クマ&キャスター ◆JEU0nKNmAc




――頭の中に霧がかかったようだ。


「クマは……クマは……」


――何か、大切な何かを忘れているような気がする。


「みんな、そうだクマ……誰かがいたんだクマ……」


――まるで霧の中を歩いているようで、どこへ行けばいいのかわからない。


「クマは……クマは……」


――思考の霧の向こうに、求めている何かがきっとある。


「クマは……」


――今すぐに思い出さなければならない。


「クマは……!」


――己が何者であるのか、己が己であるための繋がりを。


「ペ・ル・ソ・ナ」


――繋がる絆がくれた、その力を。




「クマァァァァァァァァ!!!!」




己の内より沸き出でる力。
光の粒子をまとい、精神が生んだ力のビジョンが出現する。
その名はぺルソナ、キントキドウジ。
そしてその使い手の名は――、




「クマは…………クマ、クマ!」




◆◆◆◆

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                    _,,-一=ェ_
                   イ  _  `、
             _,.一⌒ ̄ ̄  ∠  ヽ,  ',
        __/          ヽ, l   l
      /   ,             v'  ノ
     /   ヘ /               /
     l   l イ                ',
     l   ヽ_|          ●     l  「――ようやく思い出したか、愚鈍なマスターめ」
     ヽ,        ● ,ィェ--、    |
       ヘ,,_....     " ヾノ ,',    l_
       /   ';     (ー一^`フ /   /  `ヽ.
      /     '、    `ー二ニノ   ,イ     ヽ
      |      ヽ、__ェニ=-一"´        ヽ
      |         ヽ <              l



◆◆◆◆


「あいえええええええええっ!?」

突如、現れた謎のぬいぐるみに驚き、クマは反射的に飛び退る。
だが、ぬいぐるみはそんなクマの反応を嘲笑うようにため息をつく仕草をした。
そして決断的なオジギを決めたのである。


「――ドーモ、クマ=サン。キャスターです」


クマは一瞬、いや数瞬ばかり呆気にとられていたが、日頃の接客アルバイトの成果か、どうにかかろうじてアイサツを返すことができた。

「ど、どーも。クマだクマ……」
「ふん、最低限の礼儀くらいは知っているか。アイサツもできぬようなシツレイがあれば見捨てているところだが」

キャスターと名乗ったぬいぐるみは、そういいながら首を振って肩をすくめるジェスチャーをとった。
その外見のせいで何ともコミカルだが、対するクマはこうもあからさまに馬鹿にされるのも面白くない。

「き、君はクマのサーヴァントだクマ?」
「うむ、その通りだ。改めて確認するぞマスターよ。聖杯戦争の件に関しては一通り思い出しているな?」
「ち、ちょっと待ってくれクマ……一気に色々頭の中に流れ込んできて混乱するクマー……」
「さっさとするのだマスター。今ここですぐ他のマスターに襲われることもありうるのだぞ」

大小ふたつのぬいぐるみがトークする不可思議な光景。
はたから見ればクマも着ぐるみにしか見えないが、キャスターにいたっては30cmほどのぬいぐるみである。
自分よりはるかに小さいキャスターのまたもや高圧的な態度に、クマもさすがに一言言い返したくなった。

「……キミ、なんか偉そうだクマ。クマがマスタークマよ! マスターに対してリスペクトを要求するクマ!」
「偉そうではない。偉いのだ。マスターは私の魔力タンクでさえあればよい。さすれば勝利という名の美酒のおこぼれに預からせてやろう」
「カッチーーーーン!」

大して大きくもない堪忍袋の緒が切れた。
クマの内から、もう一人の人格のビジョンたるペルソナが出現する。

「そんなちびっこいぬいぐるみのくせして偉そうにも程があるクマ! 令呪を使うのももったいないからクマが実力で教育的指導だクマ!」
「ほう、令呪は使わないと。いいのだね、マスター?」
「お前みたいなよわっちいクマには必要ないクマ!」
「ふむ、その思考は愚かという他ないが、結果として令呪を無駄に使ってもらっては後々こちらも困ることになるやもしれぬ。
 よかろう、手加減してやろうではないか。かかってきたまえ」

繰り返すがキャスターは約30cmのぬいぐるみである。
そんな彼を完全に舐めてかかったクマは気づくこともなかった。
その一見コミカルなカラテの構えに、隙が微塵も無かったことに。


◆◆◆◆


「イヤーッ!」「クマーッ!」「イヤーッ!」「クマーッ!」「イヤーッ!」「クマーッ!」「イヤーッ!」「クマーッ!」
「イヤーッ!」「クマーッ!」「イヤーッ!」「クマーッ!」「イヤーッ!」「クマーッ!」「イヤーッ!」「クマーッ!」
「イヤーッ!」「クマーッ!」「イヤーッ!」「クマーッ!」「イヤーッ!」「クマーッ!」「イヤーッ!」「クマーッ!」
「イヤーッ!」「クマーッ!」「イヤーッ!」「クマーッ!」「イヤーッ!」「クマーッ!」「イヤーッ!」「クマーッ!」
「イヤーッ!」「クマーッ!」「イヤーッ!」「クマーッ!」「イヤーッ!」「クマーッ!」「イヤーッ!」「クマーッ!」
「イヤーッ!」「クマーッ!」「イヤーッ!」「クマーッ!」「イヤーッ!」「クマーッ!」「イヤーッ!」「クマーッ!」
「イヤーッ!」「クマーッ!」「イヤーッ!」「クマーッ!」「イヤーッ!」「クマーッ!」「イヤーッ!」「クマーッ!」
「イヤーッ!」「クマーッ!」「イヤーッ!」「クマーッ!」「イヤーッ!」「クマーッ!」「イヤーッ!」「クマーッ!」
「イヤーッ!」「クマーッ!」「イヤーッ!」「クマーッ!」「イヤーッ!」「クマーッ!」「イヤーッ!」「クマーッ!」
「イヤーッ!」「クマーッ!」「イヤーッ!」「クマーッ!」「イヤーッ!」「クマーッ!」「イヤーッ!」「クマーッ!」
「イヤーッ!」「グワーッ!」「イヤーッ!」「グワーッ!」「イヤーッ!」「グワーッ!」「イヤーッ!」「グワーッ!」
「イヤーッ!」「グワーッ!」「イヤーッ!」「グワーッ!」「イヤーッ!」「グワーッ!」「イヤーッ!」「グワーッ!」
「イヤーッ!」「グワーッ!」「イヤーッ!」「グワーッ!」「イヤーッ!」「グワーッ!」「イヤーッ!」「グワーッ!」
「イヤーッ!」「グワーッ!」「イヤーッ!」「グワーッ!」「イヤーッ!」「グワーッ!」「イヤーッ!」「グワーッ!」
「イヤーッ!」「グワーッ!」「イヤーッ!」「グワーッ!」「イヤーッ!」「グワーッ!」「イヤーッ!」「グワーッ!」
「イヤーッ!」「グワーッ!」「イヤーッ!」「グワーッ!」「イヤーッ!」「グワーッ!」「イヤーッ!」「グワーッ!」
「イヤーッ!」「グワーッ!」「イヤーッ!」「グワーッ!」「イヤーッ!」「グワーッ!」「イヤーッ!」「グワーッ!」
「イヤーッ!」「グワーッ!」「イヤーッ!」「グワーッ!」「イヤーッ!」「グワーッ!」「イヤーッ!」「グワーッ!」
「イヤーッ!」「グワーッ!」「イヤーッ!」「グワーッ!」「イヤーッ!」「グワーッ!」「イヤーッ!」「グワーッ!」
「イヤーッ!」「グワーッ!」「イヤーッ!」「グワーッ!」「イヤーッ!」「グワーッ!」「イヤーッ!」「グワーッ!」



◆◆◆◆


………………………………数分後!

わずかな時間のうちに数百に及ぶカラテ・ラッシュを交錯させた結果、立っていたのはキャスターである。
クマは大の字で地面に伏し、キャスターの足に踏みつけられる羽目に陥った。

「ぐ、ぐ、ぐうううううう…………クマ…………」
「さっき言ったとおり、手加減はしておいた。私の強さがわかっていただけたかね?」
「く、屈辱だクマー……!」

クマは踏みつけられながら、その大きな目と同じ幅の、滝のような屈辱の涙を流す。
キャスターはそれを確認して溜飲が下がったか、クマの頭部を踏みつけていた足を離した。
そして先ほどとはうってかわった猫なで声でささやいてくる。

「……心配することはない。私とマスターはこの聖杯戦争において一心同体。マスターが死ねば私も滅びるのだ」
「……」
「故に私は君の味方だ……それは信じていただきたい。叶えたい望みがあるのだろう?」

マスターもサーヴァントも、叶えたい願いがある。だからこそ召喚されたのだ。
クマには――仲間がいる。
だが、その仲間たちはいつまでクマと一緒にいてくれるのだろうか。
そもそもクマは自分自身が何者であるか分からない。
最初からマヨナカテレビの中にいたということは、もしかしたら自分は人間ではないのではないか?
もしそうであるなら、仲間たちと一緒にいることはできなくなってしまうのではないか?
今までその不安について考えないフリをしていただけだったのではないか?

「クマは……クマは……」
「不安になるのも無理はない。だが私と君がサーヴァントとマスターの契約を結んでいる限り、私は味方だ」
「キャスター……」
「私を信じたまえ」

――力強い断言、そして暖かい声色。

「クマは、死にたくないクマ……」
「もちろん私もそうだ。だから私たちは協力できる。そうは思わないかね?」
「…………わかったクマー」



◆◆◆◆


愚鈍な人間の心の隙にスルスルと入り込み、謀略に絡めとる。
自ら仕掛けるのは確実な機が訪れた時だけだ。
ザイバツグランドマスター最強と呼ばれるほどのカラテに頼るだけではない。
これがキャスターことイグゾーションの真骨頂である。
下賎なる者どもを飴と鞭で操るのが、高貴なる者の政治だ。
彼は決して表に感情を表さず、心の中で嘲笑う。


(愚鈍だが魔力は中々……実に使いでのある駒だよ、クマ君……まさに相性ピッタリというところだな、ククク……)


【CLASS】
キャスター

【真名】
イグゾーション

【出展】
ニンジャスレイヤー第二部キョート殺伐都市
つまりこうだ、イグゾーション師父がファーファ(動画→ttp://www.nicovideo.jp/watch/sm23940271)

【パラメーター】
筋力B+ 耐久B+ 敏捷B+ 魔力A 幸運C 宝具D

【属性】
秩序・悪 

【クラススキル】
陣地作成:B 魔術師として、自らに有利な陣地を作り上げる。“工房”の形成が可能。
道具作成:B 魔力を帯びた器具を作成できる。

【保有スキル】
芸術審美:B+ 芸術作品、美術品への深い造詣。芸能面における逸話を持つ宝具を目にした場合、高い確率で真名を看破することができる。
勇猛:A   威圧・混乱・幻惑といった精神干渉を無効化する能力。また、格闘ダメージを向上させる効果もある。
戦闘続行:A 瀕死の重傷を負っても戦闘を可能にするスキルで怪我により死亡する可能性も下がる。
話術:B   卓越した言論による思考誘導。詐術による欺瞞や懐柔、また挑発行為などに優れている。

【宝具】
『消耗光手(バリキ・ジツ)』
ランク:D 種別:対人宝具 レンジ:1 最大補足:1
接触した相手に特殊波長のカラテ(忍殺世界における気力・魔力)を流し込むことによって生命力を異常活性化させる。
被害者は生命力のオーバーロードにより全カロリーを急激な速度で消費、
それに伴う熱エネルギー反応によって目や口などから異常な発光を始めた後、爆発四散し死に至る。
また対象者の思考を大まかに操作できる。その動きを操り、敵に特攻させる生物爆弾として使用可能。
尋問にも使えるが、コントロールが難しいようで一歩間違えれば爆殺させかねない。

『自己消耗光手(セルフ・バリキ・ジツ)』
ランク:D 種別:対人宝具 レンジ:1 最大補足:1
奥の手として、バリキ・ジツをみずからに使い、能力にブーストをかけることで全ての能力がワンランクアップ。
前述のように加減を間違えると爆死するリスクがあり、滅多なことでは使わない。

『真・風林火山消耗光手陣(フーリンカザン・バリキ・ジツ)』
ランク:C 種別:対人宝具 レンジ:1~50 最大補足:1~99
キャスターとして陣地作成した土地でのみ使用可能。
陣地から爆弾化した生物を召喚することでバリキを注入する手間を省き、即座に一斉特攻させることができる。

『洗濯(ファーファ・ジツ)』
ランク:E 種別:対洗濯物宝具 レンジ:1 最大補足:1
従来の三分の一の量で、しっとりやわらかふわふわ仕上げ。

【weapon】
カラテだ。カラテあるのみ。

【人物背景】
秘密結社『ザイバツ・シャドーギルド』に所属する非情な政治系ニンジャ。
最高幹部衆グランドマスター位階の一人で強力無比なアーチニンジャ『マズダニンジャ』のソウル憑依者。
カラテ・ジツ・教養のいずれにおいても卓越したワザマエを誇るグランドマスターの中でも最強の一角と呼ばれる男。
キョート貴族の出身であり、同じく上流階級出身のパーガトリーやスローハンドらとザイバツの中でも最大の派閥を形成している。
極めて高い戦闘力を持つが本人は真の闘争は政治的策謀であると考えており、政治能力を生かして様々な謀略を張り巡らしていた。
上流階級出身だけあってワビチャの作法は完璧。さらに古事記の一節を諳んじてみせたりするなど深い教養も備える。
慇懃無礼な性格で口の上手さとカリスマ性で多くの部下を懐柔、心酔させていた。
また二心を持たず扱いやすいような愚鈍な部下をあえて選んでいたようである。
通称、師父ァーファ。CV鳥海浩輔氏。

【サーヴァントとしての願い】
ニンジャの栄光に満ちた千年王国による永遠の支配

【基本戦術、方針、運用法】
本来は近接戦闘に秀でる肉体派。
しかし本人は他人を利用することを好み、謀略を多用するためキャスターとなった。
原作中でも自ら仕掛けることは土壇場までせず、刑務所の囚人や野鳥を生物爆弾に変えて特攻させる戦法をとっていた。
そのためマスターが令呪を使わない限り、勝利を確信した場面以外で直接戦おうとすることはないだろう。


【マスター】
クマ

【出展】
ペルソナ4

【参加方法】
マヨナカテレビのなかで偶然ゴフェルの木片を拾う。

【マスターとしての願い】
人間になって、みんなのいるところに帰りたい。

【weapon】
ペルソナ・キントキドウジ

【能力・技能】
ストーリー中盤から覚醒する、クマのペルソナ。
ペルソナとは“人間の精神の奥底にある、表面には現れていない別人格、「もう一人の自分」”、ぶっちゃけスタンド。
名前の由来は「坂田金時」の幼名「金時童子」つまり、おとぎ話で有名な「金太郎」である。
クマによく似た、丸々としたフォルムで、手には常に「トマホークミサイル」(斧=トマホーク)を装備している。
氷結属性のスキルや回復魔法を使用可能で、回復・サポート役キャラ。
魔力も雪子に次いで伸びるため魔法戦ではアタッカーも務められ、さらに各種ステータスも平均的に成長していくが耐久力に難。
特技もバッドステータス回復やステータス補助魔法など様々な種類のものを習得するが、
それゆえにどの特技を残していくかは判断に迷うところ。

【人物背景】
マヨナカテレビの存在を知った主人公達が、テレビの中の世界で最初に出会った謎の存在。
「クマ」という名前は彼が自ら名乗った名前で、その名の通りクマの着ぐるみのような可愛らしい容姿をしている。
会話の際は一人称のみならず会話の語尾にも「クマ」をつけて話す。特にダジャレが好きなようだ。
ストーリー当初から、自らは何者なのかを考え苦悩し続けていたクマ。
終盤、主人公達の元から失踪したクマはその後ベルベットルームにて単身、主人公と再会を果たす。
そこでクマは「自分はテレビの中の世界に存在する、シャドウの1人であった」事を告白する。
厳密に言うと、主人公達に敵対する怪物達と同様の存在だった彼がある時「自分以外の誰かに好かれたい」と願った事で
クマの格好をするようになり、その過程で「自分がシャドウであること」を自らの意志で記憶の奥底に封印したのだった。
要するに「自我が芽生えたシャドウ」というシャドウの突然変異体とでも呼ぶべき存在。
参戦した現時点ではまだ全てを思い出していない段階。

【方針】
このぬいぐるみは信用ならんが、クマがマスターだから勝手はさせんクマ! ……クマ。