「それにしても、今日は天気が悪いね……ゴロちゃんの顔が、見えないよ……」

 雲ひとつ見当たらない晴天から降り注ぐ陽光を窓越しに浴びながら口にされたその言葉に、返事ができなかった。
 もう、この人は死ぬ。
 まだまだ恩を返し切れていないのに、もっとしてあげたいことが沢山あるのに、自分の主は居なくなってしまうのだ。
 いずれは訪れると覚悟していたはずなのに、いざその瞬間になると自らの無力を嫌でも実感してしまう。
 そうやって立ち尽くしている間に、彼は自分の横を通り、最後の戦いにおもむこうとする。
 勝敗を度外視した、ただ無念を残さないで逝くために宿敵と行うけじめの戦い。
 やはり無理にでも止めるべきかと振り返ったと同時に、何かが床にぶつかる音。
 次に自分の目が捉えたのは、前のめりに倒れ伏した主の姿だった。

 ■  ■  ■

「ゴロちゃん、そこを右ね」
「はい」

 指示どおりに交差点を右に曲がる。
 曲がり終えるとちらりと車の時計を確認。このまま行けば約束の時間の十五分前には着きそうだ。
 大丈夫だろうが、何があるか分からないので油断はしない。
 ある意味では、今回の送迎は今までのどんな大きな商談よりも気合いを入れねばならないだろう。
 何しろ、今日は自分の主と思い人との初めてのランチデートなのだ。
 何度も申し込んでようやく叶えられた念願の日。後部座席に座る彼の隣りには花束まで横たえられている。
 これで自分が運転を誤って遅れでもしたら、それこそ主に会わせる顔がない。
 万が一そうなっても彼は許してくれるだろうが、自分は退職も考慮に入れるぐらいの覚悟をしている。
 そんな気負いすぎともいえる緊張を読み取ったのか、

「いやーそれにしても、ここのところの俺は本当に絶好調だね。正に向かうところ敵なしって感じかな」
「そうですね」

 主の機嫌の良さげな軽口に、自分も思わず笑みを浮かべる。
 言葉通り、最近の主の生活は順調そのものだった。
 裁判では連戦連勝し、法曹界の寵児として連日マスコミを賑わせている。
 当然だが有名になるのに比例して悪い噂も増え続けたが、彼は気にしなかった。
 悔しかったら勝ってみればいいんだよ、と自身の悪評を乗せた雑誌を鼻で笑いながら自分に語っていたぐらいだ。
 当たり前だがその雑誌はその日の内に廃品回収に出した。どうせなら破り捨てたかったが資源を無駄にしてはいけない。
 ともかく、今日のデートも含めて、自分の主は公私ともに順風満帆だった。
 もちろんそんな主に仕えている自分も幸せそのものである。

(ずっと、こんな日が続けばいいな……) 

 そんなことを思っていると、前方の信号が赤に変わるのが目に入った。
 慌てずにブレーキを踏み、車を停止させる。偶然にも車列の一番前だ。
 間もなく歩道側の信号が青になり、歩行者が渡り始めた。
 特にすることもないので目の前を通る人々を眺める。平日の昼間ではあっても、やはり中心街の人通りは多い。
 ベビーカーを押す母親、携帯で話しながら足早に歩くサラリーマン、仲良さげな老夫婦、学校をサボったのか堂々と制服で闊歩する学生。
 様々な人々を見るだけでも飽きないものだと思っていると、次の通行人を目の端で捉えた。
 ヘビ柄のジャケットを来た、鋭い目をした男だ。
 男は何故かこちらを凝視していたようで、自分が相手を見た途端にピタリと視線が重なった。

「----ッ!!」

 突然、頭部に痛みが走りだす。
 痛みは一度では治まらず、次いで何度も自分の頭の中で暴れ始める。
 まるで万力で締め付けられているかのような激痛に、顔を思いっきりしかめた。

「ゴロちゃん!?」

 それでも、主人の言葉に自分が今運転中であると思い出す。
 再び前を向くと、すでに信号は青に変わっている。
 自分はどうなってもいいが彼や他人を巻き込むわけにはいかない。
 止むことがない激痛に視界を閉ざしそうになるのを堪えながら、何とか車を発進させて路肩まで移動させていく。
 安全を確認して車を停車させると、握りしめていたハンドルから右手を離し、頭部に当てる。
 相変わらず痛みは止むことなく、むしろ激しくなっているような気がした。

「ゴロちゃん、どうしたのよゴロちゃん!!」
「先、生……」

 ああ、主が心配している。
 仕事でも見せたことのない狼狽ぶりで、このままでは遅刻してしまうのに、自分の身を案じてくれている。
 早く立ち直らなければならない。
 順調な彼を遅刻などという下らない理由で煩わせるわけにはいかないのだ。
 ようやく病気も治ったというのにーーーー

(…………病気?)

 刹那、疑問が頭痛を忘れさせた。
 病気とはなんだろう。自分の主はずっと健康体だ。健康管理だって秘書である自分が完璧にこなしている。
 そうだ、自分が仕え始めたときだってーーーーそういえば、なぜ自分は彼のもとで働こうと思ったのだろう。
 忘れようのない記憶のはずなのに、まったく思い出せなかった。
 ますます、疑問と違和感が膨れあがっていき、それはすぐに限界を迎えた。

(違う……これは違う)

 いつの間にか、頭を悩ませていた激痛は右手の焼けるような鈍痛に変わっていた。
 そちらに目を向けると、赤い三画の文様が刻まれ始めている。
 そして、消え去った頭痛の代わりに失われていた記憶が濁流のように脳裏を流れていった。
 ライダーバトル、不治の病、倒れ伏す主。
 思い出せねばならないことも思い出したくないことも一緒くたとなり、一瞬で蘇っていく。

「……先生」
「……なに?」

 主を呼ぶと、先ほどまでの慌てようが嘘のように、落ち着いた声が返ってきた。
 顔は見ない。今、元気な姿を見たら泣いてしまいそうだから。
 それを疑問に思うこともなく、おもむろに運転席のドアを開ける。

「俺、行かないと」
「そう、気をつけてね」

 職務放棄ともいえる言葉を咎めず、穏やかな声で答えてくれた。
 現実ではもう聞けないその声に、思わず、決意が鈍る。ずっとこの平穏に浸っていたいと思ってしまう。
 だが、この世界は仮初めのものだと言い聞かせ、自分の弱音を切り捨てた。
 改めて、車外へと足を踏み出す。

「ゴロちゃん」
「はい」

 自分を呼ぶ声に、反射的に振り返ってしまった。
 主は、自分の主--北岡秀一は普段見せたことのない困ったような笑みを浮かべていた。

「あんまり、無茶しないでよ。するにしても自分のためにしてね」
「うっす」

 答えると同時に、自分--由良吾郎は走り出す。
 今度こそ振り返らないと心に決めて。
 ズボンのポケットに手を当てると、先ほどまではなかったはずの固い感触。
 大丈夫だ。不本意とはいえ主の遺してくれた力はここにいる。
 今はとにかく足を動かそう。急げ、急げ。時間はもう残されていない。

 ■  ■  ■

 吾郎がこの世界に来る前に覚えている最後の記憶は、ミラーワールドに落ちていた木片を拾うというものだった。
 心残りを晴らせずに旅立った北岡に代わり仮面ライダーゾルダとなり、彼の宿敵と決着を付けに向かう途中で見つけた木片。
 なぜ手に取ったのかは今もって分からないが、何とは無しにその木片に触れた途端、吾郎の意識は暗転していた。
 次に気が付いたとき吾郎は戦いに関する記憶などを忘れて、いつもどおり北岡の朝食を作っていた。
 彼が願い続けた健康体になった北岡の朝食を。


 走り始めてから十数分後、吾郎は目的地に到着した。
 さすがに息が荒くなるが構ってはいられない。すぐに眼前の建物を見据える。
 目の前にあるのは、自分の仕事場でもある北岡法律事務所だ。
 直感的に、自分のサーヴァントが召喚されるとしたら一番なじみ深いここだろうと思っていた。
 ポケットから鍵を取り出そうとした瞬間、邸内から眩い閃光が迸り、吾郎の目を眩ます。
 驚きはない。予選を突破した証として自分のサーヴァントが呼ばれたのだ。
 しばらくして光が収まると吾郎は鍵を取り出し、ドアを開けた。

「少しばかり遅刻だな」
「すいません」

 入った途端に聞こえた凛とした声に、反射的に頭を下げる。
 約束した覚えはないが、呼ばれた場に誰も居ないというのは誰だって不満だろう。

「うむ、では改めて名乗ろう。サーヴァントセイバー、ここに参上した。問おう、貴方が私のマスターか?」
「そうです」

 頭を上げて、相手を見る。
 視界に入ってきたのは、北岡のデスクの前に凜然と佇む女性だった。
 年の頃は二十代前半ぐらいか。
 ポニーテールに結い上げられ黄色のリボンで結ばれている赤味がかった髪に、美人よりも凜々しいと形容されそうな顔つき。
 赤紫色の衣服の上には白のジャケットが羽織られ、両前腕、腰元、つま先からくるぶしの上あたりまでは甲冑で覆われている。
 右手には彼女がセイバーのサーヴァントであることの証明である、薄紫色の片刃の長剣が握られていた。
 そして、何よりも強く印象づけられるのはその身から無意識で放たれる威圧感。
 事務所の構造上玄関に立つこちらが見下ろす形になっているのに、まるで遙か高みから見下ろされているかにも感じられる。
 武術の心得がある吾郎でさえ後退ってしまいそうな凄みのある雰囲気を、彼女は身に纏っていた。
 これがサーヴァント。聖杯戦争を共に戦う人知を超えた英霊の姿。

「さすがにそうジロジロ見られるのはあまりいい気分ではないな」
「あっ、すいません」

 再びの謝罪。
 サーヴァントとはいえ、初対面の女性にする態度ではなかった。
 秘書という仕事柄、どうしても相手を値踏みするように見てしまっていたようだ。

「まあいい。それで、ここに居るということは当たり前だが記憶は取り戻しているな?」
「はい」
「聖杯戦争についても?」
「大丈夫っす」
「そうか。では、名前を教えてもらえるか。基本的にはマスターとだけ呼ぶつもりだが、やはり名ぐらいは知っておきたい」
「由良吾郎っていいます」
「吾郎か。私はシグナム。クラスは先ほども言ったとおりセイバーだ」
「シグナムさん」
「真名を呼ぶのは控えろ。どこに敵の耳があるのか分からないぞ」
「すいません」 

 先ほどから自分は謝ってばかりだなと思いつつ、三度頭を下げる。

「いや、こちらこそ質問ばかりですまない。今度はそちらから何か聞きたいことがあったら聞いてくれ」

 そう言われて彼女への質問を考えてみる。
 聖杯戦争での方針、お互いの得意とする戦法と願いなど、質問事項はすぐにいくつも浮かんでくる。 
 しかし、そのどれよりもまずは聞いてみたいことがあった。

「あの、セイバーさん」
「なんだ」
「腹、減ってませんか」
「……何?」

 完全に予想外の問い掛けだったのだろう。
 今までとは打って変わった呆けた表情を、彼女は晒していた。

 ■  ■  ■

「どうぞ」
「餃子か」
「はい。うまいっすよ」

 十数分後、テーブル越しに対面に座った二人の間に、大きめの丸皿が置かれる。
 その上に乗っているのは香ばしい匂いを放つ数十個の焼き餃子。もちろん大皿の手前には酢醤油を入れた小皿も置いてある。
 記憶を取り戻しても仮初めの生活を送った事実は変わらないようで、たまたま昨日作っておいたこの餃子もちゃんと冷蔵庫の中に残っていた。
 本来は北岡の明日の昼食とするために用意していたものだが、この場で当人が食すことはないからと出したのだ。

「では、いただくとしよう」
「はい。どうぞ」

 餃子を箸で取り口に運ぶシグナムの表情からは何も読み取れない。
 サーヴァントだから食事は不要だというシグナムに対し、この方が話しやすいからと吾郎が説得したのだ。
 別に嘘ではない。いつもどおりの家事をこなして落ち着いて考えを纏めたかったのは本心である。
 彼女もそれほど強く拒むつもりはなかったのか、簡単に折れてくれたが、やはり機嫌を損ねてしまったのだろうか。
 これからを考えると、サーヴァントの機嫌を悪くするのはよろしくない。
 妙に緊迫した空気を感じながら、彼女が口にした餃子が呑みこまれるまで待った。

「……うまいな」
「でしょう」

 表情は変わらなかったが、その一言だけで全身の緊張が解けた。
 それ以上は何も言わず、再び彼女は餃子へと箸を伸ばす。
 自分も倣うようにようやく餃子を取り、口へと運ぶ。
 噛みしめて皮を破ると、餡から生み出された肉汁が口内に広がっていく。
 やはり美味い。
 この餃子のレシピはとある男から教えてもらったものだが、記憶を失っている間は自分で考えた物だと思っていた。
 その事も思い出せてよかったと内心で感じている。
 自分の主の競争相手ではあっても、あのお人好しな男の存在も簡単に忘れていいものではないのだから。

「セイバーさん」
「なんだ」

 しばらく無言のまま数個の餃子を食したところで、吾郎はシグナムに話しかけた。

「セイバーさんは、聖杯に何を願うんですか?」
「私の願いか」

 シグナムはしばし考えると、箸を置いてから口を開いた。

「ないな」
「え?」
「だからないんだ。少なくとも呼ばれる前は満ち足りていたと思っているし、心残りもない」
「だったら」
「安心しないでくれ。むしろ願いの無いサーヴァントの方が厄介だぞ」
「どうしてですか」
「考えてもみろ。どうしても叶えたい願いや目的があるならば多少は馬が合わないマスターでも仕えはするだろう。
 だが、願いが無いサーヴァントが相性の悪いマスターと組むと思うか?
 もし令呪を使って従えたとしても、そのような状態で優勝などとても望めないだろうな」

 シグナムの言葉に、吾郎は反論できない。
 確かに、命令を聞かないどころか契約すらしてくれないサーヴァントなど論外である。
 そのようなときのための令呪だろうが、ハンディキャップとして背負うには重すぎる。

「だから、マスター。貴方の願いを聞かせてほしい」
「俺の、願い」
「そうだ。その願いが私の意に適うものならばこの剣を貴方のために振るおう。
 だが、もし協力できない類のものなら、私はこの剣を自分の喉に突きつけなければならない」

 つまり、自害すると言っているのだ。
 そうならば自動的に吾郎の死も確定する。結果は変わらないのに自分に剣を向けないのは、彼女なりの情けなのかもしれない。

「サーヴァントの分際で何を言っているのかと思うかもしれないが、これは私自身の騎士としての誇りの問題だ。
 どうしても従わせたいのならさっきも言ったように令呪を使用してくれ。それで優勝できると思うのならな」

 考えるまでもない。切り札である令呪をここで消費するなどありえない。
 なので、彼女の鋭さを増した眼差しに吾郎を射竦められながら、頭を巡らせる。
 果して自分の願いは彼女の力を得られるものなのかと思案していく。 
 だが、いくら考えても答えはひとつだった。
 全てを伝える。この願いだけは僅かでもごまかしてはいけないのだと、吾郎は結論を出した。
 シグナムの目を見返して、はっきりと自分の願いを口に出す。

「俺は……俺の願いは、先生を生き返らせることです」
「先生?」
「俺の雇い主で、尊敬している恩人です」

 そうして、吾郎は語り始める。
 北岡との出会い、自分が秘書になった経緯、北岡が冒された病と、それを治すために身を投じたライダーバトル。
 自分が伝えられる限りのことを熱と思いの込められた口調で語っていく。
 最後に、北岡が自分の目の前で息絶えたと伝えると、吾郎の話は終わった。
 全てを聞き終えたシグナムは一度目を閉じると、

「食事を続けよう」
「え?」
「話の続きは食事の後だ。せっかくの料理を冷ますのも悪いからな」

 そう言うと、再び餃子をつまみ出した。
 まさかの答えに吾郎は何も言えなかった。
 今すぐ問い質そうかとも考えたが、黙々と箸を動かすシグナムは本当に食事が終わるまで答えてくれそうにない。
 仕方ないのでどこか釈然としないものを感じながらも、吾郎も箸を進めていく。
 こんなときなのに餃子の味は変わらずに美味かった。
 しばらくして皿の上から餃子が無くなり、ごちそうさまと言い終わった直後に、シグナムはその意志の強そうな瞳をもう一度こちらに向けてきた。
 目は逸らせない。ここで逸らしたら負けだとジッと彼女と視線をぶつける。

「マスター。いや、吾郎」

 急に変わった呼び名に驚きながら、彼女の言葉の続きを待つ。

「私からお前に言いたいことはいくらでもあるが、今は二つだけだ。
 一つ目は、お前の主への思いの強さは分かった。
 だから私はサーヴァントとしてもだが、同じ従者としてお前の願いを叶えるために全力を尽くす所存だ。
 そして二つ目。ある意味ではこちらの方が重要かもしれない」

 自分に協力してくれるという彼女の宣言に喜びを感じるが、それ以上に重要だという二つ目の発言に備えるために身を引き締める。
 無茶振りやわがままは北岡からのもので慣れているので、大抵は叶えられるという自信もあった。
 そして、たっぷり溜められてから放たれた彼女の言葉は、

「…………私は中華よりも和食の方が好みなんだが作れるか?」
「……は?」

 予想だにしない発言に呆気に取られる。
 その自分の表情を見て満足したのか、彼女は召喚されてから初めての笑みを浮かべた。
 ニヤリと表せそうな笑みを見て、それが先ほどのお返しだと理解すると、今度はこちらが苦笑いを浮かべてしまった。

「うっす。とびきり美味いのを作ります」
「そうか。期待しよう」

 返答と同時に差し出した手はしっかりと握り替えされた。

「分かっていると思うが、ここから先は茨の道だ。覚悟はできているな」
「そんなもん、ここに来るまでに済ませてます」
「ならいい」

 ここに二人の従者の契約は成された。
 互いの顔にあるのは微笑み。
 これから先の戦場では決して浮かべられないだろう表情を、二人は今このときだけはと浮かべていた。


【クラス】 セイバー
【真名】  シグナム@魔法少女リリカルなのはシリーズ
【属性】  中立・中庸

【ステータス】
 筋力:B 耐久:C 敏捷:B 魔力:B 幸運:C 宝具:A

【クラススキル】
 対魔力:C
 魔術詠唱が二節以下のものを無効化する。大魔術・儀礼呪法など、大掛かりな魔術は防げない。

 騎乗:C
 乗り物を乗りこなす能力。
 大抵の乗り物、動物なら人並み以上に乗りこなせるが、野獣ランクの獣は乗りこなせない。ただし悪魔に類する魔獣ならば乗りこなせることもある。
 ちなみに本人は普通自動車免許を取得している。

【保有スキル】

 カリスマ:C
 軍団の指揮能力、カリスマ性の高さを示す能力。団体戦闘に置いて自軍の能力を向上させる稀有な才能。

 単独行動:C
 マスター不在・魔力供給なしでも長時間現界していられる能力。
 生前において主の意志に反して独自に魔力の蒐集を行った逸話から付加されたスキル。
 Cランクならばマスターを失っても一日程度は現界していられる。

 守護騎士:B
 他者を守る時、一時的に防御力を上昇させる。 

 直感:C
  戦闘時、つねに自身にとって最適な展開を「感じ取る」能力。
また、視覚・聴覚への妨害を半減させる効果を持つ。

 仕切り直し:C
 戦闘から離脱する能力。また、不利になった戦闘を初期状態へと戻す。

【宝具】

『レヴァンティン』
 ランク:A 種別:対軍宝具 レンジ:2~50 最大捕捉:100人
 剣・連結刃・弓の3形態に変形するアームドデバイス。性格は忠実にして陽気。
 ただし今回はセイバーとして呼び出されたので弓形態であるボーゲンフォルムには変形できない。
 武器としての機能が非常に優れている反面、魔法補助能力はほとんど持ち合わせていない。
 圧縮魔力を込めたカートリッジをロードすることで、瞬時に爆発的な魔力を得る。カートリッジは少なくとも3発は装填可能。
 通常時は待機フォルムとなるミニチュアの剣の形状を取り、シグナムは束の先から鎖を繋いで、首に掛けている。

『紫電一閃』
 ランク:A 種別:対人宝具 レンジ:1~2 最大捕捉:1人
 レヴァンティンのシュベルトフォルムから出されるシグナムの決め技。
 レヴァンティンの刀身に魔力を乗せた斬撃で、威力もさることながら、強力なバリア破壊力を併せ持つ。
 また、炎が追加効果として付与されているが、これはシグナムとレヴァンティンの持つ「魔力の炎熱変換」による効果。
 漫画版では、召喚された赤龍を文字通りに真っ二つにしている。
【weapon】

『シュベルトフォルム』
 レヴァンティンの基本となる形状。
 片刃の長剣の形で、片手・両手どちらでも扱えるサイズとなっており、シグナムは通常戦闘の大半をこの形態で行う。
 カートリッジロード時は刀身の付け根にあるダクトパーツをスライドさせ、ロードと同時に排莢を行っている。
 この状態でカートリッジロードすることで、炎を纏うことができる。

『陣風』
 シュベルトフォルムの刀身から衝撃波を打ち出す攻防一体の斬撃。

『シュランゲフォルム』
 直訳すると「蛇(Schlange)形態」。レヴァンティンの中距離戦闘形態である。
 いくつもの節に分かれた蛇腹剣の形態。 公式に曰く「鞭状連結刃(れんけつじん)」
 伸びた刀身はシグナムの意志で操ることができる。 また、A'sのOPで見せているように、相当な長さまで伸ばすことが可能。
 中距離戦闘の他に、シュベルトフォルムにおける斬撃の死角を補ったり、立体的な攻撃が可能となり、戦闘の幅を大きく広げる。
 ただし、この状態のときは、刀身のコントロールで手一杯になるのと、当然ながら刀身による受けが出来ないため、大幅に防御力が低下する。
 変形時にカートリッジを1個消費する。

『シュランゲバイセン』
 シュランゲフォルムから繰り出される攻撃の総称。
 シュベルトフォルムでは不可能な範囲や、中距離への攻撃が可能。敵の移動、機動力も削ぐ事が出来る。

『鞘』
 レヴァンティンが戦闘時以外に待機フォルムを取る事ができるため、本来の鞘としての使用はほとんど見られない。
 必要に応じてシグナムが手元に取り寄せていると思われる。
 レヴァンティンの刀身を鞘に収めることで、魔力を圧縮する圧縮機としての効果がある。
 また、刀身と同様の強度があり、シグナムの魔力を通すことも出来る。
 このため、防御魔法を纏わせて左手で盾のように攻撃を受け止め、弾くことも可能である。
 シュランゲフォルムでの防御力低下という欠点をこれによって軽減することができる。
 また、ボーゲンフォルムへの変形時にも使用するが今回は変形できないので関係ない。

『飛龍一閃』
 鞘にレヴァンティンを収めた状態でカートリッジをロードし魔力を圧縮後、
 シュランゲフォルムの鞭状連結刃に魔力を乗せ撃ち出すミドルレンジ対応の決め技。
 本来は斬撃だが、砲撃に相当するだけのサイズと射程がある。魔力と連結刃の同時到達によって高い貫通力を持つ。

『騎士甲冑』
 魔力で作られた防御服。デザインは八神はやてによるもの。

『パンツァーガイスト』
 シグナムが使用する防御魔法。全身を纏うタイプの装身型バリアで、使用時はシグナムの魔力光で包まれる。
 魔力攻撃に対する圧倒的な防御力を誇り、全開出力になれば砲撃クラスの攻撃も防ぐ事が可能となる。
 ただし、全開出力維持の魔力消費が極めて大きい他、攻撃中は全身防御ができない事から高度な運用技術が必要となる。

【人物背景】
 闇の書とその主の防衛プログラムである守護騎士ヴォルケンリッターの将たる『剣の騎士』。 闇の書の意志による二つ名は『烈火の将』。
 騎士道精神を貫く武人で、愛剣のアームドデバイス『レヴァンティン(Laevatein)』を手に戦場を駆ける、凛々しいという言葉が似合う美女。
 外見年齢は19歳で、ロングストレートの髪を普段はポニーテイルにくくっている。
 元々は感情もなくただ命令を遂行するだけのプログラムだったが、『最後の夜天の主』八神はやてがマスターになってから人間扱いされ、
 以後急速に人間らしさを見せるようになった。
 ベルカ式らしく近接主体だがわりと手数で勝負するタイプ。
 また、魔力を物理的な炎に変換する資質を持っており、このため「紫電一閃」をはじめ、彼女の技には炎を伴うものが多い。

【サーヴァントとしての願い】
 特にない。
 強いてあげるならばマスターの願いが意に適うものなら協力すること。

【基本戦術、方針、運用法】
 基本的にシグナムが前線を担い、ゾルダに変身した吾郎が後方からの援護を担当する戦法になる。
 ただし吾郎自身は仮面ライダーとしての戦闘経験は無く、重火器の扱いにも慣れていない。
 更にシグナムも一般人である吾郎からの魔力供給は期待できない点がネックとなる。

【マスター】 由良吾郎@仮面ライダー龍騎

【参加方法】
 ミラーワールドで偶然ゴルフェの木片を拾う

【マスターとしての願い】
 北岡秀一の健康な状態での蘇生。

【weapon】
『ゾルダのデッキ』
 仮面ライダーゾルダに変身できるカードデッキ。
 契約モンスターであるマグナギガは呼び出せるが、この世界で自身も鏡の中に入れるかは未確認。

【能力・技能】
 中国拳法に似た我流の格闘技を会得しており、その実力は屈強な男五、六人を一人で相手にできるほど高い。
 更に料理はプロ級の腕前であり、他にも散髪や怪我をした北岡の代理として依頼人との商談を任されるなど、何でもそつなくこなす。
 作中で判明した唯一の苦手として口笛を吹けなかったが、後に克服している。

【人物背景】
 スーパー弁護士北岡秀一の秘書兼ボディーガード。
 とある傷害事件に巻き込まれたところを北岡の弁護で救われるが、その直後に彼の不治の病が発覚。
 自分の弁護を引き受けなければもっと早く病を発見できたのではとの罪悪感と恩返しの気持ちから、彼の秘書となる。
 その後は北岡の右腕として仕え続け、彼の知り合いで唯一ライダーバトルの存在を明かされるほどに信頼される。
 吾郎自身も恩返しの範囲を超えて北岡を慕っていき、その忠誠心は北岡の宿敵である浅倉威を一度は轢き殺そうとしたほどに強い。
 長身、強面、無愛想と警戒しかされない外見をしているが、寡黙ではあるがその内面は誰にでも優しい好青年である。