紅月カレン&アサシン ◆F61PQYZbCw


 世界は嘘で満ちていて安らげる場所など存在しなかった。
 人は誰しも仮面を付けて生きている、嘘で顔を隠す。
 どれだけ親交を深めようと、絆を強く結ぼうと所詮は嘘で創られた虚構。
 隣の人も友達も幼馴染も恋敵も親友も。全員が全員だ、心に仮面を付けていた。


 そんな世界に一人抗う男性がいました。
 その男性は全ての世界と根源に立ち向かうため人生に仮面を付けたのです。
 彼は力を手に入れ、出会い、偽り、別れ、決別……数々の運命に叛逆を起こしてきました。
 そして彼は辿り着くのです、全ての真実、世界から嘘を失くす優しい嘘を。


 彼は世界に悪を偽りました、それも自分を悪の皇帝に添えて。
 最悪とまで呼ばれながらも彼は偽り続けました。亡くなってしまった人のためにも退けないのです。
 多くの犠牲を、彼のために多くの犠牲が生まれました。彼だけが幸せになるなんて不可能。
 舞台を整えた悪は幕を下ろすために盛大なパレードを企画しました。
 戦争は勝ったほうが正義です。負けた人たちは悪で殺されてしまいます。
 ああ! その時でした、仮面の騎士が悪の皇帝を倒しに駆けつけたのです!!


 仮面の騎士は悪の皇帝の部下を退け彼を追い詰めました。
 握られた剣は彼の身体を貫き、そして……悪の皇帝はこの世から姿を消しました。
 この世から悪が亡くなった事によって世界の人々は前を向いて進み始めたのです。
 心が一つになった瞬間なのです。『悪』という共通の敵が消えた事によって。
 これでよかった、これでよかったのです。世界に平和が訪れた、これが歴史なのです。


 その背景に反逆の王子の功績があったこと決して表に出ることはありません。
 世界は平和になった、それが全てです。
 この世で一番優しい嘘が世界を導いた――それでいいのです。


――――――


――――


――


 ここはとある部屋、マンションの一室。
 リビングに置かれたテーブルの上にはコーヒーとサンドイッチが二人分。
 小腹が空いたこの時間に合うセットなっているものの夜も遅いため健康には良いと言えない。
 それでも彼女と少年は手に取りサンドイッチを食していた。

「マスター、そんなにがっつくと太るぜ?」

「ん!? アンタそれでもサー……まぁいいよ」

 同じ部屋で食事を摂る男女。外から見れば仲の良い兄弟と言った所だろうか。
 だが彼女達は出会って何年といった仲ではなく他人、全くの他人と言っても差し支えない。
 関係は世間一般に表す主従、女が上で男が下。まるで現代社会の一部を反映しているようだ。
 この世界は一般と呼べる世界ではない。無論改めて説明する必要は無いが此処は『方舟』。
 空間に招かれたマスターである女性とそれに選ばれた少年のサーヴァント。
 白い髪の少年はマスターである女性に歳相応な生意気を口走る。

 対するマスターも反論しようとするも既に馴れてしまった。そのまま流す。
 本来ならば聖杯戦争は願いを懸けた無慈悲な争いだ。
 マスターである女性も相応の願いと覚悟を持ってこの戦争に――。

「でもマスターは巻き込まれたんでしょ? 折角の良い機会なのに願いが特に無いってさ」

「仕方ないんだって……写真を見ていたら急に方舟? ワープしてアンタが居たんだから」

 マスターはコーヒーカップを摘みながら愚痴のように言葉を零す。
 彼女は生徒会室で懐かしい写真を見ていた、ただそれだけだった。
 彼女はその時知る由もなかったがフォトフレームに使われていた木が媒体だったのだ。
 共鳴した結果彼女は召還され目の前の少年――アサシンと出会った。
 不思議な事にルールや地名、単語などは頭の中にインプットされており逆に不安を煽る。

「あたしは帰りたい……でもそれで人を殺すってのは絶対にしたくない」

「襲ってくる奴には?」

「不可抗力って話でしょ?」

「だよね。おねーさんが俺のマスター何だし守るさ。不可抗力ってやつでね」

 願いは無いと言ったら嘘になる。彼女にはもう一度会いたい存在が居る。
 けれどそれは叶わない――叶えてしまっては彼が再度道化になってしまう。
 一度死んだ彼を蘇生したところで世界は変わらない。しかしそれでは彼の覚悟が無駄になってしまう。
 その身を持って世界を導いた彼が生きていては何の意味も持たない茶番となってしまうから。

「俺こう見えても強いんだぜ?」

「はいはい、期待させていただきますアサシン君」

「……へへっ」

 少年のクラスはアサシン。殺し屋とも表せる悪の代名詞だ。
 見た目は少年、実際も少年だが闇の世界に大きく身を浸しておりアサシンと名乗るには充分過ぎる。
 笑う笑顔の裏側に。潜む心は何色か。それが表に出る時――確実に何かが脱落するだろう。

(ルルーシュ……あたしはこんな場所でも強く生き残ってみせるよ)

 彼女もまた不可思議な出来事には馴れておりこの聖杯戦争にも一般人よりは困惑していない。
 果たす願いは在る、しかしそれを叶えることは彼に対する冒涜だ。

 この場所から元の居場所へ生還する――それが彼女の願い。
 彼が導いたあの世界には色々な因果が絡まった。それでもあの世界が彼女の居場所だ。
 他人を殺す気などない。だが黙って殺されるつもりもない。
 逆境は慣れている、覚悟も持ち合わせている。黒の騎士団を甘く見るな、壁に掛けてあるバンダナを見つめ決意する。

「アサシンはどうするつもりなの?」

「マスターがそれ聞くの? 基本任せるつもりだけど邪魔する奴や襲ってくる奴は殺す。
 俺だって黙って殺されるつもりはないし……サーヴァントって時点で殺すも何も関係ないけどね」

 殺す。目の前の少年は簡単にその単語を口にした。
 彼曰く「家庭の事情」で殺し屋家業を営んでいたらしい。
 その証拠に見せられたのが足音だ。彼の足音は無音に近く「必殺」を連想させる。
 普段なら疑うのだが状況も状況だ。インプットされた記憶と照合しても少年がサーヴァントで間違いない。

「殺すって……仕方ないけど、さ。でもサーヴァント相手にね?
 なるべくマスターは殺してほしくない、相手が黒なら別だけどね」

「マスターってロボットのパイロットって言ってたっけ。そこら辺割り切れる人でよかった。
 ……まぁ、改めてよろしくな!」

 こうして一つの出会いが因果を超えた新たな運命を創り上げる。
 この物語は何処へ進むのか、進まないのか。
 分かることは唯一つ――その道は黒く染まっていることだけ。



【マスター】紅月カレン@コードギアス 反逆のルルーシュR2
【参加方法】『ゴフェルの木片』により召還、本人の意志ではなく巻き込まれた形。
      (生徒会室に置いてあるフォトフレームが木片で構成されていた:
【マスターとしての願い】元の世界への生還。

【weapon】なし。

【能力・技能】KMFと呼ばれる機動兵器の操縦に関しては天性の才能とそれに見合う努力を持っている、

【人物背景】ブリタニアに対する反帝国活動を兄と共に行っていたが兄が他界。
      その後はゼロと呼ばれた軌跡の男との出会いにより彼女の運命は大きく動く。
      黒の騎士団ではエースとして活躍、時代の戦乱を最後まで駆け抜けた。    
      物語とも呼べる歴史と世界の裏側に関与している一人でも在る。

【方針】聖杯戦争を勝ち抜き元の世界へ生還する。なるべく戦闘は起したくないが『しない』わけではない。


【クラス】アサシン
【真名】キルア=ゾルディック@HUNTER×HUNTER
【パラメータ】筋力C 耐久C 敏捷B 魔力D 幸運B 宝具C+
【属性】混沌・中庸
【クラス別スキル】
 気配遮断:B…サーヴァントとしての気配を断つ。隠密行動に適している。完全に気配を絶てば発見することは非常に難しい。
【保有スキル】
 暗殺術:B…幼い頃から暗殺術を家庭内で叩きこまれた。相手を殺す技や気配を絶つ技術、拷問に対する耐性を持っている。
 電撃耐性:B…幼い頃から拷問の一環として電気を浴びてきたためある程度の耐性がある。

【宝具】

『念能力』
 ランク:C 種別:対人宝具 レンジ:1~20 最大捕捉:1~20
 オーラを自在に操る能力。己を強化したり特殊な技に派生することも出来る。
 中でもキルアは電撃の扱いに長けており下記の通り派生する。
 『雷掌』
  両手からスタンガンのように高圧電流を発する。生身の人間だと死ぬのは間違いないだろう。
  サーヴァント相手に殺傷能力は期待できないが動きを止めるには充分な電圧を秘めている。
 『落雷』
  空中から地上の相手に落雷のように電撃を落とす。電圧を放出すればする程範囲と威力が上がる。

『絶』
 ランク:B 種別:対人宝具 レンジ: 最大捕捉:
 念能力の一種だがアサシンとの親和性により個別宝具となった。
 全身から溢れるオーラを絶つ事によりその気配を遮断し相手から察知されにくくする。
 この時には通常よりも自然回復速度が大幅に上昇するため緊急手段としても使用可能。
 宝具発動時はスキル気配遮断が一段階ランクアップする。

『神速』
 ランク:B 種別:対人宝具 レンジ:1~50 最大捕捉:1~30人
 念能力の派生技であるが代名詞のため個別宝具となった。
 己の身体に電撃を流し込み身体能力を向上させる。発動時は筋力、敏捷が一段階ランクアップする。
 この状態だと念能力の技は下記の通り派生する。
 『電光石火』
  電撃を帯びたことにより己の筋肉を自分で動かす事が出来る。 
  これにより普段よりも圧倒的な初速を出す事が可能となりこの瞬間のみ敏捷のステータスが更に一段階ランクアップする。
 『疾風迅雷』
  脳で認識するよりも速く相手に対して反撃を行う。
  近距離戦闘に関しては多いなアドバンテージとなるだろう。

【weapon】
『ヨーヨー』…2つ所持。特別な合金で出来ており重さは一つ50kgある。

【人物背景】
 伝説の暗殺一家の子どもとして生まれ幼い頃から幼いころから暗殺者としての英才教育を叩き込まれる。 
 その才能は圧倒的で自他共に認められており、一家の後継者として見られている。
 友人と呼べる存在は少なかったがハンター試験で出会ったゴンを始め、レオリオ、クラピカなどの友だちが出来る。
 それがきっかけで親交を深みやがては世界を守る(広域的に捉えて)運命に導かれる


【サーヴァントとしての願い】
 現段階では不明。

【基本戦術、方針、運用法】
 基本はマスターに従う。だが襲ってくる相手には容赦するつもりはない。
 アサシンのスキルと持ち前の技術を活かした暗殺を中心に。しかし正面からの戦闘でも対応する。
 マスターの目が届かない所ならば『遊ぶ』つもりでいる。