる。口が止まりそうにない。
 またしても唯湖が驚きに固まる。
 構わずにまくし立てる

「好きな相手に会いたい。それ以上に大事な願いがあるはずないじゃない! 決めたわ、私、絶対に貴方を優勝させてあげる」
「いや、待ちたまえ。私にとってはこの願いはついでのようなもので」
「なんでついで扱いするのよ!」
「優勝するということは他の参加者を皆殺しにするということだ。そんな血に塗れた腕では彼を抱き締めることすら」
「なら抱き締めてもらえばいいじゃない!」
「無茶苦茶だぞ君は!」
「いいのよ私は狂っているんだから!」

 もはや形振り構っていられないとばかりに二人は揃って喚き出す。
 それはお互いの息が切れるまで続いた。

「ハア、ハア、ユイコ」
「ハア、ハア、何だ」
「私はさっきの言葉を変えるつもりはないわ。あんたを優勝させて、あんたの仲間を助けて、そしてあんたを好きな殿方のもとに連れて行く。
 これは絶対よ」
「分かった。これ以上は言っても無駄だろう。なら私からの注文はひとつだけだ」
「何よ」
「ユイコは止めてくれ。呼ぶなら来ヶ谷か……姉御と呼んでくれ」
「了解よ、アネゴ」

 こうして二人の少女は荒い息のままで契約した。
 まだ打ち解け合ったとはいえない二人の行き先がどうなるのかは誰も知らない。

【CLASS】ランサー

【真名】エリザベート=バートリー@Fate/EXTRA CCC

【パラメーター】
 筋力:A 耐久:A 敏捷:B 魔力:D 幸運:C 宝具:E-

【属性】
 混沌・悪 

【クラススキル】

 対魔力:A
 魔術に対する抵抗力。一定ランクまでの魔術を無効化し、それ以上のランクのものは効果を削減する。
 本人も気づいていない隠しスキル。本当に竜の血が混じっていた事で最高クラスの対魔力を持つ。
 その値は「Fate/stay night」におけるセイバー級となっている。

 陣地作成:B
 自らに有利な陣地を作成するスキル。
 本来は「魔術師」のクラス特性として付加されるもの。
 彼女の場合、生前の経歴から特例獲得している。

【保有スキル】

 竜の息吹:E
 最強の幻想種である竜が放つマナの奔流。
 スキル『無辜の怪物』でドラゴン化しているものの、どこか無理をしているのか威力は低い。

 戦闘続行:B
 窮地における生命力の強さ。
 瀕死の傷でも戦闘を可能とし、決定的な致命傷を受けない限り生き延びる……スキルなのだが、
 このサーヴァントの場合は、"何度負けても懲りずに現れる"能力となっている。
「戦闘続行だから何度出てきても恥ずかしくないのよ!」とは本人の弁。

 カリスマ:C
 支配階級としての威圧を示す。
 特殊な伝承補佐により、女性に対してワンランクアップ。
 男性に対しては妙に潔癖なところがあり、器具越しに触れることは大好きだが、
 直接触れる事は滅多にない。

 精神異常:B
 精神を病んでいる。
 他人の痛みを感じず、周囲の空気を読めなくなっている。
 精神的なスーパーアーマー能力。
 しかし、岸波白野に敗れた後に若干の改心が見られたため、ランクが下がっている。

 拷問技術:A
 卓越した拷問技術。
 拷問器具を使ったダメージにプラス補正がかかる。

 無辜の怪物:A
 生前の行いから生じたイメージにより過去の在り方をねじ曲げられ、能力・姿が変容してしまうスキル。
 彼女の場合は竜の混血として魔人化している。
 竜にはそれぞれ属性を生かした息吹があり、彼女のドラゴンブレスは超音波に属する。

 頭痛持ち:?
 原作での詳細が不明なスキル。 慢性的な頭痛持ちを示すデメリットスキル。
 同様のスキルを持つサーヴァントと同様であれば、精神系スキルの成功率を著しく低下させる。
 一説によると、生前からたいへんな頭痛持ちであった彼女は、 他人を虐待しているときだけ頭痛から解放されたとも言われている。
【宝具】
 竜鳴雷声(キレンツ・サカーニィ)
 ランク:D 種別:対人宝具 レンジ:3~30 最大捕捉:500人
 ハンガリーに古くから伝わる天候の精霊にして、雷鳴のドラゴンの威風を宝具としてコンバートしたもの。
 音と振動を増幅し、共鳴させることで風雨を呼ぶとされるが、本来の機能は、この宝具を持つ者の声に宿る特性を増幅させて相手の心を蝕んだり、
 声量・音量を9の9倍にまで増幅させて相手の体にダメージを与えたりすること。
 原作では敵に魔力貫通ダメージと麻痺の追加効果を与える。

 鮮血魔嬢(バートリ・エルジェーベト)
 ランク:E- 種別:対人宝具 レンジ:3~60 最大捕捉:1000人
 アイドルを夢見る彼女が得た最低最悪の宝具。彼女が生前君臨した居城を舞台として召喚する。
 地球上で一、二を争うアレな歌唱力と、巨大アンプとして改造された城のステージが合わさった一曲はまさにこの世の地獄。
 城には「監禁城チェイテ」という名前があり、かつて彼女が何百人もの少女を拷問の末殺したとされる魔城そのものである。
 ちなみに、竜鳴雷声ともに広範囲攻撃を可能とする宝具であり、実質的に対軍効果を持ってはいるが種別上はあくまで対人宝具である。
「歌」というものは「人」に聴かせるためのものだからか。
 原作では敵に魔力貫通ダメージと呪いの追加効果を与える。
 本来はバーサーカーとしての宝具だが、主人公と契約した際のランサーのクラスでも仕えたので使用可能とする。

【weapon】

 ランサーの癖して宝具でない槍。召喚されたあとに宝具と同様に改造され、マイクの機能が付加されている。
 普通に武器として使ってもいるが、真価を発揮するのは超音波攻撃の際に地面に突き立て台座代わりにさせられたときである。

【人物背景】
『Fate/EXTRA CCC』における敵サーヴァント。最初のボスキャラ兼二面のボスキャラ兼五面のボスキャラである。
 アイドルを自称する、所謂スイーツ系女子。自身の歌声に絶対的な自信を持っておりセイバーは最高のライバル。
 拷問を趣味として習慣的に行う残虐な性質を持ち、相手を基本的にブタ(男性)、リス(女性)と呼んで人間扱いしていない。
 だから悪を悪と認識できていない。
 しかし、これは彼女が生きていた頃の認識の名残とも言えるので、一概に彼女だけに非があるとはいえないだろう。
 序盤~中盤において彼女は何度も立ちふさがることになる。(何度もでてきて恥ずかしくないんですか?)
 何故だか日本のアイドルの在り方に執心しており、アイドルのクラスを称したこともあった。
 一方で恋愛に憧れる少女のようなところがあり、終盤、主人公に好意を抱いてからは恋する乙女そのものの態度を取る。
 色んな手段で彼ないし彼女の気を惹こうとするが、メルトリリスの言葉もあり結局は戦うことに。
 まさかのクラスチェンジでバーサーカーとなり能力にブーストを掛けた上で主人公に挑むが敗北。
 自分の犯してきた罪を自覚し、生前の死に様を思い出したことで「お願いだから殺して下さい」と懇願しながら、データの牢獄に閉じ込められた。

 ……そこで終わりかと思えば、終盤まさかの再登場。
 主人公サーヴァントの上位形態“神話礼装”を解放する為、彼女と契約。
 スポット参戦とはいえプレイヤブルサーヴァントとして彼女を操作することになる。
 一時的にとはいえ主人公と共闘したあと、罪をあがなうため再び牢獄に戻っていくはずだったが、今回はその直後から召喚された。

【サーヴァントとしての願い】
 自身にはない。今は唯湖の願いを叶える。

【基本戦術、方針、運用法】
 戦闘ではオーソドックスにランサーが前線で戦い、来ヶ谷はその頭脳を生かして後方からの指揮を担当する方針になると思われる。
 ただし後述するように来ヶ谷自身の身体能力も常人離れしているので、マスター相手の戦闘なら十分に戦える可能性はある。
【マスター】来ヶ谷唯湖@リトルバスターズ!

【参加方法】
 虚構世界の崩壊直前に降ってきたゴフェルの木片を手にした。

【マスターとしての願い】
 バス事故の被害者全員の救済。そして直枝理樹との現実での再開。

【weapon】
 なし。

【能力・技能】
 身体能力は原作に登場する女子の中で最も高い。
 常人では瞬間移動しているとしか思えないほどの素早さ、本気になれば教室のドアを真っ二つに破壊する脚力を誇る。
 明確な描写はないが剣術の心得もあるようで、バトルでの専用装備にマシンガン(もちろん本物ではない)があることから重火器も仕えるもよう。
 頭脳面も優れており、全国模試では一桁の順位に入り、数学は大学生でも分からないレベルの高等数学のテストで満点を取っている。
 他にも大抵のことはそつなくこなす完璧超人。

【人物背景】
 主人公直枝理樹のクラスメイトであり、通称は姉御。
 その通称に違わず周囲からよく頼られ、本人も期待を裏切らずに問題を解決している。
 海外生まれの純日本人で、名前で呼ばれるのを嫌っているのでほとんどの相手には名字で呼ばせている。
 可愛い女の子が好きで、外見の幼い女生徒に対する同性愛をほのめかすような言動が多い。
 精神的に攻める側に立つことが多い姉御気質ゆえか、逆に攻められると弱い。完璧にみえる彼女が唯一苦手にするのが天然ボケ。
 幼いころから何でも出来ていたが比例するように感情が希薄であり、それを嘆いた母親のために笑う演技をしていた。
 演じるのも疲れたので高校は全寮制の学校に進学し、そこでリトルバスターズの面々と出会う。
 彼らの仲間に加わり過ごすうちに『喜』と『楽』の感情を自覚していく。
 更に自分に対するいじめが理樹にまで広がった際に本気で『怒』の感情を発揮する。
 その後いくつかの出来事を経て理樹と恋人関係になり恋を知るが、彼女たちが居たのは一定の期間を経るとリセットされる虚構の世界であった。
 忘れたくないと願った唯湖は無駄な抵抗と知りつつもリセットされる前日の日を無理矢理繰り返すが、徐々に世界は崩壊を迎えていく。
 仕組みを知らない理樹は抗うがどうしようもできず、遂に迎えた彼との別れの瞬間に、唯湖は『哀』の感情を理解した。
「エリザベス」というミドルネームを持ち、海外ではそれを略した「リズベス」という愛称で呼ばれるらしい。
 ちなみにエリザベスはエリザベートの英語圏の読みに対応する。