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「あらら、やっぱり嵌められたか」

目の前に写る、人知を超えた奇跡の存在。
一生を生きる内、この神秘的な光景を目に焼き付けることの出来る人間など、何人居ようか……。
しかし、アカギの目はセイバーを見ながらも、頭はこの場に呼ばれるまでの事を思い返していた。
始まりはあの男、悪徳警官安岡……アカギの対局場を用意するなど、通称セッティングパパと呼ばれる男……!

『アカギ、お前に渡したいものがある』

現実世界での最後の記憶…それは、安岡から渡された妙な木片を受け取った時のこと。
瞬間、場面は反転…。聖杯戦争という名の新たなゲームに、アカギは参戦を余儀なくされた……。
本戦に進むまでの予選をアカギは突破、今まさに…サーヴァントの召喚…契約を行おうとしている……!!

「―――サーヴァント、セイバー。召喚に従い参上した」

「ククク…なるほど、これがサーヴァント……!」

「問おう。貴方が、私のマスターか」

そしてアカギ、引き当てる…! 最も優れし最優のサーヴァント、セイバーを……!!
触媒無しの、何が来るか分からないリスキーな召喚。しかしアカギこれを難なくクリア……。

「ああ…俺がマスターらしい……」

月光の如く、煌く金髪…宝石のような碧眼…透き通るような白い肌…圧倒的外国人……!
セイバー、真名をアルトリア・ペンドラゴン……かの騎士王アーサー。サーヴァントとして不足なし……。
アカギ、肯定……! 自らをマスターと告げる。マスターの証、右手に浮いた三つの令呪を掲げ……!

「では、マスターご指示を」
「ククク…あんた、聖杯が欲しいのか?」
「っ!? 何を……?」

アカギ、セイバーをスルー…。口にしたのは、初歩的な質問……。

「私が、聖杯に望む願いが知りたいのですか?」
「違うな…。そんなことは、どうだって良いんだ。ようは、あんたは聖杯が欲しいのか、それが知りたい……!」
「無論です。私は…聖杯が欲しい……!!」

当然、答えはYES…。セイバーの掲げる願いに聖杯は必須……。
あまりにも、する意味のない問答…セイバーにアカギへの疑念沸く。

「なるほど、ならもう少し頭を使った方が良い……」
「それは、どういう意味……!?」
「聖杯戦争…これを馬鹿正直に勝ち抜いたとして…どうして奴らが大人しく、聖杯をこちらに渡すと思う……?
 騙されるなよ……。あんた、もう二度目だろ」
「なっ!?」

セイバー、見抜かれる……!!
二度目の参戦…一度目の敗退……。アカギ、見通していた……!!

「分かっていたのですか……。私が、以前にも聖杯戦争に呼ばれたことを……?」
「見れば分かる…。一目瞭然……! 
 あんたは最初、俺がマスターだと知った後、指示を煽いだ。
 もし初参戦なら、もう少し様子を窺っても良い…。
 英霊といえど元は人間。例え聖杯から知識を与えられようが、見たことがないものに参加すれば、それこそ教科書に載るような時代の人間が現代に来るんだ。僅かながら、そこには物事を観察する時間が生まれる。
 だが、あんたにはそれはなかった。寧ろその逆…! 掛かる手間を全て省き、戦いの準備を済ませようとする……。手馴れていた」

セイバー、驚愕……。アカギの洞察力、恐るべし頭の切れ……!

「見事です。流石だ…。時代が時代なら、貴方は良い軍師になれる。
 故に聞きたい。貴方は、この戦いで聖杯は得られないと…?」
「単純に考えて、奴らのメリットが薄い。
 なるほど、願いを賭けた殺し合い。盛り上がることは必然…! しかし、運営が得るであろう見返りと、俺達が得る見返り……!
 どちらに価値があると思う……? 当然…後者……!」
「つまり、この運営は…」
「ああ…恐らくは、俺達が殺しあうことで現れるであろう聖杯……。こいつが出来た瞬間、用済みってことも…ありうるってことだ」

まあ、あくまで仮説の一つだが。とアカギは付け加えながらもその説得力は重い…。
主に裏切られたばかりのセイバーが、疑いを持つには十分過ぎた。

「仮にだとするなら…私は……」
「ククク…セイバー、落ち込む事もないだろ?」
「なんですって……」
「奪えばいい。奴らが俺達を切り捨てるのなら、その瞬間逆に俺らが奴らを刺す。
 簡単な話じゃないか」
「え…?」

アカギが提案した意外な解決策。
それは強奪……! 

「で、でも…運営は主催は……私を従える令呪を……!」
「つくずく的が外れてるな、セイバー。
 どうせ後には退けないのなら、とことん進んでしまえばいい。
 結局、切り捨てられるなら……反旗を返して死ぬか、無抵抗で死ぬか」

言われて思い出す。セイバーの願い使命を……!
過去を変えたい。王の選定をやり直す……。その願いの為ならば……!!

「私は…勝ちたい……! 勝たなきゃ嘘だ…。そして国を……!!」

セイバー決意……! 泥を啜ろうとも、地を這おうとも必ず勝つ……!

「マスター…私は聖杯が欲しい……! 何としても!! マスター! 契約を!!」
「良いだろう。契約だ」

セイバーとアカギ、契約完了…! 晴れてマスターとサーヴァントとして聖杯戦争…参戦……!!

「マスター改めて指示を―――」
「その前に……。やっぱり、こいつは要らないな」
「え?」

アカギ、令呪の刻まれた右腕をかざす。

「―――令呪を三角重ねて命じる。セイバー、好きに行動しろ」

それは、マスターとして有り得ぬ愚考……!!
令呪の…実質的破棄……!

「な、馬鹿な……」

セイバー、解放!
実質、ほぼ何の制約も無く。彼女はサーヴァントの力を存分に振るえる。
それこそ、マスターを組み伏せ、限界の錨がわりにする事も可能!

「あ、貴方は…自分が何をしたか、理解しているのですか……!!」
「ククク…俺は元々、聖杯戦争なんて茶番に興味は無い……!
 俺からすれば、こんなのはまだ予選の内……。ここに居る連中、全員倒したところでそれは偽りの勝利……!
 真の勝利は…その先にある……!!」

理解不能。最早異次元、発想からして先ず違う。

「この聖杯戦争…自身の意思で参加したものが何人居ると思う?
 自ら望まぬどころか、そもそも戦いすら何も想定していない弱者など倒しても、それは勝利じゃない。
 ハイエナ…三流、いや五流もいいとこ……!」
「つまり、貴方は……主催者達と戦うと?」
「ああ、狂気の沙汰程、面白い!」

理屈は理解した。
しかし、まだ不可解……! 何故、令呪を破棄する必要があったのか。

「その為には、与えられた主従、偽りの結束なんて要らない。
 ククク…なるほど、お前は当たりだったみたいだ」

セイバーは我に返る。
今、試されたのだ自分は、アカギに……! 自らのサーヴァントたるか。主催者と戦う僕、足り得るかを……!
令呪という束縛をなくした今、セイバーという存在を図る為に、その身を、命を張って試したのだ。

「行くか。セイバー、聖杯を取るんだろ?」

もしも、セイバーがアカギを裏切っていたら、アカギはどうしていたのか。
何か策はあったのか、手立てはあったのか。
いや違う。何も無かった筈だ……。

尋常ではない。異常だ。狂ってる。
この男は、人の思考をしていない。人ならざるサーヴァントを以ってしても測り得ぬ、もっと別の何かだと。

(私は……とんでもないマスターを持ってしまったのか)

今ここに。
後に、正史であれば「神域の男」といわれた男の聖杯戦争が幕を開ける……!

【CLASS】セイバー
【真名】アルトリア@Fate/stay night
【パラメーター】
筋力B 耐久C 敏捷C 魔力B 幸運A 宝具C
【属性】
 秩序・善 
【クラススキル】

対魔力:A
A以下の魔術は無効化。事実上、現代の魔術で彼女を傷つけることは不可能。

騎乗:B
大抵の動物を乗りこなしてしまう技能。幻想種(魔獣・聖獣)を乗りこなすことはできない。

【保有スキル】

直感:A
戦闘時、未来予知に近い形で危険を察知する能力。

魔力放出:A
身体や武器に魔力を纏わせて強化して戦う技能。

カリスマ:B
戦闘における統率・士気を司る天性の能力。一国の王としては充分すぎるカリスマ。

【宝具】
『風王結界(インビジブル・エア)』
ランク:C 種別:対人宝具 レンジ:1~2 最大補足:1個

『約束された勝利の剣(エクスカリバー)』
ランクA++ 種別大軍宝具 レンジ1~99 最大補足1000人

【weapon】
なし

【人物背景】
ブリテンの伝説的君主・アーサー王その人。
第四次終了後から参戦。
まだ腹ペコ王には目覚めていない。

【サーヴァントとしての願い】
王の選定をやり直す

【基本戦術、方針、運用法】
一先ずマスターの方針に従う。



【マスター】
赤木しげる@アカギ ~闇に降り立った天才~
【参加方法】
木片をセッティングパパから貰った。
【マスターとしての願い】
主催を倒す。
【weapon】
無し。
【能力・技能】
麻雀・その他ギャンブルの天才。才気・精神性・運量、その全てが常軌を逸しており「悪魔」と比喩される。
後に「神域の男」「鬼神」「百年に一人の天才」「転ばずの赤木」といわれ、数えきれないほどの伝説をもつほどである。
【人物背景】
独自の死生観を持ち、自らを半死人と評す程に生への欲求を感じられず、死への恐怖を感じない自分を異常者。
【方針】
自ら、進んで参加した者、強者との戦いに興味はあるが、聖杯戦争自体に興味は無い。