カトル・ラバーバ・ウィナー@アーチャー ◆OSPfO9RMfA


「みんな聖杯が欲しいんだね」

 公園の砂場の中央に、一人の少年が立っていた。ゴーグルを額にずらし、月を仰ぐ。
 金髪碧眼。幼げな面立ちだが、その瞳は酷く濁っている。

「そんなものがあるから、争いは無くならないんだよ」

 万能の願望機。
 本物か眉唾ものか。だが、そんなことは問題ではない。
 それを信じて争う人がいる。その事実の方がよほど問題だった。

 カトル・ラバーバ・ウィナー。彼の居た世界も争いがあった。
 宇宙開発が始まってから2世紀も経たない間に、地球統一連合とコロニーの間で争いが続いた。
 いや、地球統一連合の武力による一方的な蹂躙と言っても良かった。
 コロニーはそれに対抗して、ガンダムと呼ばれるモビルスーツと工作員を地球に送り込んだ。
 カトルはその工作員の一人だった。
 彼は味方が少ない中、コロニーの為に戦った。それが平和への道だと信じて。
 だが、コロニーは地球統一連合との和平を持ちかけるために彼を売った。
 それでも彼は、ガンダムを犠牲にしてでも、死に物狂いでコロニーへと戻った。
 そんな彼を待ち受けていたのは、自らの保身しか考えないコロニー住民達。そして、そのコロニー住民の反乱による父と姉の死だった。

「そんなものあったら、みんな欲しがるよね? 武器を手に取るよね? 争いになるよね? だったらさぁ……そんなもの無くなってしまえばいいんだ!!」

 『父と姉を生き返らしたい』

 そんな願いが一瞬思い浮かんだが、声をすり潰して叫ぶことでかき消した。
 彼の優しい心が、自分の我が儘を押し殺し、世界の平和を選ばせた。

「イレギュラーは破壊する」

 いつの間にか、カトルの背後に背中合わせに立っていたのは、青い体躯のロボットだ。
 レプリロイド。彼の居た世界では、完全人間思考型ロボットの事をそう呼ぶ。

「他の者を殺めてでも己の願いを達成させようとする――そんな考えあってはいけない。イレギュラーだ」

 アーチャーのサーヴァントとして召喚されたレプリロイド。
 彼の真名をエックスと言う。
 彼の世界では、レプリロイドが突如狂い、犯罪行為、破壊行為を行うことがあった。
 それを総じて『イレギュラー』と称し、それを破壊することによって治安維持を行う組織『イレギュラーハンター』がある。
 彼はそのイレギュラーハンターの一人だった。

「イレギュラーは全て破壊する。そうすれば戦いは終わる。そして平和が訪れる」

 淡々と言葉を紡ぐ。ロボットとは思えない人間らしい抑揚で、ロボットよりも事務的に。

 彼は平和を愛し、平和を乱す者を許さない使命感溢れるレプリロイドだった。
 だが、度重なるイレギュラーとの戦闘。
 何度も何度も。
 何回でも何回でも。
 それはまるで、終わりのない無間地獄のように。
 戦いに次ぐ、戦いの果てに。

「そう、平和が訪れるんだ」

 彼の心は――レプリロイドにあるまじき心は――疲弊し、壊れてしまった。

「アーチャー」
「カトル」

 しばしの無言の後、背中合わせのまま、二人は互いの名を呼ぶ。
 思いは一緒だった。
 互いの右手を頭上に掲げ、宣言する。

「「『平和の為に戦おう』」」





【CLASS】アーチャー

【真名】エックス@ロックマンX4

【パラメーター】

筋力C 耐久A 敏捷B 魔力E 幸運E 宝具A+

【属性】

秩序・善

【クラススキル】

対魔力:E
無効化は出来ない。ダメージ数値を多少削減する。

単独行動:B
マスターからの魔力供給を断ってもしばらくは自立できる能力。
ランクBならば、マスターを失っても二日間現界可能。

【保有スキル】

騎乗:C
騎乗の才能。人が作り出したあらゆる乗り物の運転が可能。
ライドアーマーやライドチェーサー等、機械の乗り物に対し発揮。生物の乗り物に関してはこのスキルは発揮されない。

三角蹴り:B
垂直の壁を蹴り上げ、登っていくことが可能。

エアダッシュ:B
空中でまるでそこに地面があるかのごとく駆ける事が可能。

ホバリング:E
およそ数秒ではあるが、空中で留まることが可能。

ノヴァストライク:B
全身にエネルギーを纏った体当たり。その間、自身への攻撃の大半を無効化する。
瞬間的に大量のエネルギーを消費するため、連発はできない。

「悩み、考え、行動する」:EX
本来ロボットには存在しない、進化する可能性をもたらす機能。「無限の可能性」あるいは「危険」。

【宝具】

『武器収集(ゲットウェポン)』
ランク:B++ 種別:対人宝具 レンジ:1 最大補足:8
由来:破った敵レプリロイドの武器を自身の武器としたエピソード。
他者の宝具をコピーする能力。発動するためには相手を自らの手で打ち倒すか、宝具を譲り受ける必要がある。
コピーした宝具はアーチャーが使いやすいようにアレンジが加わることもある。
(例:槍の宝具が、穂先だけ射出する宝具へと変化)
その為、コピーした宝具の真名解放はできない。

『未完成究極鎧(アルティメットアーマー)』
ランク:A++ 種別:対人宝具 レンジ:0 最大補足:1
由来:レプリフォースと敵対したときに装備した未完成のアーマー。
装着中は全てのパラメータを1ランク上昇させる。
さらに、ノヴァストライク中の自身への攻撃を完全に無効化し、エネルギーの消費も無く連発も可能となる。
ただし、サーヴァントとして現界してる為、魔力供給、もしくは令呪を伴わないとわずかな時間しか装着できない。

また、アーマーが分離し、アーマーのみが合体してフライングユニットにもなる。

【weapon】

『エックスバスター』
 腕がバスター形状に変形し、光弾を射出する。
 右左問わずに変形させることが可能だが、同時に変形させることは不可能。
 宝具『武器収集(ゲットウェポン)』によっては、光弾以外の武器も射出する。

【人物背景】

21XX年に発掘されたレプリロイド(完全人間思考型ロボット)。
21XX年では突如レプリロイドが狂い、破壊行為や犯罪などを行うイレギュラー化が多発。
そこでイレギュラー化したレプリロイドを破壊する治安維持組織『イレギュラーハンター』の第17精鋭部隊に所属し、現在は隊長。
しかし、「悩み、考え、行動する」ことの出来るエックスは、同じレプリロイドを破壊するだけの任務に疑問と深い悲しみを抱く。

『平和のために戦う』

矛盾した無限地獄に苦しむ中、とあるイレギュラーに惨敗し、『正義』の『力』では無く、『力』の『正義』を求めた。
そしてエックスは絶大なる『力』、アルティメットアーマーを授かる。
エックスは壊れそうな心を奮い立たせながら、平和の為に戦う。


性格や来歴は岩本版ロックマンXの影響を大きく受けている。
また、エアダッシュ、ホバリング、ノヴァストライクは本来フォースアーマーかアルティメットアーマーが必要だが、外部作品であるPXZ登場時にノーマルアーマーで使用したことに準じている。

【サーヴァントとしての願い】

『平和』を手に入れる。
その為に、聖杯を破壊し、全てのサーヴァントとマスターを殺害する。

【基本戦術、方針、運用法】

サーチアンドデストロイ。
マスターかサーヴァントを見つけ次第、殺害に及ぶ。
また、何らかの別の手段で聖杯を手に入れた場合、それを破壊しようとする。
戦闘行為に消極的であり、聖杯を破壊しようとする参加者と出会った場合、説得次第では交戦を避けたり、共闘する可能性は否定できない。

情緒不安定であり、過激な思想に走っているが、それはマスターも同じ事。
改心する隙もあるが、機会がなければひたすらに殺戮と破壊の修羅となるだろう。

単独行動スキルを保有するが、マスターが優秀な分析、指揮能力を保持するため、護衛しながら指示に従うスタンスが無難であろう。
現状では志が同じ為、互いに見捨てたり、離反したり、故意に危険に陥れる可能性は低い。


【マスター】

カトル・ラバーバ・ウィナー@新機動戦記ガンダムW

【参加方法】

父と姉を失い、ウイングゼロの設計図を探している最中に『ゴフェルの木片』を発見する。

【マスターとしての願い】

『平和』を手に入れる。
その為に、聖杯を破壊し、全てのサーヴァントとマスターを殺害する。

【weapon】

『ガンダムサンドロック』
 砂漠などの未整備、不安定な作戦地域でも運用しやすいように作られたモビルスーツ。
 装甲を重視し白兵戦に重点を置いている。また司令塔として索敵、分析処理能力を高めてある。
 武器はヒートショーテル、そして自爆装置。

 なお、参戦時期は自爆で大破しており、今回の聖杯戦争には持ち込んでいない。

【能力・技能】

潜入、工作、格闘、火器、モビルスーツの操縦、それらを一通りこなせる工作兵。
設計図があれば独力でモビルスーツを作成できる制作力。
40人以上の仲間を指揮することの出来る指揮能力。

【人物背景】

心優しく感受性が豊かな少年。「宇宙の心を感じ取る」といった特異な感応力がある。
アラブ随一の豪商の血筋で、高い社交性と度量、リーダーシップを持つ。
ガンダムサンドロックのパイロットであり、工作兵としての訓練も受けている。

保身しか考えない身勝手なコロニー住人によって父と姉を失った際には冷たい怒りを爆発させた。
「狂った世界を正さなければならない。全ての武器を破壊する」
その為に禁断のモビルスーツ、ウイングガンダムゼロを完成させ、OZの資源衛星とコロニーを破壊していった。

参戦時期はウイングガンダムゼロの設計図を手に入れる前である。

【方針】

サーチアンドデストロイ。
マスターかサーヴァントを見つけ次第、殺害に及ぶ。
また、何らかの別の手段で聖杯を手に入れた場合、それを破壊しようとする。
戦闘行為に消極的であり、聖杯を破壊しようとする参加者と出会った場合、説得次第では交戦を避けたり、共闘する可能性は否定できない。